21:ライスイン:2025/03/24(月) 18:54:08 HOST:g220-215-87-72.scn-net.ne.jp
間も無くですが鉄槌世界の戦後ネタを投下します。
内容はアメリカが国内の治安問題解決の為に併合した九州各地に刑務所を建設して本土の凶悪犯達を送り込んでいたら・・・な内容です。

22:ライスイン:2025/03/24(月) 18:54:45 HOST:g220-215-87-72.scn-net.ne.jp
「直ちに帰還拒否者・・・いや、民主主義の闘士達に対する弾圧や虐殺を止めて頂きたいっ!!これは最早人間狩りであり、人道犯罪である。」

「何を言っているのだ?返還直前にワザと囚人を・・・それも凶悪犯ばかりを解き放った貴様らの責任だろう。」

~1998年某月某日、駐日米大使と外務大臣の問答より~


鉄槌世界戦後ネタ [旧米領極東囚人問題]


占領下にあった九州を併合し米領極東を成立させ、自国から黒人やユダヤ人等の入植者を送り出し事実上の民族浄化を推し進めていたアメリカ。
しかしこの時期のアメリカは冷戦による日ソとの対立やインドシナ戦争に加えて反戦運動や帰還兵による犯罪及び麻薬犯罪など国内の治安に頭を悩ませていた。そんな時、とある大統領補佐官がニクソンに囁いた。

23:ライスイン:2025/03/24(月) 18:55:40 HOST:g220-215-87-72.scn-net.ne.jp
「併合した極東に刑務所を新設して本土の凶悪犯を纏めて送りましょう。」

この悪魔の囁きに司法長官や連邦刑務局及び凶悪犯を収容している刑務所の所在地の州知事らも賛成。多額の予算を投じて米領極東各地に刑務所を建設し、1973年にテロリストやギャング構成員や性犯罪者など凶悪犯の移送を開始した。どれも死刑若しくは終身刑、数十年単位の懲役という措置を受けていた連中ばかりである。特に有名なのは種子島に建設されアルカトラズ刑務所の囚人を丸ごと送り込んだネオ・アルカトラズ刑務所である。この動きはニクソンらが罷免された後も継続された。
後任のジョン・F・ケネディ大統領も国内の反発(※1)を受けてこの動きを停められず、最盛期には凶悪犯用の刑務所だけで10か所が設けられ、米本土の凶悪犯の内、およそ6割が送り込まれた(※2)。
そして2000年1月1日、米領極東が“割譲”されて日本に復帰する。
この時に各刑務所も解体され、収容中の凶悪犯は米本土やアラスカ、そして何尿諸島やプエルトリコの刑務所に移送されるはずであった。
しかし“割譲”に反発した連邦刑務局・米領極東事務局の職員達(※3)が独断で非常事態を宣言して凶悪犯を解き放ってしまう。慌てた米領極東警察局並びに駐留軍が慌てて捕獲に動くも多くを取り逃がし、凡そ5000人以上の凶悪犯が九州各地に潜伏する結果となった。

24:ライスイン:2025/03/24(月) 18:56:26 HOST:g220-215-87-72.scn-net.ne.jp
彼らは“割譲”に反発する地下組織(※4)の支援を受けて逃亡を続けた。
日本側も当初は警察を大量動員して投稿を呼びかけるなど穏便な手段をとっていた。しかし指宿近辺にて住民帰還に向けた官民合同の調査団が多数の凶悪犯の襲撃を受けて護衛の警官ごと皆殺しにされた指宿事件(※5)が発生した事で日本政府は陸海空軍を動員した大規模な捜索を開始。
投降を呼びかけ応じなければその場で殲滅という苛烈な対応を開始。
しかしこの事態を米マスコミが誤った形(※6)で本土に伝えた結果、凶悪犯たちは圧政と帝国主義に抵抗する民主主義の闘士として米国民に認識され、

「帝国主義者に抵抗する民主主義の闘士を救う為に米軍を派遣して九州を再占領しろ。」

との運動が発生(※7)。ホワイトハウスも国民の熱狂に抗しきれずに冒頭の抗議を行った。
 最終的には“割譲”合意から鹿児島市(旧マッカーサーシティ)の星条旗が下ろされるまでのおよそ2年間、陸海空軍及び警察による掃討が続き、投降または捕縛により生き残った凶悪犯100人前後がアメリカ側に引き渡され各地の刑務所に送られる事になった。
のちに訪米した外務大臣による正式な抗議によりアメリカは日本に相応の賠償を行う事になったが一連の出来事により日本国民の対米感情は再び悪化。
関係改善の機会は限りなく遠退くのだった。

25:ライスイン:2025/03/24(月) 18:58:01 HOST:g220-215-87-72.scn-net.ne.jp
※1:刑務所運営のリスクから解放されていた州の州知事や、凶悪犯の脱走の危険に怯える必要のなくなった周辺住民およびそれらの支持を得て当選した議員や負担が減る事となった司法省など関係者が国内への再送還の動きに反発していた。

※2:死刑・終身刑・死後も刑務所で過ごす程の懲役を受けた連中。
 主に国内外のテロリストやギャングに麻薬中毒者や性犯罪者など。
 著名な人物ではユナボマーやティモシー・マクベイなど。

※3:主に“割譲”に反発するユダヤ系や黒人系の職員。また一部の白人系職員も“割譲”阻止運動に利用すべく彼らの行動を支援していた。

※4:九州に黒人の楽園を建設しようとする黒人系の「黒の騎士団」や“約束の地”である九州の独立とユダヤ国家樹立を目指すユダヤ系の「パルマッハ」が武器弾薬食料の供与や隠れ家の提供をしていた。
 これらの組織は後にマッカーサーシティでの蜂起を主導する事になる。

※5:元住民家族や大学の研究者及び民間企業の合同調査団が指宿市において略奪狙いの徒党を組んだ凶悪犯100人に襲撃された事件。護衛の警察官20名が応戦するもアサルトライフルやバズーカはおろか重機関銃を搭載したジープまで持ち出す凶悪犯たちに対抗できず、応援が到着した頃には凶悪犯達は立ち去っていた。なお調査団は全員が殺害され、食糧や金品はおろか衣服や金歯まで持ち去られていた。

※6:部数や視聴率を稼ごうとしたマスゴミにより日本軍や警察の取り締まりは過剰かつ民衆への弾圧とされ、抵抗する凶悪犯達の行動は不当な弾圧に抵抗する英雄的行為と改変されて報道された。

※7:米マスゴミによる改変された報道の結果、発生した市民運動。
  報道を真に受けて義憤に駆られた者だけでなく“割譲”を阻止して自治領若しくは準州として合衆国への再編入を企む政治家や一部の県を独立させて黒人国家やユダヤ国家樹立を目指す黒人解放運動家やユダヤ団体などが参加するか資金援助など支援を行っていた。議会でも一部議員が“割譲”撤回を主張するなど大きな声となった為、時の政権も止むを得ず弾圧を止めるように申し入れるなど日本側へ抗議せざるを得なくなった。
  もっとも日本側は当然のごとく反発し、イギリスや主権国家連邦も国連総会で米国を批判するなど国際的に恥をかくだけの結果に終わり、アメリカの国威は増々低下する事になった。

=あとがき=

鉄槌世界のアメリカのやらかしネタです。現実ならあり得ないとは思いたいですが、この世界のアメリカならこれ位やりかねないと思ったのでネタとして投下しました。
掲載お願いします。

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最終更新:2025年06月12日 21:50