17:194:2024/12/21(土) 20:16:32 HOST:KD106154146113.au-net.ne.jp
現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件フォースシーズン?その46 星喰らいと司令船の最後


新たなアースイーターの大群の出現。その絶望的な状況に、さしものストームチームの面々も顔を歪ませる。
そんな中、コマンドシップも新たな動きを見せる。


少佐『コマンドシップ、上昇を開始』

本部『まさか、逃げるつもりか!?』


もしここで逃げられでもしたら、最悪と言ってもいい。
だが、コマンドシップは逃げるつもりは無かった様だった。


オペ子『コマンドシップ、空中に静止しています』

本部『何!?どういう事だ!?』

少佐『・・・っ!?新たなアースイーター、コマンドシップの下部に集結。連結を開始』


新たなアースイーター群は、コマンドシップの下部に集結。
コマンドシップの弱点である下部の赤い部分を隠す位置に遷移したアースイーターを起点に、六角形のライン上に連結していく。


オペ子『アースイーターが、六つのライン上に展開しました』

本部『コマンドシップの弱点を守りつつ、どの方向から攻めても2つ以上のラインのアースイーター群からの攻撃を行う。何という要塞だ・・・』


そして・・・アースイーター群が攻撃を開始を開始した。
多数の拡散レーザー砲が放たれ、更に一部のアースイーターからはタッドポウルが転送される。
更にそれとは別に、タイプ2ドローンの攻撃まで加わる。
今までの比ではない地獄が現出した。


少佐『アースイーター、攻撃を開始。タッドポウルも転送されています』

本部『コマンドシップを破壊しろ!』

18:194:2024/12/21(土) 20:17:06 HOST:KD106154146113.au-net.ne.jp
焦りの籠った口調で、コマンドシップの撃墜を命じる本部。
だが、攻撃は余りに激しく、自らの身を護るのが精一杯な状況に陥りつつある。
だが、それでも諦める者達は一人も居ない。


吹雪「くっ・・・!皆を守る為にも、私は・・・諦めない!!」


そう叫びながら、頭上のアースイーターに砲弾を叩きこむ吹雪。
すると・・・アースイーターの装甲が剥がれ落ちた。


少佐『そのアースイーターを再度攻撃して下さい』


少佐の命令に、吹雪は再び砲撃を浴びせる。
再度攻撃を受けたアースイーターの装甲が再び剥がれると共に、うっすらと煙を上げ始めているではないか。


少佐『新しいアースイーターは、自らを防御しておりません!コマンドシップの弱点の守護と攻撃に全振りしている物と思われます!』

本部『捨て身の攻撃か。そこまでして人類を・・・。総員、まずはアースイーターを撃破して、コマンドシップを丸裸にするんだ!』



本部の指示を受け、アースイーターへの攻撃を開始。特にコマンドシップの弱点を守っているアースイーターに攻撃を集中し、破壊に成功。
だが・・・残っているアースイーターが新たにコマンドシップの下部へスライド。
更には、それぞれのラインのアースイーターを破壊しても、残ったアースイーター同士で再連結しているではないか。


オペ子『一部を破壊しても機能し続けるようです。完全に停止させるためには、すべてを破壊する必要があります』

本部『全部落とせというのか』

少佐『再連結中は、僅かな時間ですが攻撃が中断されるようです。これも、このタイプのアースイーターの弱点でしょう』

本部『だが、攻撃隊の疲弊も激しい。このままでは・・・』


本部の懸念は的中し、攻撃隊の動きも鈍り始めている。
何とかコマンドシップの弱点を攻撃したい所だが、コマンドシップの下部への遷移は再結合よりも短い時間で完了する上、下部の中心部自体も
一定間隔で開閉を繰り返している。その為攻撃の為のタイミングすら取れない。
そうこうしている内に、攻撃隊の被害が拡大していく。


少佐『攻撃隊、被害続出!戦闘不能乃至撤退(艦娘)が相次いでいます!』

本部『ここまで来て・・・力及ばなかったというのか・・・・・』

オペ子『そんな・・・そんな・・・・・』

19:194:2024/12/21(土) 20:17:40 HOST:KD106154146113.au-net.ne.jp
本部達にも諦めの空気が漂い始める。
だが・・・少佐が気付く。尚も戦い続けている存在に。


少佐『・・・!いえ、まだ・・・まだ戦い続けている者が居ます!』

本部『やはり奴等か!』

オペ子『ストーム1!!』


ストームチームの面々が一人、また一人と戦闘不能になりつつある中でもなお、ストーム1の四人は戦闘を継続している。
何度も地獄を潜り抜けて来た不屈の闘士達の戦う姿に、諦めの空気が振り払われていく。


