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仙酔型巡防艦
基準排水量:4,900トン
満載排水量:6,300トン
全長:151m
全幅:18.6m
機関方式:COGAG方式
電源 :MT81ガスタービン発電機 ×4基
推進機 :スクリュープロペラ×2軸
速力 :最大28.5kt(公称)
乗員 :約90名
兵装
:54口径127mm単装速射砲×1基
:21連装近接防空ミサイル発射機×1基
:20mm多銃身近接防御機関砲×1基
:50口径12.7mm遠隔式無人機関砲銃座×4基
:垂直発射型ミサイル発射管×36セル
:三連装短魚雷発射管×2基
:4連装艦対艦発射筒×2基
レーダー
:AAMD/PAR-6
:OPS-49N(対空捜索用)
:OPS-12A(水上捜索用)
:OPS-29(航海用)
ソナー
:OQQ-45D水上艦用ソナーシステム
(VDS+TASS)
電子戦・対抗手段
:NOLQ-32Q電子戦システム
:ASMD-33対艦ミサイル用デコイシステム
:27式6連装チャフ発射機×4基
:投射型静止式ジャマー
:自走式デコイ
:OQRD-42 曳航型対魚雷用ソナーデコイ
艦載機
:回転翼哨戒機×1機
同型艦×56隻
概要
仙酔型巡防艦は大日本帝国海軍が運用しているフリゲートの艦級。
大日本帝国海軍において船団護衛や沿岸警備、低脅威海域の哨戒の他、艦隊の直衛艦としての役割も念頭においた戦闘艦として設計・建造された。
低コスト化を念頭に設計が行われたものの、イージスシステムや戦術曳航ソナー、VLSなど装備したミサイルフリゲートとして建造されたため、フリゲートでありながら船体は駆逐艦レベルまで大型化してしまった。
建造コストも、計画時は1隻あたり300億円(史実円換算)程度を予定していたが、1隻あたり約750億円(史実円換算)まで高騰してしまったが、1960年までに56隻の建造が行われた。
仙酔型巡防艦はその優れた能力と汎用性から発展型である『択捉型巡防艦』の原型となったほか、満州連邦海軍の『應瑞型ミサイルフリゲート』やロシア帝国海軍の『57型ミサイルフリゲート』、ブラジル海軍の『タマンダーレ型駆逐艦』、アルゼンチン海軍の『ガリバルディ級駆逐艦』、イラン帝国海軍の『サーム級駆逐艦』、フィンランド海軍の『イルマリネン級フリゲート』など各国のイージス艦の原型ともなった。
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来歴
帝国海軍ではFRAM改修を受けた駆逐艦を更新するべく、1920年代から1930年代にかけて3000トン級フリゲートである『占守型巡防艦』とその発展型である『沖縄型巡防艦』の整備に取りかかり、1940年代までに118隻近くが建造・整備された。
従来の日本海軍では艦隊防空をミサイル巡洋艦やミサイル駆逐艦が、僚艦防衛を汎用駆逐艦が担うとされており、フリゲートの役割は通商路防衛および船団護衛や低脅威海域での哨戒であった。
このコンセプトは両型の整備時も変わらなかった。
仮想敵諸国の近代化を考慮して中距離艦対空ミサイル・システムである9式中距離艦対空防空システムを搭載するなどAAW能力も強化されていたが、あくまでも日本海軍は念願だったFRAM艦艇の代替としての対潜艦と言うのが両型の本質であった。
しかし、冬戦争時にソ連が用いた対艦ミサイルによる飽和攻撃という脅威は大きな衝撃を与え、日本海軍はこれに対抗するためにより安価な汎用駆逐艦やフリゲートにも艦隊防空能力を付与するオールイージスコンセプトの導入を模索しはじめた。
当初、このコンセプトは予算などの問題から反発を受けたが、ソ連軍のミサイル飽和攻撃で自慢の防空網を突破され、空母への対艦ミサイルの直撃を許しあと一歩で原子力空母を喪失しかけた日本海軍は強硬にコンセプトの導入を主張、実際に必要だと認められ最終的には承認された。
