178 :New ◆QTlJyklQpI:2012/03/18(日) 22:11:35
ネタSS ~ゲートクロス 史実日独もルの字にキレました~
1946年旧日本本土と旧ドイツ本土では4つの軍が急速に現地に展開する連合軍を駆逐しつつあった。
ドイツ第三帝国とドイツ連邦共和国、そして大日本帝國と日本国自衛隊である。
数や装備はまるで違うものの、全軍は文字通り鬼神の如く暴れまわり、原爆やガス攻撃にも怯む気配を
見せず敵を撃滅していった。その迫力に敵である連合軍だけでなく様子を見守っていた史実世界で強硬姿勢を取っていた
某東アジア3国も怯え、史実世界各国では「日本が本気で怒りやがった」と戦後の取り扱いを検討していた。
20XX年小笠原沖とヴィルヘルムスハーフェン沖で雲の柱らしきものが出現し、それが第二次世界大戦で日独が生き残り、
冷戦状態になった同年の世界とローズヴェルト大統領が健康なまま第二次世界大戦を継続し、日本とドイツの2国を滅ぼし
民族浄化をしている1946年の世界の2つと繋がっていた。
そしてこちらの世界に気づいたローズヴェルト政権は2つの世界の日独に特使を派遣、「紳士的な」降伏要求を突き付けて来た。
第三帝国と日本帝國は向こうの世界の自国の状況に激怒し即座に特使を叩きだし、ドイツ連邦共和国も同じく拒絶した。
だが日本国は捩じ切れた国会によって返事を出さず保留したため合衆国は弱腰と判断、ゲートを潜って
機動艦隊を差し向けた。艦隊は東京沖まで進出し即時降伏を要求、流石の国会でもこの要求は拒絶することになったが
拒絶した直後に艦隊は攻撃を開始、戦艦による東京一帯の艦砲射撃から艦載機による無差別攻撃が行われた。
自衛隊は内閣が攻撃で全滅したため出撃せず一部が命令違反覚悟で出撃した時には艦隊の大半はゲートを潜って立ち去り
東京は火と瓦礫に埋め尽くされていた。学校児童への銃撃や皇居への意図的と言える(実際捕虜は目的をエンペラーの殺害と供述)
爆撃に流石に平和ボケした日本国も”ぶちキレた”。即座に臨時内閣が発足すると自衛権の行使を宣言、自衛隊のゲートへの
派遣を即決し、ゲート越しに4国による連合軍が結成された。史実ドイツではナチと組むことに難色を示す声も大きかったが向こうのドイツ
国民のためにとドイツ大統領と第三帝国総統が握手を交わし、日本では「侵略戦争だ!」と声高に唱えた者は右翼系の銃撃か
国民の怒号の前に沈黙した。
かくして4国はゲートを潜り戦場へと赴く、史実世界を中心に何度か停戦の打診をしたがこの世界の本土の状況にローズヴェルト
大統領の徹底抗戦と発言により交渉の余地なしと第三帝国と日本帝國の核攻撃を黙認することになり連合を構成していた国家
のほとんどの降伏と崩壊によって幕を閉じる事になった。
その後賠償としての権益の一部を受け取った日本国は非核三原則や憲法9条一部改訂などを行ったが平常運転に戻った。
しかし、各国の日本に対する扱いは某半島を除きかなり丁寧であったと言われている。
最終更新:2012年03月19日 21:46