769:冷石:2024/05/04(土) 18:09:46 HOST:M014011193161.v4.enabler.ne.jp
ありえない並行世界の憂鬱
地球に落下した結構大きな人工衛星の着地点で嶋田繁太郎プラント評議会議長付筆頭秘書官とエザリア・嶋田プラント評議会議員
が倒れていたというニュースに、プラント上層部は震撼した。
エザリア・嶋田は現議長シン・アスカの黒幕とも呼ばれる人物であり、嶋田繁太郎はシン・アスカの事実上の頭脳であることは汁ものぞ知る事実であるがためである。
その為その方を聞いたシン・アスカはその日あったすべての予定をキャンセルし、エザリアの息子であり自身の新鋭隊長であるイザーク・ジュールを伴い2人が収容された病院へと向かったのである。(もちろんカガリに話を付けお忍びで)
シンが病室に入ると包帯を巻くといったこともなく、病院から貸与された寝着で普通に談笑している二人がいた。
安堵にへたり込みそうななりながらシンは二人に話しかける
「安堵しましたよ二人とも、結構大型の人工衛星の落着店で二人が見つかったと報告を受けた時は生きた心地がしませんでした」
「心配をおかけしました議長、ですが特に頭痛のようなものも怪我もないみたいで元気です」
そんなことを話しつつ二人の無事を喜んでいると。二人の主治医が部屋に入ってきた
「嶋田夫妻、検診の時間です」
主治医がそういうとシンとイザークは病室から出ようとしたが、主治医に止められた
「ああ、ご家族の方も同席していってください。診察というより検査の結果が出たのでその報告ですから
ところで、良い報告とめでたい報告とがありますがどちらから聞かれますか?」
主治医も看護師もニコニコしながら語り掛ける
「では、良い報告からお願いします」
嶋田はそう答えると、主治医は
「では、良い報告ですが。検査の結果異常なしという事でした、怪我も無く能葉にも異常は見当たりません」
「そうですか、良かったです」
流石に数日は入院せねばならないだろうが、それほど長く入院せずに済みそうだと嶋田は思い
「ではめでたい報告というのは?」
すぐにでも退院できるとかそういうのならいいなぁと思いつつ嶋田は尋ねると、主治医と看護師は笑みを深めてエザリアに向かい
「懐妊です。6週間めです。おめでとうございます」
と、この日最大の爆弾を投下したのであった。
「はは、はは、母上、お、おめでとうございます!」
2,3問診をして主治医が部屋を出た後、この場で最も動揺していたイザークが母に話しかけると
「ええ、ありがとう、イザーク」
とほほを赤らめおなかをいとおしそうに撫でつつエザリアは答える
「嶋田さん、おめでとうございます!なんか、すごい嬉しいです」
感無量といった表情でシンが嶋田に話しかける
「ありがとうございます、議長。ですがなんだか私より喜んでません?」
そう嶋田はからかいの手を入れる
「だ、だって初めてなんすよ。プラントきてから身内に子供生まれるなんて。でも男かな、女かな」
心底嬉しそうにシンはいい、それを受けて病室に笑い声が響き渡った。
懐妊から十月十日立ち、エザリアは双子の女の子を出産した
ふたごの姉は響、妹は出雲と名付けられた。
そして10年の年月がたち、ふたりは、とても”ファザコン”な娘に成長した。
これはその二人の物語。
あとがき
シマヅ戦記を書くと言っておきながら、需要のなさそうな嶋田×エザリアの娘というオリキャラの話になります。
冷石でした。
770:冷石:2024/05/04(土) 18:12:47 HOST:M014011193161.v4.enabler.ne.jp
二人はキュアドリでなく嶋田×エザリアの娘の話なので別タイトルにしました
なお、この作品ですが憂鬱ではほぼない異能バトルものになる予定です。
とりあえず需要があるなら書いてきます。
主役はオリジナルキャラなんで好きに批判してください。
感想お待ちしています。
最終更新:2025年01月26日 20:01