870:戦車の人:2024/09/30(月) 22:40:36 HOST:61-24-203-31.rev.home.ne.jp
これまで自衛隊が用いてきたシグ・ザウエルP220のライセンス生産型、そして都道府県警の多種に渡る自動拳銃の後継銃。
ヘッケラー&コッホで開発されたポリマーフレーム、ストライカー撃発システムを用いる、グロック17で完成された構造を採用。
動作方式もオーソドックスなティルトバレルショートリコイル方式で、セーフティはトリガー及びファイアリングピンの二重である。
装弾数は標準的なダブルカラムマガジンを用い17発と必要十分で、ピカティニーレールシステムにも当初より対応している。
グロックの技術的特徴と長所を無理なく適用し、昨今の自動拳銃に要求される要素にも適宜対応可能である。
またヘッケラー&コッホのストライカー拳銃の集大成だけに、実用性と信頼性が高く、グロックよりも安価なことが特徴である。
なお自衛隊および警察庁が採用したのは塩害対策などを施し、上陸作戦などにも対応したSFP9Mである。
島嶼侵攻対処、水際における犯罪者阻止等を強く念頭に置いており、高温多湿にも十分耐える能力を有している。
グロック17、ベレッタAPXという他の候補と比べ、必要十分な信頼性と性能を達しつつ、安価なことが採用の決め手となった。
列島日本時代はヘッケラー&コッホより輸入調達となったが、大陸化以降は自衛隊、警察の規模が大幅に拡大されたこと。
ヘッケラー&コッホの生産キャパシティを超えたことから、P220の製造経験があるミネベアミツミがライセンス生産を開始。
豊和工業などの技術支援を受け、ポリマーフレーム製造能力も身に着け、概ねオリジナルに遜色ない性能を得ている。
警察庁においては各自治警察の制服警官や機動隊、あるいは特殊急襲部隊などの標準自動拳銃として後進を実施。
自衛隊では市街地戦闘や立入検査隊のポイントマン、重火器射手や幹部自衛官等の自衛用として採用。
近年では海上保安庁も海上保安官向けに調達を開始しており、銃器所持を認められた公的機関の標準拳銃となっている。
オーソドックスな設計故に原型のままでも実用性は高いが、拡張性にも優れ、様々な追加装備が展示訓練等で確認されている。
シャープシューターグリップ、フラッシュライト、マイクロドットサイト、サプレッサーなど、輸入品と国産品双方で多岐にわたる。
尖った特徴には乏しいが必要な性能を過不足なく備え、扱いやすい自動拳銃として現場における評価も概ね良好である。
871:戦車の人:2024/09/30(月) 22:41:11 HOST:61-24-203-31.rev.home.ne.jp
89式小銃等の後継として開発された20式5.56ミリ小銃の大口径モデルであり、同世代の小銃としてはSCAR-Hが近い。
元々豊和工業は5.56ミリ型及び7.62ミリ型双方を試作しており、まずは老朽化著しい64式小銃。
あるいはプレス加工故に64式ほどの寿命を持たない89式初期型の代替として、5.56ミリ小銃型から配備が始まった。
7.62ミリ型を要求したのは意外なことに航空自衛隊であり、長い滑走路を持つ広大な基地警備にバトルライフルを求めたのだ。
大陸化前は試作で終わった7.62ミリ型であるが、大陸化以降は空自の64式小銃の後継として、適宜配備を開始。
陸上自衛隊においてもマークスマンライフルとして、DEON製可変倍率スコープなどとセットで調達が開始された。
伸縮可能な銃床、アンビ構造、高い耐腐食性、ショートストロークガス圧駆動など、基本構造は共通化されている。
銃身長は406ミリ、最大銃床展開時の全長は980ミリ、本体重量は3.6キロと公開され、SCAR-Hに近い。
弾倉は20発入FRP製半透明方式を用いており、米軍が用いるSCAR-Hとも互換性を有している。
射撃はセミオート、フルオートの二択であり三点バーストは採用されておらず、射手の技量によりバースト射撃を行う。
フォアグリップにはバイポットも備えられており、自衛隊小銃らしく陣地に依託した突撃破砕射撃も重んじている。
照準補助具にはM5ドットサイト、DEON可変倍率スコープ、SOTAC製暗視スコープ等が準備され、多様な状況に対応できる。
7.62ミリ弾は64式と異なり弱装弾ではなく普通弾を用いており、初速毎秒740メートル、有効射程600メートル以上とされる。
高初速だが軽量故に遠距離射撃に適さない5.56ミリ弾に比較して、威力と有効射程で相応の性能拡張が達成された。
セミオートとショートスコープ、バイポッドを用いた場合の命中精度は高く、十分マークスマンライフルとしても機能する。
5.56ミリ小銃に比べれば調達ペースは緩やかで、まずは空自基地警備隊から配備され、ここ数年で陸自普通科にも配備が行われた。
射手1名で扱える遠距離支援火器として訓練などでも評価され、今後は分隊支援火器と同率の配備が検討されている。
海自特別警備隊、海保特殊警備隊でも少量調達と運用評価試験を行っており、今後、より採用の幅が広がる可能性は高い。
872:戦車の人:2024/09/30(月) 22:42:11 HOST:61-24-203-31.rev.home.ne.jp
大陸化日本-航空自衛隊支援航空機
川崎重工業が開発を行い、最大36トンのペイロードと良好な運動性、短距離離着陸能力を併せ持つ戦術輸送機。
同時期にやはり川崎が開発した海上自衛隊P-1哨戒機とは、機体構造で15%、艤装を含めれば75%が共通化されている。
