370:新人艦長:2025/03/26(水) 20:01:44 HOST:182-166-38-132f1.osk2.eonet.ne.jp
ノースロップF-5 タイガー/フリーダム・ファイター
乗員:1名
全長:14.5m
全幅:8.13m
全高:4.22m
翼面積:18.6平方メートル
最高速度:マッハ1.9
戦闘行動半径:530キロ
上昇率:230m/s
固定武装:M39 20ミリリヴォルヴァーカノン
搭載武装
ハードポイント五つに
AIM-7スパロー
AIM-9サイドワインダー
AGM-36 マーベリック
ハープーン対艦ミサイル
または爆装7000ポンド
アビオニクス: AN/APG-55レーダー
エンジン: J85-GE-13(19kn) ×2


(開発)
 元々の始まりは1950年、当時米海軍に大量に残っていた護衛空母から運用可能な小型ジェット戦闘機開発計画「N-156」であった。
 N-156計画は小型で簡易な双発(空母艦載機では双発の方が良いとノースロップは考えた)ジェット戦闘機という計画であったが、同時期に米海軍は全護衛空母を退役させる方針を決定したため潰えた。
 しかしこの機体をベースにT-33練習機と当時ロッキード社が独占受注しようとしていた「小型軽量で高機動の最大マッハ2クラスのジェット戦闘機」計画にこの計画の改良型を当てる事にした。
 こうしてF-104の対抗馬となったN-156FとN-156TはそれぞれXF-5、XT-38と名前を変えて試作された。
 XT-38はすんなり採用されT-38タロンとして長年米軍を始めとした世界各国で活躍する事になるが、XF-5は極めて難航した。
 XF-104との競争試作となったXF-5。
 完成した機体は史実F-20そのもので唯一エンジンがターボジェット双発のためパワー面で劣っていた。
 そのため機動性も操縦性も経済性もXF-104よりも優れていた。
 事実上外見は一個世代が上の機体をぶつけられたXF-104。
 XF-104が勝っていたのは電子機器類と速度性能だった。
 XF-5は小型が故に大型高性能の電子機器類を搭載できず、最新電子技術で専用の小型版を搭載予定だった。
 少なくともこれを使えばXF-104と同等のアビオニクスを得られる…のだが同じ技術を使えばXF-104の方がより高性能のアビオニクスを搭載できそうだったし、実際に搭載した。
 そして次にどうにもXF-5は試作機の時点でどれだけ振り絞っても速度性能はマッハ1.5程度のようだった。
 ここはエンジンの換装でかなり改善されたがそれでもマッハ1.9か1.8ぐらいが限界のようだった。
 さらにXF-5の高性能さに脅威を覚えたケリー・ジョンソン以下スカンクワークスがXF-104の徹底的な改良を実施した。
 新型J79に換装、新型アビオニクス搭載でルックダウン機能を初めて実用戦闘機として搭載、新型IFFに照準装置、使用可能ミサイルの種類を増やしてなどなど大量の改良が施された。
 結果最高速度はマッハ2.2まで出せるようになり、上昇性能ではXF-5に近似する性能を出せるようになった。
 そして結果、F-104が採用された。
 しかし、XF-5も有望そうであったため当時の米軍内部はXF-104派とXF-5派で真っ二つに分かれてしまった。

 そこでXF-5には新たな任務が与えられた。
 即ちマルチロール機と各国供与機である。
 そしてそれに適した改良が施された結果、F-5タイガーが採用された。

371:新人艦長:2025/03/26(水) 20:02:18 HOST:182-166-38-132f1.osk2.eonet.ne.jp
(設計)
 F-5はLERX付きの浅い後退翼と単垂直尾翼、細く小さな胴体ギリギリに詰め込まれた小型のターボジェットエンジンが特徴である。
 機首はシャークノーズと称される扁平な形状となっている。これにより機首は最低限の抵抗と最大限の揚力を生み出している。
 そしてコックピットの直後のエアインテークのスプリッターベーン付近から新開発のLERXが主翼付け根まで伸びている。
 かなり大型のLERXが取り付けられてこれによりF-5は「危険なほどの」機動性能を得ている。
 機動性は極めて高く、一方で操縦性は「貞淑な貴婦人」のようと形容するほど素直だった。
 主翼にはハードポイントと燃料タンクの取り付け部がある。
 エンジンは本来はミサイルなど用のものを改良して実用機に使えるようにしたJ85ターボジェットを双発で装備している。
 これにより推力重力比は高く、生存性が高い機体になっている。
 さらに燃費が悪く航続距離では劣るもののこれがかえって他国を不必要に刺激しないという輸出用機材として良い面を生んだ。
 さらに短い航続距離と小さめの搭載量は反復出撃を前提として設計したことでカバー。
 再出撃に必要な手間を徹底的に減らし、整備などでも必要最小限の設備で最大限の整備ができるようにしている。

