886 自分:弥次郎[sage] 投稿日:2024/08/22(木) 22:10:08 ID:softbank126116160198.bbtec.net [138/163]

憂鬱SRW アポカリプス 境界戦記編 設定集【ゲティスバーグ作戦概要】



名称:ゲティスバーグ作戦(北米同盟側呼称)
年月日:惑星2062主観2062年7月1日
場所:惑星2062(境界惑星)日本列島 近畿地方
地球連合側参加戦力:
地球連合軍
日本解放戦線
ミスリル
傭兵(地球連合、ギアーデ連邦、その他諸勢力)
企業

経済圏側参加勢力:
4大経済圏各国軍
新日本協力機構及び現地レジスタンス勢力
自由惑星同盟軍
日本国自衛隊

結果:
日本解放戦線(地球連合)の勝利
以降の経済圏の攻勢作戦の停滞

概要:
 惑星2062の日本列島において実行された、北米同盟を主軸とする経済圏による大規模作戦。
同惑星の日本列島の西日本の奪還を最終目標とし、日本解放戦線の要塞および砲陣地の攻略を企図した。
地球連合との間で行われた戦闘においては最大規模のものとなり、同時に最後の攻勢作戦となった。
物量と質のぶつけ合いとなり、最終的には地球連合側の勝利となった。

作戦に至るまで:
 惑星2062の日本列島には希少金属であるジオライトの鉱脈が存在しており、これを地球連合では求めて介入していた。
同列島は4つの経済圏による支配を受けて分割状態であったが、これを地球連合はいとも簡単に破壊したのである。
これは日本解放戦線との間に行われた取引によるもので、日本奪還のために地球連合は戦力などを提供。
その見返りに日本解放戦線は現地にある資源を対価として支払うという体制が構築されていた。

 当然、これをよく思わない4つの経済圏は軍を動かして排除を試みたものの、悉くが失敗し、逆にハラスメント攻撃などで戦力を失うこととなった。
これは彼我の戦力の差や物量の差などによるものであり、究極的には恒星間文明と宇宙進出文明の差が露わになった形となった。
勿論北米同盟他、各国経済圏は手を抜いていたわけではなく、知恵を絞って様々な手を講じてきた。
それでも勝てないほどに隔絶しており、如何に戦いなれていたかを物語っている。

 これに業を煮やし、またギルガメスやバララントとの戦線を抱える経済圏は、決戦による状況打破を試みた。
小手先ではなく、大規模戦力の投入による決戦で目的の達成を図ったのである。
 本作戦に先駆け、経済圏では自由惑星同盟からの技術・兵器の供与や戦力の融通。
さらには日本解放戦線側からの戦力の鹵獲や諜報活動などを行い、可能な限りで戦力を整えていた。
ハラスメント攻撃に対処しながらも時間をかけて行われた物資・兵力の蓄積は確かなものであった。
これに一縷の望みをかけ、反抗作戦---否、決戦を行うことを決定したのである。

887 自分:弥次郎[sage] 投稿日:2024/08/22(木) 22:11:00 ID:softbank126116160198.bbtec.net [139/163]

作戦の趣旨:
 本作戦は日本解放戦線との、ひいては地球連合との間の決戦的な戦いになると北米同盟側では認識されていた。
着々と支配域を拡張し続け、包囲を形成していた状況を打破し、戦略的・戦術的なハラスメント攻撃の阻止、西日本の奪還を目的とした。
具体的には、墨俣砲陣地およびその後方にある3大要塞、さらにはそこに陣取る戦略砲台の排除を軍事的な目標として定めた。



