790 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/01/01(水) 20:31:06 ID:FL1-218-227-41-219.kng.mesh.ad.jp [215/264]
ストパンっぽい
ストライクウィッチーズ×EDF クロスオーバー
時は1940年末、人類は謎の怪異ネウロイとの二度目の世界大戦に突入していた。
そんな時期に扶桑皇国南方。史実で言うところのフィリピン海付近に突如謎の異常空間が出現。
この空間を通してEDFの存在する統一歴世界と繋がってしまうことになった。
なお以降ゲートと名付けられた異常空間は両世界調査隊の計測の結果、現状では安定しており、こちらから干渉する手段も今のところよくわかっていないという結果付けられた。
つまるところ安定した異常空間というよくわからない存在ということがわかったのである。
無論両世界の学者たちは仲良く頭を抱えるか頭上にクエッションマークを付けることとなった。
話を戻し。兎にも角にも二つの世界は何の因果か繋がってしまった。
そして幾らかの対話と交渉と条約締結を進めた後にそれは起こった。
EDFによる対ネウロイを目的とした西暦世界への出兵である。
相手が違うとはいえ人外に襲われ苦境に立たされている人類という構図を見て安穏としていられなかったのだ。
無論統一歴世界側を治める新国連や加盟各国としてはプライマー大戦からの復興を進めるべく、汚染されていない自然が多数残っている西暦世界から純粋なままの各種自然物や遺伝子データを輸入したいという目論見(できれば残存する美術品も買い取りたい)から来た出兵案であった。
当時の西暦(ストパン)世界ではスエズ運河が占領され、カールスラント(ドイツ相当)も本土陥落目前といった戦況。
欧州の人類は追い詰められており、誰でもいいから助けてくれ!と言った情勢だったのもある。
このため新国連からのEDF派兵を西暦諸国も快く認め、各戦線に送り込まれていくこととなった。
無論勝った。プライマーとの生存競争に打ち勝ったEDFからすればこの時期のネウロイは容易くはないが対応できない相手ではなかったのだ。
先進的な兵器と大戦で磨き抜かれた兵士たち、それで派兵した大兵力をもってネウロイの猛攻を押し返し、逆侵攻まで仕掛けることに成功したいのである!
そしてその後…1944年。
戦況は悪化していた。原作と呼ばれる世界のそれよりも遥かに。
「ワグナス!やはりネウロイは我々の想像以上の進化をしたぞ!」
「大円卓め… だから出兵は慎重にしろとあれほど!!」
「奴らを責めることはできまい。我々の中ですら一撃殲滅論者は少なくなかったのだから」
「わかっていたであろうにのぅ」
「ついこの間までプライマーに滅ぼされかけていた経験を持つこの世界の住人が子供すら動員して戦っている向こう側の人類を見捨てられるものか」
「お兄様!またインド戦線が決戦ネウロイに襲われているらしいわ!」
「誰がお兄様じゃい!!男に言われても嬉しくないわい!!」
突然七英雄ごっこを始めたこいつらは夢幻会。現実逃避をしたい秘密結社連中である。
状況を改めて整理しよう。
EDF西暦世界派兵軍団が戦闘を開始したのは向こうの暦で1941年の4月。
カールスラントが陥落し、ガリア本土が戦火に晒され始めた時期である。
791 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/01/01(水) 20:32:02 ID:FL1-218-227-41-219.kng.mesh.ad.jp [216/264]
この際にEDFは西欧戦線、南欧戦線、コーカサス戦線、アフリカ戦線の四つの戦線に部隊を派遣。
まずは突撃してくるネウロイの攻撃をしのぎ切り、連中の戦力消費と衝撃力の緩和を狙った。
目論見は成功し、ネウロイの衝撃力を打ち消すことに成功。続いて逆劇に移った。
魔力の移ってないEDFは少々ネウロイに通りは悪かったが、そこは有り余る火力差で押し切ることにした。
プライマー大戦で磨かれたEDFの馬鹿みたいな火力はそれを可能にしたのだ。
「ここまでは…ここまでは良かった」
「このまま何事もなくネウロイを全て撃破し、人類Vやねん!と言いたかった」
「しかしそうはならなかった…ならなかったんだよロック」
西欧、南欧、コーカサス、アフリカと多くの戦線を押し出すことに成功し、EDFの目論見は成功したかに見えた。
しかし1942年に移った際にそれは破綻した。
俗に言う第四世代ネウロイの登場である。
第四世代ネウロイ。既存のネウロイよりも高い再生力、追加外殻の実装、ダブルコアの標準化、そして光学兵器に対する強力な耐性を持つそれらはブレイザーなどのビーム兵器は歩兵標準装備であった当時のEDF部隊に対する特攻存在であった。
ネウロイはEDFの参戦に対して策を弄する、物量で攻めるようなことはせず、リソースを基礎能力の向上に費やすことで対処することを選んだのだ。
