488 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2024/07/13(土) 19:36:33 ID:FL1-61-193-30-98.kng.mesh.ad.jp [116/260]
EDF NG(ニュージェネレーション) その2
新西暦0080年初頭。
日本 東京某所
「ではここに人類統合防衛組織こと地球防衛軍(EDF)の設立を宣言します」
多くの人々が起立し、これに対して拍手を送っていた。
宇宙生まれ、地上生まれ、人種、宗教、思想関係なく多くの人々。国家の代表がそこに集まっていた。
地球防衛軍設立構想。
エイリアンの侵攻が始まって以降、人類はようやくその武力を合わせることが決定されたのだ!
「EDF結成まではこぎ着けた…次は戦力の再編だな」
「なに。少なくとも地上戦力の大まかな統一はなったのだ。少しずつ進めていくだけさ」
「あなた方がEDF構想に賛成するとは意外でしたな。新大陸連邦はPATO(太平洋条約機構)とは長年のライバルだったのでは?」
「どのみち本国は壊滅状態。現状の我が軍はPATOの支援がなければ既に成り立たない。
そういうそちらも残存地上コロニー軍全てをEDFに入れてよかったのか?」
「各地で孤立している部隊を改めて救助する余力は既にないですよ。ただでさえ我が国は本国が制圧されていて、プラントもL5宙域に籠るしかできませんからね。
ならEDFに身売りした方がマシというものです。何よりPATO諸国なら左程悪いようにはされないでしょうから」
上での会話でもわかる通り結局のところ各地で孤立している地上戦力を改めて太平洋条約機構(PATO)を中心に集めたのがEDFと言えよう。
このため口がさない者はEDFのことを生き残りと新兵と敗残兵の集まり、支援と引き換えにPATOに兵士を売り渡して結成された傭兵モドキなどと陰口を叩いた。
事実結成当初のEDFは正に兵士の寄せ集めでしかなく、装備の統一もできていなかった。
だがEDFは設立から間もなく各地に救援部隊を派遣。多くの物資を各地で孤立している各国軍に供給することに成功する。
物資量で困窮していた各地の部隊はこれを喜び勇んで受け入れており、EDF兵士は前評判と違い、その士気は意気軒高という域まで回復することとなる。
EDFは仲間を見捨てない。この時期に自然と語られるようになった標語である。
そしてこの回復した士気こそ、この後の辛く厳しい戦いを支えていくために最も必要なものであった。
いつものように幹部陣が集まり現状の報告という名の愚痴吐き大会を行っていた夢幻会。
しかし、その声色は前と比べれば多少は明るいものが混ざっていた。
「ようやっとEDFの設立までこぎ着けられましたね」
「まあ今のところ世界中に散らばっている各国地上軍の指揮権を一本化した程度だが…戦前から見れば大いなる前進だな」
「宇宙軍に関しても指揮系統の統合へは至りませんでしたが協力体制の構築は進んでいるので、決して悪い結果ではありませんしね」
「特にプラントについては本国が最前線だからなぁ。下手に戦力を持っていかれたくないんだろう」
「まあ実際にはEDFの指揮下に入ることを嫌がる部隊や現地民兵も出てくると思われますが、まぁそこら辺は上手いことやりますか」
「口がさない奴らは敗残兵を肉壁として取り入れたとか言っているが、そんなもったいないことできるわけないだろ!」
「正規訓練と実戦を経験して今なお生き残っている兵士とか値千金ですからねぇ」
「くくく こういう時のために開発してきた各種普及装備が火を噴くぜ!」
「取り合えず各地で孤立している軍の救援と不足気味な武器弾薬の供給を進めませんと」
「孤立している地域の中には現地民を保護しているところも多い。下手に現地部隊だけを引き揚げさせることはできないからなぁ」
