140:ひゅうが:2025/03/25(火) 20:30:56 HOST:KD106146187168.au-net.ne.jp
ふと思いついたネタ(スマホから失礼)
鉄槌世界戦後史ネタ「裏切り者と呼ばれた男、あるいは…」
この鉄槌世界において成立した南九州あらため
アメリカ領極東
アメリカが処分に困った黒人公民権運動過激派と、建国に失敗して以来中東から蛇蝎の如く嫌われたアシュケナージ系ユダヤ人(シオニストのうち、ナチスによる1000万に達する大虐殺から生き残った人々)をまとめて捨てた、別名「ダストヴィン(ゴミ箱)・アイランド」
ここには、戦後30万の日本民族が取り残されていた
半減以下にまで減っていた国民義勇軍および国民挺身隊残存兵力15万および、もはや意地で生き残り米領でも生きていく覚悟を決めた修羅と化したっていた疎開拒否者たちである
彼らは当然ながら、過度な暴力に晒されていたのだが、2000年時点での日米混血者はただの1000名未満であった
当初は口にするのも憚られる所業が妙齢の女性たちには加えられていたにも関わらず、である
それには一つの歌が影響していた
帝国政府からの停戦帰還命令にも関わらずそれを拒否した人々は、当然ながら君が代も日本の軍歌も歌うことはなかった
それは日本政府へのある意味の裏切りと考えたからである
しかし、日本人(あえて言うと)たちは誇りを忘れてはいなかった
いつか来る戦いの時に備え、さらに1940年代以前のオーストラリアにおける先住民アボリジニのごとく人間でなく「自然物」として生物でない法的扱いを受けていた彼らは耐えた
そして、とあるカリスマ的な抵抗指導者が現れる
「銀の少年(シルバー・キッド)」と軍政当局に忌み嫌われた彼は、混血児であった
彼が作ったとも、彼を歌ったとも言われるこの歌は、心の抵抗のシンボルとして人々に密かに歌い継がれ、もれなく銃殺刑が(そうしなければ移住者を称する連中にさらなる悪意に満ちた扱いをされたため)適用された米領極東への反逆罪に問われた日本人たちはほぼもれなくこの歌を合唱しながら露と消えていったのだ
つまりは…移住者たちは恐怖したのだ
歌うことも教えることも禁じたはずの歌を口にしながら銃殺刑の目隠し布の向こうからこちらを見つめる日本人たちに
ともあれ、このような血生臭い時代を、ニクソン政権はともかく、それを継いだケネディ政権が許すはずもない
公民権法の成立とともに米領極東は傍若無人をほしいままにした挙句、自分たちは周章狼狽しながら同じ銃殺刑に処せられた移住者の中の数千人以外がよそよそしい態度で日本民族に接する場所になりつつその最終的処遇が決せられる15年あまり(移行期間としてその間に移住者たちは別のところに移住するよう米国政府は促し、7割以上がそれに従った)を過ごすようになったのであった
しかしこれを諦めきれないこの地を領有しようとする過激派はマッカーサーシティ(鹿児島市)で駐留米軍の核兵器を強奪し、北進し始めたところで…
熊本付近にて問答無用で怒り狂った米国(および軍)と日本、および巻き込まれた主権国家連邦軍に叩き潰されたのだがその詳細については別の機会に語るものとしよう
この時、1対1に近い数になっていた日本人とそれ以外は、各地でこの歌を歌い蜂起軍に対峙したのであった
これを見た、大変に長命な日本の長老政治家はこう言って驚愕したという
「突撃行進軍歌(ガンパレード・マーチ)じゃねぇか!こいつ、トミーかよ!!」
どっとはらい
141:ひゅうが:2025/03/25(火) 20:35:50 HOST:KD106146184025.au-net.ne.jp
140
×数千人が
⚪︎数千人以外が
最終更新:2025年06月12日 21:58