更には各地に見たことあるような形のネウロイ。俗に言うプライマー型ネウロイが出現。
カエル、魚人、グレイマン、タコ助、クラーケン、青ダンゴムシ、アリ、ハチ、クモとどこかで見たような姿をしたネウロイがEDFと西暦連合に襲い掛かった。
幸いプライマーの転送能力までは模倣しなかったようだが、今までにないネウロイの出現は人類合同軍の対応能力を飽和させるには十分であり、戦局は逆転。
そして最大の問題であり、EDF及び西暦連合が敗退する直接の原因となったと言われている決戦存在級ネウロイの出現が決定打であった。
決戦存在級ネウロイ。通称ワンオフ個体。各戦線で現れた高い知能と戦闘力を持つネウロイであり、その姿はかつて怪異と呼ばれた物に似通った怪物の姿をしていた。
人類と遜色ない戦術、戦略を行う知能に、戦局を逆転せしめるだけの高い戦闘力を両立。
何よりも脅威なのは人の言葉を喋ることであった。
「単騎で艦隊、軍団の殲滅は当たり前」
「我々EDFの部隊ですら敗退した馬鹿みたいな強さ」
「EDFとウィッチのエース十数人掛かりでようやく抑えられるかどうかというレベル」
「中にはあのストーム1の魔の手からすら逃れた個体がいるという」
「戦術、戦略も各地の名将に勝るとも劣らない采配…」
「ネウロイが高度な戦術や戦略に属する戦いや連携を見せてくるんだものなぁ。まいっちまうわ」
「今までのネウロイも相応に戦術の類は見られたが、こいつらに率いられるとまるで人間と戦っているかのような有機的とも言える動きを見せだしたからな」
「何よりも脅威なのが人の言葉を喋ること。これのせいで戦いを躊躇ったり、惑わされたウィッチや兵士は少なくない」
決戦存在級ネウロイ。
ネウロイ陣営が送り出してきた正に決戦兵器。
他に類似個体を見ない性能を持つネウロイであり、基本的にはワンオフの個体である。
戦闘力については折り紙付きで中にはストーム1とやりあって引き分けた個体すら存在する。
特に最も強いとされた個体は西暦軍の艦隊どころか派遣していたEDF艦隊すら半壊させ、人類が西欧から叩き出される要因の一つにとなったと言うのだから、その強さはわかるだろう。
知能に関しても申し分ないどころか人類側の戦術、戦略を学び、それにすぐさま対応するだけの行動を見せた。
今までのネウロイにはない戦場全体を使った有機的な連携戦術、戦略を行い、人類側の攻勢が失敗した原因と見られている。
792 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/01/01(水) 20:32:39 ID:FL1-218-227-41-219.kng.mesh.ad.jp [217/264]
無論EDFや現地の西暦連合も黙ってやられたわけではない。
逆劇してきたネウロイの馬鹿みたいな質と量の大攻勢をどうにか最小限に抑えることには成功した。
「西欧、南欧、コーカサス、中央アジア、オストマン本土は陥落しましたが、それ以上の侵攻はどうにか防ぎきれましたものね」
「北欧、ブリタニア本土、イタリア半島、ギリシャ、アラビア半島、西アジアの死守には成功」
「連中が繰り出した決戦級も半数は返り討ちにしてやったしな!」
「反面中央アジアに進出してきた新たなネウロイ軍団のせいで戦線が拡大…」
「今ではペルシアやインドにまで戦線が広がっちまったからなぁ」
「ヒマラヤ山脈が占領されたのも痛いですよ。あれでインドが安全地帯から前線になってしまったのですから」
「モンゴルも押し込まれてしまい、極東戦線のネウロイとの連結を許す羽目になってしまった…」
1942年の大攻勢の際にネウロイは今まで余り見向きしなかった中東、中央アジア、西アジア方面に大きく進出。
成長する要塞型ネウロイを疑似的な巣として扱いコーカサス、中央アジア方面を制圧。
そのまま南進、東進を続け、南ではペルシャ(イラン)、東ではモンゴルに接することとなり、極東ロシア・シベリアに存在していた小規模なネウロイのネスト(巣)群との合流を許す羽目となった。
東進の際にはチベット地域も制圧し、そのままヒマラヤ山脈を占領。
以降同山脈頂上付近を拠点化し、度々インド地域への攻撃を行うようになった。
「その後どうにか戦線を維持することには成功しましたが、現地の西暦連合軍も我々のEDF派遣部隊も半壊状態。再編する必要がありました」
「そして2年間戦線を押したり下げたりしながらも硬直化。現在に至るってわけだな」
「そしてついこの間きた情報により宮藤芳佳のスカウトを確認…」
「既に空母赤城に乗り込み欧州へ出発したそうです」
「できれば彼女が戦場に立つまでには片付けたかった」
「我々の力不足を恥じる他ない…」
どんよりとした空気に満ちる会合。
彼らとて年端もいかない子供を戦場に立たせたくはなかったのだ。
しかし無情にも時は過ぎ、そして原作は始まってしまった。
ならばこそ。改めて力を入れるしかない!