「EDFは仲間を見捨てない!本当だな!」
ガヤガヤガヤと夢幻会の面子が今後の予定や戦況を話し合っている最中。
その急報はもたらされた。
北米にマザーシップ級3隻集結。
欧州にて巨大怪生物が多数出現。イギリス本土へ侵攻中。
そして封鎖が続いている豪州内陸部から多数の王級の大型侵略生物が出現。
同時に近海から水中型侵略生物も多数攻め込んで来ており、豪州戦線が内と外から挟み撃ちにされる大ピンチに陥ったのだ。
人類とエイリアンの戦いはこれからが本番と言わんばかりの激戦が開幕した。
489 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2024/07/13(土) 19:37:16 ID:FL1-61-193-30-98.kng.mesh.ad.jp [117/260]
昨今よくある戦場での話
「遂に水中も楽園ではなくなり始めたか」
「ザリガニにヤゴに…ここは海水のはずだぞ!」
「地球の生物のことを何も理解しちゃいないんだろうよ」
欧州イギリス。ベルファスト基地での会話。
エイリアンとの戦争も中盤戦に差し掛かってくると新種の侵略生物があちらこちらで見かけられるようになってきた。
このためこの時期においては世界中の水辺でエイリアンの水中型侵略生物と人類の水陸両用MSがぶつかり合う様を見せていた。
「動け動け動け!MSは機動してなんぼじゃ!止まっていたら虫共に引き倒されるぞ!」
「戦車隊に虫やドローンを近寄らせるな!CF(コンバットフレーム)隊弾幕射撃!」
「へへ。EDF製の兵器は歩兵の物でも良く効くぜ」
EDF製兵器が各地に供給されて以降の戦い。
人類側はMSこそ強力な兵器であったが、それ以下の兵器ではエイリアンの無人機や侵略生物相手に苦戦を強いられていた。
しかしEDFから供給され始めた各種兵装は対エイリアンを想定したものが多く、受領した部隊から順に既存兵器よりも効率的に対応できるようになっていった。
「MS適性には一歩届かないものの機動兵器適性が高い者にはCF、車両乗りには順次EDF製のAFV、歩兵には基本的なアシストスーツを支給。
更には特殊技能兵向けに重パワードスーツにエアリアルスーツもか」
「流石PATO(太平洋条約機構)と言ったところか。伊達に以前からエイリアンの脅威を宣伝してわけじゃないな」
「そういや戦車乗りはどうするんだ?」
「ああ。彼らにはアレだってさ」
EDF兵器群を見た前線の地球連合、コロニー同盟の兵士の会話。
純粋に扱いやすさを求めたEDF兵器群はその生産性も相まって大量に前線へと送られた。
このためMS部隊、戦車部隊以外では火力不足に陥りがちだった各地の地上部隊の火力増強に役立っていた。
「いい戦車だ。それこそ戦車乗りの夢が形を成したような。ただ俺のヒルドルブの方が少しだけ…まだ少しだけ上だがな」
EDFから提供された大量のB651タイタン戦車を見たデメジエール・ソンネン ジオン公国軍少佐。
彼から見てもタイタンは火力、機動力について申し分なかったようである。
特にたった三人でこの巨体を操縦できる操作性については手放しでほめていた。
それはそれとして自分が乗るヒルドルブの方が上だとほめていたが、その顔は少しだけ寂し気であった。
490 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2024/07/13(土) 19:38:20 ID:FL1-61-193-30-98.kng.mesh.ad.jp [118/260]
「俺たち民兵だけどこんないい装備もらえるのか?」
「代わりにEDFの指揮下に入ることが条件らしいがな。とはいえ今まで通りエイリアン相手に暴れればいいだけって話だ」
「ならこの話に乗らない理由もないな!」
