878 自分:弥次郎[sage] 投稿日:2024/12/03(火) 22:19:05 ID:softbank126116160198.bbtec.net [97/127]
憂鬱SRW ファンタジールート 証言録「1943年、502JFW点描」4
「定期健康診断か……うげぇ、みっちり詰め込まれてやがる」
「歯科もあるのが怖いよねぇ……」
「言うな、バカ!思い出しちまうだろ!」
- 3か月に1回の定期健診が迫った頃、ニパと管野の会話。502JFWの面々は招聘される前に入念な検査と治療を受けており、その時ことを思い出してしまった。
「そもそもウィッチは魔力があるから病気には強いんじゃねぇのかよ?」
「ウィッチは外部からの病気には強いですが、生活習慣や体の活動に起因する内側からの病気には弱いそうですよ?
ニパさんの固有魔法も、怪我はともかくとして自然発生した病気は治してくれないそうですし。
なので、諦めてちゃんと受診してください」
「そういうのを研究している奴がいるのか……」
- 定期健診前の管野とサーシャの会話。シティシスの研究で、ウィッチは不摂生に弱いという弱点が浮き彫りになった。
「はい、じゃあいきますねぇ」
「あ゜ッーーーー!?」
- 不摂生が祟り、虫歯ができた管野。麻酔はされたとはいえ、ゴリゴリと削られる経験を再び。
「補給が滞りがちで、物資のやりくりそろそろ限界か」
「備蓄分があるので不足は補えますが、そのぉ……」
「構わん。飢えて死ぬよりはましだ。下原、頼めるか?」
「はい……じゃあ、ご希望はありますか?」
「牛肉---と言いたいところだが、祖国のソーセージが恋しい。再現できるか?」
「お任せください!」
- 地球連合のストリボーグ艦隊による輸送量が減った時のラルと定子の会話。本物ではないものの、味は劣らない合成肉などで場を凌ぐことになる。
「合成肉は悪くないですけど、作っているところを見てしまうと……」
「まあ、そうね。野菜工場と合わせればきちんとした食事にありつけるだけマシと思った方がいいわよ。
私たちより先に、スタッフの皆さんの食事が先に合成食の割合を増やしていたんだもの」
「そうだったんですね……」
- 厨房での定子とジョゼの会話。ウィッチやウォーザード達が優先されていることの意味を二人は噛みしめていた。
「そういえばさ、僕たちのごはんってスタッフの人に作ってもらえるんじゃないの?」
「下原のは自主的にやっていることだぞ。
軍人としては何でもかんでもやってもらうと悪い癖がついてしまうからな。
お前たちも自分たちの部屋の整理などはやっているだろう?」
「えっ……義務じゃなかったの?頼めば他の人にやってもらえたの?」
「まあ、正確に言えば義務ではない。
だが、部隊長権限で強く推奨している。部隊員が自堕落にならないように努めるのも私の仕事だ。諦めるんだな」
「……はーい」
- ラルとクルピンスキーの会話。風紀維持やメリハリをつける都合もあり、ウィッチやウォーザード達は自前で自分の生活を管理していた。
879 自分:弥次郎[sage] 投稿日:2024/12/03(火) 22:20:10 ID:softbank126116160198.bbtec.net [98/127]
「これがキャビア……の合成品?」
「らしいですね。レシピ通りだとこんな感じに……」
「……味は悪くない、というか殆ど見分けがつかないわ。
でも、なんだかありがたみが薄れてしまうわね」
- 好物であるキャビアを試しに合成してもらったロスマンの感想。味はほぼ同じ、あるいはそれ以上に美味しいが、なんだか納得しがたかった。
「うーん、絵になりますねぇ」
「絵を描いている私の姿、そんなにいいものかしら?」
「ヒスパニア戦役での活躍は有名ですからね。
それに、ヒスパニア戦役を描いた絵の方も」
「あら、光栄なことだわ」
- 取材で油絵を描いているカルメンをカメラに収めるデビー・シーモア。ヒスパニアでの戦いをスケッチし、後に画集としてまとめたカルメンは知名度があった。
「こっちがペテルブルクに来てからのスケッチ……まだ色とかはつけていないけどね」
「いいですね、一枚いいですか?」
「こうでいいかしら?」
「はい、そのまま!」
- 同上。後にオラーシャでカルメンが描いた絵もまた画集として出版され、あるいはプロパガンダなどに利用されることになる。
「----悪くないですが、調律が甘いですね、このピアノは……」
「いや、見事な演奏だ、ヴィトゲンシュタイン中尉。
ペガノヴァ大尉の踊りも即興とは思えないほどだ」
「お褒めの言葉恐悦至極です。
まあ、昔取った杵柄とでも言いましょうか……」
「素敵でしたよ」
「はい、本当に!」
「ありがとうございます、ロスマン先生、ジョゼさん」
「プロパガンダで大衆の前で弾かされるよりも何倍もマシですね、こういうのは」
- 娯楽室にて、ジナイーダの踊りとリカルダのピアノ伴奏を組み合わせた余興を鑑賞した502のウィッチたち。
「あれ、ユーカちゃん何やってんの?」
「ああ、クルピンスキー中尉。ちょっと気分転換に整備士のお手伝いを」
「自分のを?」
「ええ、これでもMPF開発にも魔導士装備の開発にも関わっていますから。
戦うのが本職なのですけど、自分のくらいは自分できちんと整備したいです」
「それってすごいよ、普通はできないし……」
「でも、私を教育してくれたヴェルクマイスター大佐はなんだってできましたから……」
「ボクでも知っている超有名人にして超人と張り合うのは間違っていないかなぁ?」
- ユーカこと七五三木ゆかりとクルピンスキーの会話。彼女はシティシスにいたころから強火で脳を焼かれたため、リーゼロッテに憧れて勉学を重ねていた。
880 自分:弥次郎[sage] 投稿日:2024/12/03(火) 22:20:56 ID:softbank126116160198.bbtec.net [99/127]
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マーコールの面々の紹介も兼ねて。
今宵はこのまま寝ます、おやすみなさいませ。
最終更新:2025年03月03日 17:49