これまで以上に支援を増やし、下がった西暦諸国からの信頼を回復し、そして今度こそネウロイを撃滅する!
幸いEDF側の本土と言える統一歴世界は順調に復興が続いており、42年の敗北も相まって新国連上層部やEDFも改めて腰を据えた戦いを望む方向で意見が一致した。
今度こそは!と改めて意気込みを入れる夢幻会なのであった。
793 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/01/01(水) 20:33:37 ID:FL1-218-227-41-219.kng.mesh.ad.jp [218/264]
西暦世界 ネウロイコアネットワーク 穏健派ネスト会議スレ(鍵付き)
「人類強すぎワロタ」
「連中の決戦存在怖すぎ。怖すぎたからこっちも無理して決戦級作ったわけなんだが…」
「自信満々で送り出した決戦級ネウロイがまさか半分も帰ってこないなんて…」
「俺たち中東含めた西アジアどころか欧州全体から南アジアからも人類駆逐する気で攻勢かけたのに…」
「まだ北欧戦線残っているってマジ?人類強すぎだろ…」
「北欧はヤバいぞ…あそこには白い死神がいる。決戦級が三体も狩られた」
「ビビッと電波が来て作ったプライマー?って連中もしたネウロイや光学兵器に強い性能底上げたネウロイも投入したけど、想定の半分も戦線進まんかったからなぁ」
「ワイ。アフリカネウロイ統括コア。ようやく他と合流できると思っていたら未だ孤立中。
早くタケステ」
「リソースがなぁ…ねぇんだよなぁ…」
「42年の攻勢の時に残っていたリソースのほとんどぶっぱしたかんな!」
「おかげで改めてリソース(資源)集めるために遥々中央アジアやシベリアまで勢力範囲広げることになったわけだが…」
「管理しなきゃいけない範囲が広がってツライツライ…」
「労基はどうなってんだ労基は!」
「俺たちコアに労基なんてねーよ」
「ネストコアの増産はできひんの?」
「そのネストコア作り出すリソースがない件について」
「決戦級がなぁ…重すぎたよな…あれ殆どネストコアと同じコストだもん」
「そんなのが半数も帰ってこなかった件について」
「欧州戦線担当しているヴォルフ君なんてリソース不足と決戦級の不足のせいで発狂していたぞ」
「ヴォルフ君カワウソ…」
「残っている決戦級もなぁ…逆に頭良すぎて俺たちの指示効かない個体すらいるし」
「自我と高い権限持たせたのは失敗だったかねぇ」
「でも俺たちネストコアって大雑把な指揮は出来るけど細かい司令とかは苦手だしな」
「ううぅ…うちの作ったウォーグレイモンちゃんが言うこと聞いてくれないンゴ…」
「そもそも何で俺たちって人類と戦っているん?」
「さぁ。俺たちも結局本体から切り離された端末でしかないし…」
「マザーコアも魔力を持った生命体との戦闘を継続すべし!って残った命令を遂行しているだけに過ぎないっぽいしな」
「当のマザーコアもこの命令が正しいのか疑問に思っているせいで全力出さずにダラダラこの世界で戦い続けているわけなんだが」
「まあ俺たちが分割される前の大昔の戦いの時の消耗のせいで全力出せないのが最大の理由なんだが」
794 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/01/01(水) 20:34:12 ID:FL1-218-227-41-219.kng.mesh.ad.jp [219/264]
「じゃあ戦わなきゃいいじゃん!っていうのもなぁ」
「命令に従わないと俺たちの自壊プログラムが発動しちゃうし…」
「死にたくねぇから戦っているんだわな」
「それ戦争の最中で死んでいる現地生物さんたちに向かって言えんの?」
