銀河連合日本×神崎島ネタSS ネタ ゲートの先は神崎島もヤルバーンも無いようですその一一四
土蜘蛛発生より4時間経過、奈良県葛城市。
現在、ゲート日本戦後、いや史上初の初の近代本土地上戦となった土蜘蛛の出現による一時の混乱から立ち直り、
奈良県庁に臨時司令部が置かれゲート自衛隊と在日銀河連合日本が入り、藤原京跡地に橋頭堡として前線指揮所と補給所を設置。
そこより戦術機陣風やむせるコマンドトルーパー通称スコタコやら神崎島の王武におウマさんたちやホースローダ装備した騎兵部隊、
ゲート自衛隊の74式戦車や16式機動戦闘車が出撃していく。
何かに導かれる様に北上する土蜘蛛に対し陣地が築かれた橿原神宮を起点に南方の竜門山地、西方の金剛山地と生駒山地の境界へ防衛線が引かれ、
出現地点である葛城一言主神社を中心に半径25km圏内に避難命令と20km圏内に戦闘区域の設定、同圏内における飛行禁止も設定された。
加え、京都市北部にも避難命令が発令され府警だけでは手が足りず福知山の普通科連隊やゲートヤルバーンも協力に当たっているが、
現在、舞鶴に錨を下ろしていた銀河連合日本の艦隊に抗議に来ていた野党や市民団体の面々が奈良での戦闘の報を聞き自衛隊により戦闘を止める為に奈良に移動しようと南下を始めた所京都にも戦闘の恐れありと避難命令が発令されたことから自衛隊による暴挙を止めるための人間の鎖として主要街道の封鎖をしているために陸路での避難に支障を来している。
「七番機、八番機ィ!避難中の民間人乗せたトラックと護衛の普通科部隊に近づきつつあるクモを排除、防衛線の陣地への退避まで援護しろ!」
コクピットの中に造成されたゼルモニターを見ていた隊長の2等陸佐はM9モドキの機体の中で隊長は叫ぶ。
ちなみに機体の正式名称は人型機動兵器M9…エムナインの名前で原作者=サンから許可が降り現場でもその名前で呼ばれている。
米軍で採用されてないのにM9でいいのだろうか?
なお、相も変わらぬクソダサ愛称もあるのだがそちらで呼ばれることはない。
『八番了解!車両の転送は?』
「移動中の車両の転送は危険につき不可能!」
『七番了解!巡航からの航空攻撃は!?』
その背部には原作でのXL-2緊急展開ブースターの様なものが装備されているが翼に当たる部分には中距離多目的誘導弾や70mmロケット弾ポッドが装備されている武装パイロンとして用いられている。
そんな地上戦では邪魔ともいえるものを装備しているのにも理由がある。
この部隊は中部方面隊直轄の第5対戦車ヘリコプター隊、M9を老朽化したAH-1と置き換え装備した部隊だ。
四肢を活かした匍匐前進による被発見率の低減やティ連技術の探知偽装によるステルス性、電子戦装備の優秀さから偵察隊の87式偵察警戒車や軽装甲機動車の代替えとして採用されたが、
ティ連技術
採用兵器の常として飛行可能かつ既存の戦闘ヘリコプターを上回る火力と防御力からAH-1の後継機としても採用され対戦車ヘリコプター隊は陸自初の人型ロボット兵器運用部隊となった。
銀河連合日本が使うコブラHGSでも良かったが火力と何より撃墜されても四肢で着地出来るのは魅力的だったとか。
「許可出来ん!NOE(匍匐飛行)で接近、地上戦闘へ移行!」
『『了解!!』』
二人がそう通信越しに答えると隊長機の周りから二機のM9が飛び立つとそのまま地上数十メートルの低空を飛行する。
そして空飛ぶ存在が自衛隊や銀河連合以外の存在以外があるはずのない奈良県上空に複数のヘリがあった。
その一つの中、バタバタというローターの音が密閉性の高いヘッドセット越しにも聞こえる。
その音にかき消されかけながらも良い画を取れという同行のカメラマンの上司の通信の雑音越しの怒声が聞こえる。
「(いい加減にしろよ…。)」
325 名前:635[sage] 投稿日:2024/08/27(火) 17:56:38 ID:27-143-180-27.rev.home.ne.jp [6/8]
