852:戦車の人:2025/03/11(火) 13:31:22 HOST:110-130-205-29.rev.home.ne.jp
2000年の米軍撤退、九州返還、米国による海軍軍縮強要白紙化を見込んで、海軍主戦力近代化を見込み計画された巡洋艦。
コンセプトは従来のミサイル駆逐艦を、システム化と省力化により、同等の乗員数で代替可能な。打撃力を高めた水上戦闘艦である。
冷戦時代には一部巡洋艦を除いて駆逐艦、護衛艦の配備に留まっていたが、同盟国や友好国への積極的な軍艦建造と輸出。
それにより維持、発展してきた造機造艦能力。また合衆国という狂犬を前に、東側陣営は英連邦とも自然と友好関係を構築。
名目上は共産主義であるが、経済面では資本主義を取り入れる修正社会主義に近い形に政体、産業を再建。
資本主義経済と市場競争に晒される形で、やはり造船や製鉄などの重工業。半導体産業の民需における大きな発展に成功。
これら冷戦時代に培った国力や技術力をシナジーとして用いれば、省力化された打撃巡洋艦の「量産」も十分可能であった。
なお日本海軍が駆逐艦、護衛艦を主力としたからこそ、やはりノウハウを蓄積してきた対潜、対空能力も過不足なく備わっている。
また駆逐艦や護衛艦を率いる旗艦などとし、戦闘指揮所から独立した艦隊指揮所、分散処理主体のC4Iも設計段階から投入された。
基準排水量12000トン、全幅20メートル、全長180メートルと船体規模はこれまでの旗艦級巡洋艦と大差ない。
一方で商用技術主体の近代的なC4I導入、それによる自動化と省力化により、旗艦司令部人員込で乗員数は280名に収まった。
主機を輸出実績に優れる輸送機用ターボファンを原型としたガスタービンで統一(COGAG)したことも、自動化に貢献している。
東側陣営の戦闘艦としては初の、誘導武器を全て垂直発射装置128セル搭載方式に切り替え、上構造物もスマートなものとなった。
これにより甲板面積、船内容積の効率化を図るだけではなく、船体設計や電波吸収剤適用により、電波反射面積を大幅に低減。
空軍至上主義と陣営孤立により、電子技術で何時しか劣後した米軍に対して、かなり有効なステルス性を構築している。
機動力は最大速度30ノット、航続距離が20ノットで6000海里と必要十分を得ており、主機最大出力4基2軸は120000馬力である。
発電量もガスタービン発電機4基で12000キロワットと大きく、C4Iを含む各種艤装に十分以上の電力を供給している。
余裕ある大型船体と省力化により居住性も良好で、兵も二段寝台方式となり、司厨設備等は帝国ホテル並とさえ言われた。
コンセプトである打撃能力は同一規格化された垂直発射装置128セルに、多種多様な誘導武器を大量に搭載している。
射程150キロを超える長射程艦対空誘導弾、弾道弾迎撃誘導弾、垂直発射対潜ロケット、あるいは短距離対空誘導弾。
従来の駆逐艦や護衛艦が搭載してきたそれに加え、推進系や電子装備の効率化で2トンまでコンパクト化した巡航誘導弾32発を定数で搭載。
本誘導弾はラムジェット推進方式を採用し、高高度飛翔ならば全領域でマッハ3を超え、有効射程も800キロ以上に至っている。
中間誘導に光ジャイロと衛星誘導、終末誘導にアクティブフェイズドアレイアンテナを用いたパッシブ、アクティブ電波誘導を採用。
命中精度及び電子妨害対抗能力に優れ、高い飛翔速度と質量から破壊力も大きく、必要ならば300キロトン熱核弾頭搭載も可能である。
誘導弾以外の兵装としては東側共通艦砲となりつつある、発射速度毎分40発を超える70口径130ミリ速射砲を主砲として艦首に1門。
艦橋前部及びヘリ格納庫上部という、船体軸線上にCIWSとして高性能30ミリ多銃身機関砲を各1基。
船体左右。上構造物内部に格納され、電波反射面積低減を防ぐ形で配置された、各1基の3連装短魚雷発射管と、必要十分程度に留まった。
853:戦車の人:2025/03/11(火) 13:32:12 HOST:110-130-205-29.rev.home.ne.jp
如何に強大な打撃力、対空対潜攻撃力を有していても、それを司る電子装備の性能が劣悪では、当然宝の持ち腐れである。
その点について日本海軍も重々承知しており、英連邦などと良好な交易関係を構築し、市場経済と資本主義を経済面で導入。
これにより特に電子、半導体部門の技術と生産力が大きく向上し、白根型のC4Iも民生品の電子機材を中心として構築されている。
戦闘指揮装置は富士通製の商用ターミナルコンピュータ複数を、光ファイバで接続した分散処理システムから構築されている。
処理能力や冗長性に優れ、光ファイバ接続規格さえ適合していれば、逐次新型機材に更新可能と発達余裕も大きい。、
コンソールも液晶画面汎用型に統一され、全てのコンソールで一通りの戦闘指揮に対応可能で機械室制御すら担っている。
センサ系としては捜索用、射撃管制用に各4基の、半導体に窒化ガリウムを用いるアクティブフェイズドアレイレーダ合計8基を。
対潜用に艦首・曳航式統合型ソーナー1式を備え、多数の経空脅威や弾道弾への同時対処。あるいは水中攻撃管制に優れる。
通信系には陸海空共通のデジタルデータリンク、衛星通信装置をやはり商用技術主体で備え、共同交戦能力も確立している。
日本本土決戦やインドシナ紛争における暴挙から、共産陣営とと英連邦等の経済、技術友好関係を構築維持してきたこと。
