630:弥次郎:2025/01/13(月) 20:01:12 HOST:softbank126116178004.bbtec.net
憂鬱SRW ファンタジールート設定集【M4A3E3 シャーマン“ギガント”】
M4A3E3 シャーマン“ギガント”
設計・開発・製造:リベリオン合衆国
運用:リベリオン陸軍
原型機:M4中戦車
生産体制:改修機
車体長:5.65m
全幅:2.88m
全高:2.57m
重量:41トン
懸架方式:VVSS
エンジン:V型8気筒ガソリン 680馬力
装甲:均質圧延鋼装甲(エーテルエンチャント済み)
最高速度:36.5km/h(整地) 19.2km/h(不整地)
主砲:M1 76ミリ戦車砲
副武装:
12.7ミリ重機関銃M2×1
7.62ミリ機関銃M1919×2
概要:
リベリオン陸軍が採用したM4中戦車のバリエーション。
オーバーロード作戦での損害の多さを鑑み、防御力を主体とした強化を施した。
しかし、実態としては同世代の他国の戦車と比較して、大きく政治の意図を受けることになった。
前史 オーバーロード作戦まで:
オーバーロード作戦に際し、リベリオン陸軍ではM4中戦車に自信を持っていたのは言うまでもない。
リベリオンの高い工業力と生産能力によるバックアップおよび運用体制。
量産性や互換性に優れ、運用に支障をきたすことがないように訓練とマニュアル化のされた後方体制。
スペックとしても他国の戦車に引けを取らず、総合能力では非常に高いものがあった。
この自信を後押ししたのが、日本国召喚日本からもたらされた、M4中戦車が異なる世界でたどった未来の情報にある。
M4中戦車は日本国召喚日本の歴史においては、前述のように総合力に優れ、第二次大戦およびその後の戦争でも活躍した、ワークホースにして優れた戦車と認識された。
つまり、自国の戦車にお墨付きがもらえたということで、対ネウロイ戦でも活躍しうると認識したのである。
とはいえ、この情報はソースから離れるにつれて一人歩きした部分が非常に多くなり、正確な認識が広まった範囲は限定されてしまった。
この時点においては、この情報は間違いではなかった。地球連合にしても、日本国召喚日本にしても、軍事的に使う兵器としては優れていることは認めていた。
631:弥次郎:2025/01/13(月) 20:02:32 HOST:softbank126116178004.bbtec.net
だが、オーバーロード作戦では成功を約束されたはずのM4中戦車は甚大な被害を受けるに至った。
ネウロイが戦術・戦略的に思考・行動し、人類軍を勢力圏深くまで誘引し、隠匿していた強力な戦力を以て逆侵攻を仕掛けたためである。
それまでは快進撃を続けていたM4中戦車軍団、ネウロイが巧妙に隠していた牙によりあっけなく敗れるに至ったのである。
無論のこと、M4中戦車は奮戦した。リベリオン陸軍のほか、供与された各国陸軍が運用するそれらは、スペック通りに活躍した。
問題点であったのは、ネウロイが想定以上に強く、そして利口だったことに他ならない。
前史 作戦後の混乱期:
甚大な被害を受けたリベリオンでは、M4中戦車への自信が打ち砕かれたこともあり、混乱の極みにあった。
未来の情報は正しいのではなかったのか、成功は約束されていたのではないのか、運用に誤りがったのではないか---意見が錯綜することになった。
これがある種のトラウマとなってしまったリベリオンにおいては、戦力査定や指揮・運用についての責任をめぐる政治的闘争に発展してしまうことになる。
ここで起こったことに関しては他者の筆を借りて簡潔に述べるならば、保守的な動きが蔓延したのである。
あるいは、リベリオンの立地が変化したことで後方の安全な国家になってしまったことによる、厭戦気分の蔓延と政治闘争への注力が起こった。
政治に軍事は従属するものとはいえ、これが大きな悪影響を及ぼし、逆境を生んだのは語るまでもないだろう。
前史 改修計画の策定まで:
そんな逆境と言える中においても、リベリオン軍は戦力の見直しや改修などを行う必要に迫られた。
同時期の他国ではオーバーロード作戦の失敗を受け、より質を追求してネウロイに対抗できる戦力の開発などに注力していたのである。
いつ何時自国にネウロイが現れるか、あるいは侵攻してくるかというのは不明であり、流石の保守派もこれを却下することは難しかった。
