774:冷石:2024/05/04(土) 22:29:06 HOST:M014011193161.v4.enabler.ne.jp
ありえない並行世界の憂鬱
ここはプラント内アプリリウス市、その少し路地裏に入った小路を二人の少女が歩いている。
一人はこの時代珍しい和服姿でその後ろを歩く少女はビクトリア時代風のメイド服で和服の少女の物であろう鞄を持ち歩いている。
それだけども目立つが。二人を目立たせているのはそれだけではない。
簡単に言えば二人とも絶世と言っていいレベルの美少女なのだ。しかも、和服の美少女は侵し難い気品をまとっている。
そんな二人が入った路地裏の小路は、いかに治安のよいプラント首都アプリリウス市とは言え危険ではないかと、その姿に見惚れていた少年は思い声をかけようとその後を追った。
(予想通りだ)
小路の奥まった場所にある開けた場所で少年の不安は的中した。
意外とこの路地裏は入り組んでおり一度少女二人を見失い、二ダビ見つけた時はすでに少女たちはガラの悪い連中に囲まれていた。
結構な多人数だ、この状況にもっと早く2人に話しかけなかったことを後悔する。しかし少女二人は動じた風もなく男たちを見やっていた。特に和服姿の少女のその姿には凄絶と言っていい美しさがあった。
「どのようなご用件でしょうか」
和服姿の少女の前にかばうように立ったメイド服の少女が声をあげる
「いや、お嬢ちゃんたちが道に迷っているようだったから案内をしてあげようと思ってね」
リーダー格であろう男が下卑た表情であざ笑うように声をかける。
「結構でございます、最短の道ならば把握しておりますので『ノエル』」
メイド服の少女の声を遮るように和服姿の少女が声をあげる。嗚呼、その和服姿の少女は声までも美しく気品があると場違いに少年は思った。
「時間がありません、あなたの思うようになさい」
「・・・かしこまりました。お嬢様」
そういい、ノエルと呼ばれたメイドの少女は男たちに向き直る
「本来でしたら、黙って通していただきたいところでしたが、経験上それはあり得ないことは存じております
よって、実力で排除させていただきます」
その言葉に男たちは一瞬キョトンとした表情を浮かべたが、笑い出した。
そんな男たちにメイドの少女は
「自己紹介させていただきます。私の名はノエル・嶋田」
『ガチャン、ガチャン』
「嶋田出雲様付メイドにして」
『ガチャン、ガチャン』
「護衛。そして」
『ガチャン』
「嶋田出雲様の『最高傑作』でございます」
話し終えた時メイドの少女の右腕はマシンガンに”変形”していた
そのありえない光景に少年だけでなく、男たちも固まっている。
そしてそのマシンガンが掃射され男たちは全滅した。
「そこの影に隠れている方、出てきていただけますか、聞いていただけない場合敵対の意思ありとみなし・・・」
「でます!でます!」
「物分かりのよい方ですね」
メイドの少女の右手はいつの間にやら元に戻っている
「あなたにお願いしたいのですが、救急車を呼んでいただけますか?そしてその際私たちの事は伏せていただきたいのです」
「わ、わかりました」
「ありがとうございます。では、お嬢様。時間も押しております、向かいましょう」
そして二人は去っていった。
それが、僕”ユウハ・ザラ”と嶋田姉妹との奇妙な縁の始まりであることに僕はまだ気が付いていなかった。
あとがき
とりあえず「ありえない並行世界の憂鬱」第二話です
とりあえず異能ものですが、姉妹の異能は15年くらい前まであったSSサイトの主人公とヒロインの使っていたものになります。
とりあえず感想お待ちしております。
冷石でした
775:冷石:2024/05/04(土) 22:34:19 HOST:M014011193161.v4.enabler.ne.jp
とりあえずアップです。
一応嶋田×エザリアの娘たちの話ですが、妹のみの登場です。姉は次回登場です。
異能ものですが、どんな異能かはまだないしょです。
感想ないと凹むんで、できれば頂ければ幸いです。いただけなくてもいいのですが。
最終更新:2025年01月26日 20:04