「これでエイリアン共に一泡吹かせることができる!!」
EDFからの支援により士気が盛り返した民兵たちの会話。
EDFは民兵用のお試し装備を各地に提供しており、それに満足し持続的な支援が欲しい場合は指揮下に入ることを条件に各種物資と共に空、海、宇宙からばら撒いていた。
これにより人類全体の戦力が底上げされることとなり、各地のエイリアンに大きな打撃を与えることに成功している。
「こちら113調査隊!駄目だ!要塞内は侵略生物の巣になっている!繰り返す!連中の巣になっている!」
「こりゃ駄目だ。撤退!撤退!!」
戦況が好転しがちな地上と違い、宇宙では苦戦が続いていた。
ソロモン、ボアズ、ヤキンドゥーエ、そしてデブリを使った即席軍事基地群によるL5防衛線こそ維持していたが、ジオン、プラントのコロニー同盟軍は生産力の頭打ちに悩まされていた。
そこでサイド3撤退時に放棄されたア・バオア・クー要塞の回収、または内部の生産施設の持ち出しが検討され、調査隊が派遣されることとなった。
しかし派遣された調査隊が見たのは要塞内で繁殖していた宇宙型侵略生物の群れであった。
後に他の放棄された宇宙基地や資源衛星でも同様の事例が多発しており、コロニー同盟が想定していたよりも生産施設や資源は回収できず、変わらず地上からの供給に頼る羽目となる。
「なんだあれは…」
「でかい。デカすぎる!」
「はは…MSに乗っていて見上げる側になるのは久々だぜ」
突如イギリスへ上陸を始めた怪生物ソラスに対して。
40m以上あるソラスは単体でも非常に脅威であったが、英国ブリテン島へ上陸してきたのは30を超える群れであった。
欧州方面からソラス、ヴァラク、エルギヌスの群れが侵攻。
海上及び沿岸部における水際防衛が破綻。
総勢100近い数の怪生物がブリテン島南部を蹂躙することとなる。
現地のEDF欧州方面軍はロンドン司令部陥落後は司令部機能をアイルランドへ移転。
ブリテン島北部に避難していた市民たちもアイスランドへ順次退避することとなった。
このため現地EDF部隊は怪獣軍団相手に絶望的な遅滞戦闘を仕掛けることとなった。
「カンザスシティ、セントルイスも消滅か」
「ダラス、ヒューストン、アルバカーキ、デンバー、アトランタ、ミネアポリス…
辛うじて抵抗を続けていた都市部が次々と消し飛ばされている」
「クソ!エイリアンどもめ!!」
北米戦線においても襲来した三隻のマザーシップが抵抗の続く都市部を吹き飛ばし回っており、東部から中部にかけてのEDFの抵抗が加速度的に低下することとなる。
491 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2024/07/13(土) 19:39:22 ID:FL1-61-193-30-98.kng.mesh.ad.jp [119/260]
「なんだあれは!」
「デカいぞ」
「MS隊に連絡を…なんの光ぃ!?」
豪州沿岸部に上陸した新種の水棲型侵略生物を見た現地EDF部隊の無線内容。
連絡を取ろうとした言葉を最後に連絡が途絶えており、沿岸部の防衛網が突破されることとなる。
「溢れてきてます!虫共が封鎖線の中央から大量にあふれているんです!」
「数は!どれほどの数が溢れている!」
「わかりません!ここから見える光景では陸が3で虫が7!陸が3で虫が7です!!」
豪州の中心部に設置された封鎖線からの連絡。
オーストラリアの中心部に救っていた侵略生物たちがいきなり周辺へ溢れだした。
今まで見たこともないような数がいきなり登場しており、想定を超えた物量を前に各地の封鎖線が破綻することとなる。
中央封鎖線の破綻と沿岸防衛線の崩壊により豪州駐留のEDF部隊は内陸と沿岸部から挟まれることとなった。
「クソなんだあれは!」
「敵移動要塞…ざっと数えて40隻はいます…」
「巨人艦隊…」