もうじき飛行禁止区域圏内に近づくヘリの中でパイロットは心の中で毒づく。
良い画を取るために限界まで近寄れという依頼という名の脅迫により圏外を飛ぶだけだった筈の航空会社が運用する報道機関所有のヘリコプターは飛んでいた。
超望遠レンズにより顔が見える程のカメラ性能と言ってもそれは600m程度離れた場所からのこと、
それより遠い30km以遠ではそれこそ建物の輪郭や状況程度しか分からない。
故に出来るだけ近く、スタジオにいるだろう先生方が望むセンセーショナルな映像求めて。
求めたはいいが初っ端から撮影されたのはある種センセーショナルな映像であった。
避難命令が発令されその場に居ない筈のヘリの所有者であるところのマスコミの車両、恐らくは命令を無視し侵入したのだろう。
それを大々的に日本全国に放映し国民の知るところとなった…まあそのスタッフやらリポーターやらの姿は既になく既に蜘蛛のお腹の中か苗床…マトモな者らはとっとと逃げたり、避難に協力したりしている。
カメラマンの上司が別のモノを映せと怒鳴り別のものを映し皆が目を丸くする。
「自衛隊の戦車が…何かと一緒に行進してる…?」
『ああ!自衛隊が…ザザ…が市街地…ザザ…戦闘して…ます!』
『怪獣が…ザザ…いるとはいえ…ザザ…小学校…破壊…。』
土蜘蛛の存在する範囲が広がり迂闊に転送できなくなったために後方で転送をおこなうため、
保護した民間人が体育座りですし詰めにされた幌の3トン半トラックの中に誰かが持ち込んだラジオの音が響く。
その音を聞いた小銃を構え荷台から後方を警戒する自衛官が舌打ちをすると誰かの肩がビクリと反応し小さくしていたその身をさらに小さくする。
その様を幌の縁に座り腕の中に幼子を抱い母親はぼんやりとみていたが舌打ちを聞いた腕の中の幼子もビクリとする。
ため息を吐き幌の隙間から空を見上げると見慣れたマスコミの名前の書かれたヘリコプターや大型のドローンが飛び交っている。
既にこの場所の上空は飛行禁止区域となったのに指定前より未だ飛び回っている報道ヘリや動画共有サイトの配信者の無許可ドローンだ。
その報道ヘリらであるが自衛隊の戦闘撮影しているのが報道内容は国内で戦闘が発生、
被害が出ていることよりも自衛隊が国内で戦闘、その余波誰もいない民間施設などに被害が出ていることを問題視し報道していた。
何よりもこのヘリらの存在でゲート自衛隊は元々対地兵装に乏しい空自はともかく、低空飛行可能なM9による近接航空支援が不可能となっている。
それらとは別に封鎖前に陸路で報道班も入り取材と称し避難民にマイクやカメラを向け退避を邪魔していた。
女性ももその被害を受けていた。
土蜘蛛出現の混乱の最中に子供を抱きかかえ退避していた所、マスコミがしつこく食い下がり逃げるのに時間がかかり土蜘蛛に補足されてしまった。
自分と幼子はなんとか槍やら大きな弓矢やらで武装した地元自警団に助け出され、
自衛隊のトラックに乗ることが出来たがあのマスコミがどうなったかは知らない。
余りにも邪魔過ぎて処置なしと自警団も自分と子供救助し退避優先しそのままマスコミは捨て置かれた。
最後には自分からこの場に来たのに何故助けないのかと恨み言を吐いていたが自業自得だろう。
先の身を小さくした人物もそんなマスコミの一人だ。
活動家上がりの上層部に送り込まれたが想像絶する状況にアッサリとその精神は折れた。
まあ、同行した男性クルーらが汚く喘ぎ異形に後ろの処女散らされてる様見れば自業自得とはいえ仕方なかろう。
「来たぞ!トラックだ!」
防衛線外縁部に設けられ機関銃やミサイルの据付られた急造の防御陣地で双眼鏡を除く自衛官が叫ぶ。
その瞳にはこちらへ向かってくる避難民を乗せたトラックが映るが招かれざる客の姿もあった。
「クソッ!クモ共も来てやがる!!総員交戦準備!」
M9の攻撃を掻い潜った土蜘蛛らの姿に上官が叫ぶ。
皆幾度も見た迫る異形の姿に皆今すぐにでも逃げ出したいがそうも言ってられない。
