858:戦車の人:2024/08/27(火) 02:37:12 HOST:61-24-203-31.rev.home.ne.jp
【大陸化陸自機甲部隊主要装備】

  • 10式戦車(D)

 平成22年に完成した10式戦車の性能改善型であり、FCSやネットワークなどのC4IをCOTSリフレッシュで近代化を実施。
 索敵能力、射撃統制能力、共同交戦能力等を大幅に向上させ、初期型と比べ処理速度は数十倍に達する。
 商用電子機器をホットスワップ方式で接続、構築した分散処理戦闘システム故の、大きな発達余裕の恩恵に預かっている。

 そして大陸化の影響のためか、10式で難点とされた過剰なコンパクト化による整備性困難を、車体拡大で緩和している。
 とはいえ90式戦車相当に拡大した程度であるが、これにより整備性や乗員居住性、そして生産性も相当に改善された。
 空調装置も冷暖房双方に対応し、更には駆動系から電力を得た糧食過熱器(ヒーター)も標準搭載されている。

 駆動系は水冷4サイクル10気筒高効率ディーゼル1500馬力、無段階自動変速機、独立油圧サスペンションから構成されている。
 車体拡大や後述する外装モジュール装甲重厚化により、戦闘重量は52トンに達しているが、今なお高い機動力は健在である。
 無段階変速機を採用したことで、後退時も全速蛇行機動が発揮可能で、操縦手は複数の外部HDカメラ情報での操縦も可能である。


 火力発揮・武装は120ミリ自動装填滑腔砲、12.7ミリ重機関銃、7.62ミリ同軸機関銃という基本構成自体に変わりはない。
 但し主砲は50口径に延長、薬室も相応に大型化され、弾芯縦横比30の装弾筒付翼安定徹甲弾を毎秒1800メートルで投射できる。
 12.7ミリ重機関銃は独立稼働可能なRWSに搭載、同軸機関銃はあの頼りない74式からM240Bに変更されまず故障しなくなった。

 装甲防御は外装モジュール構造を踏襲しつつ、素材更新を用いた防御効率の向上、装甲そのものの重厚化を実施している。
 これにより正面装甲は対KE弾でRHA換算1300-1500ミリ、対CE弾換算で1500-1800ミリ相当の防御力を有するとされる。
 装甲以外の防御手段としてはHDレーザー検知器4基を砲塔に備え、16門に増大した発煙弾発射機と連携し、敵照準を妨害する。

 欧州で計画されているKF-51やロシア軍試作戦車T-14に比べれば、まだ大人しい設計ではあるが、実効戦闘力は高い。
 何より大陸化に伴い商用トレーラーが平然と50トン以上を輸送可能であり、比較的安価に長距離輸送手段を獲得できる強みも持つ。
 大陸化に伴い各駐屯地合計で2500台前後が配備され、第7師団という例外を除き本州以南の防備師団等に優先配備されている。

860:戦車の人:2024/08/27(火) 02:38:01 HOST:61-24-203-31.rev.home.ne.jp
  • 90式戦車(F)

 平成2年に就役した国産戦後第三世代MBTであり、ようやく日本の戦車技術が先進国水準に追いついたことを示す戦車でもあった。
 第三世代MBTの特徴である120ミリ自動装填滑腔砲、多重複合装甲、デジタル化FCS、1500馬力パワーパック等を過不足なく搭載。
 その上で姿勢変換機能、目標自動追尾機能など独自要素を盛り込み、専守防衛における機動打撃の根幹となった戦車である。

 大陸化に伴い重量や寸法は変わっていないが、最も大きく進歩を遂げているのはC4Iであった。原型のFCSとはほぼ別物である。
 COTSコンピュータ複数の分散処理、広域多目的無線機の常時連接によりC4Iが構築され、常時共同交戦能力を発揮可能となった。
 センサ系も砲手照準器・車長旋回照準器双方に第三世代サーマルセンサが適用され、全天候における索敵能力を大きく改善している。

 駆動系は水冷2サイクル10気筒1500馬力ディーゼル、多段階自動変速機に変わりはないが、電子制御の進歩で一定の燃費改善を達成。
 またサスペンションはハイブリッド方式から、完全外装式の独立油圧方式に変更され、車内容積拡大と踏破性向上に貢献している。
 余談ではあるが原型の90式がC2Tレベルの電子装備に留まったのを、C4Iに発展させ得たのは、足回り変更に伴う余剰容積確保が大きい。


 武装はラインメタルのそれをライセンス生産した44口径120ミリ自動装填滑腔砲、M240B7.62ミリ同軸機関銃、RWS搭載12.7ミリ重機関銃である。
 弾薬はダイキン工業の開発した縦横比26の装弾筒付翼安定徹甲弾、タンデム弾頭対戦車榴弾に更新されている。
 少なくともライセンス品であるJM33及びJM12に比べ大きく対装甲・対人火力は向上しており、T-80Uを正面から撃破できる火力は有している。

