475:冷石:2024/05/01(水) 15:22:02 HOST:M014011193161.v4.enabler.ne.jp

   ジュール派の皮をかぶった嶋田派の憂鬱


「私の鶏南蛮を食べたいですか?」

「はい、最近良い鶏の肉をエルスマン大尉からもらったのでそれを総裁に料理してほしくて」

突然、ホットラインでシン・アスカプラント評議会議長からそんな連絡が来たラクス・ヤマト(旧姓クライン)にそんな通信が来た。
「わかりましたわ。今度夫に準備してもらいますわ」

「ええ、お願いします。ではもらったお肉は今度送ります」

「はい、それでなんですけど・・・予算か嶋田さんをこちらに回して・・・」

「それでは失礼します」

予算か嶋田さんをコンパスに回してほしいなーと要求しようとするが即通信を切られる

「しっと、嶋田さんを返して欲しかったのに。彼を持ってかれてわたくしとキラの仕事が爆増してイチャイチャできなくなったのに」

そう毒づいたあと彼女はコンパス総裁の顔に戻り夫であり軍事力を担当するキラ・ヤマト准将にすぐに部隊を動かせるよう秘密裏に準備するよう頼むことにした。

シンからの連絡は簡単な符牒だった、鶏南蛮が食べたいはすぐに動けるようにしてくれという事
エルスマン大尉からいい肉が手に入ったは彼から情報が手に入ったという意味である。
シンがラクスのから揚げが好きなことは有名なのでこんな方法で連絡を取り合うようにしているのだ
キラに準備をというのはコンパスに調べさせるという意味である。


「秘書官との関係はどうなっているかですか?」

「ええ、私としても妻との関係を取り持っていただいた秘書官と母上の事です気にはなります」

母が嶋田秘書官に懸想していることは公然の秘密であるだからこんなことを言い出したかというともちろんそんなことはない

実際は筆談で会話を始めていた

『議会の方はどうですか?』

『何人かピックアップしてあります。彼らについて調べてもらうよう秘書官に動いていただけるよう言っておきます』

イザークはタバコを喫うふりをしつつ筆談した用紙に火をつけ証拠隠滅をする。

元々タバコを喫っていなかったイザークがタバコを喫うふりだけとでも始めたのはこのためである。



「まったく反ナチュラル派と反コーディネイター派が裏で手を結ぶなんて。シオニストとナチスが手を結ぶような感じだな」

「ですが、筆頭秘書官、そんなことが起こりえるんでしょうか?」

ディアッカ、エザリア、コンパスから得た情報を元に。後方処理部第三班を動かして情報を集めて得た結論は
先に嶋田が言った通りの物だった。さすがにそんなことがあり得るのかとルナは敬服する上司に尋ねる

「相互の至上命題を果たすために利害が一致する間は手を結ぶ、そんなことは歴史上よくあるものだよ
その辺をわからない人が『複雑怪奇』といったことはあったからね」

列強筆頭というべきプラント、オーブはナチュラル、コーディネイターの融和を訴えている

その状況はナチュラル、コーディネイター至上主義者にとって気分の良いものではない

この状況を覆すために手を結ぼう

だが、目的を達成したらてめーはぶっ殺す

このながれはよくあることだと嶋田はルナに説明する

「なるほど、で、どうするんですか」

「所詮は同床異夢各個撃破するさコンパスを通じてオーブに注意喚起をしてある
我々はちょっと隙を見せて相手に動いてもらい一気に叩く
今度の国際会議で餌を撒くさ」

「釣りの時間ですね」

「そうだ、『アングラー』嶋田繁太郎の腕を見せてやろう」


あとがき
嶋田派は動き始めますこのネタはMSでの派手な争いではなく白兵戦になるかと思います

476:冷石:2024/05/01(水) 15:22:42 HOST:M014011193161.v4.enabler.ne.jp
とりあえずネタssアップしました、感想お願いします

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最終更新:2025年01月19日 19:24