586:戦車の人:2024/09/19(木) 22:44:01 HOST:61-24-203-31.rev.home.ne.jp
  • 日本国防海軍・鈴谷型巡洋艦

1.概略

ゲートを介して日本国を占領、その政府組織を徹底して再編する過程で海上自衛隊も、ついに国防海軍として再スタートを開始。
石見型戦艦と並び水上艦隊の打撃力、防空能力を主眼として担うべく、大陸日本からの技術供与も受け竣工した巡洋艦である。
国防海軍となってから配備された戦艦が、日露戦争当時の鹵獲艦の名前を用いているのと同様、嘗ての帝国日本領土の河川名を採用。

少なくとも国際法に照合すれば不当に占拠されている我が国土を、今度こそ実力行使で奪還するという意思を示した巡洋艦である。
同時に水上艦隊の主力足りうるべく、大陸日本連合からの新技術を適用しつつも、列島日本の財源で量産可能な低コスト化も企図された。
嘗てのイージス艦と同様に艦隊防空と弾道ミサイル迎撃を担い、その上で我が国土への攻撃に対する反撃を担うには数が必要である。

勿論、類似の任務を定められたミサイル駆逐艦の建造。あるいは海上自衛隊時代の護衛艦の近代化も並行して実施されてはいる。
だがそれらを一つの艦隊として統括する旗艦、あるいは同型艦複数による打撃戦隊を構築するには、過剰設計は最大限回避された。
全幅22メートル、全長180メートル、基準排水量13500トンという船型からして、列島日本でも量産可能な規模を十分見極めている。


とはいえ海上自衛隊時代の護衛艦。その延長線上というわけではなく、特殊高強度素材を用いたMHD発電に基づく統合電気推進。
デュアルバンド多機能アクティブフェイズドアレイレーダーや、列島日本より20年は進んだCOTS計算機複数による分散処理システム。
もがみ型護衛艦のそれを原型に大きく世代を進めた先進型CIC・FICなど、巡洋艦と呼ぶのに相応しい性能は十分に持たされている。

また高性能な電子装備は必然的に大幅な自動化にも繋がっており、乗員定数は180名と嘗ての汎用護衛艦と同等に収まっている。
自動人形の類を用いず、基準排水量13000トンを超える艦艇を200名未満で動かせるのは、流石の技術格差と言える。
無論、三菱重工やジャパンマリンユナイテッドには、大陸日本連合のテコ入れにより技術進歩、インフラ拡大が行われている。

なお防衛省・自衛隊から軍隊に再編される過程において、大陸日本連合は統合幕僚長から新隊員まで、一度全員を解雇している。
嘗てGHQが旧軍を解体し自衛隊を再編したのと同じプロセスであるが、その際に水上艦・潜水艦適正者確保にも努力が払われた。
俸給、賞与、手当だけではなく、艦艇乗員充足率向上やコンプライアンス見直しにより、艦内人間関係の改善を目指している。

587:戦車の人:2024/09/19(木) 22:44:49 HOST:61-24-203-31.rev.home.ne.jp
2.船体及び機械類

船型は全幅22メートル、全長185メートルと海自時代の護衛艦。その拡大改良型に近い形状で、基準排水量も相応程度である。
要所には軽量特殊装甲が適用され、対艦ミサイル直撃などにはかなり強靭だが、石見型戦艦のような重装甲は有していない。
ダメージ・コントロールはCICから一元管理が可能であり、貴重な隊員を最大限失わないよう、非人形ドローンも多用されている。

上構造物は徹底したステルス化の上で艦橋、第一及び第二煙突、ヘリコプター格納庫、飛行甲板の順番に構築されている。
概ね中型・小型水上艦のレイアウトとして、列島日本世界でも大陸連合世界でも確立されており、敢えて崩す必要性はなかった。
大陸連合からすれば不本意であろうが、この世界の防衛省と海上自衛隊が、世界水準でも進んだ造艦技術を有していた証左とも言える。

船型に比して定員数は180名と省力化されており、水兵居住区画でも二段寝台が標準化され、圧迫感は大いに軽減されている。
また日本大陸連合が打ち上げた高度暗号化通信衛星を介し、勿論守秘義務を遵守したうえでだが、インターネットの使用も可能である。
21世紀レベルの水上戦闘艦ではその点が難しく、大陸連合が齎した米中でも解除困難な暗号化通信が乗員に娯楽を齎した。


