736 :YVH:2012/03/19(月) 21:10:22
※前回が内務省だったので、今回は財務省ネタです。
新帝即位後、財務尚書となったゲルラッハ子爵は上司であるリヒテンラーデ侯や
四公始め、有力諸侯の後押しもあり貿易部門に発破をかけて日本関係の書籍を
大量に帝国に輸入させた。
その中で子爵は、嘗ての日本の大蔵大臣・辻正信に関する著述を読みふけり
昭和の世界で彼が繰り広げた活躍に感銘を受け、その忠実な僕足らんと欲し
日々の政務に邁進した。
その結果、各省からは「ドケチ」「(陰で)先々代陛下以上の吝嗇家」「融通のきかないハ○」等
散々な言われようを贈られたが、本人はすました顔で決済作業をし続けた。
子爵の無駄を省く姿勢は徹底しており、例え相手が国務尚書であろうが、皇族である
外務尚書・バルトパッフェル侯であろうが容赦せず、無駄と思った事は鋭く指摘し
余計な出費を出さないよう勤めた。
その成果かどうかは分からないが、これ以後、各省における無駄が徐々にそぎ落とされ
帝国の財政は健全化していった。
-ゲルラッハ子爵邸・当主寝室-
ここで彼は、毎夜の習慣となったことをしていた。
それは壁の一角に掛けられた彼の大蔵大臣の肖像画に対し、皇帝もかくやという態度で
跪いて語りかける事だった。
「我らが師匠に申し上げます。
もう間もなく、嘗て貴方様が御奨めになりましたMMJの活動が
我が帝国でも始められます。そうなれば、師の理想のヤマトナデシコが
銀河帝国を席巻する事になりましょう。
何卒、我らMMJ帝国支部に恩寵あらん事を・・・」
-同時刻、宙京-
辻「!」
嶋田「?如何しました。辻さん?」
辻「いえ・・何やら同志の‘祈り‘のような物を感じまして・・・
何でしょうねぇ?」
嶋田「私に聞かれても・・・(何だろう、凄く嫌な予感がするのは・・・)」
【あとがき】
ちょっと中途半端な気がしますが、
財務省ネタです。
中の人繋がりで、あの人がMMJに染まりました(笑)
最終更新:2012年03月21日 14:57