ロシア・中央アジア戦線の記録。
各地でエイリアンの攻勢が始まる中で、最大の前線であるロシア・中央アジア戦線も例外ではなかった。
40を超える四足歩行要塞、巨大前哨基地がまとまって移動を開始。
各地のEDF防衛線を突破。中央アジア、シベリア地区は陥落することとなる。
現在の敵巨人艦隊は部隊を二手に分け、インド方面と中国方面に向かって進行中であった、
「北米には複数のマザーシップ。欧州では怪獣の集中運用。豪州では内と外から挟み撃ち。中央アジアとシベリアでは移動要塞艦隊の進撃…」
「世界同時攻撃か。連中め…遂に本気を出したか!」
「開戦以降抵抗を続けていたジャブローからもほぼ連絡が途絶えました。陥落したとみて間違いないかと」
「新種の水棲型侵略生物と中東を横断してきた敵要塞のせいでアラビア海、インド洋の制海権、制空権が不安定化しています。
このままではアフリカ方面との連絡線も…」
現状を確認するEDF総司令部(旧太平洋防衛軍総司令部)での会話。
世界中で同時に行われたエイリアンの攻勢は設立されたばかりのEDF、また各地の防衛部隊の対応を飽和させた。
連日悲報ばかりが報告され、北米と豪州からは総撤退の話すら出始めていた。
「作戦を説明します。特務部隊ストーム、ロンドベル、コンパスの三部隊はEDFの軌道降下部隊(各国から集められた軌道降下部隊)と共に衛星軌道から降下。
各部隊に設定された目標を強襲。これを撃破します。最低でも敵が撤退するだけの手傷を与えることが今回の目的となります」
「何か質問は? 無いのなら配置につけ。人類の荒廃この一戦にありだ」
地上の劣勢を覆すために計画された軌道降下による強襲作戦の説明。その一幕。
他と比べ多少余裕のあるPDF(太平洋防衛軍)の宇宙部隊を中心に三つの特務部隊と各国の宇宙軍から募った降下部隊による強襲を狙う。
作戦名はシルバーブレットと命名。目標は北米、豪州、イギリスに展開する敵主力部隊。
なおインド、中国方面に侵攻中の敵巨人艦隊に関しては防空能力が高いことが確認されているため、今回の軌道降下強襲目標からは外された。
492 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2024/07/13(土) 19:40:09 ID:FL1-61-193-30-98.kng.mesh.ad.jp [120/260]
「北米にはストームチーム、豪州にはコンパス、イギリスにはロンドベルが降下予定です」
「ストームチームは北米に展開するマザーシップの一隻に当てます。残り二隻はそれぞれアラスカの部隊と太平洋艦隊が受け持つ予定で計画を進行中とのことです」
「豪州でも空海戦力を中心に敵包囲網に穴を開ける計画で、主力は東南アジア方面軍ですね」
「イギリス方面はグリーンランド駐屯軍が向かっているが、逆に言えば地上から派遣できたのはそれだけだ。
主力は宇宙の降下部隊になるな」
「どこもかしこも一世一代の大博打か。この作戦が失敗したら人類は…」
「嫌なことを考えるのは失敗した後にしましょう。今は彼らの無事と作戦の成功を祈って」
シルバーブレット作戦の概要を聞く夢幻会の面子。
流石に今回ばかりは彼らも作戦の成功を祈るしかなかった。
「速報!作戦は成功!全て成功しました!!」
「そうか…北米のマザーシップもどうにかできたのだな。それでどれくらいのダメージを与えたのだ?」
「それが…三隻全て落したそうです…ストームチームが…」
「「「はぁ!?」」」
シルバーブレット作戦の成功を聞いた時の総司令部の反応。
因みに夢幻会の面子も同じ反応で、各国上層部も似たような反応であったという。
特に北米ではストームチームが活躍した。
直接マザーシップのいる戦域に宇宙から降下→これで一隻落す。
その後近場のマザーシップへと急行→これも落とす。