機械類についてはガスタービン・ディーゼル主体の統合電気推進を用いており、この点は南極観測船しらせ(二代目)で実績は存在する。
一方で大陸連合から供与された特殊高強度素材、MHD発電機構を全面的に用い、推進系と艦内電力供給を一元化している。
合計発電量は何と12万キロワットを大きく超え、推進系を割引いたとしても必要十分な電力を艦内艤装に提供可能である。

最大速度は30ノットと標準程度であるが、巡航20ノットで1万海里の航続距離を有しており、長期間に渡る哨戒任務にも適している。
列島日本世界では遠い将来の技術であったMHD発電の恩恵は大きく、エネルギー効率以外にも駆動時の静粛性にも優れている。
高温多湿地域での活動もり視野に入っており、発電系や給水系の防熱処理も十分に施され、停電やぬるま湯提供等は起こさない。

そして戦闘艦の能力維持の多くを担う糧食提供であるが、大出力を提供する統合電気推進により、冷凍庫は定員の倍を賄える収容能力を。
全て電化された司厨設備はAI支援もあり、定型的な食事提供であれば、経験の浅い給養兵員でも十分こなせる機能を有する。
なお海上自衛隊から海軍への再編で解禁されたものの一つがアルコールで、冷蔵庫には一定数の酒類が、主計長管理のもとに保存されている。

588:戦車の人:2024/09/19(木) 22:45:26 HOST:61-24-203-31.rev.home.ne.jp
3.電子装備

鈴谷型巡洋艦のコンセプトは水上打撃と防空であり、C4Iもそちらに傾注する形で設計が行われ、ミサイル巡洋艦としては最良のものを備える。
処理系は大陸連合が列島日本の電子企業と提携、技術開発を行ったCOTS標準コンピュータ多数の分散処理を基幹としている。
それこそ弾道ミサイル防衛から機械操縦に至るまでコンソールは規格化され、どの端末からも有資格者ならば全ての戦闘艤装にアクセス、管理できる。

ネットワーク・システムは嘗てのLink16に変わり、大陸連合が種子島より多数を打ち上げた新型通信衛星を主体とした、新型データリンクである。
国防陸海空軍標準化ネットワークと称されるそれは、リアルタイムで脅威対象情報を、Link16の数十倍の速度で相互通信が可能である。
自衛隊時代から共同交戦能力獲得の開発を進めてきた素地も功を奏し、大陸連合の新技術を無理なく咀嚼し、実用化に成功している。

これらを司るCICは多機能レーダ、光学センサ、統合化ソーナー、高速データリンクなどが集約した情報を、拡張現実技術さえ用いて管理。
また処理システムの高性能化に伴いCIC、FIC、艦橋ともに照明を落とす必要がなくなり、運用人員の負担を大幅に軽減している。
更には12万キロワットに達する統合電気推進駆動系も、CICから一元管理を可能としており、この点も自動化と省力化に大きく貢献している。


センサー系は艦橋上部の四面構造に備えられたCバンド・Xバンドアクティブフェイズドアレイレーダーが主体で、広域索敵から射撃管制。
果てはAESAアンテナと同一化された電子戦装置を用い、電波逆探知及び電波探知妨害も行える。探知距離は巡航ミサイル基準で400キロである。
それ以外の対水上センサとしては固定六面式電子光学センサ、旋回式高倍率光学センサを備え、全天候のパッシブ対水上監視が可能である。

ソーナーシステムは艦首、船体両舷、そして艦尾可変深度式を含めコンフォーマル方式となっており、特にパッシブ索敵に優れている。
本システムは潜水艦索敵のみならず機雷掃討にも非常に有用であり、類似のシステムは駆逐艦や護衛艦に規格化され多数搭載されている。
また音波以外の水中索敵手段としてレーザーレーダーも搭載され、光波索敵により浅海域の潜水艦や機雷識別も可能である。

総じて言えば統合電気推進の大出力を背景に、海上自衛隊時代に研究されていた技術を、大陸連合レベルにまで性能向上を実施。
同時に商用電子部品を主体とすることで低コスト化、発達余裕の拡大を図った、高性能ながら手堅いシステム構築と言える。
量産されるべき巡洋艦クラスのC4Iとしては概ね過不足ないものであり、海軍水上艦隊に20隻以上を配備するに相応しいシステムである。

