235:戦車の人:2024/11/30(土) 00:31:29 HOST:61-24-203-31.rev.home.ne.jp
大陸化日本-ほうしょう型航空護衛艦

1.概略

日本国の大陸化以降、合衆国との同盟関係こそ維持されたが、周辺情勢は緊張化の一途を辿った。
特定周辺国によれば日帝の軍国化が理由とされるが、脅威を覚える理由とはなっても、軍拡を行う理由とはならない。
何しろ大陸化して以降の日本は、防衛力の拡大や憲法改正等は果たしたが、基本は専守防衛を維持している。

そもそも大陸化により列島日本時代以上に富める国家となった以上、我が方から不要な緊張を生み出す必要性が存在しない。
故に海上防衛においては機動部隊複数を維持しつつも、多機能護衛艦や哨戒艦、固定翼哨戒機や無人機整備に注力。
例外としてBMDの主力を担うイージス艦、災害派遣でも必須の補給艦や輸送艦は更新著しいが、それ以外は緩やかなものだった。

但しそれは自分を子猫だと思い込んでいる虎としか、他に表現する言葉がない大陸日本の防衛力指標と基準であった。
正規空母を根幹とする4個空母機動部隊、師団規模の水陸両用部隊を運用できる大型輸送艦相当数。
何より将来50隻体制を目指すイージス艦、諸外国なら立派な駆逐艦である大型フリゲート三桁は、十分な暴力であった。


故にロシア、中国、韓国などは半ば国力を食い潰すような。それ故に油断できない軍拡傾向をさらに強めることになった。
特に中国海軍は正規空母増強さえ断行し、ロシア海軍は得意とする超音速SSM搭載戦闘艦の増強に走った。
空軍力でも同様の傾向が生じており、現状の自衛隊戦力で事足れリと考えるには、些か難しい状況が生じつつあった。

この状況変化に伴い海上自衛隊は、ローテーションで即応状態に置く機動部隊を、現状の1個から2個に増強する必要性を提唱。
幸いにしてイージス艦や汎用護衛艦、多機能護衛艦。補給艦などの数量は乗員を含めて、十分に余裕が存在している。
問題は現在保有する蒸気タービン式航空護衛艦を、そのまま増やすのは、省力化を推進しても流石に乗員数で厳しいことだった。

防衛省、防衛装備庁、民間企業防衛部門等はこの問題に対して、英国海軍のQE級大型空母の構造と省力化を参考。
更には日本が得意とする電子技術、マテリアル技術を活用した大容量コンデンサ、リニアカタパルトの開発に成功。
これら要素技術を用いることで、これまでの航空護衛艦に比べ大幅に乗員数を省力化した新型艦建造に踏み切ることになった。

236:戦車の人:2024/11/30(土) 00:32:03 HOST:61-24-203-31.rev.home.ne.jp
2.船体及び動力系

アングルドデッキを飛行甲板として用い、奇をてらった双胴方式ではなくモノハル船型を採用しているのは既存艦と同様である。
船体全幅はアングルドデッキを含めて75メートル、船体全長も295メートルと、既存の航空護衛艦に迫る規模の大型艦である。
満載排水量は7万トンを切っており、この点は後述する主機及び発電機の変更、省力化が大きく影響している。

船体、上構造物双方で大幅なステルス化が適用され、艦の規模に対してRCSは相当に小さく、平時は電波反射板が必要なほどである。
艦橋構造物はQE級とは異なり分割されず、多目的AESAアンテナ複数を搭載するなど、汎用護衛艦や多機能護衛艦に寧ろ近い。
マストも多機能護衛艦で実用化に成功した多機能ステルスマストを採用し、モジュール構造により大きな発達余裕を有している。

既存の航空護衛艦と最大の違いは主機であり、従来艦が蒸気タービン方式であったのに対し、ほうしょう型は統合型電気推進を採用。
大出力ガスタービン及びディーゼル複数を、完全な電気推進システムと組み合わせ、大トルクや迅速な応答性、良好な燃費を獲得している。
一方で艦内電力供給は別系統で設けられ、川崎重工製M7発電機4基を搭載しており、合計25000kw以上の発電量を提供している。


最大速度こそ27ノットと控えめだが巡航20ノットにおける航続距離は1万海里と長く、何より燃料を他艦艇が用いる軽油と共通化。
従来の蒸気タービン航空護衛艦が蒸留油を必要したのに対し、補給の煩雑さと手順を大幅に改善している。
また統合型電気推進は艦の操縦性も大きく改善し、洋上補給を含む艦隊運動における追従性向上は好評を博した。

