642 自分:弥次郎[sage] 投稿日:2024/09/12(木) 21:42:24 ID:softbank126116160198.bbtec.net [135/214]

憂鬱SRW 未来編鉄血世界 証言録「火星開拓事始め」




「見渡す限りの荒涼とした大地……」
「テラフォーミングの不備というか不徹底?」
「資料によれば、水の制限もあったみたいで……」
「これじゃあ、せっかくの土地がもったいないな」
「まずは保水性の改善、あとは水源の確保かな?」

  • P.D.世界の火星入植に際してアルゼブラの開拓団の会話。




『予定ポイントに氷塊群到達』
『テレポーテーションアンカー設置用意』
『周辺空域の状況はクリア、障害物等は確認されず』
『放射線遮断フィルムおよび養生固定具の状況に異常なし』

  • 火星衛星軌道上にて、火星内に水を持ち込むための巨大な氷塊の運搬作業が行われる様子。近くのエラーリアン恒星系から持ち込まれてきた。




「重力を1Gにする仕組みはやはり地下か……」
「火星のコア周辺に設置されたエイハブ・リアクターとそれに付随する重力制御装置で、重力をかけているとはね。
 色々と重力を変える方法はあるけれど、この世界特有の方法が選ばれているわけか」
「だとしても、惑星の核まで届くまで良く掘り進めたな」
「無人工作機の大量投入のようだね……なるほど、頑強で自己修復も資材さえあれば行える機械ならば時間手間は小さいわけだ」
「……なるほど、そうなるとMAの技術ってのは案外民生でも磨かれていたのかもしれないな」

  • 火星の重力のテラフォーミング(1G化)の仕組みを調査するアルゼブラの社員たち。大深度というか惑星のコア付近にまで掘り進めていた。



「微生物とか入るけれど、このままだとなぁ……」
「やはり外部から持ち込むしかないですかね?」
「現行の農業や自然を壊さないように慎重にやる必要があるな」

  • 砂漠の緑化にあたっての作業中の会話。生命循環の元となる微生物や細菌類などが限定されていたため、外から持ち込むことになる。




「……ふぅ、タワーがあるとかなり違うな」
「今のところは虫食いにするのが精一杯か……先は長いな」
「なーに、時間をかければ解決できるさ。
 それに、今火星に生活している人間を全部星外に出してやるよりはコストがかからないし」

  • 同上。既存の社会を壊さないようにするため、時間がかかってもタワーなどを順次立てて、少しずつテラフォーミングを行う方針で動いていた。




「湖ぃ、完成!土壌を地下まで掘って改良してやったぞ!」
「というか、見てくれは本当に砂漠のオアシス……いや、ここまでベタだといっそ笑えるね」
「周囲は緑化しているけど、ほっといたら一週間と持たないだろうな」
「だからこそタワーで囲って、土地の改良と合わせて徐々に拡大する必要があるんだがな」
「魚とかプランクトンも解き放って循環を構築しないとなぁ……」

  • 同上。開拓やテラフォーミング、ひいては多様性のある環境の構築は時間と労力を必須としていた。

643 自分:弥次郎[sage] 投稿日:2024/09/12(木) 21:43:01 ID:softbank126116160198.bbtec.net [136/214]

「漁業、農業、養殖……色々とやらなきゃならねぇのが多いな……」
「前も聞いたけど、僕たちには戦う以外のこともできるようになってほしいみたいだね」
「そうだな。切った張ったは刹那的にしか稼げねぇ。
 もっと先につながるようなことを年少組にはさせてぇもんだ。
 戦うだけじゃ、何も生み出せないからな」

  • 鉄華団拠点にて、オルガとビスケットの会話。PMCだけでなく、社会の基盤となる第一次産業への参入に向けた準備が始められていた。




「こんなことでMWを使うのかよ……」
『勉強中で若輩の君たちにはまだ戦いは早すぎるからね。
 戦うだけが仕事じゃない、こうやって何かを作るのも大事だぞ』
「だからって畑を耕すだけなんて……」
『戦わなくて済むのが一番なんだぞ?
 まあ、時間をかければいずれ理解できるようになるさ』

  • ライドとアルゼブラの人員の会話。ライドたち年少組は教育の傍らで、テラフォーミングされた土地での農業などを学んでいくこととなった。



「育てるだけでこんなに学ぶことがあるんだ……知らなかったな」
「他にも経営や法律なども学ぶ必要がある。農場を持つっていうことは、農場で作られたものに責任を持ち、食べる人に責任を持つことだからね」
「……責任、か」

  • 三日月と指導員の会話。将来の夢に向け、パイロットとしてだけでなく、いっぱしの大人になるために勉強を重ねた。




「君たちはここで家畜を育てるための家畜になってもらうよ。
 ヒエラルヒーはこの実習用の家畜よりも低いから、覚悟してね?」
「こいつらを育てるのが仕事って聞きましたけど……」
「正確には、育てる技術を学ぶための生きた教材がこの家畜たちなのさ。
 命を懸けて教材になってくれる彼らに感謝をして、キリキリと実習で扱いてあげるから」

  • 火星の一部地域で始まった畜産業の教育の様子。地球に依存しない食料供給体制の構築に、この手の産業は必須であった。



「……」
「……うぅ」
「みんな、食べないの?」
「……あの工程を見せられた後で食えると思っているんですか!?」
「あのさ、君たちが食べていた食べ物は多かれ少なかれああいう工程を経ているものだよ。
 他の命を食べ、自分の命を繋ぐ。その事実から目を逸らしちゃいけない」

  • 同上。本物の肉を得るために行われる屠殺と解体を余すところなく実際に見せられた実習生は、少なからずショックを受けた。

644 自分:弥次郎[sage] 投稿日:2024/09/12(木) 21:44:01 ID:softbank126116160198.bbtec.net [137/214]
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命を喰らって生きているのだ……

やっべ、ハガレンと銀の匙が読みたくなってきた…
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最終更新:2024年11月02日 19:43