466 名前:635[sage] 投稿日:2024/04/14(日) 10:41:56 ID:119-171-250-166.rev.home.ne.jp [3/5]

ネタ 戦後核アレルギーべいてー世界 第九話 夜戦勝利の原因が食中毒とか…アレルギー以前の問題なようです 


さて事はウォー様が武者になりついでに獅子ウォ―様も爆☆誕、英地中海艦隊に齎されロイヤルネイビーを侵食し始めた頃のこと。
その武者ウォー様こと戦艦黒姫を旗艦とし金剛、榛名そして重巡と水雷戦隊で構成された艦隊は夜の闇と島影に紛れエーゲ海に入った。
それもこれも英国情報部が頑張った結果色んな意味で邪魔な空母グラーフ・ツェッペリンが未だに連合国の海となっていないエーゲ海に潜んでいることが判明したからだ。
どれだけ邪魔かいえば現代で言えばミサイル艇の継戦力を上げ、自身も対艦ミサイルを繰り出して来る様なもの。

そいでまあ英国情報部が現地のパルチザンとも連絡取ってグラーフ・ツェッペリンの詳細な居場所突き止めるとかいう大金星を上げた結果、日本側が夜戦仕掛けたることが可能となり一方的な戦いとなった。

そもそも日本としては夜戦を決意した経緯は事前情報からグラーフ・ツェッペリンの航空隊は特攻隊含め空軍の管轄であり恐らくは海空の作戦に於ける主導権の問題で簡単には動かせないだろうこと、
短期間で空母で発着、しかも夜間に可能な人員を錬成できる筈がないというのが理由であった。
後は内海と化しているエーゲ海に居座るならば警戒も落ちているだろうという予想もあった。

先制攻撃として黒姫が桜花対艦誘導弾による史上発の対艦ミサイルの実戦使用かつ、
対空能力超えた飽和攻撃を行った結果多数の護衛艦艇が撃沈した上、
混乱した所に金剛、榛名2隻に率いられた重巡水雷戦隊が突入し乱戦となり独側残存艦艇が多数討ち取られることとなった。
なおその際に些か反撃が薄いというかほとんどなくグラーフ・ツェッペリンに至っては動く気配すらなかった。

肝心のグラーフであるが…この世界のグラーフは不運だった、それこそ日本が誇る不幸姉妹がレイテで大活躍をするというこの世界でも…。
その主砲で多数の独艦艇を血祭りに上げた金剛…後に鬼金剛の名前からドイツよりDamonenlord(魔王)と名指しさることになった金剛の主砲がグラーフを捉えた次の瞬間、グラーフの一部が爆発した。


乗員の皆様 ポポポポポ( ゚д゚)゚д゚)゚д゚)゚д゚)゚д゚)ポカーン…
金剛 ゚д゚)<どういうことなのデース…

金剛の船魂までそんな反応になった艦内では。


「…発令前に発射した?」

「いえ、そんな筈は…確認してみます。


トップ二名によるそんな会話が行われ金剛の砲が先走ってないことが確認され頭を捻る艦長と副長に艦橋の乗員が声を掛ける。


「あの艦長。」

「どうした?」

「白旗が上がってます。」

「はぁッ!?」




これより遡ること一時間程前。
親衛隊VSルフトバッフェVSダークライ…もといドイツ海軍という三つ巴ではなく実質親衛隊VSその他の対立が艦内で起きていた。
元はといえば原因辿れば作戦の主導権争いがことの発端、
特攻兵器を進めていたのは空軍や海軍…つまり国防軍で特にあるがガチョウ歩き大好きな伍長が今後の打撃力の中心とお墨付き与えたのならば我らの仕事と親衛隊が意気揚々と指揮を取るため(戦火はずるして楽して横取りかしら!)グラーフに乗り込んで来たのは先日のこと。
その手には伍長直筆の命令書(真偽不明)が握られていたので渋々嫌々乗艦させることとなったのだがまあチョビ髭の威光盾にやりたい放題。
指揮権奪うだけに飽き足らず艦内の良いトコを明け渡させた上に食料まで良いのを持っていった。
曲がりなりにも正式なちょび髭の命令書(真偽不明)を持っていたことから艦長とか空軍のエラい人が必死になって抑えた。
なんかあったら纏めてどうにかなる(意味深)とか実弾と化す可能性もあるから仕方ないね。
その上で指揮権をどう奪い返すか考えを巡らせていた。

でまあ食料持ってかれたのでグラーフの主計が陸で頑張って(臨時陸戦隊率いて)食料徴発してきた。購入じゃなくて徴発である。
その結果、魚の缶詰とトマトの缶詰をゲットしなんとか本日の食事を手に入れたのである。
そして夕食後、親衛隊が接収した士官室でこれまた接収した酒や食料に舌鼓を打っていた時のこと。

ドタドタという大勢の足音が通路から聞こえ何だと親衛隊がドアの方を向くとドアが乱暴に開かれると何かが親衛隊に向けてぶちまけられる。
酸っぱさと腐った様な匂いが部屋に充満し赤い液体が親衛隊から滴る。
そのぶっかけてきたのは米神に#生やした海軍と空軍、対し親衛隊も米神を引くつかせる。


