765:戦車の人:2024/08/25(日) 00:01:08 HOST:61-24-203-31.rev.home.ne.jp
大陸化日本・海上自衛隊-水上艦隊

  • 航空護衛艦4隻(DDH20隻をCV4隻に圧縮拡大)

 概ねキティホーク級に相当する通常動力型正規空母だが、電子装備などは2010年代のそれで近代化が図られている。
 主に処理系およびネットワークシステム、そして指揮通信機能において顕著で、COTS導入による分散処理システムが主体である。
 また大幅な商用コンピュータ導入により一定の自動化も図られ、基幹乗員及び航空要員合計で4500名程度に省力化された。

 CICやFICなども2010年代の技術を用いた広大で処理能力の高いものとなり、統合任務部隊旗艦たる能力も有している。
 災害大国である日本の国情を反映し、マルチハザード対応能力も強化され、医療設備の拡大と刷新も著しい。
 そして今や古めかしい蒸気タービン推進艦だからこそ、大きな真水生成能力を持ち、僚艦補給や被災地配給にも有用である。

 艦上機運用能力は概ね原型に準じるもので、固定翼機及び回転翼機を定数で70機。戦時状態で90機搭載可能である。
 信頼性の高いC-13蒸気カタパルト4基及び大型高速エレベータ3基を備え、迅速な艦上機離着艦を行える。
 いささか基本設計が古いとは言え合衆国通常動力空母の完成形で、それを2010年代の電子技術で近代化しただけはある。


 搭載機はF-35C艦上戦闘機、EA-18G電子戦機、E-2D早期警戒機、V-22艦上輸送機、SH-60L哨戒ヘリコプター等である。
 概ね手堅いラインナップで実用性にも長けており、艦隊防空からスタンドオフ攻撃、対潜哨戒まで幅広いカバーを行える。
 無論有事には陸海空自衛隊全てのヘリコプター運用に対応し、大量の輸送物資を被災地に迅速に輸送、展開を遂行できる。

 自衛能力はセンサー系はキティホーク最終状態、電子戦装置にNOLQ-3最新型複数セット、処理系はCOTS分散方式である。
 ハード・キル手段としてESSM発射装置8連装3基、Sea-RAM発射装置及び高性能20ミリ機関砲各2基を搭載。
 また自走式対魚雷デコイ投射装置も両舷に各1基搭載され、ある程度の対魚雷回避・防御能力も付与された。

 総合的に見て2020年代でも通用する。ややガラパゴス気味ながらも十分実用的な大型正規空母であると言える。
 海上自衛隊は航空護衛艦1隻あたりにイージス護衛艦6隻、汎用護衛艦4隻、補給艦2隻を付属させ機動護衛隊群を編成。
 原子力潜水艦こそノウハウ皆無故に付随しないが、対地、対空、対潜など何れの任務にも柔軟に能力を発揮できる。

766:戦車の人:2024/08/25(日) 00:02:00 HOST:61-24-203-31.rev.home.ne.jp
  • イージス護衛艦40隻(12000トン型は未就役故に当面除外)

 嘗てこんごう、あたご、まや型と呼ばれていた国産護衛艦も大きく数を増やし、同時に基準排水量12000トンに大型化・標準化されている。
 共通項としてはベースライン9CのIAMDシステム、Mk41VLS128セル及びSSM16発、5インチ砲1門等を根幹とする武装を搭載。
 主機はLM2500系列4基のCOGAG方式を採用しており、全艦がIRBM迎撃能力及び共同交戦能力を完全な形で有することにある。

 システムのベースラインが9Cに全艦近代化されたことは最も大きく、これにより対BM戦闘及び対空戦闘を並行して遂行可能となった。
 NIFC-CAも備わっており、これによりE-2DやE-767。そしてJADGEシステムなどを外部センサーとして、効率的な防空戦闘を行える。
 国内にSM-6生産ラインが完成しており、段階的に防空SAMのSM-2Block3からSM-6への代替が進み、HGV対応能力も将来付与される。

 そして基準排水量が12000トンに拡張され、ベースライン9C相当の分散処理システムを導入したことで、指揮通信能力も大きく向上。
 全艦が十分な容積と設備を持つCICとFICを有しており、Link16や自衛隊デジタル通信システム、MOFシステムなどに完全に対応。
 嘗ての8隻の護衛艦からなる1個護衛隊群程度の戦力であれば、十分旗艦として機能する指揮通信能力を付与されている。


