銀河連合日本×神崎島ネタSS ネタ ゲートの先は神崎島もヤルバーンも無いようですその一一八




「だあああああああ!!!」

「てやああああああ!!!」


電とテイオー号が叫びベアー号、摂津式大具足熊野の紫電の走る拳に燐光を舞い屍肉を穿つ。
いや周囲で踊る者らから、そして野を超え山を超えて燐光が集まりベアー号に纏わりつく。


【ギャアアアアアアッ!?ナゼ!?ナゼコンナメにぃぃぃぃぃ!?】

「全ての発端となったその歪んだ精神、その心こそが罪!己を顧みぬ者には罰を!当然のことなのです!!」

「そして、お前がこの地を選んだ時点で勝敗は決まってる…!大和の地で錦の御旗を掲げる僕らに土蜘蛛となったものが適う理由がない!」


その燐光の一つ一つが土蜘蛛の腐った肉体に触れる度にその屍肉は消滅し耐え難い痛みが土蜘蛛と融合した魔人を詐称する男を襲う。
大龍脈の流れるこの地を選び死霊である土蜘蛛と一体化した時点で勝敗は決まっていた。
時の天津日嗣に敗れた者…土蜘蛛が最期を迎え大地深くに封じられたたのがこの大和の地である。
加え小賢しくも土蜘蛛のコアと言うべきものを分離させ不死を図った。
しかしそのコアは死霊そのものであった為にゴースト号の手元にあった伊邪那美命により与えられた神桃がその力を発揮した。
意富加牟豆美命…かつて死霊を払い伊邪那岐命を救い苦しむ世の人々を救うという名と役目を与えられたその桃はゴースト号の下へとコアを誘引しアロンの杖の神威を以て土蜘蛛を討たせたのだ。
そしてベアー号の纏う燐光は時と共にその数を増していく。


【マフディゴースト号 ∠*1)/<見ているみんなも歌って踊ってくれ!!】
【主さん ∠(^-^)/<並行世界でゴースト号と反省促すダンス踊ることになるとは思わなかったわね】

トレセンウマ娘ズ ∠( ゚д゚) /(・∀・)/(`・ω・´)/(⌒▽⌒)/<おー!

ネイチャ ∠(;-ω-)/<なんで私まで…
ウンス ∠( ´∀`)/<電ちゃんに貰った大きすぎる恩を返すまたとない機会だよ?
ゴルシ∠( ゚д゚)/<こうでもなけりゃ返せねえぞ?さ、踊った踊った!
ネイチャ ∠(#゚Д゚)/<ああもう分かったわよ!こうなりゃヤケよ!!


何か己の行為がファインプレーだったらしきことから泣き止んだゴースト号は踊る救世主二人と共に戦うべく、
友情(酒)の証たるカボチャを被りマフディー(救世主)となったゴースト号の導きで世界の向こうのウマ娘らまでクダラナイコトバヲ‐と歌って踊る。
無論、こっちとあっちの吸血姫から視聴者も歌って踊る。
この世界の者達も踊る。
その光景に中にはムシュマッヘやベアー号にボルテスVやらグレンダイザーの面影見つけて踊る外国人の姿もあった。

踊る彼ら、彼女らから光が生まれる。
カボチャ頭の救世主の齎した反省促すダンスにより生まれた光。
仮にも救い主の道筋を辿ったカボチャ頭の救世主の言葉と行動に導かれた民衆の行いにより人の内より生まれるただ反省を促すという概念の人の光。
偶然にも成立した救い主の半生という見立ての儀式術式により生まれたその浄化の光は最早神の奇跡にも等い。
それに抗おうとするならばそれ相応の報いを齎す。

ベアー号貫手が土蜘蛛の身体を穿ち更に傷を与え悍ましい悲鳴が響き渡る。
ガキンと貫手が何か硬い物に当たる音がし眉を動かすと電はそのまま硬い物を掴むと無理矢理引き抜く。
肉の繊維が強大な力で引き裂かれる音が響き渡りさらなる悲鳴が上がるが電は無視しその引き抜いたものを見ると怒りの形相を浮かべる。


