423:冷石:2024/04/30(火) 18:20:28 HOST:M014011193161.v4.enabler.ne.jp

   エザリア(が原因のイザーク)と嶋田繁太郎の憂鬱

とある日のジュール家で、エザリアが作ったスィーツと(味見役の嶋田の涙ぐましい努力と計量、手順、時間さえ守れば美味しいお菓子はできる、外れるとかえってまずくなるとのアドバイスにより意識を失わないレベルに上達した)イザークの入れたお茶で休日の午後を過ごしていると

「イザーク、来月の結婚式の準備ですが滞りなく進んでいますか?」

「はい、滞りなく。シホと相談して披露宴の招待客の出欠席も確認を終えました
まあ、職場が同じこともあって共通の知人友人が多いので人数も比較的少なかったので
席の方も決まり、新婚旅行の行き先の方も決まりました。
ディアッカもハウ嬢と隣の席だと喜んでいました」

「そうですか、それは何よりです」

「あと、式場の方が『痒い所に手が届く位に細かな手配をしてくれたので非常に楽に準備をすることができました』
とほめてくださいましたよさすが母上です、ありがとうございます」

「?私はそのようなことはしていませんよ、シホさんではないのですか?」

「いえ、シホもご両親もそのような暇はなくさすがジュール議員と褒めていたのでそれは無いと思います」

と、二人してだれがしてくれたのかと思っていると、エザリアがハッとした表情を浮かべる

「嶋田首席秘書官です!そういえば秘書官は官邸に努める全職員の家族構成からその誕生日までご存じで
誕生日には花束と高価ではないが実用的なものをプレゼントすると聞いております。
今回の結婚式にも両家のご家族の仕事に影響が出ないようにご配慮下さったのですわ」

うっとりとした表情で恋する乙女の瞳をしながらエザリアは叫ぶ
ああ、また始まったという表情でイザークは

「そうですか、ならば折を見てアスカ議長にお礼を申し上げねばなりませんね」

「イザーク!なぜそこで議長の名前が出てくるのです」

「い、いえ、秘書官に指示を出されたのは議長かもしれませんからそれで・・・」

「何を言っているのですイザーク!議長はお忙しいお方一部下の結婚式にご配慮する暇などありません
ですから間違いなく配慮してくださったのは秘書官です!」

(いえ、母上。シンはしょっちゅう嶋田秘書官の機嫌を取るために美味いお茶の入れ方を私に聞きに来るくらいには暇です)

と、思ったが言わない分別はイザークにはあった。

「こうしてはいられません、嶋田秘書官にお礼に伺わなければ。それに結婚式に備えてエステの予約とドレスを購入しておかなければ、それから、それから・・・」

すでに恋愛脳に染まってイカレポンチになっている母に

(母上、申し訳ありませんが嶋田秘書官は仕事が押しているので不参加です)

しかし、今現在言うと嶋田に嫌がらせで仕事を振っているプラント上層部の粛清に逆クーデターを仕掛けそうな母に
どのタイミングで言うべきかを考えつつティーカップでため息を隠しつつイザークは考えるのだった。


   あとがき
とりあえずお約束のネタSSです
との置手紙を書きつつ
冷石でした

424:冷石:2024/04/30(火) 18:22:09 HOST:M014011193161.v4.enabler.ne.jp
エザリアさん完全に盲目な恋する乙女です
いろんな意味で私好みのキャラに改編してます

やめてお願い、もの投げないで

とりあえずこんなところです

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最終更新:2025年01月19日 19:13