 VLSが90ないし96セルから128セルに拡大されたことにより、トマホークBlock5や国産高速滑空弾艦載型等も、相当数搭載されている。
 艦対艦ミサイルも当面は17式系列ではあるが、嘗ての8発に比べ倍の16発を搭載しており、スタンドオフ攻撃能力は大きく向上した。
 対潜システムもSQQ-89系列の最新型を搭載し、概ね過不足ない性能を実現し、対空、対艦、対潜何れにおいても能力は高い。

 排水量増大は回転翼機運用能力の拡大にも貢献し、SH-60系列の哨戒ヘリコプターなら常時2機を搭載、運用が可能である。
 災害発生時にはMCH-101輸送ヘリコプターの搭載と運用にも対応可能で、航空護衛艦と連携して有事と災害、双方に柔軟に対応できる。
 当然ではあるが居住性も相当に改善を果たしており、戦時救護所の士官室を含め、負傷者や被災者治療支援能力も向上した。

 レーダーがやや古めかしいSPY-1D(V)であることを除けば、堅実な設計と高い実用性、優秀な防空能力を持つイージス艦である。
 同型艦40隻の内、機動護衛隊群4個へ各6隻の合計24隻が配備され、残る16隻は地方護衛隊群8個に各2隻が配備されている。
 後者は主に本土近海の哨戒任務、そして弾道弾警戒・破壊任務を帯びており、常時2個護衛隊群4隻が即応体制にある。

768:戦車の人:2024/08/25(日) 00:02:51 HOST:61-24-203-31.rev.home.ne.jp
  • 第四世代汎用護衛艦30隻

 やはり嘗てあきづき、あさひ型と呼ばれていたAESAレーダ及び分散処理システム、Link16を搭載し僚艦防空を可能とした護衛艦。
 彼女たちも基準排水量6000トンまで大型化し、AESAレーダの効率化と高性能化、僚艦防空能力及び対潜能力の向上。
 そしてMk41VLS48セル及びSSM8発、5インチ砲1門等を基幹武装とする、イージス護衛艦を補完しうる高性能な護衛艦へ変化した。

 主機はLM2500系列4基2軸のCOGAGに統一され、最大出力8万馬力、発電機出力8400キロワットまで増強されている。
 あさひ型等の複合電気推進に比べれば、やや放射雑音の側面で不利ではあるが、運用管理の側面では低コストかつ有利である。
 また発電量の増大は司厨設備の完全電化を成し遂げ、豊富なレパートリーとダメコンにおけるリスク低減を両立させた。

 C4Iは国産分散処理システムを根幹とし、アンテナモジュール化と効率化を果たしたFCS-3Bを艦橋に集中搭載。
 国産の統合型ソーナーもASW用センサとして準備され、対空及び対潜双方で非常に高い防衛戦闘を行うことが出来る。
 対水上戦闘においてもVLS発射型の艦載型HGVに対応しており、任務に応じ柔軟に誘導弾搭載を変更可能である。


 武器システムは国産中距離艦載SAM、発達型シースパロー、07式垂直発射アスロック等を平時は搭載するVLS48セル。
 17式艦対艦ミサイル4連装2基、324ミリ短魚雷発射管3連装2基、62口径5インチ砲、高性能20ミリ機関砲2基等から構成される。
 攻撃手段以外には定置・自走式対魚雷デコイ投射装置も有しており、自らだけでなくHVU防御能力にも優れている。

 哨戒ヘリコプターも常時2機を余裕をもって運用が可能であり、優れた対潜システムと航空護衛艦との連携で本領を発揮する。
 また近年多発する海賊対処手段として、専門訓練を受けた特別警備隊30名とその居住区。多機能高速舟艇も常備している。
 これは搭載物扱いであるが、必要とあらば国産RWSに12.7ミリ機関銃から30ミリチェーンガンまで搭載も可能である。

 イージス護衛艦を除外すれば最も高い僚艦防空能力を持ち、対潜能力はイージス護衛艦を凌駕しているとも言われている。
 同型艦30隻の内、機動護衛隊群4個それぞれに4隻の合計16隻。残る14隻は地方護衛隊群8個に各1-2隻が配備されている。
 後者においては弾道弾破壊任務時に艦隊防空を補完することを主眼とし、A-SAMを最低32発搭載するとされている。

769:戦車の人:2024/08/25(日) 00:03:40 HOST:61-24-203-31.rev.home.ne.jp
  • 第三世代汎用護衛艦70隻(実質全艦がすずなみ仕様)