 防御構造は内装モジュール複合装甲を主体と、こちらも10式戦車初期型相当に更新-つまり防御効率で3割ほども向上している。
 少なくともロシア製125ミリ戦車砲弾の貫通を許すものではなく、タンデム弾頭対戦車ミサイルにも同様である。
 レーザー検知器はHD検知器2基を砲塔前部搭載に変更し、76ミリ発煙弾発射機も8門から16門に増大し、継戦能力が向上している。

 10式戦車同様、日本大陸化に伴い大幅に装備数が増大しており、主に北部方面隊を中心に2000台程も各駐屯地で配備されていた。
 陸上自衛隊は概ねその配備区分を動かすことはなく、教育用を除き、北部方面隊指揮下の機甲師団及び機械化3個師団に集中配備を実施。
 大陸化以降もウクライナ相手の戦争を継続するロシアへの大きな抑止力として、北方を睨んでいる。

861:戦車の人:2024/08/27(火) 02:38:53 HOST:61-24-203-31.rev.home.ne.jp
  • 16式機動戦闘車(C)

 平成28年に三菱重工業がC-2輸送機で空輸可能、一般道路通行可能、その上で対装甲戦闘を重んじる性能として開発した装輪戦闘車。
 ある意味では主力戦車以上に尖ったコンセプトで開発された戦闘車両であり、戦前から戦車開発を継続してきた三菱の技術の昇華である。
 基本的には8輪装甲車に105ミリ高初速砲を搭載した装輪戦闘車で、チェンタウロやルーイカット105などがカウンターパートに当たる。

 大陸化にあたり大きく変更されたものはC4Iであり、10式戦車と同様にCOTSリフレッシュを用い索敵能力、射撃統制、共同交戦能力を強化。
 師団偵察を担うことから小隊長車にはミリ波レーダも搭載され、野戦であろうが市街地戦闘であろうが、非常に高い索敵能力を有する。
 無論、本来の戦闘車としての火力発揮にも大きな効果を持ち、多目的榴弾を用いた精密間接射撃も不可能ではない。

 主たる火力システムはRWS搭載12.7ミリ重機関銃、M240B同軸機関銃、そしてL7弾薬に対応しつつ砲身と薬室強度を拡大した国産105ミリ砲である。
 105ミリ砲はL7規格弾薬対応のために装填は手動方式だが、ダイキン工業の開発した10式戦車に準ずる技術を用いた新型弾薬を適用。
 装弾筒付翼安定徹甲弾を用い2000メートルからRHA550ミリ相当を貫通可能で、最新MBT正面装甲以外の全てを貫通可能である。


 やはり駆動系も10式戦車に近いそれとなっており水冷4サイクル6気筒600馬力ディーゼル、無段階変速機、独立8輪油圧サスペンションから構成。
 サスペンションはセミアクティブ方式が導入され、無段階変速機の採用もあり、戦闘重量28トンの車体を装軌車に近い機動性で踏破させる。
 路上移動に際しても毎時80キロ巡航で600キロ以上の航続距離を持ち、後方支援部隊さえ追随すれば、緊急即応展開に非常に適している。

 防御構造は10式戦車と同様に外装モジュール構造であり、軽量多種多層素材を用いた中量複合装甲を主体とし、特に対CE弾防御力が高い。
 耐弾試験では110ミリ個人携帯対戦車弾、35ミリ装弾筒付翼安定徹甲弾の連射に耐え、重砲曳火射撃にも一定の防護力が確認された。
 装甲以外の防御手段も10式のそれに近いもので、HDレーザー検知器2基を砲塔前面に備え、76ミリ発煙弾発射機16門と連携させている。

 現状の装輪戦闘車としてはまず申し分ない性能であり、師団偵察部隊や即応機動大隊、空挺師団機甲大隊などに配備が進んでいる。
 その配備数は概ね1200台前後にまで及んでおり、有事に際しては師団偵察・即応機動大隊等の穂先として先陣を切る任務を担っている。
 なお尖った設計の車両ではあるが、装輪装甲戦闘車や機動迫撃砲など、一定の派生型も生んでおり、そちらも相当な生産配備数となっている。

862:戦車の人:2024/08/27(火) 02:41:13 HOST:61-24-203-31.rev.home.ne.jp
以上でございます。
戦車に関しては嘗ての戦車900台、特科火砲900門の時代を基準に5倍へ。
機動戦闘車は現在配備されている数を5倍とし、師団偵察大隊等に配備としております。

まだ師団編成も固まらない状態で、思考実験と目安として記載した拙いものです。
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最終更新:2024年12月30日 23:54