最後は北米方面軍と太平洋艦隊が交戦していた戦場にも突撃し三隻目を落とした。
他地域でも敵包囲網の破壊どころか豪州中央部に存在していた侵略生物の大型ハイヴをそのまま攻略したコンパス隊(大天使ズ)、ガンダム乗った天パが巨大怪生物相手にスコア50越えを記録したイギリスなど、どこも大戦果で終わったという。
493 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2024/07/13(土) 19:41:04 ID:FL1-61-193-30-98.kng.mesh.ad.jp [121/260]
〇用語トピック
エイリアンが地球上にバラまいた生物兵器の総称。
侵略生物α、β、γから始まり、水棲型侵略生物A、B及び宇宙型侵略生物Ⅰ、Ⅱと命名されている。
これらの他にそれぞれの種に王級(キングクラス)と呼称される超大型種(マザーやクイーンなど)が存在する。
侵略生物:アリ型のα、クモ型のβ、ダンゴムシ型のγの三種類とそれぞれの王級が確認されている。
侵略生物のスタンダードタイプであり、各地に巣(ハイヴ)を築き、人類の生存権を狭めている。
物量のアリ型やクモ型は数が揃えばMSですら群がった末に薙ぎ倒し、ダンゴムシ型は丸まって高速で突撃してくる生態から歩兵の天敵とされている。
水棲型侵略生物:新たに確認された新種。ザリガニのようなAタイプ、ヤゴのようなBタイプの二種類が存在する。
前者は強固な殻、強力な鋏、そして口から出す高圧水流を武器とする強力な生物)
後者は水中では高速でまとわりついてきては機体を押し倒し食い散らすアリ型と似たような物量型。
またエンペラーと呼ばれるテッポウエビに似た超大型タイプが確認されている。
豪州の沿岸防防衛線を崩壊させたのはこのエンペラー種の大群である。
宇宙型侵略生物:宇宙で確認された侵略生物。カブトムシのようなⅠ型、クワガタのようなⅡ型の二種が確認されている。
前者は強固な装甲を用いた突撃戦法による対艦攻撃に秀でており、後者は運動性能に優れ、二つの角を使った近接戦闘に優れる。
放棄された宇宙基地やコロニーなどに巣くっており、既にかなりの数が増殖している。
王級に関しては未だ正式な確認は取れていないが、月面への強行偵察の際には大型戦艦クラスの巨体を持つ個体が報告されている。
これら以外にも飛行型侵略生物と呼称されている物もいるが現状ではアリ型が変異した羽アリ型と同じくアリ型から進化したと思われるハチ型の二種類のみであり、羽アリとハチで呼称が区別されている。
侵略生物以上の超巨大生物の総称。通称は怪獣。
小型の物でも40mは越えている巨体が標準であり、海洋渡海能力から生半可な攻撃は通さない強固な皮膚と高い再生能力を備えている。
単騎で街一つを壊滅に陥れることが可能とされるほどの戦闘力を持ち、多くの個体が超高熱火炎放射ブレスやプラズマブレスなどの攻撃を備えているため、それらに耐える術が少ない歩兵や軽装甲兵器の天敵。
怪生物一体相手するには最低でもMS三~四個小隊で当たることが推奨されている。
現状でも非常に強力な生物であるが、一部の学者からは現在確認されているのは幼体であり、未だ成長途中なのでは?という話が出ている。
ソラス:最も基本的な怪生物であり、最も数が多い怪生物。全長40mほど。
以前から存在は確認されたが英国防衛戦にて正式に存在を確認された。
同戦闘では40匹以上の群れで英国へ襲来しており、同地域のEDF部隊を散々に蹴らし、英国南部を自らの縄張りに変えてしまった。
しかしその後空から降ってきた白い悪魔に英国南部のソラスは絶滅させられてしまう。
ヴァラク:英国防衛戦にて存在が確認された新種。ソラスとは別種である。全長50mほど。
ソラス以上の運動能力と強力な火炎放射ブレスを備えており、近接戦闘能力が高く、また水中における機動性も高い。