本部『戦える者は居ないか!ストーム1を援護しろ!』


本部の必死の命令に、答える声が。


軍曹「ストーム1を援護すればいいんだな?」

Sp隊長「応急手当が終わった。戦闘を再開する」


応急手当てを終えたストームチームが復帰。更にオペ子が叫ぶ。


オペ子『誰か!誰かストームチームに援護を!誰か!』

P『すまない、遅くなった。其方に増援を・・・駆除チームを送る!』


今までどこかに行っていたらしいプロフェッサーから、駆除チームの増援を送り込むとの通信が。


本部『駆除チームを!?』

オペ子『ですが、駆除チームは確か・・・他の戦線で乗機が撃破されて、離脱した筈じゃ!?』


本部達の疑問に、プロフェッサーが答える。


P『総司令部に掛け合って、開発中の新型機、BMX-15『シリウス』の試作3機を投入する事にした。デロニカに積み込み、其方に向かわせている』

本部『シリウスを!?あの機体はまだ初期の試作段階。ホバーや飛行能力の搭載はおろか、それ等の開発も済んでいない状態。歩く事しか出来ない状態だぞ』

P『だが、動かす事は出来る。なので、搭載火器の開発を急ぎ終わらせ、それ等を搭載して戦える様にした』

本部『無茶だ!それで試作機が失われたら』

P『装甲もハイペリオンよりも更に強化されている。十分耐えられる筈だ』

P『何より、ここであっさり撃破される様な機体だったら、開発しても意味はない。全ての戦力を出し切るべきだ』

本部『・・・止むを得んか。駆除チーム、頼んだぞ!』

駆除A『了解!攻撃隊を援護する!』

20:194:2024/12/21(土) 20:18:14 HOST:KD106154146113.au-net.ne.jp
その後間も無く、デロニカから3機のシリウスが発進。ストームチームの下へと向かう。


駆除A『待たせたな、英雄!騎兵隊の到着だ!』

駆除B『どけどけプライマー共!駆除チームのお通りだ!』

駆除C『家やビルを壊しても気にするな!ティ連が再生してくれる!』


両腕の試製ハイパー重粒子レーザー砲や両肩の試製ハイパーバスターカノンを手当たり次第に乱射しつつ、残っていたビルや家等を破壊しながら驀進する。
そのヒャッハーな戦いぶりに・・・・・ストームチームの面々は若干引いていた。


兵士C「おいおい、ビルや家を破壊しながら突き進むとか・・・」

兵士B「あの荒れくれ共に、何ておもちゃを渡してやがんだ!」

軍曹「だが、この増援は有難い。アースイーターを破壊して、コマンドシップを攻撃するぞ!」


攻撃隊も再び攻撃を再開。アースイーターが少しずつ数を減らしていく。
更に・・・コマンドシップ下部のアースイーターに攻撃隊とは異なる攻撃が叩き込まれる。長門率いる艦娘隊だった。


長門「遅くなった!こちらも攻撃を再開する!」

オペ子『え!?直ぐに再出撃出来ない程の損傷だった筈では・・・?』

大和「応急修理女神を使用したんです」

本部『応急修理女神だと!?』

大和「轟沈しても損傷を完全に修理した状態で復帰出来る装備です。これを使って、強引に損傷を修復しました」

本部『・・・感謝する。総員、攻撃を集中!コマンドシップを撃墜せよ!』


本部の檄の下、激しい攻撃を浴びせる攻撃隊。
アースイーターも激しく応戦しながら、必死にコマンドシップの下部を守ろうとしている。
だが、破壊するペースが遷移するペースを上回り始める。そして、遂に下部の赤い部分が露わになる。


嵐山「そこ!!」


すかさずファングが叩き込まれる。プラズマ化した弾丸が、コマンドシップに損傷を与える。


オペ子『コマンドシップに着弾!』


更に隙を突いての攻撃が叩き込まれて行き、損傷が重なっていく。


オペ子『コマンドシップ、中破!』

21:194:2024/12/21(土) 20:18:44 HOST:KD106154146113.au-net.ne.jp
コマンドシップが煙を上げ始めると同時に、内部からヘイズが次々と飛び出してくる。
攻撃ではなく、逃げようとしている状態だ。


R隊員『飛行生物が次々と出てきます!』

R隊長『パニック状態だ!』

本部『沈む船から逃げ出しているのか』


コマンドシップは尚も、アースイーターと共に反撃しようとするが、それを上回る攻撃に押されていく。
そして・・・


オペ子『コマンドシップ、大破!』

オペ子『いけます!このまま押し切ってください!』


残っていたアースイーターの多くも撃墜され、目に見えて押されているコマンドシップ。
そして・・・遂にその時が来た。
ストーム1の四人の攻撃が着弾。遂にコマンドシップは大爆発を起こしたのだ。