作戦前の動き:
 これらの動きを航空偵察や衛星軌道上を抑えて偵察衛星などを使いたい放題の地球連合は察知していた。
 制空権及び制海権・制宙権の確保は自由な活動を容易なものとしており、工作を行う戦力の差もあって多くを暴き立てていたのである。
経済圏側のガードが甘かったこともあるが、複数の諜報員が重要施設からの情報奪取に成功したこともあって、おおよそのスケジュールなどを把握した。
 日本列島に隠匿されてゲリラ戦をされると、現地勢力である日本解放戦線に被害が出る可能性が高いために、むしろこれを歓迎した。
結局のところ地球連合の目的は日本列島の資源なわけで、それを採取する邪魔をされては困るというわけであった。
 よって、逐次ハラスメント攻撃と情報収集に努めつつ、決戦に向けた準備を重ねていた。


序盤戦:
 作戦開始に先駆け、北米同盟軍は艦隊戦力を日本海側および太平洋側の二方面で動かしていた。
 これは、日本解放戦線が制圧していた佐渡ヶ島および北陸地方への進撃、さらにはその先にある要塞2つへ誘いをかける動きであった。
本命である「壁」の攻略に際し、他の要塞からの戦力が増援として駆けつけることを阻止するためのものであった。
同時に、「壁」の攻略後には艦隊戦力がそれぞれ要塞へと攻撃を仕掛け、内陸部からの侵攻と合わせ攻略をも考慮したものであった。

 ゲティスバーグ作戦の本格的な火蓋は、北米同盟軍から切られた。
 地球連合が敷設した強力な宙対空・地対空防御システムを飽和させるため、大量の巡航ミサイルなどが一斉に発射。
これによって空が飽和している間に、陸軍は陸路を進撃、唯一攻略の芽が存在していた「壁」、その前に存在する墨俣砲陣地に兵力が殺到した。

 地球連合側も兵力を適切に配置することによってキルゾーンをいくつも設定しており、地形と合わせた極めて堅牢な防衛体制を構築していた。
これを見越していた北米同盟軍は主として無人機であるアメインを中心とした部隊をぶつけ、キルゾーンを回避あるいは炙り出す手に出ていた。
これによって敷設されていた野戦砲などの配置が割れ、突破コースを見つけ出すことができていた。
 無論、地球連合側も墨俣砲陣地からの砲撃をはじめ、キルゾーンを動かすなどして、進軍を遅らせると言う手に出た。
ここで敢えて突破を許していたのは、十分に引き付けて本命の戦力---壊滅も視野に入れた第一梯団の後を見越しての行動であった。

 斯くしてキルゾーンを突破あるいは迂回した戦力は墨俣砲陣地へと殺到。
現地防衛部隊との交戦を開始し、墨俣川を中心としたエリアに敷設された陣地の取り合いが始まった。
元より引き込んでの包囲殲滅を企図していた地球連合は砲陣地の維持に固執しすぎることなく、敵兵力の漸減を以て撤退を選択した。
この時点で作戦開始から6時間が経過しており、陸軍戦力およそ4個師団を溶かすのと引き換えに墨俣砲陣地は攻略されることとなった。
 とはいえ、北米同盟軍は組織的撤退を許してしまったことに加え、敷設されていたトラップや交通要所の破壊による足止めを喰らうことになった。
これによって稼がれた時間を以て、地球連合は悠々と「壁」の戦力を再編。待ち受ける体制を構築した。

888 名前:弥次郎[sage] 投稿日:2024/08/22(木) 22:12:32 ID:softbank126116160198.bbtec.net [140/163]


中盤戦:
 戦力の再編と後続部隊の到着を待って、北米同盟軍は進撃を再開。主目的である「壁」の攻略を試みることとなった。
ここには自由惑星同盟の陸軍および艦隊も加わる形となり、無人機が主体とはいえ損耗していた兵力の再編と補充が済まされた。

 消耗した陸軍戦力ではあったが、切り札であるオブジェクトの投入を行った。
大型兵器は必然的にヘイトを稼ぐことになったが、その分だけ他の戦力がフリーハンドを得られた。
またオブジェクトの攻撃力などは決して馬鹿にはならないため、日本解放戦線としても優先した対処が必要となった。
 こういった大型兵器の運用に一日どころではなく長があった地球連合は、事前に用意されていた戦力で対応。
具体的には「壁」に並べていたアイボール砲台およびジャガーノートを投入、砲撃により拘束することに成功。
最終的には機動兵器と合わせた連携により撃破に持ち込んでいる。