その俊敏さから数多くのMSを血祭りにあげており、現地のEDFからはMSキラーとして恐れられていた。
英国周辺の海軍部隊は30匹ほどからなるこいつの群れに襲われ壊滅している。
英国上陸後はソラス同様英国南部で暴れていたが、突然空からやってきた白い悪魔一党により一匹残らず狩りつくされることになった。
エルギヌス:現状最も戦闘力の高い怪生物。全長70mほど。
ソラス同様前々から存在は認識されていたが、英国戦にて正式な確認がなされた。
現状確認されているエイリアンの生物兵器の中では最も高い戦闘能力を誇っており、走攻守隙が無い。
実弾のみならずビーム兵器に対しても高い耐性を持っており、出力の低い攻撃は足止めにもならない。
エルギヌスの放つプラズマブレスは現状真正面から耐えられる兵器は存在しておらず、戦艦ですら一撃は破壊される威力である。
ソラスとヴァラクの群れに続き駄目押しでこいつが30匹ほど上陸してきたのを切っ掛けとし、ロンドン司令部が壊滅。英国防衛網は壊滅し、現地部隊は英国北部やアイルランドに撤退を強いられた。
その後も現地部隊相手に猛威を振るってきたが空から舞い降りた白い天パと愉快な仲間たちにより殲滅される羽目となった。
494 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2024/07/13(土) 19:41:46 ID:FL1-61-193-30-98.kng.mesh.ad.jp [122/260]
エイリアンの運用する超大型移動要塞群。通称は巨神艦隊。
防御力と砲撃能力に優れる四足歩行要塞と迎撃能力に優れる巨大前哨基地の二種類が確認されている。
欧州方面から進撃を開始し、ユーラシア連合のウラル山脈要塞を陥落させる要因の一つでもあった。
その後はコーカサス地域を通し南下。中東、中央アジアと蹂躙し、現在は艦隊を分け中国方面とインド方面に侵攻中。
EDFはこれらに対して現状有効打を見いだせず遅滞戦闘に注力している。
シルバーブレット作戦終了後には降下した戦力を流用し、改めてこれら艦隊に当たることが予定されている。
ネタバレ:天パと准将とストーム1の活躍により全滅する。
欧州本土陥落後に英国及びアイルランドに引きこもっていたユーラシア連合の欧州方面軍の残余とアフリカに行けずに同地域に逃げ込んできたコロニー同盟軍によって構成されているEDFの欧州方面軍団。
最も内容の通りに敗残兵の集まりであったが、元々一大海軍拠点として整備されていたことと、欧州中から集まった海軍戦力と陸上戦力により要塞化がなされており、英国防衛戦まで鉄壁の防御を誇っていた。
特にアフリカでは余り役に立たないからと英国に送られてきた、または度々合流してきたコロニー軍の潜水艦部隊と水陸両用MS軍団は当初海上、海中戦力が確認されなかったエイリアン相手に有効的に働き、空から襲来する敵輸送船や小型円盤を水中からの攻撃で数多く撃退することに成功している。
物資に関しても元々ユーラシア連合における欧州方面での物資収集所であったため長らく抵抗し続けることの一助となった。
その後は旧PDF(太平洋防衛軍)を中心とするEDF太平洋方面軍が北極海経由でグリーランド、アイスランドを奪還し、そのまま英国へと物資の補給路確保に成功したことにより、以降は英国戦線も安定することとなる。
またエイリアンが水棲型侵略生物を投入してきた後も格闘戦ことMSの華とばかりにザフト、ジオンの水陸両用MSが活躍。
更にユーラシア連合英国工廠が開発していたユーラシア製水陸両用MS(フォビドゥンタイプ)も投入され、変わらずブリテン島の防衛を鉄壁のものとしていた。
しかし戦争も中盤に入った際に訪れた怪獣大侵攻こと英国防衛戦にて、英EDFの鉄壁神話は崩れさることとなる。