(武装)
 武装はM61バルカン砲を搭載できないほど小さいためM39リボルバーカノンを2門装備。
 1門あたり280発を装備している。
 ハードポイントは7箇所あり、うち2つは増槽も搭載可能。
 空対空ミサイルはスパローとサイドワインダーの2種類を、対地ではマーヴェリック、対艦ではハープーンを装備可能だった。

(電子機器)
 電子機器はAN/APG-55レーダーを装備している。
 これは最新のレーダーで性能では旧世代の大型レーダーと同等以上の性能を発揮し、信頼性と扱いやすさもよい機材だった。
 さらに最新の射爆照準装置やミサイル運用システムもあり、マルチロール機としての能力を確保した。
 さらにこれら装備は必要に応じて取り外しやダウングレード版を用意し運用が難しいアフリカやアジアなどの新興国でも十分使えるように配慮されている。
 当然その後アップグレード版が欲しいという時に後付けできないなんてことがないように設計されている。

(運用・アメリカ)
 1955年に正式採用されたF-5。
 F-104が大量生産される中一緒に大量生産されハイローミックスのロー側として米空軍及び州空軍で大量配備され、大好評を得た。
 扱いやすく整備もしやすく性能もいいし安いと大好評。
 州空軍ではパートタイム人員が多い中で最低限の訓練でも十分扱える扱い易さが好評であった。
 マルチロール機として採用されたがF-104と並んで迎撃機として使われる事も多かった。
 1950年代後半以降はビルマにも派遣されマルチロール機としての本懐である対地対空両方で活躍した。
 ビルマ戦争では中国軍の戦闘機や輸送機を7機撃墜したエースが出るほどの活躍を見せた。
 ビルマ戦争で戦闘機が撃墜した中国軍・ソ連軍機158機中72機がF-5によるものだった。
 変わったところでは空海軍の訓練部隊で高い機動性を活かして敵機役をA-4と共に務めていた。
 1983年に訓練部隊を除く州軍含めて全機が退役。
 訓練部隊でも2005年に退役した。

(運用・その他)
 正式採用時の思惑通り、マッハ2に近い機体を格安で購入できることに各国は喜んで購入した。
 最も大きなカスタマーの一つはタイである。
 タイ空軍は第二次世界大戦以降最新鋭機を導入する傾向があり、F-5もそのお眼鏡に適って導入された。
 タイ空軍ではビルマ戦争に投入され反復対地攻撃や防空戦、時にはタイ本土攻撃を企図した中国軍機を撃墜した。

 次に実戦経験豊富だったのはイランである。
 イランでは第5次中東戦争時も使用し、イラクやソ連相手に奮戦した。

 日本周辺では満州国とベトナムがこれらを大量購入している。
 特に満州では広い平地を生かして多数の前線飛行場が建設され、有事にはその前線飛行場から反復出撃してソ連や中国と戦うという運用が想定された。

 その他にも多数の欧州、アジア、アフリカ、南米諸国に使用されている。
 その中の一部は現在も現役の戦闘機として使用されている。
 また変わったユーザーでは各国退役機を購入して敵機役を務めるアグレッサー業務を行う民間軍事会社が存在する。

372:新人艦長:2025/03/26(水) 20:03:39 HOST:182-166-38-132f1.osk2.eonet.ne.jp
以上です
  • F-20の皮を被ったF-5
  • それ以外はほぼF-5
  • 安いは正義
という機体

マジで設計面ではF-20っぽくする以外特に弄る必要のない史実F-5が完成されてて困った。

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最終更新:2025年06月12日 22:02