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マーチンM-130(JRM) クリッパー

全長:38.5メートル
全幅:39.4メートル
全高:10.2メートル
エンジン: R-1830-S1C3-G 1200馬力
巡航高度:1万フィート
巡航速度:313km/h
航続距離:6,150km
乗員:4
乗客:49もしくは寝台20


 マーチンM-130クリッパーとはマーチン社が1933年に初飛行させた大型飛行艇である。
 その特徴はやはり太平洋横断可能な航続力と荒天下でも着水可能な高い耐候性であった。

 この機体を設計したのは当時飛行機設計の鬼才として既に名を馳せていたジャック・ノースロップ氏である。
 夢幻会メンバーで前世は倉崎だったこの男は当時フリーランスの飛行機設計者のようなことをしていた。
 その中でマーチン社に発注された大型飛行艇であるこの機体の設計に携わることになった。
 彼はこの機体を史実の二式大艇のような機体にすることを目指した。
 まず機体は全体として細身で背の高い機体とし、基本的に座席は1-1の構成になっている。
 さらに波消し装置の搭載、親子フラップ採用、史上初のウィングレット装備、自動操縦装置、慣性航法装置などの搭載など当時としては先進的な技術を大量投入。
 史実米国の優れた技術力はこれらを実現しうるものであった。
 エンジンはR-1830エンジンを使用し、各エンジンは1200馬力を確保。
 これを四発搭載している。
 さらに応力外板や周到な計算と重量管理などで機体を軽量化、エリアルール理論を提唱し、垂直尾翼を延長している。
 これらにより機体の航続距離が伸び、燃費が向上、飛行性能も良くなった。
 さらに機体の特徴として派生型に機体後部にハッチを取り付けて荷物を入れやすくした貨物機型と銃塔を取り付けた軍用機型が存在した。
 これは機首、胴体後部、胴体側面、背面にそれぞれM2を合計8丁搭載し長距離洋上偵察や輸送用に使用する予定の機体だった。

 パンアメリカン航空をローンチカスタマーに開発された機体は当初3機のみの生産であったが貨物型と軍用型が米海軍に注目され、高官輸送用の機体として旅客機型が4機、貨物機型が6機、軍用型が5機発注された。
 これらの内、軍用機型は重量過多により試作一機で発注取り消しとなり代わりに輸送機型が4機追加発注された。
 海軍に納入された機体はマーチンJRMクリッパーと名付けられた。
 またパンアメリカン航空も追加5機を発注し、8機体制となった。
 そしてその中の一機クリッパー・メイド・オブ・ザ・シーは1935年のルーズベルト訪日に使用された。
 第二次世界大戦開戦後には主に長距離の人員物資輸送に使用された。
 戦後残存機は進化した陸上機や新世代飛行艇に取って代わられて引退。
 クリッパー・メイド・オブ・ザ・シー塗装を施されたクリッパー・アメリカ号のみがフランクリン・D・ルーズベルト博物館に展示されている。

パンアメリカン航空運用機
チャイナ・クリッパー
フィリピン・クリッパー
ハワイ・クリッパー
クリッパー・アメリカ
クリッパー・メイド・オブ・ザ・シー
カリフォルニア・クリッパー
テキサス・クリッパー
ニューヨーク・クリッパー

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最終更新:2025年06月11日 20:58