498:新人艦長:2025/04/08(火) 22:00:54 HOST:KD106133113120.au-net.ne.jp
アメリカ夢幻会ネタ

OS3N クレーン
全長:11.49m
全幅:14.5m
全高:4.7m
エンジン:ライトR-2600ツイン・サイクロン1900馬力×1(-1型は1700馬力)
最高速度:425キロ(-2型)/380キロ(-3型)
実用上昇限度:8000m(-2型)/7950m(-3型)
航続距離:3370キロ(-3型)
乗員:3名(操縦士/航法士/機銃手)
武装
固定武装:AN/M2 7.92mm 連装機銃×1
AN/M2 12.7mm固定機銃×2

 OS3Nクレーン(鶴)は第二次世界大戦中米海軍で使用された三座水上偵察機である。
 この機体のベースは日本海軍の零式水上偵察機であり、それを米軍仕様にしたものになる。

(開発)
 クレーンは元は日本海軍が開発していた十二試三座水偵、つまり零式水偵である。
 1936年の日米安全保障条約締結以降、日米で航空技術などの開示と交流が進み、互いに影響を及ぼしていた。
 特にアメリカは日本の優れた水上機の技術に興味を示していた。
 1937年以降には九七式飛行艇の技術が提供されアメリカの飛行艇開発に大きな影響を与えていた。
 さらに着艦関係の技術でも日本側が優れており、管制装置などは日本側からライセンス生産権を獲得して使用していた。
 その中で1940年、当時開発中の零式水偵に関する情報をアメリカに提供した。
 性能面では最新鋭機のキングフィッシャーを圧倒するその性能にアメリカ側は興味を持ち、性能テストのため一機の購入を希望した。
 8月アメリカに引き渡された十二試水偵は実際に性能面でキングフィッシャーを圧倒した。
 そこでアメリカは日本側に十二試水偵のライセンス生産権購入を希望、その年の12月には正式採用と共にライセンス生産権が購入された。
 生産は海軍のフィラデルフィア工廠で実施することが決定、OS3Nという正式名称が付与された。
 ペットネームにはさらに鶴を意味するクレーンとつけられた。

499:新人艦長:2025/04/08(火) 22:01:46 HOST:KD106133113120.au-net.ne.jp
(相違点)
 アメリカで生産、使用するためにクレーンは零式水偵と相違点がある。

 まず機体は全金属製であり木製部品は完全に排除されている。
 爆弾倉は初めからなく、代わりに燃料タンクが装備されて、各部の構造が強化、エンジンはライトR-2600ツイン・サイクロンエンジン1900馬力に変更されて強化されている。
 後に爆弾倉スペースは対Uボート用のレーダーなどの電子機器を収めるスペースに変更されている。
 対潜哨戒機型では胴体下面にレドームが追加され、クレーン・エッグ(鶴の卵)と渾名された。
 この形式では小型の対水上レーダーを装備して敵の潜水艦捜索と撃破に従事した。
 レーダーはエンジンの真後ろに搭載されたため、カタパルト射出時には固定部分がやや後ろにずらされたが大多数のカタパルトを装備した水上艦で運用できるという長所があった。

 後方機銃は連装のAN/M2 7.92mmを装備している。
 さらに固定機銃を追加、M2 12.7mm2丁を主翼に装備している。
 主翼下には対潜攻撃用のロケット弾を12発あるいは対潜爆弾4発を搭載可能。
 胴体下にも対戦爆弾もしくは250ポンド爆弾か500ポンド爆弾を搭載可能であった。
 ただ、搭載するとカタパルト射出が不可能なのと、レーダー搭載型ではレーダーと被るため搭載能力はオミットされているためほとんどの場合は運用されず、レスキュー・クレーンと言われた救難機部隊で主に空中投下化型の筏を搭載するスペースに使用された。

 米国と日本との工業力の差から機体強度の再計算と使用金属の変更によりフロートの固定はより単純で瑞雲に近いものになっているがさらに単純な二本の間の斜め支柱なしの固定になっている。
 さらに空戦フラップの採用、エンジンの自動制御装置、簡易的な自動操縦装置採用などアメリカの工業力をふんだんに使用した改造が実施されている。
 これら改修によって生産は1941年10月までずれ込んだ。

(運用)
 量産開始が1941年10月のため開戦には間に合わなかった。
 しかし開戦後には大量生産が行われ1942年半ばの北アフリカ上陸作戦時にはすでに艦載水上機の1/3を占めるまでになった。
 北アフリカ戦線終結時には艦載水上機の2/3がクレーンであり、1942年12月には防御力を強化した-3とレーダーを装備した-4が生産開始した。
 米海軍だけでなくイギリスやフランス、オランダ、オーストラリアなどの連合国諸国だけでなく原型機生産国の日本にもレンドリースとして供与された。
 艦載水上機として各地で水上部隊の目として活躍。
 オスロ沖海戦では常時ドイツ艦隊を追尾して米艦隊を誘導することに成功している。

 ヨーロッパでは艦載水上機としてだけでなく救難機としても活動した。
 胴体下に救命筏を装備し、敵味方問わず漂流者には筏を投下する姿と可能ならば着水して救助することから救難機にはレスキュー・クレーンという渾名がついた。

 レーダー搭載機は主に対潜哨戒機として使用された。
 沿岸部からの出撃だけでなく水上艦にも搭載可能な点が気に入られた。
 Uボート相手にはソードフィッシュなど共に活躍し、終戦までに潜水艦10隻を撃沈、28隻を損傷させている。
 43年以降フランスの制空権を完全に確保すると対地攻撃にも出撃。
 対地攻撃機はアタッカー・クレーンと呼ばれるようになった。
 また沿岸部のレジスタンスとの連絡任務にも使用された。

 アジアでは沿岸哨戒や輸送、レジスタンスとの連絡任務などに使用された。
 中国では大河の巡回任務に使用されるなど活躍した。

 終戦後、ヘリの急激な進化から速やかに退役が進み米軍では1950年に全機が退役。
 イギリス、日本でも同時期に退役した。
 退役後一部機体は民間に売却されてカナダやアラスカの僻地で使用された。
 現在日米などに合計約50機が現存していると考えられている。

(サブタイプ)
OS3N-1:最初の量産型。主に水上偵察機として使用。87機生産。エンジンはR-2600-8 1700馬力。
OS3N-2:2番目の生産型。エンジンが1900馬力まで強化。390機生産。
OS3N-3:3番目の生産型。-2から防御力を強化。510機生産。
OS3N-4:対潜対水上用のレーダーを装備した型。790機生産。
OS3N-5:対潜用の磁気探知機を装備した型。試作のみ。
クレーン Mk.1:イギリス軍に供与された-2型
クレーン Mk.2:イギリス軍に供与された-3型
クレーン Mk.3:イギリス軍に供与された-4型

500:新人艦長:2025/04/08(火) 22:05:10 HOST:KD106133113120.au-net.ne.jp
以上です
キングフィッシャーはダメ飛行機ではないんだけど、いかんせんこの性能ではなぁという
零式水偵は結構余地がある飛行機なのでアメリカで魔改造されるなんて世界はアメリカと日本が仲良しで技術的にはぶっ飛び度が低い世界だけ
史実でも電探とかKMX積んでるんだし、アメリカ製レーダーぐらい積んでついでにロケット弾でUボート狩りできるよね?ソードフィッシュよりも高性能なんだから

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最終更新:2025年06月13日 21:59