699:トゥ!ヘァ!:2025/01/14(火) 20:02:27 HOST:FL1-122-132-225-7.kng.mesh.ad.jp
ストパンっぽい 蘇る歴戦の兵器たち


ストパン世界の技術水準というものを考えたことがあるだろうか。
兵器開発では史実より数年遅れているが、代わりにストライカーユニットという精密機械を大量生産、運用しているアンバランス差がある。

そしてこの点に疑問を持ったのはEDFも同じであった。

そこで実際に調査してみると彼らの知る歴史(統一歴側)のそれよりも高い水準の精密機械製造能力を持っていることが確認された。
これの凄いところは大国と言われる国以外。中堅国家ですら生産数は別としてライセンス生産品のストライカーを製造、運用する能力を保有していた点である。

つまるところストパン世界では上から下まで同時期の史実よりも高い技術力を持っているのだ。

これら高技術保有の理由としては魔導エンジン技術に端を発する魔導計算機の存在であろう。
魔導の名の通りウィッチの魔力を使い稼働するこの計算機は史実同時期の機械式計算機以上の性能を誇り、それによる高度な製造、加工能力を実現していたのである。
欠点はウィッチが魔力を通さないと稼働しない点。

この特殊な計算機の存在こそストパン世界に高い技術力をもたらし、原作ではウォーロック、ネウロイヤマト、ラーテと言った超兵器を製造する原動力の一つとなったと思われる。

そんな中で通常兵器の進歩が遅く見えるのは単純に彼らが求めている方向性が史実(統一歴側視点)とは違うというのが大きいと思われる。

史実では対人戦を考え兵器開発をすればよかっただろうが、この世界での敵はネウロイである。
特に39年から勃発したネウロイ大戦では通常・魔導両方含めた既存兵器の力不足が強く露呈した。

その中でネウロイと戦うためにはどう兵器を進化させればいいのか?という点を模索中故に兵器開発がEDF側(つまり統一歴世界側の視点)から見て遅れがちに見えたと言うオチであった。

彼らは開発が遅れているのではなく、対ネウロイを念頭に試行錯誤の最中であるだけ。

史実のように性能突き詰めたところでネウロイ相手には焼け石に水となる点が多い。
特に航空兵器に関してはちょっとやそっとの性能向上では数合わせくらいにしかならない現実が待っていた。

陸上兵器面は単純に欧州本土の多くが陥落したことによる生産能力不足から既存兵器の改良を軸にまずは数を揃えることが優先されていたという話であった。
史実で言うところの独仏露の本土が陥落しているのだから言わず物がなであろう。
各本土の防衛、陥落と共に多くの重装備が失われたのだから。


まとめると
  • 今の技術水準の通常兵器では多少の性能向上では焼け石に水。
まずは緒戦で大きく損耗した戦力を立て直すため装備を揃えることを優先。
このため既存兵器の改良、増産を優先させている。

  • 兵器開発においてはネウロイ相手に手っ取り早く効果を出しやすいウィッチ用装備を優先。

  • またいずれ来るネウロイの巣攻略のために超兵器の類の開発も同時並行で行っておく。


割り切りが凄いと言うほかないがストパン世界こと西暦側の国々からすればそれだけ余力がないだけとのことだが、統一歴側からすれば人の光を見た気分であった。


話を戻し、そんなストパン(西暦)側の意外にも高い工作精度について。
これを見たEDFはこう思った。
「あれ…これ適当なコンピュータかなんかで補助してやれば、兵器類の性能を世代ジャンプ可能じゃね?」

特に42年の大敗以降は現地戦力も宛てにすることも多くなっていたため、EDF、統一歴側から見ても現地戦力の向上は急務であった。

というわけで民生品中心であったが安く揃えられる統一歴側のコンピューター、計算機の類を取り合えず西暦側へ持ち込み製造能力を強化をもたらした。
この際にかつて統一歴世界で運用されていた兵器の設計図も持ち込み、西暦現地で製造してもらうことにした。

どれも彼らからみれば1世代、2世代先の設計図であったが、統一歴側がもたらしたPCの能力もフルで活用した現地の西暦諸国はこれに見事答えて見せた。

以降はそうして西暦世界で再現された、かつて統一歴世界で活躍した古強者たちを説明する。

700:トゥ!ヘァ!:2025/01/14(火) 20:03:03 HOST:FL1-122-132-225-7.kng.mesh.ad.jp
  • 二式突撃銃
6.5mm弾を使用する、かつて日本(統一歴側)が運用していたアサルトライフルである。
第二次世界大戦時に猛威を振るった兵器の一つであり、その完成度から当時の日本三大兵器の一つに数えられた。

こちらの製造、量産に西暦側の国々は見事に成功。
各国それぞれ用にマイナーチェンジモデルの量産を開始し、歩兵戦力の底上げを可能とした。

弾薬消費量の増大に関してはリベリオンを始めとする後方国家の製造能力をフルで活用し、力尽くで解決した。

最も歩兵用火器においてはEDFのお下がりが輸入されていたので、二式の再現に関してはそこまで劇的な戦力増強というわけとはいかなかったが、しかし西暦側の基礎戦力の値が新しく一新されたのは確かであった。