589:戦車の人:2024/09/19(木) 22:46:05 HOST:61-24-203-31.rev.home.ne.jp
4.武器システム

鈴谷型で特筆されるものとして、充実した砲熕兵装が挙げられる。勿論石見型戦艦のように何門も大口径砲を搭載しているわけではない。
しかし艦首甲板の203ミリ磁気装薬複合加速砲は、最大で初速毎秒3500メートルを超え、有効射程も400キロに達するなど破格である。
発射速度は毎分10発程度だが、対地対水上戦闘何れにおいても大威力を発揮し、弾道弾迎撃にも専用弾を用い対応可能である。

主砲以外の砲熕兵装としては艦橋構造前部、ヘリ格納庫上部に50ミリ電磁投射速射砲を各1基。近距離防空、対水上戦闘用に備える。
弾薬はAPFSDS一種であり、純然たる中近距離戦闘用砲熕システムで、初速毎秒2400メートルの飛しょう体を毎分40-50発で投射。
言うまでもなく対艦ミサイル迎撃などに非常に効果的で、対艦攻撃においても運動エネルギーと速射性で、内部早期無力化を行える。

当初は戦術レーザーシステム搭載も考慮されたが、実体弾の場合、天候に左右されにくい形で迎撃、対水上戦闘が行えること。
また03ミリ磁気装薬複合加速砲もそうだが、弾薬を単純化することで合衆国のAGSのような弾薬コスト高騰を抑制できたこと。
両者がシナジーとして機能し、最終的に主砲及び中近距離戦闘システム双方で、砲熕兵装を採用し、レーザー搭載は当面見送られた。


誘導武器システムとしては合衆国のMk41と互換性のある、新型垂直発射装置を艦首甲板及び上構造物後部に各64セル搭載。
ICBMまで完全な迎撃能力を獲得した弾道弾迎撃ミサイル16発、MRBM・HGV迎撃能力を持つ長射程艦対空ミサイル72発。
1セル4発の装填が可能な中距離艦対空ミサイル32発、そして対地・対水上攻撃用高速滑空弾と長射程対潜ロケット各16発を搭載。

BMD、艦隊防空、対地対艦攻撃、対潜戦闘までバランスよく誘導武器が搭載され、ICBM迎撃能力等は対露・対中等に大きな抑止力となる。
また飛翔速度マッハ10に達する高速滑空弾は有効射程3000キロに至り、大型艦や重要防護設備の瞬時無力化に最適化されている。
対潜ロケットもスクラムジェットエンジン、高効率減速システムを用い、超音速で50キロ以上先まで対潜短魚雷の投射を可能としている。

VLS搭載誘導弾以外に、はステルス化構造物に格納された短魚雷発射管を両舷各1基、能動型対魚雷デコイ投射装置を1式搭載。
また沿岸部におけるチープキルに備え船体両舷にはRWSが搭載され、40ミリテレスコープ機関砲が各1基搭載されている。
豊富な電力を供給する新型統合電気推進の恩恵を十分に用いており、必要とあらば対艦ミサイルの追加搭載なども可能となっている。

590:戦車の人:2024/09/19(木) 22:46:45 HOST:61-24-203-31.rev.home.ne.jp
5.艦載機・無人機運用能力

鈴谷型は船体後部に大型格納庫、回転翼機離着艦甲板を有し、巡洋艦クラスに相応しい艦載機運用、整備能力を付与されている。
一般的な運用はAESAレーダ、電子光学観測装置などを備えた無人回転翼機1機。新設計の中型哨戒ヘリコプター1機のチームを搭載。
前者は艦隊外周、前衛に展開し対水上警戒などを行い、自立性の高いC4Iを備える後者はネットワーク中継及び対潜哨戒を実施。

これら搭載機と母艦は統合型マストに搭載された共通化データリンクを用い常時情報共有を行い、対水上・対潜哨戒に優れた能力を発揮する。
無論、僚艦とのデータリンクを介した情報共有、マルチバイスタティック対潜・対水上任務にも対応しており、対地艦砲射撃の観測にも用いられる。
航空護衛艦の整備数、規模が限定されているため、新海軍では水上戦闘艦の無人機、哨戒ヘリ運用効率と性能向上に努力が払われた。