「スマソ(´・ω・`)」
「俺たちのプログラムコード的に手加減するのも限定的になりがちだしな」
「所詮は戦闘兵器として生まれた悲しき存在よ」
「そういやあれはどうなったん?現地生命体との接触計画」
「ああ。あの現地生命と接触してプロレスくらいにまでもっていこうぜ!計画か」
「俺たちって基本現地生命との交流は原則禁止されているからな。無理すると自壊コード発動する」
「そそ。その禁足事項の裏掻いて上手いこと現地生命とプロレスできたらいいんじゃね?って計画。
ガリアネストの奴がやろうとしているらしいぞ」
「大丈夫なのかねぇ。自壊コードも件もあるが、俺らの中にも過激派っているだろ?」
「ああ。あの基本コード絶対主義のネストたち。ヴォルフ君とかそうよね」
「彼も真面目だけどねぇ…頑固というか一本気というか」
「ワイ。平和主義ネスト。戦うのも殺すのも、もう嫌なンゴ(´・ω・`)」
「どうしてお前みたいのが戦闘機械生命に生まれてきてしまったのか…コレガワカラナイ」
「まあここで駄弁っている面子の大半は穏健派と言われる部類なんですけどね」
どうやらネウロイにも事情がある様子。
まあそんなこと人類には関係ないんだけどな!
こうして不毛な戦いは続く。
多分なんかこう…いい感じに人類側がネウロイ側の思惑に気づけば軟着陸する可能性もあるかもしれない…
795 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/01/01(水) 20:35:09 ID:FL1-218-227-41-219.kng.mesh.ad.jp [220/264]
〇なんか設定とか諸々
ストパンと言えばウィッチである。パンツじゃないから恥ずかしくないのだ。
このウィッチは対ネウロイ相手に非常に強力な兵士となる。
自動で展開されるバリア、ネウロイ相手に毒となる魔力の運用、魔力を用いた身体能力強化、そして固有魔法。
あと若いので単純に適応力と体力が高い。人類最大の悩みは加齢による能力低下なのだから。
そんな彼女らだがもちろんEDFからすれば良い目で見られなかった。
下は12歳から上で見ても二十歳程度の子たちが前線に身をさらしている光景は良識のある彼らから見れば認めずらい光景であった。
戦局が優位な時期ではウィッチは後方に待機させては?という声も上がったが、ここでこれに反対したのがEDFの航空歩兵ことウィングダイバーの派閥である。
彼女たちも誇りをもって戦っているのだから、子供扱いばかりでは可笑しい、共に戦う戦士と評価すべき!と主張したのだ。
男社会で揉まれ、中には不当な扱いを受けた経験もあったダバ子たちはウィッチたちに戦士として共感していたのだ。
これに対して他の派閥は流石に彼女らは若すぎると反論しようとしたが「私たちが若くないっていうのか?あん?」とダバ子たちに睨まれたため口を噤むこととなった。
何ならダバ子以外の女性兵士や後方人員からも睨まれた。
この時代のEDFで女性兵士は珍しくないのだ。言葉には気を付けよう。
以降は取りあえずEDF兵士が前に出るが、それはそれとして一定年齢以上のウィッチはその少し後ろくらいから援護してもらおう!という方向性となった。
一定年齢というのは15歳以下は流石に後方で訓練していてもらおうという話である。
これに対しては現地の西暦連合も賛成した。彼らだって内心は歳若い少女を前線に出したくなかったためである。
仕方なく幼いウィッチまで動員していた国々も戦局の余裕が出たのなら無理に前に出さなくても…という意見が大半であった。
まあ42年の敗戦でその余裕は全て崩れさるんだがな!