1942年には次期主力フリゲートの研究を行うため、海軍軍令部と海軍艦政本部の合同タスクフォースが設置され、要項の検討が実施される。
タスクフォース内では沖縄型巡防艦にイージスシステムとVLSを搭載したタイプから秋月型ミサイル駆逐艦の小型版など様々な試案が検討されたが、最終的に沖雲型汎用駆逐艦をベースとした案の採択が決定された。
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設計
船体
本型は沖雲型汎用駆逐艦をベースにしたため、船型には汎用駆逐艦で見られていた2層の全通甲板を有する乾舷の高い遮浪船型が採用されている。
レーダー反射断面積(RCS)低減のため上部構造物の傾斜角度や小型のステルス・マストなど、沖雲型汎用駆逐艦の特徴を多く引き継いでおり、全体的な見た目は沖雲型を一回り小さくしたようなものとなった。
しかし、小型化を図りつつ主砲配置やVLS数を維持するため、船体内部ではかなりの区画変更や主横隔壁の変更が施されている。
船体後部にはヘリコプターの運用を可能とするためにヘリコプター甲板とヘリ格納庫が設けられ、1機の中型ヘリコプターを搭載・運用することを可能とする。
主船体は高張力鋼で構成されており、上部構造物は基本的にはアルミ合金製だが、重要箇所に関しては高張力鋼が使用されている。
また、バイタルパートに関しては二重の装甲で保護されており、装甲と装甲の空間になりますケブラー製スポールライナーが設けられている。
主機方式は帝国海軍の伝統に基づきCOGAG方式を採用しており、MT81を ガスタービンエンジンを4基している。
これは秋月型ミサイル駆逐艦に搭載されていたMT-22の廉価版であり、1基あたり16,500馬力の出力を発揮でき。
主発電機としては出力2,500キロワットの三菱MT-501-M34Aガスタービン主発電機を前中後の機械室に1基ずつ、計3基配置する。
装備
C4I
本型は設計時から統合戦術情報伝達システムや戦術情報伝達副システムなどとの連動を前提とした高度なシステム艦として設計され、そのC4Iの中核を担うのは日本海軍の誇るイージス武器システムであった。
バージョンとしては最新のベースライン16を搭載し、対空戦機能とミサイル防衛機能を両立したIAMD能力や戦術データリンクはもちろん、共同交戦能力も付与されているなど、個艦のみではなく艦隊全体での高度に統合された戦闘が可能となっている。
戦術データ・リンクはリンク 5(史実リンク16相当)に対応している。
メインセンサーには三菱電機が小型艦艇向けに開発したAAMD/PAR-5Vを採用した。アンテナは艦橋構造物と後部構造物の上部壁面に前後分散して配置されている。
対水上用レーダーには低空の脅威への対処も可能な東京芝浦電気株式会社製のOPS-12Aを搭載している。
この他、航海用レーダーとして三菱電機製の民需仕様であるOPS-29も装備している。
電子戦兵装
電子戦装備としては電子戦支援と電子攻撃の機能を兼ね備えたNOLQ-32
シリーズの最新バージョンであるNOLQ-32Qを装備している。
デコイ発射機としては、チャフやフレアなどのデコイを展開して電子妨害を行う27式6連装チャフ発射機と、ブイ型の浮標型デコイとアクティブ型の浮遊型デコイを併せたASMD-33対艦ミサイル用デコイシステムを搭載している。
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武器システム
艦砲の構成は従来の日本海軍フリゲートのものが踏襲され、54口径127mm単装速射砲1門が船首楼甲板上に配置された。
砲の射撃管制装置はミサイルと同様にAAMD/PAR-5に組み込まれており、こちらがメインで使用されている。
ただ、AAMD/PAR-6が使用不可能となった場合に備え、光学方位盤と射撃盤などを利用した光学照準射撃も可能とした。
艦対空ミサイルとしては艦隊防空ミサイルとしてSAM-61A(61式艦対空ミサイル)を、僚艦防空ミサイルとしてSAM-54C(54式艦対空ミサイルC型)を組み合わせて運用している。
