218:霧の咆哮:2024/11/29(金) 22:17:27 HOST:KD124209069062.au-net.ne.jp
〇日蘭世界支援 大陸日本固有の鳥・虫・穴熊



  • オオナキメジロ
主に中国地方に加えて香川県と愛媛県に生息する鳥。
外見的にはメジロを2倍ほどサイズアップさせた感じで、体色も一般的なメジロとそっくりなため遠目で並ばれると一見区別が付かない。
実際にメジロと同じ場所で並ばれると、親子鳥かな?と思える印象となる。
その為昔はメジロが大きくなったらこの鳥になると信じられた地域もあったが、飼育されてるメジロがどれほど上手く長く飼ってもこちらの鳥にならなかったので、その説は否定された。
なお、メジロが一応雑食性とはいえ主食として花の蜜や果実を好むのに対し、オオナキメジロは雑食性だけど主食が小魚や虫のような肉食性に傾いている。
それにより嘴の形もメジロと幾分か異なってるので、近くで見るとメジロとの違いがより分かる。

メジロが優雅な声で「鳴き合わせ」(競争)というものが出来るほど素敵な鳴き声を持つのに対し、オオナキメジロはカラスみたいな騒音に近い鳴き声なので優雅さは欠片もない。
名前の由来もメジロみたいな外見なのに鳴き声はやかましい類なせい。
記録に残ってる変わった事件としてはメジロを雛の段階から人伝で購入したユーザーがいたのだが、メジロにしては妙に大きくなるし鳴き声も変だな?と首傾げ、完全に成長した姿を見てオオナキメジロと判明した、
なんてものもある。
(この場合騙してオオナキメジロを買わせた相手は当然犯罪だが、知らずに本来禁止されてる野鳥を購入・飼育した客も罪に問われるのだろうか?)

子育てに関しては夫婦共同で行うが、メスは卵を温めてる最中は巣から動かずオスがメスの分の餌を給仕してくる。
雛が孵ったら夫婦で交代で餌を捕ってくる。

ジビエ的には食えなくはないが美味しくもない。

219:霧の咆哮:2024/11/29(金) 22:18:48 HOST:KD124209069062.au-net.ne.jp
  • モリヤマダンゴムシ
ダンゴムシの仲間で一般的にそこらで見かけるダンゴムシは正式名称ではオカダンゴムシと言い、実は明治時代辺りに海外から来た外来種。
土着種ではコシビロダンゴムシが存在するが、そちらは乾燥に弱く、森林でしか生きられないため人家周辺はオカダンゴムシが広まっていった。
このダンゴムシは最大でオカダンゴムシの約2倍、約4センチほどに成長する。
食性はオカダンゴムシと同じく主に落ち葉や雑草、動物の死骸などを食べる自然界のスカベンジャーであり、飼育下ではフナムシ同様に魚肉なども非常に好む。
見た目はオカダンゴムシをそのままサイズアップした感じだが、生態的には在来種のコシビロダンゴムシに近く、
乾燥に弱くて多くの雑草や落ち葉がある日本全土の森林部(北海道を除く)に生息。都市部では基本的に見られない筈。

オカダンゴムシと一緒に飼育していても、サイズ差はあっても向こうが生きてる限り襲って食べもしない、生態的には意外と穏やか。
オカダンゴムシと同じく刺激を受けるとアルマジロみたいにまるまる防衛反応を見せる。
オカダンゴムシより大きくて観察し易いため、餌の量や乾燥に気を付けるなら虫好きにはこちらの方が魅力的との声も。
虫のうじゃうじゃとした足の構造が嫌いな方からしたらどっちも無理ーだが。
見た目的にはオスメスの区別は付かない、少なくとも素人には無理。

毒はないが虫食として調理しても美味しくはない。
名前の由来は森や森の深い山間部にのみ生息しているのが由来。森山さんみたいなダンゴムシ、だなんて人間の名前っぽいと言われたことも。



  • コウザンセミスズムシ
日本大陸における高山地帯に生息しているスズムシ。
一般的なスズムシが秋の訪れを知らせる優雅さも感じさせる鳴き声なのに対し、このスズムシは鳴くのは同じく秋だけどアブラゼミみたいな優雅さに欠ける鳴き声で鳴く。
サイズや色は普通のスズムシと同等だが、羽根の形が違い、それによりセミみたいな鳴き声に変質している。
食性は基本的には普通のスズムシと同じだが、餌が平地よりも乏しい高山地域で暮らす為にダンゴムシみたいに枯れ葉や落ち葉も食べて栄養に出来るように進化している。
高山地帯はその環境の都合から独自の生態系を構築するが、このスズムシの特異性にも現れており、スカベンジャーの役目も持つスズムシという意味でも珍しい。
寒さに対しても平均気温が平地より低い高山地域に適応してか、普通のスズムシよりかなり耐性が高い。
オスメスの区別の付け方も通常のスズムシと同じく、羽根の形やお尻の産卵管の有無で見分けるのが分かり易い。

リアルで一時期コオロギ食が話題になったが、このスズムシは普段食べてる餌や環境が栄養豊富というわけではないせいか、虫食として食べても美味しくなく、食用には向かない。