オペ子『コマンドシップの破壊に成功しました!』

本部『やったぞ!』

少佐『全世界に勝利を報告。我ら、敵司令船を撃沈せり』

オペ子『こんな日が・・・・・こんな日が来るなんて』


オペ子が涙をにじませながら、そう呟く。
そして各地域からも、勝利の報告が次々と舞い込んでくる。


柏木『おめでとうございます!此方の方も、マザーシップを撃破しました』

本部『そちらもですか。他の戦場も?』

神崎『戦娘隊や潜水艦隊も、マザーシップの撃墜したとの事です』

ポセイドン『ハ―ハッハッハ!!原作みたく1対1かつ自身が損傷状態というならまだしも、6対1かつ万全な状態なら、負ける筈が無かろうなのだぁーーー!!!』

ポセイドン『消えるとか死亡フラグとか言っていた面々よ、残念だったな!そんな事で、余は消えたりなどしない!!』


得意げな状態ドヤ顔しながらで高らかに報告するポセイドン。その後ろで・・・彼女の艦長が頭を抱えていたが。
上層部に対する言葉遣いもだが、それ以上にメタ発言を自重してくれという状態だ。

22:194:2024/12/21(土) 20:19:17 HOST:KD106154146113.au-net.ne.jp
横手『・・・ゴホン。それはそうと、敵の総司令官たる『銀の巨人』らしき者は・・・?』

本部『残念ながら、その姿は確認出来ませんでした』

少佐『恐らく、リスク分散の為に同乗させるのを避けたのでしょう。一度敗北を喫した以上、賢明な判断かと』

柏木『・・・そうですか』

本部『・・・ともあれ、プライマーは膨大な戦力を失いました。これで戦局は大きく好転して行く事でしょう』


本部の言う通り、プライマー側はこの一連の戦いで膨大な戦力を喪失した。
コマンドシップによって制御されていたアースイーターの残余は、その機能を完全に停止。
更に残存していたマザーシップ(8隻)も、民間人相手且つ足止めに徹する形となった為にどうにか生き残ったナンバー10を除いて全て喪失。
戦局が一気に不利へと傾いたのだ。
だが、それでも・・・・・
プライマー達は戦い続けた。
死を恐れていないかのように。

その戦意の根源だが・・・・・奴等の最大の切り札が未だ残っているからであろう。
そう。リングと、そのリングによって派遣される歴史改編船団。
それ等が過去を改変すれば、戦局の逆転は可能であり、更なる改変を重ねれば完全勝利すら可能。
ならば・・・その切り札を叩き潰さねばならない。

プロフェッサーが割り出した幾つかのポイントに部隊を派遣し、歴史改編船団を待ち構える。
そして・・・コマンドシップ撃墜から1年後、遂にその尻尾を掴む事に成功する。


オマケ

改フーリガン砲搭載攻撃衛星二型

ティ連の本格参戦後、改良を施される事となった改フーリガン砲搭載攻撃衛星。
専用のゼル兵装システムを組み込む事で、これまで不可能だった自力での砲弾の再装填を可能とし、更には砲身の強制冷却装置も組み込まれた。
その結果、テレポーションシップ及び新型船を安全確実に葬り去る事が可能となった。
ただ、砲弾の貫通性能を更に高めても尚、マザーシップの撃墜は叶わなかった。
とはいえ、有効な兵器なのは間違いなく、この後も運用が続けられる事となる。

新型コンバットフレーム・リギル

エイレンの後継機として開発された、新型コンバットフレーム。
エイレン以上の火力と機動力を実現しており、コンバットフレームシリーズの決定版とも称されている。
コマンドシップ破壊後、戦局が好転した事も有って多数の機体が配備される事となっていく。

新型バトルマシン。シリウス

ハイペリオンの後継機として開発された機体。
機体性能的にはハイペリオンの拡大発展型であり、更にホバーシステムや飛行システムを組み込む事で、弱点だった機動性を改善しようとした野心作でも有る。
だがそれ故に、ティ連による支援が有っても尚開発が難航。その為、初実戦時は従来通りの歩行システムによる歩行で参加している。
その火力は凄まじく、怪生物が相手であってもある程度の有効打が与えられる様になっている。まぁ流石に撃破まではいかないが。

23:194:2024/12/21(土) 20:19:49 HOST:KD106154146113.au-net.ne.jp
以上です。今回は随分長くなってしまいました(汗)
コマンドシップwithアースイーターとの最後の決戦の様子と、オマケでEDF側の各種兵器の簡単な概要という内容となりました。
駆除チームですが、原作でもこんな感じです。『政府が賠償を行う』と言って、平然とビルや家をぶち壊しております(汗)
この戦いの結果、プライマー側は戦力の大半を喪失。戦局は一気に逆転する事になりました。
ですが、辛うじて残ったナンバー10を中心として尚も激しい抵抗を続けています。
理由は勿論、リングと歴史改編船団の存在。これ等が有れば、戦局の不利も各エイリアンの戦死も纏めて『無かった事』に出来ますからね。
なので、その企みを阻止する流れに。
次回は歴史改編船団の出オチを狙っていきますので、お楽しみに。
wiki掲載は、自由です。

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最終更新:2025年03月02日 21:23