しかし、この保守派が主流となったリベリオンにおいて、望む通りの改修ができたかといえば、そうではなかった。
各国が地球連合や日本国召喚日本からの技術を積極的に受け入れたのに対し、リベリオンはそれを半ば拒絶したのである。
よって、超硬スチール合金やエーテルリアクターや演算宝珠といった技術や素材の導入などは白紙撤回させられた。
さらに比較的技術が近しい日本国召喚日本からの現物の輸入やライセンス生産なども中断されるか遅らされる結果となったのである。
ここで没となったのは、例えば戦車の電子機器であるとか、所謂MBTの設計概念、あるいは現物としての砲なども含まれている。
これらが不採用になったのは言うまでもなく政治的闘争の結果であり、M4中戦車こそ至高という信仰にも近い妄信のせいであり、あるいは保守の本領であった。
632:弥次郎:2025/01/13(月) 20:03:30 HOST:softbank126116178004.bbtec.net
回りまわって改修計画そのものまでも没にされかける事態となったのであるが、流石にこれは現場からの反発が大きく、阻止されることになった。
これにはオーバーロード作戦に参加した将官や将校---パットン、ブラッドレー---らの抗議が大きな役割を果たしていた。
斯くして、政治的なデバフを受けることになりながらも、リベリオン陸軍は主力たるM4中戦車の改良に着手した。
改修:
とはいうものの、リベリオン陸軍内の政治的な闘争の結果、前述のように投入可能な技術が制限されたのは言うまでもない。
主砲として搭載が検討されていたロイヤルオードナンスL7は、ライセンス生産などが不可能という政治的判断からM1 76mm戦車砲へ。
補助動力源ともなるエーテルリアクターなどは一切採用せず。
各種計器類及び制御系には予定されていた電子機器は信頼性の低さ故に不採用。
装甲材こそ辛うじてエーテルエンチャント装甲を採用し、ネウロイの攻撃が強力だったことの反省から装甲が追加されることとなった。
ここには日本国召喚日本からもたらされたシャーマン・ジャンボの情報が影響しているとされている。
設計そのものも基本はM4中戦車の延長もしくは発展に収まることとなった。
評価:
リベリオン陸軍においてこの改修を施されたシャーマン・ジャンボは消極的ながら受け入れられた。
尤も、何も改良もしないままよりはマシという判断からの受け入れであって、これに乗り続けるしかないという事情もあった。
保守派からすれば、オーバーロード作戦で被害を受けた戦力を補填するだけでなく、改修してやったというのは途方もない譲歩と言えたくらいであった。
これに気が付かないパットンやブラッドレーなどではなかったものの、彼らの努力もそれが限界であった。
よって、彼らおよび彼らの麾下の部隊においては、ぼろくそな評価を受けることとなってしまう。
一応弁護しておくならば、M4中戦車の利点は引き継ぎ、さらに装甲の強化による生存性の向上など、やるべき点はやってあるものであった。
そういう点で、特に前線においてはこれしかないとはいえ頼りになる、という評価を受けることとなったのである。
武装解説:
主砲として採用された戦車砲。
M4中戦車のそれと比較し、砲身の素材の見直しが一応行われ、エーテルエンチャントによる砲身寿命の延長が実現した。
砲弾へのエーテルエンチャントも実施されており、威力の底上げにも成功している。
尤も、同じ改修を施したロイヤルオードナンスL7の方が、かみ合わせの問題があるとしても、より優れていたのではと認識されていた。
- 12.7ミリ重機関銃M2
- 7.62ミリ機関銃M1919
車載の機関銃。
製造工程の見直しにより、精度や耐久性、耐環境性などが向上。
銃弾へのエーテルエンチャントもあって、威力は比較的マシになっている。
633:弥次郎:2025/01/13(月) 20:04:13 HOST:softbank126116178004.bbtec.net
以上、wiki転載はご自由に。
背景とかを色々とでっち上げました。
設定や議論を踏まえたうえで上手に嘘をつけるかが、設定を作る上で重要かなって。
議論をすっ飛ばし、既存の設定を無視したら押し付けだよなぁと。
最終更新:2025年03月21日 13:35