発見者はセミのいない季節、地帯なのにセミみたいな鳴き声が聞こえてて、不思議だなと思って辺りを探索し、鳴き声の元凶がスズムシと知った際は驚いただろう。

220:霧の咆哮:2024/11/29(金) 22:19:56 HOST:KD124209069062.au-net.ne.jp
  • スズナリゼミ
東北地方に加えて新潟県の一部に生息するセミ。
サイズはヒグラシと同じ位で、体色は赤と黄色が主軸と紅葉みたいなカラー。
セミと言えば夏のイメージが強いが、このセミは活動時期が一般的なセミ(ミンミンゼミとかは6~8月、または7~9月が多い)と少しズレており、8月から10月位に幼虫から羽化して鳴く。
その為、上記の県でこのセミが多い地域の方は秋の到来をスズムシやコオロギの鳴き声だけでなく、このセミの鳴き声で風流を感じる者も古来から多かった。
他の地方より寒いイメージがある東北地域の秋頃の活動時期が長いゆえに、他のセミより寒さへの耐性もこちらは高い。

またこのセミの鳴き声はスズムシみたいに優雅さも感じさせる鳴き声に近いので、大陸日本固有の歌人がこのセミ関連で唄った和歌とかも残されているほど。
スズナリゼミは国内セミの中で最も優雅な鳴き声を出せるセミ、との声も。
このセミが多い地域の出身者からしたら、このセミの鳴き声が当たり前なのでセミ=もっと騒々しい音だったりセミが10月は鳴かない認識の出身者とのカルチャーギャップが産まれている。

虫食的には当たりの部類。
元々他のセミでも食用のセミは存在するが、こちらも幼虫も成虫も調理法次第で十分食用となる。
養殖するには課題も大きいけど。特に成虫はセミの生態的に大きくなるまで年単位でかかるのは他のセミと同じなので。



  • ムシクイアナグマ
別名でミニアナグマとも言われるアナグマの仲間。体長は20~30センチほどと丁度二ホンアナグマの半分程度。
体色は胴体部は二ホンアナグマと同じ感じだが、頭部全体が真っ黒な点が異なる。
その色合いのせいで元々二ホンアナグマとハクビシンは遠目で区別が付き辛いのに、更にムシクイアナグマとも区別が付き辛くなる。

食性は餓えた時は二ホンアナグマに近い雑食性を見せるが、名前の通り普段好んで食うのは虫類。
これは史実より豊かになった大陸日本の自然界において虫類をメインにすることで、既存種の狸らとの餌の取り合いを避ける進化を選んだ為。
上記のモリヤマダンゴムシもモリモリ食べる。
アリみたいな小さい虫も纏めて絡め取って食べる為に、二ホンアナグマやタヌキより舌を長く器用に使いこなせるが、アリクイほど細くもない。
食性上虫が豊富な森林部で主に生息しており、生息範囲は北海道を除く本州から九州まで。
狸寝入りをする点や冬眠する点、アナグマ種らしく自分で巣穴を掘る点やらは特徴が二ホンアナグマと共通している。
虫類が豊富ではない都市部への進出はタヌキやハクビシンほどは生態的に無理。

肉質は油ばかりなので美味しくはなく、腐り易いので狩人から夏場は嫌がられるが、冬場なら気温的に腐り辛くてラードが明かりの燃料とかに流用はされてきた。
狩人としては毛皮製品としての価値がメイン。
人間の舌には合わないが生態系で上位なニホンオオカミや剣牙虎らからしたら、サイズ的におやつ感覚な獲物となるだろうか。
或いは鹿とか同様足を弱らせて逃げられなくした本種に対して、子狼らの狩りの練習にさせたりもあり得るか。

動物園では二ホンアナグマよりコンパクトで可愛らしく見えるので、普段の外見のみで比較したら二ホンアナグマより人気ある。
ただ、餌を与える光景では主食が虫類なので、虫をムシャムシャ食べる姿は虫嫌いに引かれて動物の食事シーン人気では落ちる。

221:霧の咆哮:2024/11/29(金) 22:20:56 HOST:KD124209069062.au-net.ne.jp
以上です。
wiki転載は例の如くご自由に。
(毎回食えるかどうかの備考を加えてる気がします。まぁ、日本人の研究者なら新種見たら毒がない限りまず味見するよね?とも思ったりw)

オオナキメジロは昔家でメジロ飼ってたので、あのメジロは綺麗な鳴き声してたけど、逆に鳴き声やかましいメジロの仲間がいて、見た目は混在したらユニークかもという発想から。
モリヤマダンゴムシは家庭菜園してる時に出て来たダンゴムシ見て、史実日本より大陸日本は森も豊かなんで、スカベンジャーの一種であるダンゴムシの新種もいてもおかしくないな、と思ったので。
最初はオオダンゴムシって名前でしたが、そのまんま過ぎて没に。
序にサイズも20センチ位に巨大化させてたけど、20センチものダンゴムシが群れで生息している光景がキモ過ぎたので没にしました。
生態系ってのはそういうものとしても絵面がちょっと……
コウザンセミスズムシは高山地帯も独自生物目立つよな、大陸日本なら猶更。外から聞こえるスズムシの鳴き声聞いてて、普通のスズムシと違う鳴き声出すスズムシいたら面白いかも、という流れです。
スズナリゼミは優雅さに欠けるスズムシがいるなら、逆にスズムシみたいに優雅なセミがいても良いかも、という発想です。
ムシクイアナグマは史実より種類も数も多くの虫が生息している大陸日本なら、上記のダンゴムシ含めて喰うような虫食い食性の捕食者も増えそう&実家帰った際に野生のタヌキ見かけたせいからです。
最初はタヌキ系の積りでしたが、何となくアナグマの方がしっくりきたので変更しました。

新種の名前が特徴そのままなのは、その方が分かりやすいのでw
こうして考えると他に案が出来たら、そこから発想の連鎖を起こして新種を作るって流れが多い気がします。

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最終更新:2025年06月19日 23:45