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現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件フォースシーズン?その43 ナンバー11
コマンドシップを撃墜すべく、人類側は陽動を兼ねた攻勢へと打って出る。
現在、世界各地で激戦が繰り広げられており、双方が少なくない犠牲を積み上げつつあった。
その最中、探知偽装を施した攻撃隊は月の裏側目指して進んでいく。
程無く、月の裏側・・・コマンドシップが鎮座している地域に辿り着こうとしていた。
神崎「・・・今の所は迎撃は無し、か」
柏木「陽動作戦が功を奏している様ですね」
横手「このまま奇襲攻撃で撃沈まで持って行ければベストですが・・・」
フェル「何か気になる事デモ?」
横手「・・・そもそもの疑問なのですが、あれだけの量のアースイーターを、一体どうやって地球まで運んできているのか。そこが気になるのです」
柏木「・・・確かに」
言われてみればそうだった。あれ程の物量、この現地で用意するのは無理がある。一体どうやって用意しているのか?
疑問は尽きなかったが、目標であるコマンドシップの姿が捉えられた。直ちに攻撃の準備にかかる。
フェル「・・・皆サンの疑問は尤もデスガ、ソレは作戦を終えてからでm」
そこまで言った時だった。
ブリッジ内部に突然緊急ブザーの音が鳴り響く。それと同時に、オペレーターが異常を報告する。
オペレーター「緊急報告!!探知偽装の妨害です!!偽装が解除されます!!」
横手「何ですって!?」
神崎「・・・しまった!!探知偽装妨害装置か!!」
柏木「迂闊だった!地球人類でも開発出来たんだ!奴等が実用化出来ても不思議では無い!」
オペレーター「目標、こちらを補足!戦闘態勢に移ろうとしています!」
艦長「クソッ!!艦載機発艦、攻撃を開始せよ!!」
745:194:2024/07/15(月) 18:41:01 HOST:KD106155009010.au-net.ne.jp
艦載機を発艦させると共に、砲撃を開始する各艦。
だが、敵もさるもの。複数枚重ねたアースイーターのパネルをシールド代わりに展開して、攻撃を防ぐ。
更にはタイプ2ドローンを発艦させて、迎え撃ってくる。
神崎「・・・やはりアースイーターを制御していたのは、コマンドシップだったか」
艦長「クソッ!!あじな真似を!!」
歯噛みする艦長。だが・・・柏木が何かに気付く。
柏木「・・・あれは!?」
横手「どうしました!?」
柏木「奴の後方に・・・リングらしき物が!!」
柏木が指差す先をセンサーで索敵すると・・・そこにリングが鎮座しているでは無いか。
だが、サイズは二周り程小さい。という事は・・・
神崎「・・・そうか!あの小型のリングで、アースイーターを送り込んでいたのか!」
柏木「ならば・・・あの小型のリングを破壊すれば!」
横手「アースイーターの増加を阻止する事が出来る!艦長!」
艦長「了解!各艦及び各機、あの小型のリングを破壊するんだ!」
柏木「破壊するには上下左右の赤い制御装置を破壊した後、中央のスピネルがパネルを開いた時に攻撃を加えて下さい!」
746:194:2024/07/15(月) 18:41:31 HOST:KD106155009010.au-net.ne.jp
柏木達の指示を受け、攻撃隊は小型リングに攻撃を集中し始める。
コマンドシップはそれを阻止しようとするが・・・流石に分が悪い状況だった。
それはそうだ。奇襲に近い強襲だった関係で、護衛戦力は艦載機のタイプ2ドローンと、アースイーターのみ。
しかも自身を守りながら、小型リングも守らないといけないのだ。手が足らなくなる。
結果、制御装置が一つ、また一つと破壊されていく。
止む無く小型リングはスピネルを稼働。同時に未来から人型機・・・カラミティ・レイダー・フォビドゥン、そしてウィンダムの大群を吐き出し始める。
柏木「人型機の大群・・・向こうも必死だな」
神崎「だがそのせいで、リングに取り憑けない。どうすれば・・・」
やまと『柏木長官!神崎提督!』
神崎「どうした?」
やまと『小型ディルフィルドゲート亜空間収縮砲で、敵機ごとスピネルを吹き飛ばします!援護を!』
柏木「了解した!各機、やまとを援護せよ!」
プライマー側も、やまとが何かをしようとしているのを察知し、激しい攻撃を加えて来る。
だが、大和級特重機動戦艦を中心に連携しつつ迎え撃ち、やまとへの手出しを許さない。
そして・・・遂にチャージが完了した。
やまと『エネルギー充填完了!射線上の友軍機は今すぐ退避して下さい!』
柏木「よし!やまとちゃん、奴を吹き飛ばせ!」
やまと『了解!小型ディルフィルドゲート亜空間収縮砲、撃ぇぇぇぇぇぇぇ!!!』
747:194:2024/07/15(月) 18:42:01 HOST:KD106155009010.au-net.ne.jp
遂に実戦で、小型ディルフィルドゲート亜空間収縮砲が放たれた。
しかもプライマー側にとって魔の悪い事に、スピネルが放熱の為に装甲板を展開して、放熱を開始した直後だった。
危険を察知したコマンドシップが、複数枚重ねたアースイーターのパネルを射線上に割り込ませるが、その程度で防ぎきれる物では無い。
パネルだけでなく、射線上に居た敵機を多数巻き込みながらスピネルに直撃。
小型ヂラールコロニーすら吹き飛ばせる攻撃に、スピネルは耐え切れずに爆散。その機能を停止させた。
オペレーター「スピネル爆散!小型リング、機能を停止しました!」
柏木「やったぞ!!」
小型リングの撃破を喜ぶ柏木達。
対するプライマー側は、小型リングを破壊された事に驚愕。止む無く残存するタイプ2ドローンと人型機を盾に、地球へと逃走を開始する。
オペレーター「コマンドシップが離脱しようとしています!!」
神崎「逃すな!可能なら撃沈、無理でも嵐山君達が居る作戦エリアへと追い立てるんだ!!」
邪魔する敵機達を退けながら激しく攻撃を加える攻撃隊。だが、今や貴重となりつつあるアースイーターのパネルを使用したシールドを惜しみなく使用し、
地球への逃走を続けている。
横手「クソッ!往生際の悪い!」
神崎「・・・だが、嵐山君達が待ち構えているエリアへと追い込む事が出来た。地球で決着を付けるぞ!」
嵐山達ストームチームと、コマンドシップ。
宿命の戦いが間もなく始まろうとしていた。
748:194:2024/07/15(月) 18:42:33 HOST:KD106155009010.au-net.ne.jp
以上です。攻撃隊とコマンドシップとの戦い。そして、アースイーターを送り込んでいた小型リングの破壊を経て、
地球に追い込む事となりました。
小型ディルフィルドゲート亜空間収縮砲が遂に実戦で使用されました。ぶっちゃけ内心
「やったぁぁぁぁぁ!!」※瞳を子供の様に輝かせながら
となったのは、此処だけの秘密(ヲイ)
そして、今回登場した小型リングですが、ゲーム本編で登場したリングのプロトタイプという裏設定が有ったり。
まぁ小型ディルフィルドゲート亜空間収縮砲の最初の得物としては、申し分無いかなと思います。
次回は、地上で待ち構える攻撃隊とコマンドシップとの激戦となります。お楽しみに。
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最終更新:2024年10月06日 09:37