それにより大幅に民需産業の拡大と技術向上を果たしたこと。冷戦時代に共産陣営の海軍工廠として培ってきた造艦造機技術。
そういった工業力と技術、ドクトリンのシナジーの集合体として白根型巡洋艦は、過剰性能を適宜省きつつ完成を果たした。
本クラスは徹底した規格化、商用技術の多用。あるいは計画段階から満州を筆頭とする同盟国、友好国への輸出契約の締結。
やはりこれらのシナジー及びスケールメリットを用いることで、従来の旗艦級巡洋艦と大差ないコスト、少ない工数に収まっている。
つまり米国への熱核兵器を用いた報復、九州の軍事奪還を苦渋の決断で思い留まり、大きく伸長した共産日本の工業力。
商船などは陣営を問わず世界中に多数を売り捌いてきた造船能力を用いれば、低コストかつ大量に建造を行うことが出来た。
また海軍は並行して丁度半分の排水量6000トンの、白根型と艤装を共通化した汎用駆逐艦の設計と建造も実施。
やはり電子装備や戦闘艤装、主機がスケールメリットにより大きく低コスト化され、00年代以降の海軍主力を担うことになる。
2000年の九州完全返還、米軍撤退とほぼ同時に白根型巡洋艦。そして同系統の技術を用いる高波型駆逐艦は大量就役を開始。
前者は初年度で6隻、後者に至っては10隻が平然と艦隊に配備され、同様の配備ペースが実に5年以上にわたり継続。
2万トンを超える最初の大型軍艦である出雲型軽空母と並び、新時代の日本海軍水上艦隊を代表する存在となった。
白根型、高波型、出雲型からなる新時代の日本水上戦闘艦は、空母と艦上機の数でこそ劣るが、米海軍に大きな衝撃を与えた。
自らより明確に優れるC4Iと戦闘力、ステルス性を有するだけでなく、従来は国土防衛に徹してきた水上艦隊まで牙を剥いたのだ。
また米海軍自慢の空母機動部隊の打撃力も、巡洋艦と駆逐艦全てが広域防空能力を持つ状態では、激甚な損害を強いられる。
800キロと大抵の攻撃機の戦闘行動半径を超える、超音速巡航ミサイルの飽和攻撃も、電子で劣る米海軍を完全に殺しにかかってきた。
何より恐ろしいことは満州、ソ連を筆頭とする同盟国や友好国に、積極的に輸出やライセンスを認め、陣営全体で優位性獲得していることである。
2020年代現在、白根型巡洋艦は32隻が就役。C4Iや誘導武器の刷新を重ね、大型戦艦竣工以降も海軍主力の一翼を担っている。
854:戦車の人:2025/03/11(火) 13:33:13 HOST:110-130-205-29.rev.home.ne.jp
全幅:20メートル 全長180メートル 喫水線:6.5メートル 乗員数:270名
基準排水量:12000トン 常備排水量:14500トン
電子装備:多機能アクティブフェイズドアレイレーダシステム1式 航海用・対水上レーダ1基
:統合型電子戦システム1式
:統合型ソーナーシステム1式
:発達型戦闘指揮システム+統合データリンク+衛星通信システム1式等
武装:汎用型垂直発射装置128セル
:70口径130ミリ自動速射砲1門 高性能30ミリ機関砲2基
:4連装単魚雷発射管2基 海賊船対策用遠隔銃座複数
主機:ガスタービン4基2軸(COGAG・シフト配置) 最大出力12万馬力
発電機:ガスタービン方式4基 合計出力12000キロワット
搭載機:対潜哨戒ヘリコプター2機 複合高速艇2隻(立入検査隊用)
最大速度:30ノット 航続距離:20ノットで6000海里 同型艦:32隻(満州、ソ連等に準同型艦多数)
全幅:19メートル 全長160メートル 喫水線:6メートル 乗員数:200名
基準排水量:6050トン 常備排水量:8000トン
電子装備:多機能アクティブフェイズドアレイレーダシステム1式 航海用・対水上レーダ1基
:統合型電子戦システム1式
:統合型ソーナーシステム1式
:発達型戦闘指揮システム+統合データリンク+衛星通信システム1式等
武装:汎用型垂直発射装置64セル
:70口径130ミリ自動速射砲1門 高性能30ミリ機関砲1基
:4連装単魚雷発射管2基 海賊船対策用遠隔銃座複数
主機:ガスタービン4基2軸(COGAG・シフト配置) 最大出力8万馬力
発電機:ガスタービン方式3基 合計出力8400キロワット
搭載機:対潜哨戒ヘリコプター1機 複合高速艇2隻(立入検査隊用)
最大速度:30ノット 航続距離:20ノットで5500海里 同型艦:52隻(満州、ソ連等に準同型艦多数)
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イメージとしては055型駆逐艦の日ソ同盟バージョン、あるいはあきづき・あさひ型護衛艦の拡大改良版です。
VLSはMk41フルスペックモデルに相当し、巡航ミサイルはASM-3改相当の技術を適用したP800です。
空軍至上主義ながら航空宇宙産業が史実より遅れ、艦上機の性能が心もとない合衆国海軍。
彼らに対して防空システムによる航空戦力の駆除、アウトレンジミサイル飽和攻撃によるCVBG殲滅を主眼としてます。
無論、将来は24型計画を21世紀技術でブラッシュアップした超大和型戦艦、その両脇を固めます。
何より同盟国に輸出、ライセンス売却を積極的に認め、長大な共産陣営のシーレーン安全化も推進しています。
空母機動部隊だけで天下を取ったと思ったら大間違いやでと、真正面から中指を立てるような巡洋艦です。
…何か甲殻類兄貴の世界に出てきそうなミサイル巡洋艦だなあ。
最終更新:2025年06月11日 20:30