104:弥次郎:2024/09/17(火) 22:39:39 HOST:softbank126116160198.bbtec.net

日本大陸×プリプリ「The Melancholic Handler」証言録「クリミア・ブラッド・シード」





「慣れるまでが大変だな、こりゃ……」
「眉唾なんだが、本当に航空艦に一泡吹かせられるのか?」
「やれって言われたらやるしかないだろうよ……」
「可能性があるだけマシだろ?」

  • ロシア帝国軍航空隊の錬成の様子。兵士たちは半信半疑であったが、徐々に慣熟していった。



「しかし、ここまで複雑な工程を経ないとならないとはね……」
「防諜って奴らしいぞ。アルビオンの連中、どこまで手が伸びているかわからんからな」
「他言無用って言われているしな……金を貰わなきゃやってられねえよ」

  • 同上。アルビオンの諜報を回避するため、錬成などはロシア内地深くで、別の訓練の名目で繰り返されていた。



「マジか……」
「おいおい、標的ってあれか?」
「ヤポンスキーもだいぶ奮発したもんだな。訓練に航空艦とは」

  • 同上。航空艦を想定した訓練では、大日本帝国から送られてきた航空艦が演習相手として参加していた。



「これは……蒸気機関とは違うのか?」
「らしい……」
「これが作業を楽にするっていうが、本当なのか?」
「見ろよあれ……かなりの量を運んでいる」

  • 日本製のトラクターを目にしたロシア兵たち。当然であるが半信半疑であった。



「くそ……便利なのはわかったが、扱う人間の問題が出るとはな」
「絵で説明しているのは助かったが、文字が読めていないので時間がかかっている……」
「だが、読める人間なんてどれほどいるやら……」

  • ロシア軍上層部での会話。文盲の兵士を想定しイラスト付きの取扱説明書があったが、それでも説明に時間がかかってしまうことに。



「……ヤポンスキーにロシア語を教わるとはね」
「我らにとっては当たり前だが、だからこそ教えるのが大変だというのにな」
「……この戦争の後は、教育を見直す必要があると上奏するか」

  • 同上。泥縄式とはいえ、講師として招かれていた日本人がロシア語をロシア兵たちに教えて回ることになったことで、識字率は少なからず上昇した。

105:弥次郎:2024/09/17(火) 22:40:15 HOST:softbank126116160198.bbtec.net

「時計の読み方、時刻の概念、方角の判断、物の数え方、四則計算まで教えることになるとはね」
「普通なら子供の時に教えるものじゃないのかね?」
「俺たちにとっての普通は、他国では普通じゃないってことだろうよ」
「なら仕方がないか……いっちょ前に先生の真似事してみるか」

  • 教育に当たった日本兵たちの会話より。





「こんなものが効くのか……?」
「踏みつければ、確実に靴底を貫通してなかなか抜けなくなる。
 それで一人の兵士が無力化されて、最低でも二人の兵士が役目を果たせなくなる代物だ。
 ほら、この通り」
「うわ、肉にぶっ刺さった……!?」
「殺せなくとも、相手に犠牲を強いて、兵士が働けなくなるようにする。それがこの兵器の目的であり、同時に武器なんだ」

  • カルトロップの講義にて。実際に肉の塊に刺して見せることで、その効果を実演した。



「この狭い空間では、ともかく当てた方が勝ち。
 なるほど、そういうことか」
「射程が短いと聞いていたが、逆を言えば射程が短いところなら使えるということか」
「普通の歩兵の銃ではつっかえるな……」

  • ショットガンの塹壕内部での実演を見せられたロシア軍上層部の反応。




「……想定以上にロシア人兵士とは合致するな」
「平均値を見ればロシア人の体格などは立派なものだからな。
 それにまだ騎兵などが現役なのも拍車をかけている。射撃が致命打にならないことも考慮しているからこそ合致しているんだろう」

  • ロシア軍の白兵戦および塹壕戦などでの練度の向上を見て、指導役の日本兵たちの会話。これらの教育は、ロシア軍の脅威度査定も兼ねていた。



「ロシアでの教導は順調のようですね。
 航空機、飛行船、さらには近代的な塹壕戦装備と先頭への適応。ポテンシャルは大きいとの報告が」
「油断ならないことが分かったのは大きいな。
 これで陸軍の予算を減らさない理由が増えた……」
「自分から敵を育てるのは本当は愚行なんですけどね?」
「予算の一極集中を回避するための方便さ。
 それに、ロシアと事を構えるのは双方のためにならん。そこは政治で何とかするさ」

