580 自分:弥次郎[sage] 投稿日:2024/04/16(火) 20:53:17 ID:softbank126036058190.bbtec.net [63/113]
日本大陸×プリプリ「The Melancholic Handler」設定集【大日本帝国空軍 特装艦 空蝉、空蝉弐型】
空蝉
全長:複数種存在
材料:木材・竹・紙・金属その他
飛行方式:熱気球方式、水素ガス浮遊、ケイバーライト機関、牽引式その他
概要:
大日本帝国空軍航空艦隊が用いた艦隊決戦用兵器。
航空艦艇を模したデコイであり、自力での飛行・浮遊、もしくは航空機や航空艦艇により牽引され、相手の目や攻撃を引き付ける役目を担う。
発明まで:
元々は航空艦艇研究の一環として作成された模型や飛行実験などを目的とする実験艦であった。
航空艦艇技術の蓄積と研鑽には、兎にも角にも航空艦で何が必要かを調べる必要があり、その為の研究に多くの投資が行われ、試作艦艇が生まれていた。
また、航空艦が戦闘艦として投入されるにあたっては、同じような航空艦を相手にすることを想定することとなった。
これは世界観を知る
夢幻会でなくてもそうであるが、他国も同じケイバーライトを用いた航空戦力を投入することが予測された。
その為、早い段階で空中での砲撃戦を想定した艦載砲の開発が推し進められることとあった。
これらを統合した結果、安価に対艦戦闘の訓練に用いられるツールが必要となり、空中を飛行もしくは浮遊する標的艦の建造が決定した。
当時に限った話ではないが航空艦艇は旧式の水上艦艇を標的艦に使う以上にもったいないとみなされていた。
例え旧式化した航空艦艇でも武装と装甲を排除すれば民間での運用も可能であり、標的実験に使うとケイバーライトなどが回収不可になるためだった。
故にこそ、実弾演習に用いることができる安価で量産しやすいデコイは発達していくことになる。
そして、高度化をしていく中でこのデコイが艦隊戦においても活用できないかという意見が出た。
航空艦やそのクルーがどうしても貴重であり、可能な限り損失を抑えるためという名目で始まったこれは、のちに戦術的な活用の意義も見いだされ推進された。
構造・仕組み:
構造としては極めてシンプルで、艦艇のシルエットなどを模した模型などをそのまま浮かべる。
方式としては、熱気球方式や安価な水素による浮遊、凧やグライダーの構造の模倣、ケイバーライト機関による浮遊などがある。
戦場の霧が深い航空戦においてはそれっぽいものが見えた場合、それが本物かどうかを確実に調べる手段が乏しかったのである。
勿論後世にはレーダーの発展が起こりうるのであるが、それはそれ、である。
どうしても人間の目は介在し、それによって判断の誤りなどは起こりうるので、それだけで十分な価値があると判断された。
なお、当時の開発コード名は「哀歌」であった。その理由については不明とされている。
運用・戦果:
基本的には浮かぶだけが精一杯であるため、能動的に動かす際には他の航空艦や航空機による牽引などが活用された。
北米における日ア間の航空艦艇同士の戦闘においてはじめて実戦投入されたデコイは、活用によっては敵艦の消耗や無駄弾を誘発させることに成功した。
光学視認に依存しているために偽物と本物の区別が難しくなりやすい状況で、尚且つ艦隊戦指向の強いアルビオン空軍はこれにくらいついてしまった。
これによって日本側は航空艦隊の被害を抑えつつ、アルビオン側に弾薬などの消耗を強いることに成功。
さらにはデコイと本物を織り交ぜて誘導して孤立や分断させ、アルビオン艦隊を各個撃破に追い込むなどの活用がされた。
また、艦艇の数を誤認させることで安易な侵攻などを抑止させるなど、効果を発揮することができた。
581 自分:弥次郎[sage] 投稿日:2024/04/16(火) 20:54:24 ID:softbank126036058190.bbtec.net [64/113]
特筆されるのは、北米艦隊決戦と一般に呼ばれるルイジアナ航空艦隊戦での戦略的な活用にある。
後述の弐型と合わせてアルビオン艦隊の誘導に活用され、同国の主力艦隊を長篠の射程に引き込む任務を完遂したのである。
陸戦でわかりやすく言えば、釣り野伏せの偽装撤退を担う艦隊は危険が伴い、損失のリスクが高かったのだが、デコイにより大きく被害を抑えたのである。
アルビオン側はデコイの存在に気が付いていた記録も存在しているが、前述のように空での光学視認での判別は難しく、対応しきれなかったようである。
発展:
のちにこの手のデコイによる敵艦艇の砲撃の受け止めや誘導は有効と見なされ、航空防護装甲艦という盾を務める艦艇の誕生につながることとなる。
空蝉弐型
全長:複数種存在
材料:木材・竹・紙・金属その他
方式:空雷艇虚偽外装式
武装:装着した空雷艇に依存する
概要:
上記の空蝉の発展形。
何も攻撃しないのでは不審に思われるとの懸念から、それを補えるように方式を改めたものである。
構造・機能:
構造は単純で、損耗しても被害が小さい空雷艇や航空駆逐艦に張りぼての外装を取り付けて大型艦艇のふりをさせるというものである。
分かりやすく言うならばオーバーボディ、あるいは擬態用の外装システムである。
壱型との差異としては、自律での複雑な航行が可能であることや艦載砲による攻撃などが可能であり、偽物だと判断されにくいことにある。
運用:
北米での紛争において活用された壱型は動かない場合、あるいは序盤から中盤にかけては欺くことに成功していた。
だが、終盤になると実際に撃沈した時の様子がおかしいことから見破られはしなくとも、警戒されるようになっていたようである。
そこで北米艦隊決戦の少し前から、壱型だけでなく弐型野投入が行われるようになった。
偽装効果は上々であり、アルビオン側の記録によれば相当な混乱が発生したようである。
そして、北米艦隊決戦の本番においては壱型共々アルビオン艦隊の誘因に活用され、勝利へと貢献した。
582 自分:弥次郎[sage] 投稿日:2024/04/16(火) 20:55:51 ID:softbank126036058190.bbtec.net [65/113]
以上、wiki転載はご自由に。
どうやってアルビオン艦隊を誘導したか…それは信頼と実績の薩摩の捨てがまりである。
攻め込む側であるアルビオンは、そうであるがゆえに前進しないとならないし、挑発されたら乗るしかないのだ。
尤も、それが断頭台への行進だとは知らずに。
開発コードがなんで哀歌なのかはお察しください…w
最終更新:2024年07月23日 21:12