 むらさめ型・たかなみ型と呼ばれていたオールガスタービン推進・デジタルシステム化を成し遂げた、第三世代汎用護衛艦も増大した。
 基準排水量、主機、発電機、船体構造等に大きな違いは存在せず、哨戒ヘリの運用能力も最大2機と標準的である。
 但し武装はたかなみ型のそれで統一されており、Mk41VLSが32セルに増大し、主砲も54口径127ミリ速射砲を採用している。

 何よりも運用側にとって喜ばれたのはCDSがミルスペックコンピュータから、やや古いがCOTSを用いたUYQ-70分散処理に全艦が移行。
 洋上無線ルータやLink16、デジタルヘリデータリンクも標準的に搭載され、演算能力と共同交戦能力が大きく向上したことである。
 亜大陸化する前から海自護衛艦の中で最も多いクラスだったため、枯れているが信頼性の高いUYQ-70標準化は特に喜ばれた。

 主機はLM2500及びSM-1C各2基の複数種類ガスタービンを用いるCOGOGを踏襲し、最大6万馬力の出力も変わらない。
 発電機も川崎M1ガスタービン式3基合計出力4500キロワットで、概ね過不足ない性能を維持している。
 但し機械類の防熱処理はかなり強化され、やはりCOTS計算機を用いた機械操縦自動化も、より進んだものとなっている。


 また哨戒ヘリコプターの最大運用機数2機だが、離着艦支援装置や哨戒ヘリ移送レールが単独から複数に拡大搭載されている。
 これにより航空運用艤装も第4世代護衛艦と共通化され、完全な哨戒ヘリコプター複数運用能力を獲得している。
 搭載ヘリコプターはSH-60KないしSH-60Lであり、短魚雷以外にヘルファイアミサイルの運用も可能で、Link16にも対応している。

 電子装備はたかなみ型準拠でOPS-24C対空レーダ、OPS-28E対水上レーダ、OQS-5ソーナーなどをセンサー系として搭載。
 これをUYQ-70を根幹とするOYQ-9E戦術情報処理装置に、ホットスワップ方式で連接し、交換や損傷復旧を容易としている。
 なおMk41VLS増大に伴い国産HGVやトマホークBlock5など、スタンド・オフ・ミサイル運用能力も拡張・付与された。

 2020年代としては高い実用性と十分な共同交戦能力を持つものの、やや古い設計の護衛艦であることは否めない。
 しかしながら四半世紀に及ぶ運用実績を持ち、信頼性に優れ、巡航20ノットで6000海里を走れる優秀な汎用護衛艦でもある。
 故に地方護衛隊群や練習艦隊では未だに多数が現役にあり、近海防衛から人員育成まで幅広く活躍している。

770:戦車の人:2024/08/25(日) 00:04:38 HOST:61-24-203-31.rev.home.ne.jp
  • 多機能護衛艦30隻(最初からFFG仕様で増殖)

 亜大陸化前はもがみ型と呼ばれていた護衛艦であり、国土変貌時には2024年までに竣工していた同型艦が5倍の30隻に増勢。
 また基準排水量も3900トンから4800トンに増大し、防衛省及び海自が新型FFMとして計画していた4880トン型護衛艦に変貌している。
 無論、ライフサイクルコストの低減や乗員交代による長期運用、USVとUUVを併用した機雷掃討能力などは継承されている。

 一方で排水量増大にMk41VLS搭載数は32セルに増大し、後述するC4I強化によりA-SAMやESSM運用能力も付与されている。
 VLS増大以外の武装はもがみ型と同様だが、対魚雷能動防御システムが増設され、対潜戦闘のリスク低減が図られている。
 哨戒ヘリコプター運用能力は1機であるが、各種UAV運用能力も付与され、SH-60L等と連携したASW能力発揮も可能である。

 主機はMT30ガスタービン及び巡航用ディーゼル2基のCODAG方式を踏襲しつつ、最大出力は8万馬力にも増力されている。
 発電機もダイハツMTU製ディーゼル式3基の構成に変わりはないが、合計出力は7000キロワット以上と、汎用護衛艦に匹敵している。
 この点は司厨設備の完全電気化を筆頭に、自動化と省力化を大型化した船体で実現するための設計改変と思われる。