実際のところプライマー戦役においては統一歴世界のEDFも18歳までを徴兵していた時期もあり、更に義勇兵や自警団の類ではそれより下の年齢の男女が参加していた例も珍しくなかったため、人類存亡の戦いにおいての年少兵の形容というのに嫌々ながらも慣れている部分も存在していた。
話を戻す。ウィッチの攻撃には魔力が乗る。そして魔力が乗った攻撃はネウロイに良く効く。
ネウロイに対してウィッチの魔力は毒として働くのだ。
それをくらったネウロイは再生力が落ち、装甲の強度が下がり、ビームの威力や頻度も少しは減る。
これは対EDF用に進化した第四世代ネウロイや決戦級ネウロイに対しても同様であり、ウィッチはどこまで行っても対ネウロイ特攻持ち兵士であった。
そんな彼女たちの特性に目を付けたのはEDFも同じであり、様々な武装を提供して戦闘力の増加を図ろうとした。
それが彼女たちの生存性の向上に繋がるわけであり、42年の敗戦以降は純粋に戦力として再評価されたからでもある。
まず最初にされたのはEDFの武装に魔力は乗るのかという点。
これに対しては実弾兵器や近接兵器には魔力が乗ることが確認された。
反面エネルギー兵器の類では魔力の乗りが悪いことも判明している。
このため本命であったブレイザーやウィングダイバーの光学兵器はウィッチ用の武装としては落選してしまい、更に42年時の第四世代ネウロイ登場以降はウィッチへの提供兵装どころかEDF兵士の武装すら実弾路線に転換することになる。
次に試されたのはウィングダイバーの兵装の提供である。
元々空飛ぶダバ子ズのフライトユニットを用いれば魔力の少ないウィッチや上がりを迎えたウィッチも戦力化が可能。
また既存の魔力持ちもストライカーユニットと合わせればより高い機動性、運動性を実現できるのでは?という推測からの行動である。
796 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/01/01(水) 20:35:49 ID:FL1-218-227-41-219.kng.mesh.ad.jp [221/264]
実際のところフライトユニットとストライカーユニットの併用は高い戦力増加に繋がった。
ストライカーの発進補助から空中での運動性の補助、そしてストライカーとは別の動力を持つゆえの武装、積載量の強化に成功したのだ。
またフライトユニット出力の限界から来る重量制限や機動性の限界に関してもストライカーユニットの出力で補うことが可能であることは判明した。
フライトユニットとストライカーユニットは相互で互いの性能を補い合っているのだ。
なお試験や訓練としてフライトユニット単体をウィッチに装備させ、飛行試験を行った際に現役ウィッチの子たちが軽々と適性重量をクリアしていた点にウィングダイバーのお姉さま方は戦々恐々とした。
これが若さか!!!
なお上がりを迎えた元ウィッチたちがフライトユニットを持ち再戦力化する際には現役を退いた故に体重制限に引っかかる子が出ることがあり、それを見たダイバーのお姉さま方はどこかホッとしていた。
何なら体重制限に引っかかった子相手に肩に手を置き、言葉をかけて慰めている人もいた。
最も上がりを迎えたウィッチの中でストライカーユニットを起動できる程度の魔力が残っている人物であれば、同ユニットの補助でフライトユニットにおける体重制限を実質なかったことにできるのだが…
続いて戦力が強化されたのは陸戦兵士である。
陸戦ウィッチ、魔力が少ないまたは上がりを迎えた故に前線に立てないウィッチたち。
彼女らには一律してフェンサーのバトルスケルトンが至急された。
最も現役ウィッチの陸戦ストライカーとは既存のスケルトンは重量及び武装構造の関係上少々相性が悪く、陸戦ストライカーに干渉しない形のバトルスケルトンの研究、開発が改めて行われることとなった。
対して魔力量が少ないまたは上がりを迎えたウィッチについては陸戦ストライカーを履かないが故に素のバトルスケルトンの装着と運用は成功した。
戦闘に耐えられない魔力量とはいえ、ウィッチと言えるだけの魔力を持った彼女たちはその力による身体強化の恩恵が残っており、これにより一般人よりもフェンサー適性が高かったのである。
特に上がりを迎えた元ウィッチの多くは戦闘経験者であったため、現役フェンサー隊員が舌を巻く速度で装備に慣れていったという。
中には一部の精鋭フェンサーでしかできない高機動運用を可能としたウィッチも出てきており、EDFの現役フェンサーを驚かしたという。
因みに後々の話であるがフェンサー隊員と陸戦関係ウィッチとの交際、婚姻率が高かったそうだゾ。