ソラス40、ヴァラク30、エルギヌス30という大群とそれに続くエイリアンの侵略生物や無人兵器の攻勢により防衛線が破綻。
鉄壁を誇っていた英方面の海軍戦力も水中戦を得意とするヴァラクの群れにより壊滅。
そのまま英国南部に上陸を許し、ロンドン司令部が陥落するなどの大打撃を受けた。
その後は遅滞戦闘を繰り広げながらアイルランド及びブリテン島北部へ後退を続けていたが、シルバーブレット作戦による衛星軌道からの自軍の強襲により救われることとなる。
なお同作戦で活躍したロンドベル隊のアムロ・レイ曹長は現地においてソラス30、ヴァラク5、エルギヌス15の戦果を誇り、怪獣バスターの称号を得ている。
495 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2024/07/13(土) 19:42:35 ID:FL1-61-193-30-98.kng.mesh.ad.jp [123/260]
EDF豪州方面軍こと旧PDF(太平洋防衛軍)の豪州方面軍が対応していた戦場。
開戦初頭に広範囲に降り注いだ転移アンカーや輸送船への対処に手間取り、豪州内陸部に巨大なハイヴ(侵略生物の巣)の建築を許してしまっていた。
以降は旧PDFも世界中の救援に動いたため対処する余力がなく、今まで包囲からの封鎖が続いていた。
定期的な間引きはしていたが、人類側が築かないうちにハイヴの地下構造が増え、予想以上の侵略生物が貯めこまれることとなっていた。
そしてDデイことエイリアンによる全世界攻勢の日に一斉に巣から溢れだし、包囲網が決壊する羽目となった。
この際にはマザーやキングと言った王級が確認されただけでも100体以上出現しており、これら大量の王級侵略生物と想定以上の敵の物量により包囲網が崩壊する切っ掛けとなった。
また同時に海側からも大量の水棲型侵略生物が攻め込んできており、この時に初めて確認されたエンペラーことテッポウエビ型の王級侵略生物の群れの存在もあり、沿岸防衛線も破綻。
EDF豪州方面軍は内と外から挟み撃ちを受ける形となってしまった。
幸いほぼ孤立している英国方面軍と違い、近場の東南アジア戦線や日本本土の極東戦線からの援軍や援護もあり、豪州方面軍の壊滅は免れたか、同地域北部以外のすべてが陥落するなど手痛い被害を被ることとなる。
その後はシルバーブレット作戦の発令と同時に残っていた豪州北部から南進を開始。
現地部隊は降下部隊の手助けをすることとなったのだが、降りてきたコンパス組が八面六臂の活躍をし、王級侵略生物の過半を駆除。
そのまま大陸中央部の超巨大ハイヴへと突撃し、それを攻略してしまった。
この際最も多く王級を討伐したキラ・ヤマト曹長がキングスレイヤーの称号を得ている。
以降の豪州戦線は厄介だった封鎖線内の敵の排除も進んでおり、安定化することとなる。
Dデイに際して欧州方面に展開していたマザーシップのうち3隻が襲来。
未だ各地で抵抗を続けていた人類の都市をジェノサイド砲で吹き飛ばしながら西進を続けていた。
しかしシルバーブレット作戦に乗っ取り降りてきたストームチームがマザーシップ三隻を平らげたよ…
以降の北米戦線は人類側優位に傾き、各地の解放が進むことになる。
新西暦0080年現在。
襲来したマザーシップ11隻のうち5隻が撃破されており、残りは宇宙に2隻、地上に4隻である。
496 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2024/07/13(土) 19:43:31 ID:FL1-61-193-30-98.kng.mesh.ad.jp [124/260]
投下終了
この世界だとスローターダガーの足バルカンとかも実用性ありそうだなぁっと思うこの頃。
最終更新:2024年09月13日 19:31