611:モントゴメリー:2024/10/30(水) 23:59:07 HOST:124-141-115-168.rev.home.ne.jp
MVトンネル
MV(Michel Verne:ミシェル・ヴェルヌ)トンネルは、フランス連邦共和国(FFR)が建設した海中トンネルである。
ヨーロッパ州のマルセイユからアフリカ州のアルジェ及びビゼルタへと至る約800㎞を地中海を貫く形で敷設されている。
名前の由来は、ジュール・ベルヌの息子であり、その作中でヨーロッパと北アメリカを繋ぐ海底トンネルを描いたミシェル・ヴェルヌから来ている。
「謀将大統領」が国防大臣時代にぶち上げた国土再構築計画の一環として建設された。
その構造は、簡潔に述べると“海底に固定したワイヤにトンネルを括りつける”というものである。
理論は20世紀の半ばには既に提唱されていたが、それを実現する手段が存在しなかった。
しかしFFRは、従来の12倍の強度を誇るコンクリート「Béton de maréchal(元帥のべトン)と、鋼鉄の12倍の強度を持つ重合体(ポリマー)を構造材に使用することで先人が見た夢を実現したのである。
大まかな経路は、マルセイユを発してそのまま一直線に南下。
約500㎞の海域で分岐し、一方はアルジェへ、もう一方はビゼルタへと向かう。なおこの分岐点には乗り換え用の「海中駅」が設置されており、その上には人工島も建設された。
計画段階ではトンネル内部を真空状態にする案も提案された。
これは列車の空気抵抗を考慮しなくて良くなり、トンネル自体の浮力も大幅に軽減できるという利点は存在したが、事故発生時の乗客の安全性を考え却下された。
利点と安全性の妥協点として、トンネル内部は0.5気圧に減圧された。これは高度3000mに相当し、装備なしでも辛うじて呼吸できる限界点である。
使用する機材はフランス国鉄が誇る高速鉄道「TGV」である。
超電導モーターを導入した最新車両は、地上での最高速度650km/hを記録したが、減圧されたMVトンネル内部では最高で750㎞/hで運行されている。
これにより、ヨーロッパ州とアフリカ州を1時間弱で行き来することが可能となった。
612:モントゴメリー:2024/10/31(木) 00:01:42 HOST:124-141-115-168.rev.home.ne.jp
以上です。
超突貫工事です。
前々から書きたかったのですが、
これを書くには先にTGVの話を、その前に超電導モーターを、その前に……
と渋滞を起こしてしまったので、取り敢えずダイジェスト版でお送りいたします。
最終更新:2025年05月31日 23:14