761:モントゴメリー:2024/07/14(日) 00:53:51 HOST:124-141-115-168.rev.home.ne.jp
ラ・レゾリュー(La Résolue)級フリゲート
全長:185m
全幅:24m
基準排水量:10,000トン
最高速力:20ノット
機関出力: 10,000万馬力(公称)
航続距離:11,000海里(14ノット巡航時)
乗員 約600名(航空要員含まず)
装甲:最大50㎜
武装:60口径7.6㎝速射砲 4基
70口径3.7㎝機関砲 2挺
90口径2cm機関砲 6挺
ミサイル垂直発射管 112基
艦載機:3機
【概要】
ラ・レゾリュー級フリゲート(Frégate de surveillance type La Résolue)はフランス連邦共和国(FFR)海軍の艦級である。
1980年代初頭より同海軍で整備されて来た新型艦——「新世代(nouvelle generation)」と呼称される——の一翼である。
フロレアル級で構成される戦隊の旗艦としての役割を期待されたため、同級のように対潜・対空・対艦(及び対地)など各分野への対応力を付与された汎用戦闘艦である。
【計画】
陸続と戦力化されていくフロレアル級により、海上交通線の保護には一定の目途が付き始めていた。
しかし、フロレアル級は現場で評価される一方で不満点も指摘されるようになってきた。
曰く
- 対潜・対空・対艦各能力を全て『最低限』備えているのは素晴らしい。されど、最低限は所詮最低限であり不足する場面も多い
- 特に長射程の対潜兵装が無いのが大いに不満である。
- 『無駄のない』ということは『余裕がない』ということでもあり、指揮統制機能を付与するのが困難である
こうした言葉を受け、海軍上層部はフロレアル級からなる護衛戦隊の旗艦となる大型戦闘艦を整備することを決定した。
【船体設計】
船体規模は、アムステルダム条約の補助艦枠上限である基準排水量1万トンに設定された。
そして、この時期のFFRにはその条件に最適な設計案が存在していたのである。
——ブレストで進水することなく廃艦となった練習巡洋艦である。
「先生」が執念により現役復帰したことで半ば忘れ去られていたが、船体規模はうってつけの基準排水量1万トンである。
また、士官候補生用の設備を撤去すれば多彩な兵装や司令部機能を積む余裕も確保できる。
こうした経緯から、本級はこの「幻の」練習巡洋艦を基礎として設計されることになる。
……余談であるが、設計が流用されたのは「もう一つの理由」があるという噂が後世に流れた。
生まれることなく葬られた女神の魂を鎮めるため、というのだ。
怨念により「荒神」となってしまうのを防ぐためにその魂を受け入れる躯を用意した、と噂は語っている。
FFR上層部はこの件に対し何も公式発表をしていないが、「ラ・レゾリュー」という名前は練習巡洋艦のために用意されていたのは事実である。
762:モントゴメリー:2024/07/14(日) 00:54:31 HOST:124-141-115-168.rev.home.ne.jp
【機関】
航続距離はフロレアル級と同じ数値である14ノットで1万1000海里が設定された。
(戦隊を組むのだから当然である)
機関は練習巡洋艦時代には蒸気タービンを想定していたが、こちらも整備性などを鑑みてフロレアル級と同じディーゼル主機となった。
ただし船体に余裕があるため、主機室は1室から2室構成に変更されている。
【兵装】
主砲として「我らが指揮官」にも採用された60口径7.6㎝速射砲を単装4基搭載し、艦前部と後部に2基ずつ配置している。
また対空兵装として70口径3.7㎝機関砲を2基、90口径2cm機関砲を6挺装備している。
兵装の中で特記すべき点は112基も装備されたミサイル垂直発射管であろう。
フロレアル級では従来の発射機方式が採用されたが、本級では「我らが指揮官」で採用された垂直発射管を採用している。
練習巡洋艦時点では飛行甲板とされた区画の過半を割り当てることによりこの数(「我らが指揮官の半数」)の搭載が可能となった。
弾頭種類は対空・対潜・対艦とし、一通りの目標に独力で対応できるようになっている。
「我らが指揮官」では対艦弾頭は(定数は定められたが)搭載を見送られたが、本級ではしっかりと搭載されている。
【航空艤装】
艦後部には飛行甲板と格納庫が配置され、回転翼機を3機搭載できる。
これは対潜哨戒を独力でこなすためには3機必要であると判断されたためである。
(基本的にはフロレアル級と船体を組むのであるが)
練習巡洋艦時には5機、最大で10機の搭載が可能であったが、前述したように区画を垂直発射管に譲ったため、この機数となった。
【電波・水測兵装】
レーダーは対空・対水上用にそれぞれ火器管制と航法用を装備している。
ソナーもフロレアル級以上の性能を有する。
そして、本艦電波兵装最大の特徴は国産防空システム「アッキヌフォート」を搭載していることである。
OCUが開発した防空システム「草薙」に対抗するために開発されたシステムであり、フェイズド・アレイレーダーが外見的特徴である。
性能自体は「草薙」とほぼ互角の「アッキヌフォート」であるが、FFRの技術的限界により小型化に失敗。
基準排水量5000トン以下とされた大型駆逐艦への搭載が困難となってしまった。
そのため、現状このシステムを搭載している艦は「我らが指揮官」と「先生」のみという事態が発生している。
新規建造が予定される軽巡洋艦や重巡洋艦に搭載すれば良いという意見もあるが、それでも最大で10隻分増加するだけである。
また、艦隊の最前衛で敵と殴り合うことを覚悟しているこれら準主力艦に防空能力を依存することは危険であるという指摘もあった。
そこで白羽の矢が立ったのが本級である。
本級の船体規模なら十分に搭載可能であり、仮に艦隊決戦に参加する場合でも前衛に立つ予定は無いからでる。
なお、この決定により「アッキヌフォート」の製造数は大幅に増加し、単価低減が成されるという副次効果も発生した。
【指揮統制機能】
本級1隻とフロレアル級4隻で構成される戦隊を指揮することが想定されたため、船体規模に準じた指揮統制機能を装備されている。
また、海軍航空隊や空軍、さらに陸軍との共同作戦も想定され、それに対応できる能力を付与された。
【その他】
海上や沿岸部での臨検を想定し、コマンド部隊と上陸用舟艇2隻の運用も可能である。
【運用】
本級は「新世代(nouvelle generation)」たちの中では比較的遅く就役し「第二グループ」と称された。
一番艦「ラ・レゾリュー」は就役後すぐにフロレアル級と戦隊を組み海上交通線保護の任務に従事することになる。
本級1隻とフロレアル級4隻で一個護衛戦隊を組むことが想定されたため、建造数は90隻を予定されたが、フロレアル級の建造数削減に合わせ実際に就役したのは40隻に留まる。
763:モントゴメリー:2024/07/14(日) 00:55:02 HOST:124-141-115-168.rev.home.ne.jp
以上です。
ウィキ掲載は自由です。
「フロレアル級って最低限の能力を持つけど、やっぱり最低限だから色々物足りないよね。特に対潜」
という意見を踏まえまして登場いたしましたがこのフリゲート(1万トン級)。
ヘリ空母の方のジャンヌ・ダルクを機関部を小型化して、飛行甲板減らしてVLSを積んだイメージです。
艦の規模的に中国軍の055級駆逐艦とほぼ同等ですね。
世代的にイージス能力は劣るでしょうが、数で勝負です。
最終更新:2024年10月01日 19:22