その上でエンジンや操縦系には信頼性の高い既製品を用い、手堅い設計の上でこれほどの性能を実現したことは特筆に値する。
一時期は財務省のゴリ押しによりC-130J採用を強要されかけたが、防衛省及び自衛隊の説得により新型輸送機として採用。
列島日本時代は22機が調達され、C-1輸送機及びC-130H輸送機の後継として複数の輸送航空隊に配備。
また電波情報収集型やスタンドオフ電子戦機等の派生型も開発され、大陸化直前には配備・予算獲得に漕ぎ着けていた。
更には合衆国空軍のラピッドドラゴン計画を参考に、12式地対艦誘導弾能力向上型多数を、発射システムを含めて搭載。
スタンド・オフ・ミサイル攻撃機としての転用も研究されており、C-2が非常に素性が良く汎用性の高い輸送機であることが伺える。
なおアフガニスタン邦人救出やトンガ大規模噴火の支援任務という形で「実戦」を既に経験した輸送機でもある。
大陸化を果たして以降の空自においてはC-2輸送機120機、RC-2電波情報収集機・EC-2電子戦支援機各20機が配備された。
ペイロード状態を問わず民間空路を活用可能な高速巡航性能、20トン貨物ならば7600キロを無補給で飛翔できる航続力。
些か山がちな地形の基地においても無理なく運用できる、優秀な短距離離着陸性能は、大陸化以降も大いに歓迎された。
一方で国土面積が10倍となり、戦闘機など作戦用航空機が5倍に増大し、陸自空挺部隊も師団単位に拡大されてもいる。
このような変化に対し特に輸送機型が著しく不足すると判断され、特別会計予算成立の上で、追加生産が開始された。
本来であればこの種の軍用機の追加生産というのは困難を伴うが、民需市場売り込み成功がC-2という機体を救った。
自衛隊以上に頻繁な貨物空輸を要求される航空会社が、川崎重工が提案、試作した民間貨物輸送機型に注目。
手堅い既成技術でこれほどの性能を低コストで作り上げたことが、国内外航空会社より300機近い受注を呼び込んだのだ。
その恩恵に預かり空自向けのC-2も順調な増産が進み、派生型を含めて最終的に200機以上の調達が確実視されている。
873:戦車の人:2024/09/30(月) 22:42:56 HOST:61-24-203-31.rev.home.ne.jp
航空自衛隊が用いるE-2C/D早期警戒機の後継として、川崎重工業が開発を行った国産早期警戒機。
名前の通り海上自衛隊のP-1哨戒基を原型とし、00年代から開発されてきた各種要素技術を適用。搭載を実施。
機体上面の三面AESAレーダのみならず、UP-3C等で試験運用を行ってきた複合光学センサ等も統合化。
電波、光波双方のセンサーを用い航空機、巡航ミサイル、高速滑空弾、弾道ミサイルなどの追尾捕捉能力を発揮。
水上艦や地上目標識別にも高い能力を発揮し、AESAアンテナはパッシブレーダ及びEAシステムも兼任している。
また管制人員が交代要員を含め8-10名搭乗可能で、分散処理システムやネットワーク機器もより高性能である。
ターボプロップのE-2と比べ数段早い巡航速度、長い滞空時間を発揮可能なことは、哨戒機が原型故に言うまでもない。
総合的に見ればAEW&Cに近い能力であり、より高い警戒・索敵能力と生残性、効率化されたライフサイクルコストを持つ。
海上自衛隊がかつて護衛艦隊などの上空支援のため、営々と投じた技術が見事に昇華した次世代の早期警戒機である。
無論、昨今のHVUガジェットに必須のUAV運用能力も有しており、データリンクを介した外部機動センサーとして。
あるいは空対空誘導弾を複数搭載した無人護衛機として、従えることも十分に可能である。
なおC4I根幹たる計算機はOYX-1-29系列で、水上艦や潜水艦で標準搭載されつつあるものに規格化された。
配備は北方と南方を監視する早期警戒航空団からだが、海自航空集団においても配備が進捗しつつある。
無論、海自の機動護衛隊群は航空護衛艦を多数の護衛艦、戦闘機や哨戒ヘリで守り、E-2Dでも問題は当面ない。
だが沿岸警備艦隊、掃海艦部隊等にも海自の権限で、恒常的に早期警戒網を展開出来る能力は大きい。
E-2D早期警戒機が未だ最新故に、調達ペースは比較的緩やかだが、空自と海自合計で16機の配備を完結。
将来的には合計で30から40機の配備も検討され、E-767を含むJADGEシステムや海自艦隊の補完と支援に当たる。
今後高速滑空弾や超音速巡航ミサイルが当然となる有事想定において、その役割は大きなものとなるであろう。
874:戦車の人:2024/09/30(月) 22:46:56 HOST:61-24-203-31.rev.home.ne.jp
以上となります、wikiへの転載はご自由に。
小火器編はSFP9を自衛隊だけでなく、警視庁なども装備していたこと。
そこから大陸化に伴い、一挙に必要調達数が増大し、ミネベアミツミの手でライセンス生産を実施。
20式小銃は「HOWA(7.62)」がSCAR-Hのような形で実用化されていたら、
どのような運用をされるのかという思考実験です。
支援航空機編は川崎の傑作C-2、この機体を空自向けだけでなく民間貨物輸送機としても量産。
その恩恵に預かり空自でも纏まった数を確保し、ラピッドドラゴン攻撃型も増えております。
早期警戒機は海自がP-1ベースに要素技術開発を行い、光学センサ等は弾道弾追尾試験に成功。
レーダシステムもかなりのところまで来てるようなので、E-2後継機として前倒しにしてしまいました。
最終更新:2025年03月30日 23:41