905:ナイ神父Mk-2:2024/08/02(金) 22:22:34 HOST:p720069-ipxg02901akita.akita.ocn.ne.jp
憂鬱スパロボ 機体ネタ その75
牧羊犬及び子羊
概要
連合から星歴惑星の支援に於いてその戦果から多くの支援を受け取っていたギアーデ連邦であったが、
その反面当初より政治的な対立などから領地を守ることに徹していた事から、支援の内容に偏りが
出来ていたのがギアーデ内の政治派閥である新帝朝派であった。連合の支援の効果を認識した彼等も
遅ればせながら行動を開始したが既に支援を受けていたギアーデ連邦政府とは差が開く事態であった。
それに焦る彼等であったが、一つの転機が訪れる。それはヘイル・メアリィの起こしたダーティーボム
事件とレギオン後退によるギアーデ連邦側の嫌戦気運の高まりに連れて広がっていく反連合機運で
あった。小さな綻びでは有った物の拡大するそれは連合側のギアーデへの支援の疑問符にもつながり
始めていた。
其処を逃さなかった彼等は残存レギオン掃討などの任務に積極的に人員を増員しており連合から支援を
引き出す事を画策したのである。その過程で新帝朝派としては新しい戦力開発の必要に迫られていた。
現状に於いてハード面での技術差が連邦正規軍の戦力が開いていた新帝朝派としては別方向で対応を
行う事を考えて居た。それがレギオン暴走以降進んで居なかった無人機の再開発である。
ハード面で差を開けられた上で連邦政府のバックに付く黒系種の異能である身体強化による無茶な機動を
可能とする帝室派の戦力などに対して、差を埋める事は難しいと考えられたためである。無人機開発に
おいて参考になったはやはり独自進化を遂げたレギオンであった鹵獲したレギオンは死亡した人間の脳を
元にしたAI開発を行っており。より高度な個体としては個人の人格を生かした高性能機開発も行われて
いたのである。
しかし、ブルブレイクを終えた頃から徐々にレギオンの死者の脳を使用した個体が未知の暴走を起こして
居る事からそのままの流用は危険とされ、それに対応する為に技術支援を連合に求めていたのである。
同時期、連合ではロア=グレキアからの依頼を受けて不調を訴える人造妖精の不調の原因究明のための
調査が行われていた。連合の調査の過程で両者の不調の原因は同じく死者の脳をそのまま利用した事に
起因する死者の残響とでも言うべき物の残留に有るとみられていた。
コレは連合でも人の意志を吸ったサイコミュ機にも同じものが見られやすい事から、死者の念に引きずら
れた暴走を起こしていると判断されたのである。そこで、連合としてはこの開発への解決策として
幾つかの人造人間や人工知能のベースを提示してコレを元にした開発計画を提示、更に戦力を欲していた
正統サンマグノリア政府側の要望もあり、連合から現地技術を勘案した無人機開発が打診されたのである。
開発に於いては量産モデルを死人ベースのレギオン、通称黒羊をベースとして開発を行い、高級モデルは
人造妖精をベースとする事で合意して開発が進められた。その際に前述された暴走を引き起こさない様に
量産モデルは特定個人をモデルとするのではなく、複数人の人間の脳をベースに全く違う脳構造を
製造する事で解決を図り、運用に於いては有人機の指令を受けて稼働するオペレーター依存の機体となり
命令系統構築に関しては多数の妨害を無視しての直接通信を可能とするパラレイドデバイスの改良型が
持ち入られる形となった。
一方、高級モデルに関しては人造妖精のデータを持ち入る事で有人機を運用可能とすることを目標に
改良を進められ、死人を利用した構造構築は続けられる物の、人造細胞改良が進められ脳形式をコピー後
設定された人格を元に独自の成長を行う事で個々の人格を確立する事可能としたことによって徐々に
死者の声が聞こえなくなる形へと変更が為されている。
完成後に新しい形式となったこのAI達に関してはレギオンが一部から羊系の呼び名で呼ばれている事から
簡易AI機を牧羊犬、高級モデルを子羊として完成を見ている。
906:ナイ神父Mk-2:2024/08/02(金) 22:23:08 HOST:p720069-ipxg02901akita.akita.ocn.ne.jp
