361 名前:ナイ神父Mk-2[sage] 投稿日:2024/12/28(土) 23:37:27 ID:p934072-ipxg03101akita.akita.ocn.ne.jp [29/114]
憂鬱スパロボ 台詞集その134
Fルートネタ
次世代開発のあれこれに関して
「さて、次世代艦の開発に関してですが…」
「…」
「正直言えば我々の時代からすれば、戦艦や水雷戦隊などの時代遅れの産物です。」
「なんだと?」
日召日本の技術者と扶桑海軍技術者との会話の一部。1940年頃、ネウロイによる各地への進出や戦争の
激化、未来技術を持つ勢力との接触は新たな兵器開発を活性化されせる大きな要因となっていた。
そんな中、扶桑では海軍拡充計画として史実に於けるマル5、マル6計画の推進を開始されそれにはシティシス
及び連合側の仲介にて参加した日召日本の勢力の技術者も参加していた。コレは日召日本が西暦に相当する
世界でしか採取する事の難しい動植物を獲得する為の政治的に高度な取引でもあった。
先進技術を提供することによって便宜を狙ったのである。
「つまり、我々を時代遅れと?」
「端的に言えばそうなります。」
「その様な言い草では到底納得できん!」
「我々の時代に於いて既に砲艦と呼べるものは我々の時代においては無用の産物となりました。
より長射程のミサイルと高度な対空兵装群が戦艦の砲と装甲を超える様になり、戦艦は射程に入る前に
航空機や駆逐艦によって射程圏外から一方的に打ち据えられます。仮に射程圏の到達したとしても現代の
統合的な対空網により艦砲の砲弾を迎撃する事も可能であるのです。」
「成る程…我々の想像を超えた電探技術とそれが実現する長射程による射程圏外からの攻撃か…」
「信じるので?」
「少なくとも資料と実物の情報を合わせるとな…それに…」
「駆逐艦による超射程からの敵戦力の漸減これは調度我々の考えると酸素魚雷による水雷戦隊を発展的に進めた様な物ともとれる…」
「では?」
「とは言え我々側の工廠の問題もある以上全て直ぐにはいかん。予算を取り付けるにしてもな…」
同上の会議の一部。戦略兵器である戦艦や艦隊決戦の際の重要戦力として位置づけられる水雷戦隊が
無用の長物となると言う事は各種派閥としては受け入れがたい物であり、拒否反応も当然見られていた。
しかし、実証される標的艦向けの砲艦の装甲などを容易く魚雷や艦砲の射程以上の距離から抜く映像は
否応にもそれが事実である事を示していた。
「扶桑の艦艇開発、大分荒れている様子ですね…」
「これまでの常識が覆されたのだ、当たり前だろう。こっちが面倒を見ている小娘同然なウィッチ達でさえ、
自分の領分が脅かされる事には敏感に反応する。プライドと歳の分だけ人は更に拒否を示すのだから、
扶桑の今の主力である諸提督や開発者たちが拒否するのも当たり前と言えるだろうな。」
「我々も動きますか?」
「あちらは大洋海軍の管轄だ、餅は餅屋に任せろ。」
シティシス内に於けるリーゼロッテと技術者の会話の一部。新技術、新概念に対する拒否感と言うのは各所に広がっており、
その拒否や激突はある種の必然と言える事態になっていた。特に旧軍の行為からの反省を元に作られた戦後の日本である日召日本からすると、
ある種の亡霊にも見える扶桑海軍に対しての当たりは強く成りやすく、各地で技術面以外でも衝突が見られていた。
362 名前:ナイ神父Mk-2[sage] 投稿日:2024/12/28(土) 23:38:02 ID:p934072-ipxg03101akita.akita.ocn.ne.jp [30/114]
「そう言えば、連合軍の方からは意見は無いのです?時代的に最も先進的なのはあなた達である筈だが?」
「ふむ…何とも言い難い…対人の戦争に於いてはより安全圏から高度なシステムを運用して攻撃を行う方が強いの言うのは事実ですからな…」
「では!」
「しかし!これは対等な文明の人との戦いと言う事を前提に置いて居ます。」
