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日米枢軸ネタ 小ネタ セリフ集世界大戦終結後

「何だよ……これ……」

「情報としては知っていたつもりだったが……ここまで国民が餓えても戦い続けるつもりだったのかよ」

「軍国主義者達にとって大切なのは自分達の名誉と利益だけで、国民はどうなっても良いと考えているんだろうな。クソが」

「お前ら喋ってる暇があるなら手伝え!有りたっけの食料品を持ってこさせた。チキンヌードルスープにして彼らに提供してやるぞ」

ーー停戦協定に基づき、ドイツ帝国軍の武装解除とエルザス及びロートリンゲンの非武装化を監視するために派遣されたアメリカ遠征軍将兵のやり取り。
ドイツ帝国国内に進駐した部隊の多くは未だ西部戦線の狂気に染まっていない日米軍部隊だった。
圧倒的な技術格差を活かして少ない犠牲で勝利した両国では、未だドイツ国民に対する憎悪は極めて薄く、こうしたドイツ帝国国民への支援活動が各地で行われていく。



「恐れながら閣下は歓待において一切の食事に手を出さなかったとか。一部では連合国を信じていないのでは?という疑念も出ておりますが、どういったお考えでしょうか?」

「無論連合国諸国の歓迎には感謝の言葉しかなく、貴国等を疑ったことは一切ない。しかし、余の民が飢えに苦しんでいる今、余だけが満足な食事を楽しむなど何故できようか」

ーーフランス到着後の記者会見におけるヴィルヘルム3世の発言より。
なお、ヴィルヘルム3世はパリ到着後に受けた儀礼的な歓待で一切の食事を取らなかった。



「一部ではこの作戦で飢えに苦しむドイツ帝国の人々を救えると主張する有識者もいますが、閣下の見解をお教えください」

「今回の作戦のみでドイツの人々を完全に餓えから救えるとは思っておりません」

「全くですか?」

「はい。どれだけ我々の空中輸送能力が優れていようとも、やはり地上輸送と比べると費用対効果が悪いです。一時凌ぎにはなれど根本的解決にはならないでしょう」

「では、この作戦は無駄であると?」

「そうは申しません。この作戦の最終目標はドイツの人々に空から『希望』を届けることなのです。
自分たちは見捨てられていない。例え今が苦しくても今日を耐えれば平和な明日が戻る、そうした希望を。
ゆえに今回の作戦名はセント・ニコラスなのです」

「「「おお……!!」」」

ーーオペレーション・セント・ニコラスに関する記者団と日本軍欧州派遣軍司令官とのやり取り。
停戦発足後にドイツ帝国国内を取材した勇敢なる記者のスクープを受けて、日米本土世論はドイツ国民も救えの大合唱となった。
しかし、日米の戦略爆撃機を用いたインフラ破壊によってドイツ本土の地上輸送網はボロボロで、迅速に大量の物資をドイツ全土に届けることは不可能な状態だったため、連合国軍は輸送機を用いた大規模空輸作戦であるオペレーション・セント・ニコラスを開始する。


「……今回の戦争で新大陸のドラ息子と極東の引きこもりはたんまりと儲けたようだな」

日米の対ドイツ人道支援とそれを上回る規模の対フランス人道支援の内容を見たイギリス政府高官の発言。
なお、日米は人道支援とは別に借款タイプの復興支援援助もおこなっていた。


「人道的配慮か……いささか脚色が過ぎるかな?」

「実態は作り過ぎてダブついていた軍需品の在庫処理でしかないしな~」

夢幻会会合でのやりとり。
世界大戦に参戦した日本とアメリカは、戦争の長期化を見据えて大量の物資を国内企業に発注していた。
しかし、実際には日米の参戦後短期間のうちに大戦が終わってしまい、これらの物資は不良在庫となってしまった。

日米両国の人道支援を実施した背景には、対応を間違えば国内経済に暗い影を落としかねないこの不良在庫問題を対処するためといった側面もあった。

540:ホワイトベアー:2024/03/28(木) 22:08:02 HOST:om126156174174.26.openmobile.ne.jp
以上になります。

最近は忙しすぎて創作活動を全くできていなかったため、リハビリも兼ねた小ネタとなります。

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最終更新:2024年07月28日 23:54