「そうか…そういうことなのです…これがこの地を選んだ理由ですか!お前が中国とロシアを唆したのですっ!」

868 名前:635[sage] 投稿日:2024/12/08(日) 17:19:32 ID:119-171-231-135.rev.home.ne.jp [5/6]


電の怒声が大和の地に木霊する。
そしてその声聞きながら摂津式大具足・熊野の手に握られたもの…、
血と呪詛まみれの腐肉の付着した鋼を見ながら大具足と一体化しているテイオー号は冷や汗を掻く。


「あれって…これ下手すると激怒した伊邪那美様ご降臨案件じゃあ…もしかして京都の方のには旧国名からすると彼女のが…?
いや…ちょっと待て…テイオー号考えるんだ…こっち…大戦末期に贄となった彼女ら生贄の血、
アロンの杖…マナの流れる大龍脈を壺とすると…下手すると大龍脈や京都の汚染よりもっとヤバイじゃないか…!」





一方京都ではナヨの駆るムシュマッヘが突進する土蜘蛛に対しカウンターに膝のドリルを叩き込こんでいた。
腐肉を螺旋が抉り血飛沫が飛ぶと同時に腐肉は片っ端から反省促す光により消し去られていく。
そしてそのままの勢いで足を蹴り上げると土蜘蛛はゴム毬の様に飛び跳ね建物を破壊しながら山肌に叩きつけられる。


「くらいなさい!ブロウクン…ッ!マグナムッ!!」


ナヨの叫びと共に追撃に右の拳が光の輪を纏い射出される。
それは容易く土蜘蛛の甲殻を貫きその腐った肉体内部を浄化すると致命的な損傷を与えるとガキンという音と共に何か金属質のものを抉る音がしそのまま土蜘蛛の身体を貫通し戻って来る。
眉を潜めるナヨ、ブチ抜いた勢いで土蜘蛛の身体より体液と共に何かの破片が飛び散る。
呪に浸された何か、その時ムシュマッヘに通信が入る。


『戦闘中ごめんなさい。ちょっといいかしら?』

「山城、ですか?」


艦娘の山城だった。
そしてムシュマッヘの霊的な眼が捉えた映像を見ると真剣な顔をする。


『やっぱり…可及的速やかにアレの腹の中のもの引き摺り出して頂戴。
このままだと加速度的に京都の土地自体の呪詛による汚染が進むわ。』

「どういことです?」

『多分だけどあの魔人加藤とか名乗ってたの中露が戦没艦をサルベージするの煽ってたわ。
こっちの土蜘蛛の腹の中のアレはサルベージされたこっちの私(戦艦山城)の船体よ。
京の都を首都としてた時代を穢そうとかそういう魂胆でしょう…まあ時間軸には影響ないでしょうけど。』

「何と…では奈良の方は…。」

『戦艦大和の船体…大和という国の名前を穢すことで日本という国を呪うのでしょうね。』

「それは阻止しなければ…!」


ナヨは心を新たにするが山城は首を振る。


『いえ…それは正直どうでもいいのよ。どうせ呪術的にも物理的にも電の勝利で終わるから。』

「はい?」

『あの男もこっちも意図してない儀式が成立してしまったのよ…。」


こっちの方が問題だと山城は語る。

封印という名の蓋の無くなった器(奈良盆地)。
その内にあるアロンの杖と大龍脈という名のマナの壺。
振りかけられるは呪詛まみれの生贄(戦艦大和)の血(残骸)。
特に最後のものが問題だ。そんなもので鎮めることなど出来はしない。寧ろ悪化の一途をたどる。


『電とマシュの持つ盾があかしの石板かしらね…つまりは今の奈良盆地は蓋の失われた契約の櫃…制御弁のない厄災の源そのものよ。』

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最終更新:2024年12月08日 20:03

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