714:トゥ!ヘァ!:2024/08/30(金) 18:08:49 HOST:FL1-119-240-148-104.kng.mesh.ad.jp
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日本大陸 支援ネタ アーセナルシップ群
〇アーセナルシップ
西太平洋条約機構加盟国の間で整備された武装船舶の総称。
日本やオーストラリアほどの国力のない国々が整備した軍船であり、名前の通りの武装船。
タンカーやコンテナ船などを改造して軍艦に仕上げたものを言う。
迫る終末戦争において、国土防衛に少しでも貢献するべく、考案・建造されたものであり、西太平洋条約機構内の共通フォーマットを用いて改造された。
基本的には迎撃優先の武装構成と短時間で数を揃え、大量に運用できることがコンセプトとされる。
運用時には軍隊所属という識別を容易にするためのエンブレムと軍旗が掲げられている。
素体となったのはタンカーやコンテナ船から大型客船と言った民間船である。
主に大型船舶に分類されるものを中心に改造されたものと、中型船舶を素体に改造したものの二種類が存在している。
武装に関しては迎撃用のミサイル及びコンテナサイズのドローン発射機構の二つに絞られた。
これは取り扱う武装の数を絞り、運用しやすくするための措置である。
この二種の武装を少数の人員とAIで回す。
弾薬、艦載機がなくなった後には最悪人員脱出の後にこれら武装船を迎撃部隊の前面に押し出して囮とすることも想定されていた。
実際に終末戦争の最中では迫りくる膨大な米軍からの攻撃を少しでもそらすために、ミサイルの在庫が切れた船から自動操縦へ切り替え、前線へと突入された。
中型船舶においてはレーザー、機関砲などを搭載し、沿岸・湾口といった近海防衛に割り振られた。
大型船舶と共に速射砲の類を載せるプランもあったが、大掛かりな改装が必要となるため却下された。
これは出来る限りドッグを占有する期間を短くし、正規の軍艦建造へ充てる時間を捻出するための措置であった。
このため中型船舶を素体とする武装船は前述の通り迎撃用のレーザー、機関砲、小型ミサイルがメインとなった。
必然的に射程が短いため、艦隊の近距離防衛または沿岸部の最終防衛に回されている。
西太平洋条約機構のアーセナルシップ群最大の特徴は戦時運用における軍艦・電子戦機・衛星などとのリンク機能である。
本来軍艦として必要なレーダー機能や誘導機能を全て正規軍兵器に委任。
ミサイルやドローン、また迎撃兵装使用時には手頃な味方兵器の電子機能とリンクし、それらの指示に従い運用されるのだ。
このため本来なら高額になるレーダーを始めとした各種電子能力が大幅にカットされ、大量の製造、改造を安価に行うことが可能となった。
一部では敵電子部隊によるハッキングなどが危惧されたが、戦前の米軍は自軍と比べ大幅に電子戦能力で劣ることが判明していたため運用上問題なしとされた。
反面継戦能力は余り高くない。
これは当時の正規軍兵器で標準搭載されていた量子格納機能が搭載されていないためである。
単純な予算の問題もあったが量子格納装置の在庫を正規軍への供給を優先する意味合いも存在していた。
逆に言えば最新技術を用いていない武装船団はその規模に対して非常に安価に改装が完了している。
715:トゥ!ヘァ!:2024/08/30(金) 18:09:19 HOST:FL1-119-240-148-104.kng.mesh.ad.jp
終末戦争時には条約艦隊と共に出撃。
デコイ兼移動防壁として艦隊の外延部に展開し、敵の攻撃を誘引する役目を全うした。
一説には緒戦における武装船艦隊による火力投射量は全体の3割にも達しており、特に弾薬が豊富であった会戦初頭では非常に派手な火線を展開していたという。
弾薬が枯渇していった中盤戦以降は当初の設計通りデコイとして運用され、米軍の核攻撃から味方艦隊を守る役目を全うした。
その役割から近海防衛に回れた船舶を除き、戻ってきた船は非常に少なかったという。
これを悲しんだ造船関係者は戦後にこれら無名の武装船やそれに付き従った自動機械のための合同慰霊碑を東南アジアのとある小島に建立した。
〇甲型武装船
大型船舶を素体としたアーセナルシップ(武装船)
近距離迎撃用の機関砲やレーザーの搭載すら行わず、その分だけミサイルとドローンを載せろと改造されたタイプ。
搭載数は素体となった船の大きさや構造次第でマチマチであったが、単純明快なコンセプトに則って非常に多くの大型・中型ミサイルや大量の迎撃用小型ドローンの搭載、運用に成功している。
船体の運用に関しては少数の指揮用人員と大量のAI・自動機械(メンテナンスドローンを改造した非人型の安価な機械。R2-D2みたいなもの。自動人形より安い)で賄われており、極力省力化が進んでいる。
これはいざという時には文字通り盾となるため脱出時に間誤付かないための措置である。
大型船舶由来の巨体から敵攻撃を誘引しても相応に持つだろうと想定されていたが、想像以上の米軍による核攻撃により就役させた船のほとんどが沈められている。
〇乙型武装船
中型船舶を素体としたアーセナルシップ。
こちらは近距離迎撃用の機関砲、レーザー、小型ミサイルなどを搭載したタイプ。
大型船舶ほどの大規模な改装はしておらず、専ら甲板へポン付け出来る武装を中心にしている。
このため非常に短期間の改修で済んでおり、ほとんどドッグを占有することがなかったという。
当初は小型船舶までを含めた改装が予定されていたが、小型船舶では載せられる武装・弾薬量に限界があったため、スペース的に余裕のある中型船舶のみが改造される方針となった。
実際の戦時では甲型と共に艦隊外延部に配置されたが、想定以上の米軍の核火力によって中盤戦が終わる頃には壊滅状態であり、乙型識別の武装船で元の港に帰れたものは皆無と言われている。
また速度や航続距離などの問題で艦隊付随が難しいと判断された一部の船舶は沿岸部の防衛に回されており、こちらは比較的残存数も多い。
716:トゥ!ヘァ!:2024/08/30(金) 18:10:20 HOST:FL1-119-240-148-104.kng.mesh.ad.jp
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あの世界だと破滅が目の前に迫っていることは肌で感じているでしょうから、中小国や民間も出来る限りの支援はしていそうと思い考えたネタです。
最終更新:2024年10月26日 16:57