これらは前部甲板に装備された32セルの垂直型ミサイル発射装置に収められ、艦橋構造物と後部構造に分散配置されている4基のAAMD/PAR-5がイルミネーターとしても機能する。
また、垂直発射型ミサイル発射装置には対潜兵器としてVLA-57(57式垂直発射型魚雷投射ロケット)を、対地攻撃兵装としてACM-33を搭載可能で、任務次第で柔軟にミサイル兵装を装備できる。
近接防空兵器としては単装対空高出力戦術レーザー砲を1基、20mm近接防御火器システムを1基搭載している。
仙酔型巡防艦は海防艦とともに海賊対策部隊での運用も想定されている。
そのため、小型船舶対策として12.7ミリ機関銃を装備したRWSを船体各所に4基装備している。
また、これとは別に1952年に天津沖で発生した自爆ボートによる駆逐艦夕雲襲撃事件以降、12.7mm重機関銃を装備できる銃座が6個追加装備された。
艦対艦ミサイルは、日本海軍中小快速艦艇の標準装備であった40式艦対艦誘導弾(SSM-40B)が4連装発射筒2基に収容する形で搭載された。
発射管制用の艦上装置として、SSMS-40Bも搭載している。
対潜装備として上記したVLA-57を前部上甲板のVLS内に装備している他、最新の62式対潜魚雷を搭載可能な324mm3連装短魚雷発射管を両舷艦内区画内に各1基ずつ装備した
船体装備ソナーとしてはOQS-62-2と、可変深度ソナーと曳航ソナーを組み合わせ、バイ/マルチ・スタティック対応機能を強化したOQR-61Cを組み合わせた構成を採用している。
また、マルチスタティック・オペレーションへの対応もなされ、部隊全体での対潜能力の向上も図られた。
対魚雷防御としては曳航デコイである曳航具6型に加え、投射型静止式ジャマーや自走式デコイを各1基ずつ搭載している。
自走式デコイや三連装魚雷発射管はRCS低減のため平時は艦内に収納され、使用する際にスクリーンを開放する方式を採用している。
航空機
日本海軍の対潜艦は第1世代巡防艦から哨戒ヘリコプター用の格納庫を有し、最低でも1機の哨戒ヘリコプターを搭載して運用できる。
航空艤装としては、艦尾甲板に機体移送軌条を2条設けた発着艦支援装置を備えたヘリコプター甲板が設けられ、大型の哨戒ヘリコプター2機とUAVヘリコプター1機ずつ収納できる航空格納庫を上部構造物後方に設置された。
基本的にヘリコプターの常用搭載機種は1機だが、東南アジアやアフリカ近海で活動する海賊対策部隊の艦艇ではヘリコプター2機体制が取られることもある。
運用
冷戦初期の軍拡競争において急速に整備が進められた本型は、近海防衛やシーレーン防衛を主任務としたフリゲートを代替するべく108隻の建造が予定されていた。
しかし、予算などの制約から抗堪性や航続距離、居住性などに不満を抱えてたため、日本海軍は建造を56隻で打ち切り、その後、1970年度より本級を改正・発展させる形で設計された択捉型巡防艦の建造が開始される。
就役した艦艇は占守型と入れ替わる形で対潜掃討部隊や護衛艦部隊の中核戦力を担うこととなり、冷戦終結後もその使い勝手の良さを活かして海賊対処任務や非対称戦への投入など活躍を見せている。
643:ホワイトベアー:2024/04/10(水) 17:20:24 HOST:om126157111244.27.openmobile.ne.jp
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644:ホワイトベアー:2024/04/10(水) 17:49:12 HOST:om126157111244.27.openmobile.ne.jp
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☓ 近接防空兵器としては単装対空高出力戦術レーザー砲を
◯ 近接防空兵器としては21連装近接防空ミサイル発射機
最終更新:2024年08月23日 00:56