815:弥次郎:2024/09/26(木) 22:51:07 HOST:softbank126116160198.bbtec.net

憂鬱SRW 未来編鉄血世界 証言録「塵芥から人へ」




「子供だけと思いきや、年齢にも関係なくヒューマンデブリってのはいるのか……」
「女性にもいるようだしな。性別や年齢ごとに需要があるようだ」
「だから見境なく攫うし売り飛ばすし、挙句に使い潰すか。やだやだ、やることは何にも変わってない」
「おまけに地球経済圏にも売り払われていたらしいぞ。
 主としては上流階級向けにね」
「うへー……マジで人類史の闇の面コンプリートじゃないか」

  • 保護したヒューマンデブリたちのリストや背景を洗いながら、アルゼブラ社員たちの会話。





「教育の前にメンタルケアと健康面のケアが必須だなこりゃ」
「栄養失調なんて珍しくないし、おまけに薬漬けとか精神疾患もありふれているとはね。
 まあ、人としての扱いを受けないってことはそういうことだろうしな……」
「境遇に不満があるがどうしようもできない、だから手ごろなサンドバッグにぶつけるってわけか」
「ヒューマンデブリ同士でも相争っているようだしな。そうやって階級を作って不満を逸らしたくなる人間の本能といったところか……」
「悲しいというか、虚しいな……」

  • 同上。ヒューマンデブリは心身のケアが必須であり、特に心や精神の面での傷や思考の抑圧状態が見受けられた。





「……まあ、この世界特有の病気の宝庫ってのはある意味では助かるんだけどね」
「病巣が山ほどってことは、それだけ情報があるってことだしな。
 ある意味では楽に入手できるから助かる」

  • 同上。不摂生や不衛生な環境にいたヒューマンデブリたちは病気という情報を持ち込んでくれるため、非常に歓迎できる面が存在した。





「俺たちを引き取ってどうしようって言うんだよ……」
「何、人並みの生活と生きる場所を探す努力を手伝うだけの話さ」
「……」
「そう睨まなくてもいい……まあ、信じてもらうのが難しいのも理解している。
 まずは体を休めて、傷をいやすことだよ」

  • ヒューマンデブリたちとアルゼブラ社員の会話。カラール自治区をはじめ、P.D.世界の各所で小さな一歩が踏み出されていた。




「…………」
「なるほど、喋れないときたか」
「……」
「そして放っておいてくれと……だが、こっちも仕事でね。
 君のような人ほど、放置しているわけにはいかないのさ」

  • 同上。外的要因により声を失った者も再生治療を受け、声を取り戻すこととなる。




「てめぇら、俺の商品をどうするつもりだぁ!?」
「ああ、丁度いい……カラール自治区ではヒューマンデブリは非合法化されたのでね、所有者にはご同行を頼んでいる。
 ほれ、執行令状もある。あまり抵抗しない方が身のためだぞ」
「黙れ!……い、いででで……!?放せぇ!」
「公務執行妨害罪の現行犯だな、逮捕する。ついでにガサ入れもさせてもらおうか……」
「俺の……商売の邪魔を!俺が誰だかわかってんのか!?」
「人を人とも扱わぬ人間など知らんよ」

  • カラール自治区内での救民政策の実行の様子。カラール自治区政府を動かし、アルゼブラは自治区内のヒューマンデブリの非合法化とその摘発に力を注いだ。

816:弥次郎:2024/09/26(木) 22:51:40 HOST:softbank126116160198.bbtec.net

「警告は無視、返事は鉛玉。
 鎮圧執行を申請は?」
「受理されて承認を受けました。
 既に総員配置についていますのでいつでもいけます」
「よろしい。スリーカウントで突入する、同時に電源を落とせ。
 内部はパニックになると思え、IFFを基に全員無力化を前提に」
「了解」
「行くぞ……3、2、1。GO」

  • 同上。執行に対して暴力で抗うケースも多く、鎮圧部隊は日々活躍することとなる。





「デブリを持っていかれちゃ、今後商売ができないじゃない……」
「男も女もいる娼館では困るだろうな。
 だが、自治区とアルゼブラの定める法に従うならば、代案を提案できるが?」
「へぇ……聞かせてもらおうじゃない」

  • 同上。ヒューマンデブリを抱える娼館に対しては、代役としてアンドロイドがレンタルされることとなる。





「私を買うっていったけどさ……ここまでされたことないんだけど」
「金を払った、その分だけ指示に従う。極めて単純で、納得づくの契約だと思うが?」
「いや、股を開かずにいい飯を食わせてもらって、家まで与えられて、病院?に連れていかれるなんて思っていなくてさ……」
「幸運を掴めたんだ、放さない方がいいぞ?」
「そうだね……ところでさ、私、仲間が結構いるんだけど……」
「ほう、話を聞かせてもらおうか」

  • 同上。定住さえない、その日暮らしの娼婦などもアルゼブラが人生を買い取り、後に代金を支払ってもらうという体制で社会復帰などを行うことになった。




「仕事も飯も寝床もあるなんてなぁ……」
「おまけに暴力も振るわれないのがいいな」
「罰が当たりそうだけど……」
「わかんねぇよ。殴られたり、バカにされたり、飯ももらえないのが当たり前だったのに……」

  • 元ヒューマンデブリたちの社会復帰学校にて。学力や知識、あるいは技能を身に着け、社会で「人」として生きられるように訓練が課された。





「聞き取りによればだが、履歴を洗うと、やはり犯罪によって市民IDを失うケースが多いな」
「海賊だけじゃなく、借金や人攫い、あるいはIDを差し出させるような洗脳や脅迫……まあ、そうだろうな」
「メモリースキャニングも行おう。やっていることは犯罪なんだから容赦する必要は0だからな」
「指名手配の後は、逃げ出す連中を追いかけるのみだな」

  • アルゼブラの強行鎮圧部隊での会話。犯罪者を辿るにあたり、被害者から得られる情報は貴重な手掛かりとなった。

817:弥次郎:2024/09/26(木) 22:53:32 HOST:softbank126116160198.bbtec.net

以上、wiki転載はご自由に。

こういうのがあっただろうなって感じで。
+ タグ編集
  • タグ:
  • 憂鬱SRW
  • 未来編
  • 鉄血世界
  • 証言録
最終更新:2024年11月18日 16:39