信頼性は高いが頭数が必要な蒸気タービンから解放されたことで、航空機運用人員を含め基幹乗員数は大きく省力化された。
艦艇運用人員数850名、航空機運用人員数800名、司令部人員数100名と、既存航空護衛艦に比して4割強まで省力化を達成。
機関科の大幅な省力化と自動化、それ以外の艤装及び航空機整備も電子化と省力化が進んだ恩恵に基づいている。

これにより居住性は大きく向上しており、高い長距離行動能力を実現しつつ、非常時に備えて1000名近い余剰居住区も存在する。
医療設備も従来型航空護衛艦に遜色ないものを備え、外洋航行中の急患や災害派遣任務時にも非常に有用である。
なお司厨設備も完全に電力化されたが、流石に旗艦を担う大型艦故、幹部と隊員食堂は別個設けられ、来賓対応も行える。

237:戦車の人:2024/11/30(土) 00:32:33 HOST:61-24-203-31.rev.home.ne.jp
3.航空機運用能力

航空護衛艦-空母にとって最も重要な要素は艦上機運用能力で、その点を満たせない空母は高価な文鎮に等しい。
同時に海自にとって常に悩みの種である、水上艦勤務適性を持つ隊員の不足を考えると、ある程度の妥協も必要である。
故に既存の航空護衛艦よりは運用を行う艦上機を絞り込み、ある程度の統合化を行うことで両立を目指している。

幸いにしてリニアカタパルトの国産実用化に成功し、艦内電力供給を推進系とは完全に独立化させていること。
カタパルトの電力供給に必要なコンデンサ開発などは、日本の電子及び素材技術が最も得意とすることも功を奏した。
これによりアングルドデッキの発艦甲板には国産のリニアカタパルト2基を搭載。F-35CやE-2D発艦の対応に成功。

両舷各1基が搭載された航空機用エレベータも完全に電動化され、安全性と即応性双方で性能向上を果たした。
航空機用弾薬エレベータも完全電動化されており、艦上機の装備搭載や換装も相当に迅速化されている。
格納庫は上に述べた通り二層構造で、航空機だけではなく30トン級車両の搭載。災害派遣にも対応している。


これら省力化と自動化を達成した上で、海上自衛隊は航空護衛艦の有人艦上機を大幅に絞り込むことを決心した。
戦闘攻撃機、早期警戒機、哨戒ヘリコプターの三種類まで絞り込み、整備に必要なワークロードを大きく減少させた。
既にF-35Cは装備換装により電子戦支援に対応可能で、SH-60L哨戒ヘリは艦隊を守るASWには十分な能力を有している。

かような省力化により相当数の艦上機を絞り込むことが可能で、唯一不可欠な早期警戒もE-2Dという手堅い機体で補える。
結果としてほうしょう型はF-35C戦闘機3個飛行隊、哨戒ヘリ飛行隊、早期警戒飛行隊まで搭載部隊を集約。
合計搭載機こそ60機に達し、有事では70機を超える余裕を持つが、電子化と機種統合は整備人員を大きく省力化させた。

機種を絞り込んだことはワークロードの低減、省力化を果たすのと同時に、十分な継戦能力を保つことにも貢献している。
既存の航空護衛艦より小型な船体、やや容積で劣る格納庫ながら、必要十分な航空燃料、弾薬、予備機材を搭載できる。
扱う航空機の種類こそ減少したものの、運用ペースや継戦能力では遜色なく、無論、他の大型回転翼機も十分対応可能である。

238:戦車の人:2024/11/30(土) 00:33:19 HOST:61-24-203-31.rev.home.ne.jp
4.C4I

ほうしょう型は既存の航空護衛艦から大きく省力化、自動化されたとはいえ、空母機動部隊の旗艦として位置づけられている。
既存の航空護衛艦で既に達成している、陸海空自衛隊部隊の統合運用の指揮。災害派遣時の司令部としても。
だからこそ省力化を果たした上でも、司令部人員は100名を維持しており、広大なCICとFICを艦内に備えている。

根幹となる指揮統制システムは富士通が新たに開発した、艦艇用統合ターミナルOYX-2複数の並列処理を採用している。
多数の国産艦艇で良好な実績を発揮したOYX-1-29を原型として、2020年代の商用技術で更新を果たしたシステムである。
規格化汎用コンソールも一新されタッチパネル方式も採用し、若い幹部や隊員でも容易に習熟可能なことを意図している。

処理能力は非常に高く、海自初の分散処理システムであるUYQ-70を基準として、20倍以上の性能向上を果たしている。
またFICに十分な容積を割り振り、コンソールを含めた習熟性の改善は、三自衛隊部隊の司令部として非常に有用である。
情報表示には拡張現実機能さえ用いられ、多数の部隊からの提供情報を、視覚的に分かりやすく提供することを可能とした。