親衛隊 # ゚Д゚)<野郎ブッコロしてやる! それはこっちのセリフだ!>(゚Д゚# 空軍&海軍

467 名前:635[sage] 投稿日:2024/04/14(日) 10:44:44 ID:119-171-250-166.rev.home.ne.jp [4/5]


そして始まった同士討ち、空海軍側が何故こんなことおっぱじめたかといえば指揮権奪われるとか戦果盗まれるとかもあるが全ては別のものが原因であった。
調理の者が頑張って温かな魚のトマトソース漬け作ったんだが…先に食べた艦長始め海軍と空軍のお偉いさん方が揃いも揃って腹痛訴えたのである。
その原因は魚のトマトソース漬け…缶詰の魚とトマトが腐っていたのである。
トイレに駆け込むお偉いさん方を見送る海空軍の将兵の鼻を突くのは熱々の料理から溢れ出る腐臭、
落胆と怒りが海軍と空軍の将兵を支配した。
彼らはその足で美味いもの食ってる魚のトマトソース漬けを親衛隊の部屋へぶち撒けに行った。

そして始まった同士討ち。
徒手空拳の乱闘から始まりモップやデッキブラシばかりか親衛隊の一人が拳銃持ち出し海兵の一人を射殺してしまったのが引き金となった。
艦内の火器まで持ち出され空母の艦内で繰り広げられる閉所戦闘…しかも戦場は格納庫まで広がった。
ガソリンだの火薬だの置いてある火気厳禁の密閉空間でそんなことすればどうなるか…まあ銃弾の一発がガソリンタンクに命中し爆発、
金剛乗員が見た爆発の正体がそれであった。
幸いだったのは密閉空間での爆発だったので空間内の酸素が消費尽くされそれ以上の引火はなかったことである。
まあ格納庫に居た空海軍の兵と親衛隊の全員は酸欠で死亡したのだが…。
食い物の恨みとは実に恐ろしいものだ。

そしてその後爆発による余りの衝撃に青い顔でトイレからどうにか出てきた艦長らは漸く自体を把握。
艦長と空軍お偉いさんの話し合いの結果、白旗を上げるに至ったという話である。
艦載機から特攻機まで全部吹き飛んだし仕方ないね。






「…以上が私の知る状況だ……。」


戦艦黒姫に降伏の特使として来た空軍のエースパイロットは疲れた表情で語る。
内紛で降伏した上にその主な原因が夕飯とかなりゃそうもなろう。
黒姫の艦長は気の毒そうな顔をしその彼は夕飯を食べているのかと問うとまだとの返答。
艦長は従卒に夕飯の一部でも持ってくる様に伝える。

そうして従卒が持って来たのは主計科(無論日本人)が作った本日の夕飯のイワシのトマト煮。
エースパイロットは恐る恐る臭いを嗅ぐがちょっと冷めてるが酸っぱいも腐った臭いもしない。
缶詰ではない漬けたものではないちゃんと魚を煮込んだちゃんとした料理に熱いものが流れ出す。

その様に艦長らの涙がちょちょぎれる。
空軍のエースパイロットは涙を流しながら美味い美味いとイワシのトマト煮を口に運んだ。
なお、英海軍の元ウォースパイトの乗員の皆様なんでそのコックがウチに居なかったのかと嘆いたとかなんとか。

まあ何はともあれ地中海の制海、制空権は連合国側へ完全に傾いた。
独地中海艦隊の壊滅に伴い沿岸地域は日本含む連合国の空母機動部隊の空襲と水上打撃部隊の艦砲射撃に晒されることとなり、
ドイツは内陸部への戦線後退を余儀なくされることとなる。

それに向けて日本がまず始めたのは一応占領したクレタ島の港湾と航空基地整備であった。
中継地ならばイギリス領のキプロスが存在したがあちらは未だに枢軸勢力圏であるギリシャ本土であるアテネまでほぼ1000キロに対し、
クレタならば同じ距離でブルガリアやアルバニア全土がすっぽり収まる距離だ。
陸上単発機でも増槽付ければ十分に往復可能だ。
持ち込んだアメリカ製重機と工兵を投入した上でクレタの民間人も労働者として雇い入れ工事は凄まじい早さで進んでいった。
なおちゃんと地元クレタ島の司祭を呼んで地鎮祭もやった模様。

クレタ島の労働者には軍票ではあるがちゃんと給料が支払われ物資や食料(日本の缶詰や米、スパムなどだが)の購入も出来た。
人間、金になる安全な(戦闘ではないという意味で)仕事と購入できる物資・食料さえあれば最低限の満足し危険なことはしなくなるものだ。
長年に渡り大陸でゲリラに悩まされてきた日本からすれば遠い欧州の地でゲリラ狩りを行うハメになるなど御免被る。
これも必要経費と割り切った訳である。
その結果、日本の基地が設けられたクレタ島では住民の間で日本語広まったり軍人相手の商売始まったりしたがまあそういうこともあるなと日本側は軽く流した。
まあドイツ居た時より物資も生活も…良くなり更に治安もとなりゃさもありなん。住民も日本語覚えるというものである。

468 名前:635[sage] 投稿日:2024/04/14(日) 10:45:16 ID:119-171-250-166.rev.home.ne.jp [5/5]
以上になります。転載はご自由にどうぞ。かなり期間が開いて申し訳ないです。
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最終更新:2024年11月21日 18:44