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   ネタSS イザーク・ジュールの憂鬱


 プラント防衛軍ザフト評議会親衛隊隊長イザーク・ジュールはプラント評議会議長官邸の自身の執務室でいつものように執務を取っていると、自信の副官であり妻でもあるシホ・ジュールから

「隊長、議長から通信が入っております、いつものところで待っているとのことです」

「わかった、すぐ向かうと議長には伝えてくれ」

「はい、わかりました。そのように伝えます」

「はあ、では30分ほど留守にしている。連絡が来たらいつものところに行っていると」

「わかっております、いってらっしゃいませ」

(はあ、今日もまたお茶の入れ方をおしえてkれか?だがたまに重要な話があるからな行かないわけにはいかないか
どちらにしても厄介だ。まったく、こんなんだから議長は実際は母上の傀儡などと言われるのだぞ)

そう、いつもの場所というのは表議長官邸の給湯室だった。
シンが議長に就任して始めて呼ばれた時、議長執務室ではなく給湯室という事で何事かと思い向かえばお茶の入れ方を教えてくれだった時は思い切り脱力したことを覚えている。
しかし、給湯室はメイリンら義朝首席秘書官付後方処理部第三班によってプラントの中でもトップクラスのセキュリティが保証されている場所という事もあり、機密に属する事の相談に使われることがある。
この辺り日本の戦国時代に豊臣秀吉が機密を重臣と相談するのに茶室を使った故事を思わせる。

イザークが給湯室に近づくとルナマリア・ホーク議長付次席秘書官がいる。
彼女がいるという事は人払いが必要という事、重要な話だと気を引き締める。


「イザークさん、すいません。来ていただいて」

「ルナマリアがいるという事は俺か母上に相談か?シン」

中佐でなくさんで呼ぶという事は公的な話ではない、注意喚起といったところかと自分も議長でなくシンと呼び捨てにする

「はい、まだ不確定なんで、注意喚起をエザリア議員にしてもらいたいんですよ
昨日ルナからメイリンに軍と議会の反ナチュラル派に不穏な動きがあると注意されたと聞いたので」

「はあ、連中はまたもめ事を起こしたいのか。はっきり言って今のプラントの地位はひどく危ういバランスの上に成り立っているんだぞ。
ここでもめ事を起こせばまた戦争が起こりかねないんだぞ」

「まったく勝手ですよね、俺が就任した時はプラントがボロボロでその時はなりたがらなかったのに
嶋田さんのおかげで列強筆頭ポジションにつくと自分たちが付きたいだなんて」

「わかった、エザリア議員には注意喚起と、議員の動きを探ってもらうよう言っておく」

今や恋する乙女と化し脳内ピンクのイカレポンチになっているが有能ではあるのだあの人はとイザークは思う

「お願いします俺の方も嶋田さんとヤマトコンパス総裁にいつでも動けるようにと伝えておきますんで。ああ、それと」

「うん、なんだ。まだ何かあるのか?」

「嶋田さんのご機嫌とるためにお茶の入れ方教えてください!」

「お、おまえなぁ、もう教え始めて半年はたつんだぞいい加減覚えろ!」

「だ、だって。どんなに練習してもおいしくならないんですよ、お茶の入れ方」

そこにはプラント国民の絶大な支持を受けるCE史上最高の政治家と呼ばれる男の姿はなく
怖い部下のご機嫌をうかがう気弱な上司の姿があった


あとがき
プラントが何やらきな臭くなってきました
続きを書くかは需要次第という事で
天井の梁を伝ってとんずらこきつつ

451:冷石:2024/04/30(火) 22:39:31 HOST:M014011193161.v4.enabler.ne.jp
とりあえずアップです
続きは需要次第ですが、ガンダムスレに上げたほうがいいかな?
とりあえずwikiに上げやすい方にしたいと思いますので
指示おねがいします。

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最終更新:2025年01月19日 19:15