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現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件フォースシーズン?その47 危機迫る山頂と歴史改編船団
プライマーの戦略の中心であり、今や戦局逆転の為の希望となりつつある歴史改編船団。
歴史改編による戦局逆転を阻止すべく、人類側は戦いを続けていた。
プロフェッサーが歴史改編船団の動きから逆算した幾つかの出現ポイントを中心に、早期補足・早期撃破を試みて早一年。
山頂に風力発電用の風車が有る地域にて、怪物を発見。攻撃隊が送られる。
一般EDF隊員達と共に、嵐山と飛島が先行隊と合流すべく戦場を駆ける。
R隊長「先行隊が戦闘中だ!行くぞ!」
R隊長「怪物を駆除しろ!」
先行隊と合流し、怪物達と交戦開始。
それと同時に、山頂に居る斥候からの通信が。
斥候『揺れを感じます。地中に怪物がいるようです』
その報告に嫌な予感を感じたのだろう。
本部が斥候に退却を促す。
本部『もういい。危険だ。戻れ』
それとほぼ同時に最初の一派が全滅。その直後・・・
本部の予感が的中してしまう。
地中からプライマルβ型の怪物が多数出現したのだ。
斥候『怪物だ!β型の怪物が地中から出てきた!』
斥候『しまった!下りられない!』
孤立してしまった斥候を救うべく、本部が急いで指示を出す。
本部『斥候が孤立した。救助しろ。前方の山の上だ』
R隊長「あの山の上か!」
F隊員「山頂に仲間がいる。救助するぞ!」
R隊員「怪物の山だ!」
601:194:2025/02/16(日) 22:01:04 HOST:KD106154146134.au-net.ne.jp
急いで救助に向かうEDF隊員達。
一方の斥候は、事実上の袋のネズミな状態に悲鳴を上げていた。
斥候『戻れない!助けてくれ!』
斥候『婚約者がいるんだ!悲しませたくない。頼む』
青蜘蛛達が斥候に気付き、一斉に襲い掛かる。
自身の最後を予期してしまったのか、絶望の声を上げる斥候。
斥候『うわあつ!リンダすまn』
嵐山「伏せろぉ!」
飛島「伏せてっ!」
嵐山達の叫びに、斥候はショットガンを持ったまま反射的にその場に伏せる。
その直後だった。
嵐山の放ったゴリアスZDMZとプラズマハイグレードキャノンの同時弾着で青蜘蛛が纏めて吹き飛ばされる。
斥候が恐怖で震えている最中も断続的に爆発音が響き渡る。
どれ位経っただろうか。時間にして僅か数分だが、斥候にとっては何時間も経過した様に感じていたが・・・爆発音が急に途切れた。
恐る恐る見て見ると・・・・・彼に襲い掛かろうとしていた青蜘蛛達が吹き飛ばされて全滅しているではないか。
力が抜けてへたり込む斥候。そこに、漸く山頂へと到達した嵐山達が手を差し伸べる。
嵐山「大丈夫か?」
飛島「ケガは無い?立てる?」
目の前にいる二人の英雄、嵐山と飛島の姿を見て漸く助かったのだと自覚する。
二人の手を取り、精一杯の感謝を述べる。
斥候「感謝する。結婚式には招待するよ」
602:194:2025/02/16(日) 22:01:37 HOST:KD106154146134.au-net.ne.jp
そんなやり取りとほぼ同時刻、本部に緊急の報告が。
少佐『周辺のエリアに、多数の敵船が出現しています』
本部『なんだと?』
少佐『報告では、忽然とあらわれた、とのことです。 現在30機を確認。 まだ増え続けています』
その報告に、プロフェッサーが目を見開く。
P『付近にプライマーの大船団が出現した。これほどの数が突如として……』
P『我々はついに……やつらの尻尾を掴んだのかもしれない』
プロフェッサーがそう述べた、その直後だった。
空に無数の黒い穴が出現し、その中から新型船が次々と出現したのだ。
R隊員「みろ!あれは何だ!!」
F隊員「空に穴が!!」
R隊員「敵船です!敵船が出現しました!」
F隊員「何もないところから出て来たぞ!」
本部『こっちにも来たか。各隊、上空に警戒しろ』
一方の敵船団は、敵軍がこの場に居合わせている事に驚愕しつつも、排除の為に転送装置を起動。
黒い装甲をした新型アンドロイド・・・重装型アンドロイドを吐き出し始めた。
R隊員「敵船が転送装置を起動!」
R隊員「黒いアンドロイドが出てきます!新型のようです!」
本部『黒い新型のアンドロイドか・・・。放置する訳にはいかない。応戦しろ』
603:194:2025/02/16(日) 22:02:09 HOST:KD106154146134.au-net.ne.jp
プライマー側と同様に予想外の敵の出現に戸惑いつつも、応戦を開始するEDF。
そこにプロフェッサーからの通信が入る。
P『ヤマが当たった。今回、時間移動の出口として選ばれたのが、この時間、この周辺だ』
P『歴史改変船団の出現。ついにその瞬間に居合わせた。賭けに勝ったんだ』
P『ここに君達がいる。これは偶然ではない。何度も何度も世界中を転戦し、ついに掴み取った必然だ』
P『この船はタイムシップだ。時間を移動し、歴史を変える。ここで撃墜するんだ。船団が世界中に散っていく前に』
P『撃墜すれば、それだけ歴史の変化を抑えられる。人類の存亡がかかっている。頼む。君達が頼りだ』
P『戦場と武蔵(F)、並行世界の軍勢もそちらに急行している。ここで一網打尽にするぞ』
P『転送装置には防御能力がない。転送装置を狙うんだ』
P『正面の光るパーツを狙え。そこが敵船の弱点だ』
P『敵船は強固なシールドで守られている。だが、転送装置だけは守れない。正面の光るパーツを狙え』
遂に捕捉する事に成功した、歴史改編船団。
人類とプライマー。互いの種の未来を掛けた戦いが、今まさに始まろうとしていた。
604:194:2025/02/16(日) 22:02:39 HOST:KD106154146134.au-net.ne.jp
少し短いですが、以上です。
いよいよ敵の中心的存在、歴史改編船団の捕捉に成功しました。
これを始末出来なければ、歴史が改変されて今までの奮戦がおじゃんになってしまいますからね。仕方ないね(ヲイ)
対する敵船団も、まさか出オチを狙われているとは思わず驚愕するも、新戦力を繰り出して何とか排除しようと試みます。
あ、今回登場した黒いアンドロイドですが、装甲を黒キュクロプスと同じ物を使用する事で頑丈さと調達コストの低減(使用素材的な意味で)を両立しております。
とはいえ、攻撃手段は従来型のバリスティックナイフですが(汗)
次回は歴史改編船団との激戦が開始されます。お楽しみに。
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最終更新:2025年03月02日 21:31