654 名前:ナイ神父Mk-2[sage] 投稿日:2024/07/15(月) 01:13:41 ID:p534043-ipngn801akita.akita.ocn.ne.jp [69/130]
憂鬱スパロボ 台詞集その121
Fルートネタ 文化による爆弾、或いはオーバーテクノロジーに寄る負の側面 その2
「進み具合はどうだ?」
「少なくとも、ある程度銃という物の構造は把握できてきました。」
「おお、それでは!」
「ただし、弾薬の問題が有ります。薬莢は作れますがそれ以外は・・・」
「そうなると・・・」
「鉱山がある国を狙うしかありませんな」
「暫くは米国の残して行った弾薬が頼りか・・・」
第二文明圏のとある国の工房における会話の一部。
米国が支援していた国家群では日米等から都合される弾薬の他に一部の国家から流れた38式歩兵銃に近いライフルの研究が行われていた。
真鍮やそうした素材の加工を可能にする工作機械はある程度流通が開始されていたが、
弾薬や使うための燃料を手に入れるにはそれが可能な地域に向かうしかなく、銃火器の発達が同時に戦乱の拡大を招いていた。
「トミーガンの製造方法を教えたのは間違いだったか・・・」
「軍隊より先に犯罪者が使い方を覚える。どこかで見た光景としか・・・」
「流行っているのが支援国家を中心に港湾がある沿岸国家の港湾都市と言うのも厄介だ」
「煩雑に物が出入りし、人が出入りする。海岸を十全に警備できるとは言い難い・・・」
米軍関係者の会話の一部。
米国では周辺から第二次大戦期相当の工作機械が手に入り始めた事で、嘗て自国で同時期に使われていたサブマシンガンであるトンプソン・サブマシンガンの製造を手掛け始めた。
しかし、各支援国主戦場は平原等が多く、弾薬生産量にも限りがあった事から消耗の激しいマシンガンは避けられる傾向にあった。
そこで在庫となってしまったマシンガンであったがここで買い手となったのは犯罪組織であった。
余剰となったマシンガンを手に入れた彼等は、自分たちの商売敵に向ける様になったのである。
各地で犯罪組織同士の抗争が行われて組織の吸収合併が行われ、各国が落ち着く頃には大規模マフィア等の類は発生していたのである。
「げっ・・・アレは・・・」
「パイプガンって奴か?厄介だな・・・」
「しかし、有効ではあるんだろうな、多少のばらつきを隊伍で誤魔化している。」
「歪な進化と言えばそれまでだが・・・コレからの参考にはなるか・・・」
連合軍に於ける特地東部偵察映像を見ながら行われる連合関係者の会話の一部。
連合に於いては歪ながら技術革新の進む特地東部の観察が続けられていた。
そうした中では単発式のパイプガンなどを用いた戦列歩兵への転換などが独自に進められていた。
同時にワイバーンなどを利用した空中からの銃撃やそれに耐えられる個体の育成、
更にはごく一部ではある物の残された資材を用いた機械化部隊を構築する地方も出てくるなど独自の研究が進められている。
655 名前:ナイ神父Mk-2[sage] 投稿日:2024/07/15(月) 01:14:34 ID:p534043-ipngn801akita.akita.ocn.ne.jp [70/130]
「ところでコレ・・・どう思う?」
「凄く・・・世紀末です。」
「おい、おい・・・!」
「俺は悪くねぇ!ファッション誌持ち込んだのは俺だけど、ぜったい俺だけが原因じゃないだろ!」
特地自衛隊の会話の一部。
特地の開発や警備に当たって自衛隊でもある程度人員を出していたがその中で一部の人員が現地へとファッション雑誌や漫画を持ち込んでいた。
その影響なのか一部の特地の住民たちの間でパンクファッションや棘付きの肩パッドなどが流行、特に治安の悪い地域にて流通することになった。
その為、このファッションとライフル、比較的拾いやすい拳銃やナイフ類などが剥ぎ取られた防弾チョッキなどと共に盗賊たちのある種のステータスとして装備される事になった。
「あれ?オイオイ、冗談だろ・・・」
「ん・・・んん?コレ・・・」
「コレは・・・誰の入れ知恵だコレ・・・」
「モスキート・・・」
連合関係者の会話の一部。
一部の国家の軍事技術を調査する過程において連合では航空機の飛行試験を行う勢力の一部を目撃した。
その中には双発式の航空機も存在し、興味を持って調査を行うと不足するアルミ材や鉄を補うために、
強度と耐久性などを兼ね備えた木材を使用して試験を行う勢力を見つけたのである。
本家本元より遥かに劣るソレであったが確かに飛行が行われており徐々に機械化の波が特地の軍備に影響を及ぼしている事が発覚する事態となっている。
「現在の調査の所、やはり歪に軍事が拡大して居ますね・・・」
「反面、物資が足りないか本格的な化学工場が無いという面も大きいだろうが」
「それだけでなく電気精錬等も足りない面が在る。現状、米国のおいて行った機械類が主体で何とか
しているようだが・・・」
「他勢力の事もある。其処への到達も間もなくだろうな」
連合や米軍間における調査会議の一幕。
特地の調査を進めていた連合であったが、やはり調べられる範囲では、
電気関連は米国のおいて行ったバッテリーやエンジンを利用した燃料式発電機などを無理やり使っている状況が主であったが、
他世界からの技術や知識の流入が始まっており既に一部の国家では発電の試験と思われる行動がとられている事が発覚している。
また、支援国から発電機が奪取される、発電所に侵入されるという状況も発生している他、ソーラーパネルが盗難される事も確認電気に対して着実に調査が始まっている証明となっている。
656 名前:ナイ神父Mk-2[sage] 投稿日:2024/07/15(月) 01:15:15 ID:p534043-ipngn801akita.akita.ocn.ne.jp [71/130]
以上です。WIKIへの転載は自由です。取り敢えず特地東部での技術がどんなふうに進んでいるかをば…
最終更新:2024年09月13日 19:37