また近年の艦隊にはUUV・USV運用支援専用の商船構造母艦も採用され、1個艦隊あたり二桁のUUVとUSVが配備されることも珍しくない。
こちらもUUVが対潜索敵を行い、その情報をUSVにレーザー・音響通信で共有化し、半潜水型のUSVがデータリンクを介し艦隊に情報を共有化。
USV自体もAESAレーダ、複合電子光学センサを搭載しており、UUVとUSVを1チームとして対空、対水上、対潜哨戒を外周で行う。


また自衛隊時代から研究されていた要素技術も用い、UUVには対潜短魚雷を、USVには長射程対艦ミサイルを装填したVLS複数を搭載。
鈴谷型巡洋艦を筆頭とする水上戦闘艦や哨戒ヘリコプターからの管制により、対艦・対潜攻撃手段を拡張する役割にも担っている。
新海軍の新世代水上艦が誘導武器をVLS一括搭載としたのは、USVが自立した対艦ミサイル投射手段として機能しうる長所にも支えられている。

またこれらUSV・UUVチームは機雷掃討用に武器システムを換装可能で、平時の掃海作業、有事の伏在危険水域の機雷掃討にも対応している。
その際には鈴谷型等の水上戦闘艦のコンフォーマルアレイソーナー、レーザーレーダーも情報提供手段として活用され、より効率的に排除可能である。
重武装と大火力に注目されがちな鈴谷型であるが、この種のドローンを用いた平時から戦時にかけての、高い汎用能力も十分に有する。

なお後部航空機運用設備は災害派遣にも対応しており、大型輸送ヘリコプターでも1機までなら搭載、運用整備維持に対応している。
ペイロード6トンを超える輸送ヘリ、艦内の余裕を持たされた冷凍庫などを用い、被災地への救援物資の迅速な輸送支援も当然可能である。
このあたりは自衛隊時代から営々と培われたノウハウを十全に活用しており、救難用中型ヘリ2機に切り替え被災者救出に専念も行える。

591:戦車の人:2024/09/19(木) 22:47:31 HOST:61-24-203-31.rev.home.ne.jp
6.居住性

相当に予算と人員数で拡大を行われた新海軍ではあるが、水上艦勤務適性を持つ人材は常に貴重で、けして多いとは言えない。
こればかりは人間の生理的特性も関わってくるため、軍隊の規模を拡大すれば即座に水上艦勤務適性者が増大する、というわけではない。
故に水上艦・潜水艦勤務適性を持つ隊員は非常に貴重であり、鈴谷型巡洋艦でも居住性は相当に配慮、改善が為されている。

まず長期行動で最も能力維持に必要な食事環境は、大容量冷凍庫と高性能な完全電化司厨設備により、より多彩な食事を提供できる。
栄養価や味もさることながら、余裕のある冷凍庫により長期航海においても生鮮食品を、相当な期間にわたって提供可能である。
アルコールも主計長や軍医の意見具申も交え、各人員の健康状態や任務状況に応じてではあるが、一定の提供を行う能力を持つ。

就寝設備も容積、寝台ともに改善が行われ、水兵居住区でも二段寝台を用い、十分な起居容積の確保と圧迫感の軽減を実施。
水兵の肉体的な負担に加え、管理職としての重圧も大きい下士官や将校は極力2名相部屋や個室が与えられている。
HMD発電を用いた統合電気推進により真水提供能力も大きく、入浴設備も充実しており、士気と衛生維持双方に貢献している。


艦内には図書室、娯楽室複数が設けられ、非番乗員の疲労緩和。あるいは錬成室を用いた体力と健康維持にも対応している。
そしてこれは比較的通信傍受の恐れが少ない海域に限定されるが、暗号化衛星通信を用いたインターネット利用も許可されている。
無論、守秘義務などは非常に厳格なものであり、船務科が通信システム監視を行い、情報漏洩やハッキング対策も行われている。

士官室も当然準備されており、ちょっとしたビジネスホテルのラウンジに近い設備が、難燃素材を用いて備えられている。
また戦時下においては治療所として機能することも求められ、本来の診療区画と併せ応急救護や外科手術も行える。
鈴谷型は巡洋艦だけあって軍医1名、看護下士官複数が常駐し、また長期航海においては臨床心理士もメンタルケア担当として乗艦する。

