540:弥次郎:2024/09/23(月) 12:26:11 HOST:softbank126116160198.bbtec.net
日本大陸×プリプリ「The Melancholic Handler」証言録「クリミア・マインド」
「理論的には可能だが、ここまでの長距離航行を艦隊で行うのは厳しいな……」
「航法を誤ると途端に迷子というのも怖いところだしな」
「本国艦隊からも精鋭を引き抜こう。それと、給炭艦も給水艦もな」
「北洋艦隊からも人が必要だな、あそこの海は本土周辺とは異なる」
「迎えの艦隊や補給のことも考えないとならないか……」
- アルビオンの王立空軍参謀本部にて。政府と軍上層からの指示でサンクトペテルブルク攻撃を計画するも、困難がいくつも転がっていた。
「せめて予行演習とかをしたいところなんだがなぁ……」
「それを許されるわけがないんだよな(白目)」
「やれやれ……」
- 同上。世論や全体としての意見で報復を叫ぶ声は大きいものの、無茶を強いるものであった。
「あの、弾薬が割とカツカツなんですけど(意訳)」
「おら、ジャンプして見ろよ(意訳)」
「これ本土防衛用ですし、一部はアフリカに送る予定なんですが(意訳)」
「いいからよこすんだ、ロイヤル・サブリンの仇討ちをするのが最優先だ(意訳)」
「え、本気で言っているんですかそれは(意訳)」
「ついでに真水と石炭も持っていくからよろしく(意訳)」
「嘘でしょ…(意訳)」
- オーバーホライゾン作戦に向け、本国では爆弾や弾薬や燃料を無理矢理ねん出することになった。
「サンクトペテルブルクを補足!」
「攻撃開始!」
「投下を始めろ、砲撃もな!」
- サンクトペテルブルク上空にて、アルビオン艦隊。空前の砲爆撃が始まろうとしていた。
「ああ、くそ。サンクトペテルブルクが!」
「あっちもこっちも好き勝手にッ!」
「急いで避難を!」
「どこに逃げろって言うんだ!どこも攻撃を受けているんだぞ!」
- サンクトペテルブルク地上での会話。突然の空襲で首都全体が大混乱に陥った。
「世界よ、これは警告である」
「ロシア帝国はロイヤル・サブリンを惨たらしく撃沈し、辱めた。
これは決して許されることではなく、贖いは早々に済ませることなどできはしない」
「故にこそ、我が王立空軍の精鋭艦隊は、ロシア帝国への懲罰を下した」
「ロシア帝国は、その首都サンクトペテルブルクはその罰により焦土と化した」
「アルビオンの王権を汚すものは、これと同じ末路を辿ることであろう」
- アルビオン側のプロパガンダ。アルビオンとしてはこれで航空艦撃沈を糊塗できて、各国も大人しくなるだろうと予測していたが……?
541:弥次郎:2024/09/23(月) 12:26:54 HOST:softbank126116160198.bbtec.net
「」
「」
「」
「」
「(しばらくお待ちください)」
「(発音限界を超えた声)」
- アルビオンによるサンクトペテルブルク無差別空襲の報告を受けた夢幻会の反応。ちょっとSAN値直葬。
「いや、これもう……なぁ?」
「ラインを軽く超えてきましたね。
静観はできません、すぐに対応……いえ、行動しましょう」
「軍事・政治・経済と動かせるものは全部ですね?」
「それだけやっても今のアルビオンが理解するかどうか……あの発言の後ですしね」
「夜郎自大極まれり……いやまあ、世界の3分の1を占める覇権国家ゆえの傲慢さといえばそれまでですけど」
「ぎょえええええええ!?株がぁああああああ!?」
「止まって……止まってクレメンス……」
「おのれアルビオンッ!」
- アルビオンの声明を受け、大日本帝国の株式市場ではロシア帝国とアルビオン関係の株に始まって、釣られる形で全体的な株価の暴落が始まった。
「……流石にやり過ぎではなくて?」
「しかし、それはロシアへの報復として必要で……」
「抗議が殺到しているわ。
攻撃に巻き込まれたと各国が……インペリアルジャパンもね」
「……」
「……」
- オーバーホライゾン作戦の報告を受け、内閣と軍部高官に対してアルビオン女王。外交ルートでの猛抗議は女王の耳にも届くほどであった。
「まだやれるはずだ、まだ抵抗するならばもっと……!」
「いえ、もう爆弾も砲弾も底をついています」
「馬鹿な……あれだけ捻出できたのだろう!?」
「元々本国艦隊以外の、植民地艦隊に支給される分を使って艦隊を動かしていたのです。
そこに上乗せでオーバーホライゾン作戦のために絞り出したので……次の補充は生産が完了するまで延期です」
「なんとかならんのか!?」
「無理です!これ以上を費やせば国庫も大赤字、ついでに植民地の治安維持や防衛にも差し障ります!
おまけに、各国が国境沿いで軍事演習などを行っているとの情報もあります!警戒のために各地の艦隊への補給を滞らせるわけにはいきません!」
「ぐぬぬぬ……」
- 政府高官と軍部の会話。クリミア戦争に費やしすぎた結果、その負担は余りにも大きく膨れ上がっていた。
「この屈辱は決して忘れない、神が許そうともロシアは許さない」
- アレクサンドル2世の戦後の発言。空襲で傷を負った自らの身体の絵を描かせ、戒めとした。
「一にぎりの土地も、一ルーブルの金もアルビオンに与えやるものか」
- 同上。和平交渉の最中に父ニコライ1世の訃報を聞いたアレクサンドル2世の目は完全に据わっていた。
542:弥次郎:2024/09/23(月) 12:28:49 HOST:softbank126116160198.bbtec.net
以上、wiki転載はご自由に。
まだ続きそうですね…
最終更新:2024年11月18日 16:25