465:冷石:2024/05/01(水) 01:04:41 HOST:M014011193161.v4.enabler.ne.jp


   コズミックイラ世界の憂鬱



給湯室での会談の後結局満足いくお茶を入れられなかったシンはイザークに代わりに入れてもらい急須をもって執務室に戻った
そして無表情に書類をさばき端末等を使い別室の部下たちに指示を出している嶋田さんを見て

(うう、アシュラ面『冷血』モードになってる『怒り』モードじゃないだけましだけど。
でもアシュラ面って何だったっけ)

と、突如浮かんだ謎のワードに首を傾げつつ嶋田さんに話しかける。

「あ、あのー、嶋田首席秘書官殿お茶を入れてきたんですが―」
(うう、こ、怖い。助けてくれレイ、ステラ、マユ、父さん母さん)
謎の腕組背後霊「無理だシン」
謎の可愛い妹「ガンバ、お兄ちゃん」
謎のセキュリティシャッター「ゴメン私じゃ無理」

謎の言葉を聞いた気がしながらシンは嶋田さんの反応を待つ

「いただこう」

ちらりと蛞蝓でも見るような目でこちらを見て。お茶を受け取った嶋田さんに安どして

「それでなんですけど秘書官殿、って。ヒィッ」

すさまじく冷たくなった嶋田さんの(エザリアさんなら『ああ、その目だけでも三ばいはオカズになりますわ』といいそうで、嘗ての夢幻会の仲間なら『予算の無駄遣いをした時の辻の目だ』と言いそうな)目に
恐怖すら覚えつつもシンは勇気を振り絞って

「メ、メイリン第三班班長から反ナチュラル派の議員と軍人が・・・(ゴニョゴニョ)」

「メイリン班長が?」

冷徹だが優秀な政治家の目になった嶋田さんにほっとしつつシンは

「ええ、何やらおかしな動きがあるとルナに言ったみたいです」

「ふむ、いかに家族とはいえ、いや家族だからこそ班員以外のものに情報を漏らすとは注意が必要だな」

「いや、まだ不確定な状態だから相談位は」

「いえ、議長。後方処理部の事を少しでも知る者がいれば。家族こそ狙います」

「すみません秘書官。その辺の判断は君に任せます。あと、エザリア・ジュール議員にも注意勧告は出しておきました」

「わかりました、軍部の方はエルスマン大尉に極秘裏に調査してもらいましょう」

「では俺はラクス・ヤマトコンパス総裁にすぐにでも動けるよう連絡しておきます」

「おねがいします」

そう言うや、嶋田さんはテキパキと端末で暗号を用いて他の事を支持するかに見せて指示を出しつつ
同じくシンもきりっとした表情でコンパスに暗号で極秘裏にすぐ部隊を動かせるよう連絡する
先ほどまでの小心な上司と怖い部下でなく。世界に平和をもたらした名政治家とその腹心モードになった二人を見て
これでもう安心だと頼りになる上司に対する絶対的な信頼を抱きつつ、シンのスケジュール調整に入るのだった
そう、スーパーチート嶋田さんだけでなく、もともと劣等生から努力でザフトレッドにまでなった努力の天才である上に
嶋田さんから政治のイロハを学び、その仕事を間近で見ていた事で凡百の政治家など目じゃない能力を開花させたシンのコンビである。ルナの信頼は根拠のない物ではないのだ。


 あとがき
とりあえず動き始めた主人公ズです。
感想お待ちしております。嶋田さんとエザリア(ほぼオリキャラ)に対する愛と同じくらいモチベになりますんで。
冷石でした。

466:冷石:2024/05/01(水) 01:06:21 HOST:M014011193161.v4.enabler.ne.jp
とりあエスアップしました
シン君が出張ってますw
ヒロインのエザリアさんは今回お休みw

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最終更新:2025年01月19日 19:18