  • 夢幻会での会話。大日本帝国陸軍の練度や風紀の維持のためもあり、ロシアという仮想敵は活用されることになった。

106:弥次郎:2024/09/17(火) 22:40:59 HOST:softbank126116160198.bbtec.net

「航行中の航空艦の撃沈に成功だそうですね」
「ええ、情報の精度も確認が取れています。
 煙突狙いで爆撃を敢行した結果、うまく爆弾が煙突内まで侵入。そのまま機関部で起爆してドカンと逝ったようです」
「……妙に具体的だな」
「どうやら撃沈した航空艦を検分をしたようですね。
 領土内を単独で航行していたいわゆるフリゲート艦であったので、ロシア軍が先に確保したようです。
 ついでにケイバーライトまでふんだくったとか」
「なるほどな」
「しかし、なんていう皮肉だろうか……王権が落とされるとか」
「とはいえ、これで常識がまた一歩進んだ。
 航空艦であろうとも絶対不沈ではない、と。今後は防空と攻撃の鼬ごっこになりそうだな」
「これで対空や防空訓練にもより一層の意義が生まれる。常識の更新を急がねばな」

  • 航空機による航空艦撃沈の報を聞いて夢幻会。単なる事実以上の意味があることを深く認識していた。





「やはり、航空攻撃の標的になる煙突の向きは気をつけねばならないな……」
「まあ、弱点になるというのは実験で確認済みだったからな。
 熱を与える機関部の消失は、重力遮断による浮力の喪失を意味するわけだ」
「あとはやはり煙突に侵入防止のための網の設置が有効になるか?」
「そこは史実の航空艦と同じでいいだろうな」

  • 同上。すでに対策は日本では進んでいるので今更であったが、その対策への対策は普及を進めなければならなかった。





「……本当にロイヤル・サブリンが?」
「そんな馬鹿なことがあるものか!航空艦だぞ!?」
「そうだ、ロシアに撃沈できる戦力があるわけがない!」
「プロパガンダにしては質が悪すぎる……」
「だが、実際に予定日を過ぎてもロイヤル・サブリンは帰還していないのは事実だが……」
「確認の艦艇を送るべきでは?予定の地域は予め決まっていたはずだ」
「ふん、いずれははっきりするさ」

  • ロイヤル・サブリンを撃沈したと報じるロシア帝国側のプロパガンダに対し、アルビオン側の初期の反応。





『世界初の撃沈おめでとうございます!(意訳)』
『ロイヤル・サブリン、ここに眠る(意訳)』
『ケイバーライトごちそうさまです(意訳)』
「……ッ!(自主規制)」
「なんてことだ……!」
「ロシアの野郎、辱めのつもりか!」

  • ロイヤル・サブリンを発見したアルビオン空軍の兵士たちの反応。ロシアはあらかたケイバーライトをふんだくり、尚且つ煽るような内容を地面に書き記していた。

107:弥次郎:2024/09/17(火) 22:42:21 HOST:softbank126116160198.bbtec.net


「ヒャッホー!航空艦と思しき艦艇に直撃!炎上中!」
「思った以上に燃え上がっているな、このまま炎と煙を目安に投下を継続!」
「撃ち方はじめ!周囲の奴もふっ飛ばしてしまえ!」

  • セバストポリに引き込んだアルビオン軍を空爆する飛行船団にて。浮かんでいなければ脅威ではなく、停泊したまま撃沈される艦艇が多く出ることになった。




「うへぇ……歩兵がミンチになっちまった。
 まあ、恨みっこなしだぜ?」

  • 歩兵の一団目がけて機銃による対地攻撃を行った航空機パイロット。8ミリの砲弾は歩兵にとってはまさに死神の鎌だった。




「海上艦艇を補足!アルビオンの旗だ!」
「容赦するな、燃やし尽くせ!」
「投下、投下!投下!」

  • ロシア帝国軍の飛行船団にて。イスタンブール周辺に停泊していた大量の海上艦艇は飛行船団による空襲で大打撃を被ることになった。



「くそ、何が起こっているんだ畜生!」
「消火作業急げ!」
「水は!水はどこだ!」
「こっちだ、速く逃げるぞ!」
「誰か助けてくれぇ!」

  • 爆撃を受けるアルビオン海軍の艦艇にて。遠慮会釈のない爆撃で、次々と艦艇は炎上し、水平共々丸焼きになり、黒海や地中海に沈むことになる。



「なんてこと……ッ!速く怪我人を探して!消火が終わったところから急いで!」

  • セバストポリの安全なはずの後方まで攻撃にさらされ、多くの死傷者が出たのを見て、ナイチンゲール女史。

108:弥次郎:2024/09/17(火) 22:43:06 HOST:softbank126116160198.bbtec.net

以上、wiki転載はご自由に。

久しぶりに憂鬱プリプリの証言録を。
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最終更新:2024年11月18日 16:04