技術的な応用
自己の最適化や成長を行うに当たって、連合ではロア=グレキア連合の持ち入た人造細胞よりより生体
的な運用の出来る人造細胞を用いる事を前提に嘗て連合で強制監査の末に壊滅した企業である
ブラックリバー社が発表しようしていた新型生体兵器のデータを流用。サンマグノリア共和国に残されて
いた技術等も流用する形で簡易化を進め、骨格となる金属フレームや補助となる流体マイクロマシンなどの
との拒否を緩和する処置を現地技術で製造可能なラインまで落とし込む事に成功する。
構造的には一部生体パーツを維持する事を前提に飲食による有機物の取り込みをシステム的に行える
方法とマイクロマシンを流用した事による一定の内部構造の補修をメンテナンスフリーで行える方法を
確立。実戦に於いても一定の物資補給が可能であれば長期にわたる独立行動も可能にしている。
このマイクロマシンは専用の接続機器を用意すれば機体とダイレクトな接続を可能としており、機体の
操作能力は人間の反応速度を大きく超えた機体機動を可能としている。その為、ギアーデ連邦で製造
しているレギンレイヴの様な、機動性と運動性能に特化した機体のポテンシャルを引き出す事も可能と
しており人間よりも構造上頑丈である事から黒系種以上の機体運用も可能としている。
性能評価
個体性能に関しては製造を行った連合でも性能試験を行っており、その際の評価としては同額で製造
出来るフォーミュラブレインに対しては不利であり、バイオロイド的な側面から連合の歩兵よりも機械化
率が低い事から歩兵やパイロットとしても不足であるという判断が下されている。
又、仔羊に関しては白兵戦も考慮に入れられているが同じく生体兵器であるタイラントなどに対しては
タイラント一体に対して50名ほどの仔羊が必要と言うことになり兵士としての性能に関しては強い歩兵
と言うレベルに過ぎないという判断となっている。
余談であるが、連合に引き取られる事になったヘイル・メアリィの機械化率と比べても改造レベルと言う
面に対しては劣っており、連合の一般兵と比べても機械化率には劣っている。
M2A3C ジャガーノート改C型
全長:基本機に準ずる
動力:エネルギーパック
基礎武装:12.7㎜機銃×2
高周波ブレード×2
ガンマウント部分換装武装:
57㎜滑腔砲
長砲身57㎜滑腔砲
6連装76㎜ロケットランチャー×2
40mm機関砲
概要
新帝朝派が大量生産されたジャガーノートをベースに牧羊犬型AIを搭載する無人機として改造を施した
機体となっている。レギオンに於けるグライヴォルフとアーマイゼを代替することを前提に開発が
進められており、武装に関しては前線に出て戦うためのと言うよりは集団で対空、主力部隊への支援
等歩兵・砲兵的な要素を有して運用が行われている。
完成後は連合経由で他国にも同型機が広まっており、武装自体は通常のジャガーノート改でも運用できる
範囲で有る為、同様のカスタムを施した有人機も運用されている。
背面武装
57㎜滑腔砲
ジャガーノートに於ける普遍的な主砲、対装甲よりは軽装甲戦力などを対象とした運用を前提に使い易い
主砲として多くの機体に搭載されている。
57㎜長砲身滑腔砲
大型機より運用のしやすい支援機の一つとなる。戦闘域での中距離支援を目的に陣地転換をしやすい様に
展開式の砲身を採用したモデル。共和国では使いづらく作られなかった武装だが、機体の改良と
ギアーデ側の工業基準の高さから安定して運用できるタイプが開発された。
6連装76㎜ロケットランチャー
グライヴォルフの物を元にした多連装ロケットランチャー。簡易の火力支援機として運用を前提に
使われており、使い切りの後は拠点にて補給が必要な物の瞬間火力を上げる為に重宝され事前砲撃等に
多く運用されている。
40㎜機関砲
主に対空、掃討向けの武装となる。動きの鈍い支援型等を補助する為に速射性のある機関砲を主力とした
近接戦向けのモデルとして運用されている他、敵歩兵の掃討、航空戦力へ向けての射撃等も考慮にいれた
装備となる。
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最終更新:2024年09月14日 15:24