度重なる土蜘蛛に逃亡した自衛官も居たが現在も行方知れず無事かどうかも分からない、寧ろこの場こそが奈良で一番安全かもしれない。
「戦車を前に出せ!支援砲撃も要請しろ!」
326 名前:635[sage] 投稿日:2024/08/27(火) 17:57:15 ID:27-143-180-27.rev.home.ne.jp [7/8]
その声と共にキュラキュラと無限軌道を鳴らし74式戦車が前に出る。
土蜘蛛の襲撃を幾度も超えられたのも歩兵の守護者たる戦車がいたからこそ。
同じ105mm砲を持つ16式機動戦闘車は飽く迄も装甲車故に戦車たり得ないためその舗装路上の機動力を以て遊撃戦を展開。
戦場の火消しや機動防御を以て土蜘蛛に出血を強いていた。
己の主砲にすら耐える装甲を持つ74式戦車のみがこの陣地の普通科と国民の盾足り得た。
その主砲を持って小型、中型の土蜘蛛を多数撃破し、土蜘蛛の攻撃より国民と自衛官を守り続ける74式戦車は正しくこの場では陸の王者だった。
10式と置き換えられることが決定していた彼女は最初で最後の出撃を以て伝説を作っていた。
その74式の主砲から放たれた装弾筒付翼安定徹甲弾がトラックに取り付こうとしていた一際大きな個体を吹き飛ばし、
周囲の小型種を陣地のM2が薙ぎ払いトラックを追う土蜘蛛数体を爆発で吹き飛ぶ。
投入された中部方面隊全ての特科の砲の一部と普通科の迫撃砲による支援砲撃、それは今ここにありったけ。
悲しいかな現在投入可能な日本という国の投入出来る軍事リソースを投入して僅かにとどかなかった。
土蜘蛛の一体がトラックに取り付こうとする。
「ああッ!化け物グモが!!」
もし…74式を全て10式で置き換えられていたら、特科の火力を削減しなかったら、災害救助の時間を訓練に使えてたら…。
どれか一つでも出来ていたらトラックに迫る土蜘蛛を全て撃退出来たかもしれない。
一体いくつものもしが削られたのか、それはこの一瞬の為のものだったのに。
その時だった。
アスファルトを切り裂く鉄の音が響いたのは。
建物の影から別の74式が飛び出してきた。
しかしその74式はスピードが明らかに違ういつもの三倍のスピードで砲塔の上に白い魔女が仁王立ちしている。
「陸曹、全速前進――――――!!」
「二尉!無茶です!掛けて貰ったパワーアップ魔法でスピードが出力の割にいつも以上に出てメーターが振れてるんですよ!?
老朽化したナナヨンが持つか…。」
『それくらいは大丈夫ですよ。』
「援護射撃ありがとう!魔法もあるんだ奇跡もある!!車体の頑丈さは魔法掛けてくれた妖精の女王さまを信じろ!!突撃あるのみ。目標はあのクモ!!」
「ええいもう知りませんからね!?」
内部と砲塔上の魔女との間でそんな会話交わされているとは陣地の自衛官ら知らないままその74式はトラックを追っていた土蜘蛛の柔らかな下腹部へと突っ込むとそのまま土蜘蛛を吹き飛ばすとそのまま土蜘蛛は動かなくなった。
「あんぜんかくほー!」
「いそげーかけあしー!!」
唖然とする陣地の自衛官達をよそに突撃した74式の来た方向からワラワラと明らかにを自衛隊の+人外な集団がやってくる。
騎士らしき存在を先頭に陸自の74式戦車と普通科がファンタジーから出てきたかのような人外の者らと共に行軍している光景。
犬や馬の様な或いは鳥の姿をした妖精等に乗った小妖精らが手に持った楽器で周囲を鼓舞するようにを打ち鳴らし、
カボチャと雪だるまのお化けがケタケタと笑い、巨人や見目麗しい女に首なし騎士まるでファンタジーから出てきた魔王の軍団かなにかだ。
そうしていると74式の砲塔に乗っていた白い魔女が陣地に近づいてくる
「初めまして、私の名はトネリコ…神崎島鎮守府土着妖精・乙日本陸上自衛隊臨時混成部隊『妖精円卓』の臨時指揮官を努めています。」
なお同様にサーヴァントと遭遇するケース多発してゲート日本側に少なくない混乱が発生したり…。
最終更新:2024年08月27日 20:32