「?」
「つまり、ネウロイやより外に出て行く場合は違うと?」
扶桑内に於ける会議におけるやり取りの一部。古い技術に対してより優位なプレゼンスを行ってきた
日召の技術者グループの実例を示した証拠と言う物は強く、会議の結論は日本の案に決定する一歩手前になっていた。
しかし、其処に待ったをかけたのは連合側の技術者や軍人であった。
「高度な技術的優位からの実力の誇示と言うのが効果的なのは、あくまでもそれが対象にそれを理解できる技術や知識がある前提となります。
あなた達もであったのではないですか?時代の技術力を考慮せず砲門の少なさや絶対数が少ない事から数で押せると無謀にも挑んできた敵国を…」
「…」
「また、ネウロイに関してはその特殊性と限界値が知れない以上、システムで対尾する事にも限界があります。
我々の戦力の建造能力は有限、対して向こうは人的資源も土地に縛られる事も無く、民意と予算も気にしない勢力です。
我々が技術開発や戦力構築の際にぶつかる問題を彼等は無視できる。」
「確かに、今次大戦に於けるネウロイの動きは、これまでの怪異の動きから逸していると言える。」
「高度に軍事化と兵器化の進んだ怪異となると例は殆どないでしょうな。前大戦ですら大量の空を飛ぶ怪異が現れたばかりだというのに…」
「人外の敵と言うのは時に我々やシステムの想像をはるかに超える事象を起こしてくる。
外の世界にもネウロイ程ではないにせよ脅威と言える存在が纏まっている以上、
システムだけでは補えない不測の事態を予測する為に、戦力に幅を持たせるという面に置いて装甲を有した艦艇の重要性は現代とは比べ物にならないと言えます。
帰って情報を渡せなければ元も子もない。」
同会議内に於ける連合の発言の一部。連合に関してはこれまでの敵の実例から戦艦などの装甲戦力を廃する事は否定的である事から、
艦隊戦力の構築に置いては近代的な対空システム構築と並行して次世代技術を盛り込んだ砲艦の開発の推進も連合側では提案。
これに対しては扶桑内でも意見が割れた他、日本国側からは否定的な意見も飛び交うなど纏まり掛けた会議を更に混乱させる一因となっている。
その後、扶桑に置いてはマル5計画にて当初予定の超甲巡洋艦開発計画をCICやイージスシステムの搭載を行った旗艦クラスの
巡洋艦開発計画に舵を切った他、大型空母の増設を決定。続くマル6計画にて連合の技術を盛り込んだ装甲艦開発を行う事で拡充計画を決定している。
「連合の発言どう思います?」
「風見鶏的な発言だろう。扶桑側が渋っていた以上、我々の案だけを通すというのは反発を産むからな」
「それで無駄な戦艦開発を継続させたと?」
「向こうも無駄と分かれば計画は破棄されるだろうさ。先ずはこの後の欧州で結果を示せば政治的にも此方の影響力は増す。
結果は直ぐにわかるさ、扶桑側の考えが古い発想だと。」
一部海自等の日召関係者における会話の一部。日本国では今回の扶桑側の建造計画を風見鶏的な選択と考えており、
いずれ欧州における対ネウロイ戦の終結を持って後期計画は中止されるという目算が立てられていた。
しかし、実際にはオーバーロード作戦敗北による欧州及び北アフリカのネウロイによる
再占領と更には多数の主力戦闘機の喪失を受けて自衛隊側の戦力計画が崩壊した他、在日米軍や自衛隊の
防空網を突破して対艦攻撃を仕掛けて来た中型の極超音速ネウロイによって一部の艦が一撃で轟沈させられた事により、
自衛隊及び在日米軍の対ネウロイ防空能力の低さを露呈する事となっている。
363 名前:ナイ神父Mk-2[sage] 投稿日:2024/12/28(土) 23:38:53 ID:p934072-ipxg03101akita.akita.ocn.ne.jp [31/114]
以上です。WIKIへの転載は自由です。取り敢えずはこの前から話している艦艇戦力の拡充の為のあれこれの話をば・・・
最終更新:2025年03月16日 21:57