なお新海軍においても女性将兵は相当割合で採用されているため、男女居住区が完全に分離されているのは言うまでもない。
セクシャル・ハラスメント対策も実施され、女性乗員居住区近隣には警務隊が常駐し、同時に臨床心理士もその手の相談に応じる。
余りに悪質なセクハラ、パワハラが生じた場合は、各基地に置かれている憲兵隊にネット通報も行え、「いじめ」件数は確実に減少している。

592:戦車の人:2024/09/19(木) 22:48:05 HOST:61-24-203-31.rev.home.ne.jp
7.総評及び部隊配備

大陸連合基準ではやや技術的に枯れた、どちらかといえば軽武装な巡洋艦だが、列島日本世界では共同交戦能力を含め十分優秀である。
MHD発電を用いた統合電気推進、磁気装薬複合加速砲を除けば、自衛隊時代から培った技術で咀嚼、実現できた点も大きい。
この点は大陸連合側の「いきなり完全なこちら水準の兵器システムを供与しても混乱するだけ」という、現実的な判断も功を奏している。

同時多数建造というスケールメリットを用いたこともあり、鈴谷型巡洋艦は1隻あたり1800億円と、船体規模と性能を考えれば破格の低コストである。
このあたりはやはり大陸連合のテコ入れにより、相当な造船能力の向上、各港湾や基地の大幅拡大が行われたことも強く影響している。
最終的には海軍水上艦隊全体で24隻を揃える予定であり、石見型戦艦と並び、艦隊打撃力と広域防空、BMDの根幹を担うことが期待されている。

なお次々と竣工する鈴谷型巡洋艦に対して最も激烈な反応を示したのは、言うまでもなくロシアであった。ある意味では当然である。
彼等が太平洋戦争末期の火事場泥棒的な対日参戦により占領、実効支配を継続しているからふと。その鈴谷川が名前の由来なのだから。
石見型戦艦(全て日露戦争の鹵獲艦の名前を継承)とあわせ、日本の危険な軍国主義の復活と、あらゆるメディアを通じて罵倒。


これに対して日本政府及び大陸連合は「不当に占領されているのみで、樺太南部は我が国固有の領土であり、今なお我が国の主権が及ぶ」。
「国際法で認知された日本の主権領土を実効支配しているロシアこそ、厚顔無恥である」と真っ向から反論し、意に介さなかった。
それどころか大幅に拡張された大湊基地に石見型、鈴谷型複数を含む艦隊を展開し、陸軍と共同した「離島奪還演習」も盛んに行っている。

続いて大いに警戒を示したのは中国であるが、彼等は曲がりなりにも空母3隻を含む近代海軍を創設したからこそ、新日本海軍の危険性を熟知。
表面上はロシアへのリップサービスとして定型句で批判を行ったが、新海軍が拡大強化されるにつれ、領海侵犯などの行動は減少。
その一方で多数の海洋観測艦を建造、就役させ、潜水艦運用に必須な海洋観測情報収集に務めるなど、慎重で堅実な路線に舵を切った。

なお恫喝的発言を行ったロシアであるが、ウクライナ戦争による消耗で極東ロシア軍はお寒い限りで、熱核兵器以外は対抗手段がない。
熱核兵器を搭載した巡航ミサイル、弾道ミサイルも再編された新国軍の高いBMD能力を前に魔力を失っており、相当な危機感を抱いている。
因みに新海軍は挑発的行動にはしっかり反撃を行っており、鈴谷型三番艦「宗谷」が、発砲してきたロシア哨戒艦を破砕している。

593:戦車の人:2024/09/19(木) 22:50:02 HOST:61-24-203-31.rev.home.ne.jp
以上となります、ご採用やwiki転載はご自由に。
私なりに石見型戦艦と並ぶ「樺太・北方領土不法占拠者絶殺ウーマン」を作ってみました。
主砲の数は1門と控えめですが、排水量や誘導武器搭載数、居住性などを考慮しこれくらいかなと。
後、203ミリ複合加速砲の威力自体が、ちょっとしたHGVなので、対地対水上戦闘は結構行けると思います。

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最終更新:2025年03月09日 01:01