 しかし、こうした怪獣大決戦の隙間を縫うように、北米同盟軍他は浸透を続けていた。
要塞からの砲撃がジャガーノートおよびオブジェクトによって阻害され、あるいは機動兵器も迂回などを強いられるため、突破の道筋が存在していたのである。
 ここで本命たる鹵獲したACや高性能機を中心とした部隊が「壁」に肉薄、事前情報を基に「壁」の突破を試みた。
この部隊は「壁」攻略のほか、その機能の破壊、さらにはモルフォの発見と撃破も任務として帯びていたとされる。

 この懐に飛び込んできた部隊に対しては、ヒルドルブとナインボールを中核とする部隊が対応に出た。
陸戦に特化したこの戦力を相手にしてはさすがに不利は否めず、数で押し切ろうにも性能差でひっくり返されることとなった。


終盤戦:
 時間経過は地球連合に味方し、「壁」に取り付いた、あるいは近づいた部隊は分断され各個撃破に持ち込まれていた。
元々最終的なキルゾーンを「壁」直近に設定し、そのように部隊を控えさせておいた地球連合の作戦勝ちともいえる。

 終盤戦に入る前には自由惑星同盟の艦隊も甚大な被害を受けて撤退を開始。
更に本命であるオブジェクト部隊もついに壊滅したことで、航空戦力および大型兵器による援護などを受けられなくなった。
これに合わせて「壁」から出現した部隊の数が増えていく一方であることから、北米同盟軍は作戦は失敗と判断。
全軍に撤退命令を出すとともに、撤退支援のために「島」および「塔」への攻撃を開始した。

 しかし、地球連合もただでは逃がすつもりはなく、追撃戦にシフト。
意図的に陣地に引きずり込んでいた北米同盟軍などを包囲の上で袋叩きにして、殲滅していった。
ここには航空戦力として迂回させていたバルテウスやV.O.B.Ⅱなども参加しており、立体的な包囲で何もさせないままに撃破していった。
 北米同盟軍を筆頭とした経済圏軍はこの撤退を組織的に行うことに失敗し、投入した戦力のおおよそ3割以上をこの包囲戦で失うこととなった。


総評:
 総合的に見て、事前の準備から戦力の差、さらに戦闘面において、地球連合側が終始リードした形であった。
彼我の戦力差や質の差、練度の差。諜報戦や偵察などの面においても優位に立ち、勝てる条件を整えていたことに由来すると言えた。

 本作戦の失敗を以て、北米同盟他経済圏はこれ以降の攻勢的な作戦を無期限延期。
 北米他で発生した戦略兵器の投入とその余波による火山活動、さらにそれに伴う気候変動による環境の激変に乗じ、北海道にまで撤退した。
地獄の7月とも呼ばれるこの極寒の寒さと人の命を盾とし、沼のように扱うことで、何とか首脳部などは逃がすことに成功した。
 とはいえ、既に関東なども日本解放戦線に制圧され、また人心の乖離も著しく、戦力不足もあって未来は絶望的であった。
その為に脱走兵や投降を選ぶ兵士も多く発生しており、風前の灯火の如き有様に陥ってしまった。
北海道の五稜郭を要塞化して立てこもることはできたが、それは軍事的に見て援軍などの見込みのない籠城で、ジリ貧なのが窺える。

 総じて、本作戦は経済圏および自由惑星同盟の限界点を示す、必然的な失敗と評価されることとなる。

889 自分:弥次郎[sage] 投稿日:2024/08/22(木) 22:14:01 ID:softbank126116160198.bbtec.net [141/163]
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最終更新:2024年10月14日 11:54