  • 四式主力戦車
これまたかつての日本が開発した主力戦車。
世界初の主力戦車として有名。どっかのブリテンは「パクリじゃぁ!うちが開発中のセンチュリオンのパクリ+じゃぁ!」と言ったこともあったが、先に世に出て活躍したのはこっちだし、スペックも上なのはこちらだったのだ。

700馬力ディーゼルエンジンを搭載し、105mmライフル砲を主砲として、砲塔正面150mm、車体正面でも120mmの装甲を持ちながら最高速度48kmを誇った怪物である。
重量は凡そ50t。

こちらに関してはわかりやすく西暦側の戦力事情を一新した。
88mmやら85mmやらが最高火力だったところを完全に塗り替えたのだ。
それでいて回転砲塔持ちで守走も共に揃った戦車の性能は西暦側へも何度目かの驚愕と共に受け入れられた。

文字通り戦車の世代をワンランク上に上げた存在であり、こちらも例に埋もれず各国用にマイナーチェンジを行いながら世界中で製造された。
後にワールドスタンダードタンク(WST)と言わしめた戦車の登場である。

最もこれだけの性能を持ちながら中型の陸戦ネウロイまでしか相手に出来ないのは変わっておらず、対ネウロイ装甲(魔力を通した材木を用いた対魔力式ビーム対応装甲)の実装や、魔力カートリッジ技術を流用した対ネウロイ弾頭の搭載などで足掻いていくこととなる。

何よりEDFから中古で渡される古い戦車(ブラッカーシリーズ)と比べれば流石にまだまだであった。

後にこの四式再現に関わったノウハウを持ち、各国で自前の新型戦車が誕生していくこととなる。

701:トゥ!ヘァ!:2025/01/14(火) 20:03:36 HOST:FL1-122-132-225-7.kng.mesh.ad.jp
  • 九七式中戦車
日本陸軍の愛馬と言えばこれ!統一歴側の第二次世界大戦で日本陸軍が乗り回した戦車が九七式中戦車である。

長砲身の76mm砲を載せながら、傾斜装甲を用いた重装甲を誇り、600馬力のエンジンからは最高速度48kmの快足を誇った。
何よりも誇るべきが40tにも届かぬ全備重量である。

この重量はインフラ整備がまだまだ進んでいなかったストパンこと西暦世界では非常にありがたいことであり、地盤がしっかりしている欧州や極東ロシア以外の低インフラ、軟弱地盤地域での運用を助けた。

このインフラが未成熟というのが非常に厄介な点であり、EDFがバルガやら移動要塞やらを持ち込まず、通常兵器と歩兵で決着を図ろうとした原因である。

最もダブルコアの第四世代ネウロイが出現しだしている42年以降では流石に性能的に不足気味であり、四式と同じ105mm砲を搭載した突撃砲版九七式が誕生したりなどもしている。
総じて低インフラ地域の味方として西暦世界でも活躍し始めた。

まあこちらも例に埋もれず重量部分差し引いても中古で渡されたブラッカーシリーズなどの方が高性能で小回りも効いたのだが、自前で生産、揃えられる兵器というのはやはり現地の国々にはありがたがれた。



  • 四式艦上戦闘機 疾風
オーパーツ。第一世代ジェット機最強。世代詐欺。何なら第二世代時代でも全然やっていけた。
この性能で艦載機は何かの間違い。日本三大兵器から外され殿堂入り。
存在がレギュ違反。加減しろ倉崎。うちの島じゃノーカン。334-4。

数々の伝説を残した名機。第一世代ジェット機議論においてまずもって殿堂入りされる最強戦闘機とはこいつのことである。
何なら第二世代ジェット機を交えても全然上位である。

334-4とは当時模擬戦を行った英国航空隊との間に実際に発生したキルレシオ差である。
加減しろ倉崎!うちの島じゃノーカンという英国軍人の名言?が生まれたのもこの時である。


上述の通り統一歴側の第二世代ジェット機に混ぜても一級品のままであり、改良を施した後期モデルは普通に第二世代でも一線級で、何なら第三世代も初期の面子に食らいついていたほどである。

この画期的すぎる機体の設計図を西暦側に提供した。何なら未だ動く実物も提供したほどである(名機すぎるため大量に生産され未だ世界各地に稼働可能状態の機体が保存されている)

こいつとミサイル、ロケットポッドの組み合わせは今まで数合わせ以上にはなれなかった西暦側の航空機部隊を中型空戦ネウロイ相手ならば足止めや時間稼ぎまでなら出来るレベルまで押し上げることに成功した。

この四式疾風の設計図を西暦側に提供したのは単純な戦力の底上げ以外にもジェット戦闘機の性能を実感させるためという部分が大きい。
おまけにこいつは改修を施してやれば初期の第三世代ジェット機くらいまで性能底上げ可能という長く使っていける点も選ばれた理由である。

最もこいつの性能をもってしても中型の群れや大型ネウロイには力不足であり(何なら現在のEDF航空隊ですら大型には苦戦を強いられる)、あくまで今まで力不足が強かった西暦側の航空機戦力を作戦的に意味のあるレベルまで押し上げる点までが限界であった。

702:トゥ!ヘァ!:2025/01/14(火) 20:04:25 HOST:FL1-122-132-225-7.kng.mesh.ad.jp
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そういやストパンの年代なら背伸び出来れば提督たちの憂鬱の兵器出せるなと思ったので。
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最終更新:2025年03月21日 13:41