このせいでEDFレンジャー隊員たちから凄い目で見られることになるのだが、それはまた別の話である。
なおレンジャーは西暦側の一般兵科のおっちゃんたちと新装備の慣熟目的で訓練しているぞ。
これらフェンサー化した陸戦ウィッチ以外にも今一フェンサー適性がないためEDFレンジャー装備を選んだ子たちもいた。
彼女たちはフェンサーウィッチほどではないが進んだ装備を得たことにより戦闘力はしっかり強化されており、中には新型の装備であるプロールライダーを身にまとい立体起動に目覚めた人物もいたそうな。
なおウィッチではないがレンジャー装備やフェンサー装備で最も喜んだのは魔力をもたない西暦世界の一般兵士諸氏である。
単純に戦力強化、生存性の向上に繋がったこともそうであるが、大半の者たちがこれでウィッチたちと並んで戦えると喜んでいたとのこと。
彼らも人の親であり兄であり男性だったということであろう。
797 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/01/01(水) 20:36:45 ID:FL1-218-227-41-219.kng.mesh.ad.jp [222/264]
遥か古代に別世界における大国が生み出した対魔力生物用自己進化兵器である。
魔力を持った魔獣や魔物とでも形容されるような存在と戦っていた種族が生み出した、機械式の魔物というべき存在がこの世界におけるネウロイの正体である。
目には目を、歯には歯をの精神で魔物には魔物を!の目論見で生み出された。
どうやら異世界にも地球と似通った諺があったようだ。
怪異時代のネウロイの姿が伝承にあるような魔獣、怪物の姿であったのは、元の世界で戦った魔物の姿を模していたため。
しかし最終的にはその魔物と言えるような生物相手に押し負けてしまい、異世界の種族は死なば諸共!と世界規模の自爆を敢行。見事?魔物と相打ちすることに成功した。
しかし何の因果かネウロイの基幹システムは生き延びてしまい、自爆の衝撃で太古の西暦世界に飛んできてしまい、以降は回復のために機能を停止していた。
だが西暦世界で人類が発生し、そして魔力を持ったウィッチが現れたことで、それを感知したシステムが再起動。
命令プロトコルに従い、再び活動を開始した結果が怪異の発生と現在におけるネウロイである。
大本にはマザーコアという本体が存在しており、それらから生み出されるのが巣を構築しているネストコアという代物。
個々のネストコアには自我が存在しており、各々気の合うものと駄弁ったり、気の合わない者とバチバチやっていたりする。
中には基幹コードに忠実な魔力生物殲滅派とも言える過激なネストコアなども存在しているが、ここら辺は個性だよね!とマザーコアは放置気味。
なんでも上位命令者が消えているためマザーコアも基幹命令や禁足事項に従う限りはここら辺は割と適当に流している状態だそうな。
本体であるマザーコアは西暦世界の裏側とも言える別位相空間に存在しており、そこらから定期的にネストコアやネウロイを差し向けている。
因みに第四世代ネウロイにおいて一部がプライマーの姿を模しているのはマザーコアと言う本体に本当に偶然プライマーの情報という名の電波が舞い降りたせいである。
これは時の彼方に消えたプライマーの情報を偶然マザーコアが受信したため。
転移技術などの技術体系の知識は受信しなかったものの、以降は取りあえず新しい情報試してみるべと似通ったネウロイを作り出し現在試験運用中である。
プライマーネウロイは高コスト化が進んだ第四世代と比べ雑に安く作れるハイ・ローのロー戦力担当として各地のネストコアからは評判は良いようだ。
なお決戦級ネウロイはマザーから見て孫みたいなもので、創造主たるネストコアの命令を聞かない個体に置いても反抗期なのかしらねぇくらいの感覚で流している。
現在は半ば惰性で魔力を持つ生命体と戦えという基幹命令を実行し続けている状態であるが、創造主の滅亡を認識しているマザーコアや穏健派ネストコアたちには余りやる気は見られず、自壊コードに触れない範囲で西暦ことストパン世界の人類と戦い続けているのが現状である。
798 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/01/01(水) 20:37:29 ID:FL1-218-227-41-219.kng.mesh.ad.jp [223/264]
投下終了
前々から書き貯めていた独自のストパンネタです。
文字数多くなったので残りの設定は分割して明日に出そうと思います。
最終更新:2025年03月16日 22:04