 C4Iは当初より国産商用計算機であるOYX-1-29を根幹とし、SAM運用能力も付与されたOYQ-1Bを基幹システムとしている。
 本システムにホットスワップ方式でOPY-2B多機能レーダやNORA-50多機能マスト、統合型ソーナーやLink16/22などを接続。
 高い処理能力、通信能力、共同交戦能力を持ち、また完全な国産システム故にライセンスコスト無しにシステム更新を行える。

 武装はA-SAM、ESSM、07式VLA、HGV等に対応したMk41VLS32セル、62口径5インチ砲、17式艦対艦ミサイル8発。
 対潜攻撃手段として短魚雷発射管両舷各1基。近接防御火器としてSea-RAM1基、30ミリ機関砲対応RWS2基等を有する。
 OPY-2にMFCSを追加したことで一定の僚艦防空能力を持ち、スタンド・オフ・ミサイル対応能力も必要充分には有している。

 現在の就役数は30隻であるが各地の自衛艦対応造船所のフル稼働により、近い将来には120隻が竣工する予定である。
 亜大陸化により増大した防備すべき領海、海岸線はそれほどに広く、また大幅な省力化により第三世代DD代替も見込まれている。
 将来的にはイージス護衛艦と第4世代汎用護衛艦以外、全ての地方護衛隊群の艦艇は本クラスで充当される予定である。

771:戦車の人:2024/08/25(日) 00:05:22 HOST:61-24-203-31.rev.home.ne.jp
  • 高速補給艦8隻(モチーフはルイス・アンド・クラーク級)

 嘗てとわだ型、ましゅう型と呼ばれていた補給艦5隻は、数量増勢こそ10隻程度に留まったが、排水量25000トンに大型化した。
 主機はディーゼル機械主体の統合電気推進となり、やや整備手順は増大したが20ノットで12000海里以上の航続距離を発揮している。
 この点は原型となった補給艦が商船構造を採用しており、更には補給手順の自動化と省力化を推進していたことが影響している。

 排水量25000トンの補給艦は糧食、真水、燃料、その他の物資搭載。僚艦補給能力を著しく増大させている。
 2隻揃えば機動護衛隊群の兵站全てを賄うことが可能であり、それ故に国土変貌直後に在籍した8隻全てが機動艦隊に配備された。
 国土変貌直後の国際情勢の緊張可は尋常ではなく、国防最前線である機動護衛隊群へ全艦配備は相応の理由が存在していた。

 また災害大国である我が国の国情に合わせ、集中治療室を含む医療設備も充実しており、町村自治体病院相当の能力も持つ。
 被災者輸送も兼ねてMCH-101輸送ヘリコプター複数の運用、離着艦設備も備えられ、激甚災害から国民を守る確固たる意思も感じられる。
 そのようなマルチハザード対応能力を獲得する過程において、自然と旗艦機能も付与され、より災害派遣活動での効率化が図られた。


 同時に機動護衛隊群配備の補給艦が、完全に災害派遣に拘束されるのでは、一義である国家防衛に支障をきたす疑念も提唱。
 故により商船構造を徹底した地方護衛隊群向けの、当初より完全に病院船兼輸送艦も、排水量10000トン級で建造されつつある。
 平時の運用維持費の低減とマルチハザード対応への医官、看護海曹による衛生分隊の常備。回転翼機運用能力の付与。

 これらはほぼ毎年、台風や地震という形で激甚災害が生ずる我が国土の実情に適するとして、国会において予算が承認された。
 平時の配備先は地方護衛隊群であり、護衛隊群担当方面の自治医大の医師、看護師が交代で任務を担当。
 同時にAI支援に基づく補給システムの発達により、地方護衛隊群指揮下の護衛艦への補給手順も、著しく効率化されている。

 航空護衛艦を旗艦とする機動護衛隊群の補給・兵站維持から始まった、日本大陸化後の補給艦整備事業は、国民保護の観点から大きく進展。
 局地的豪雨や台風、地震発生などに際して、陸上及び航空自衛隊部隊と連携し、多くの命を災害から救う成果を挙げることになる、
 本業としての補給艦としても機動護衛隊群、地方護衛隊群を問わず、生鮮食料や真水、医薬品提供を絶やさず、防衛力に貢献している。

772:戦車の人:2024/08/25(日) 00:06:26 HOST:61-24-203-31.rev.home.ne.jp
長くなってしまいましたが以上です、揚陸艦や「戦艦」まではちょっと想像がつきませんでした。
潜水艦隊は…もっと恐ろしいことになっているかもしれません。
wikiへの転載はご自由に願います。長々とした投下となってしまい恐縮です。

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最終更新:2024年12月19日 23:58