無論、陸海空統合指揮所として機能するために、ネットワークシステムも怠りなく、ミルスペック及び商用規格双方を採用。
米軍の標準データリンクであるLink16/22、自衛隊デジタル通信システム(FCネットワーク)、衛星通信装備等を過不足なく搭載。
特に完全COTS開発の上で、米軍データリンクとも互換性を有するFCネットワークは、陸海空自衛隊の標準システムである。

センサー系もOPY-1系列をより大出力化、モジュール化したものを搭載し、対空、対水上索敵及び射撃指揮能力に優れる。
電波探知妨害装置はNOLQ-3系列であるが、OPY-1同様に艦橋構造物と一体化する形でAESAアンテナ4枚方式で搭載。
ES・EA双方で完全デジタル化、多種多様な脅威へCOTS計算機による複合的な電子攻撃・電波探知が可能である。

またネットワークシステムで地味に無視できないものとして、衛星通信を主体とした乗員が利用可能なインターネットも存在する。
21世紀の現役世代にとってネットは空気に等しい当然のものであり、過剰に制限することは志願人員すら損ないかねない。
無論、船務科等によるネットワークセキュリティの構築。コンプライアンスに反する通信等は、AI支援さえ用い弾いた上でだが。

239:戦車の人:2024/11/30(土) 00:34:16 HOST:61-24-203-31.rev.home.ne.jp
5.居住性

船体の項目に述べた通り、ほうしょう型は既存艦に比較して4割程度の人員で運用可能で、自動化と省力化を大きく進めている。
駆動系の大幅な効率化と省スペース化もあいまって、居住性は既存の自衛艦に比較しても非常に高いものとなっている。
平時の定員であれば海士ですら2名相部屋、海曹以上は個室という、贅沢な居住区割り振りも無理なく行える余裕を持つ。

無論、海自艦艇の通例として華美な装飾。何より可燃物は最大限廃されているが、艦内塗装から極力精神安定に配慮。
C4Iの項目で述べた通り、船務科の管理する端末を用いれば、アカウントを切り替えプライバシーを保護しつつ、ネットも利用できる。
訓練配置や戦闘時には使用制限・停止となるが、家族との通話や通信を日常的に行えることは、乗員負担を相当軽減している。

乗員数の割に大きな船体、駆動系から独立した大電力を用い、司厨設備や冷凍庫も完全電化式の、かなり大掛かりなものを備える。
給養分隊の技量に左右はされるが、より細やかな調理を容易に行え、ある程度だが職人芸を必要としない長所も存在する。
余剰人員乗艦、あるいは災害派遣支援も念頭としており、この点はやはり乗員数より余裕のある入浴設備も同様である。


医療設備も防衛医官10名以上、看護海曹30名以上が常駐し、歯科から外科手術まで対応可能で、集中治療室も有する。
入院病床も多数存在し、精神的負担の多い乗員のためにソーシャルワーカーや精神科医資格を持つ防衛医官も含まれる。
衛生維持という観点から複数の床屋、一部はセルフサービスだが被服洗濯区画も、他の大型艦と同様に備わっている。

そしてこれほどの大型艦で、従来の蒸気タービン航空護衛艦に比較し、即応性が高いことから、追加乗員数も相当見込んでいる。
相部屋方式を用い最大で1000名を大きく超える、完全寝台式の予備居住区が準備され、陸自部隊輸送にも活用できる。
格納庫も同様で陸自が多用するCH-47系大型輸送ヘリ、あるいは30トンまでの装輪車多数を、各種用途に乗艦可能である。

近年の護衛艦は幹部、海曹、海士の食堂を一元化し、食事提供の迅速化と艦内容積の効率化を図ることも多い。
しかしほうしょう型は艦隊旗艦となることも前提で、自衛隊以外の官公庁、海上保安庁職員が乗船することも視野に入っている。
故に士官食堂と科員食堂は、提供される食事こそ同じだがあえて分割され、従兵制度も採用されている。

240:戦車の人:2024/11/30(土) 00:35:16 HOST:61-24-203-31.rev.home.ne.jp
6.武装

ほうしょう型は艦隊運用が大前提故に、艦上機運用を一技として過剰な武装は最大限、省力化する形式を取っている。
とはいえ近年の経空脅威の増大は著しく、ドローンなどを用いた沿岸部からの変則的な攻撃も無視できるものではない。
以上の昨今の実情を鑑みて、VLSこそ搭載されていないが、それなりに充実した自衛用武装が搭載されうことになった。

対空戦闘には退役した護衛艦のそれを改装し、ESSM最新型に適応させた8連装短SAM発射機2基を搭載。
ARHを用いた最新ESSMとAESAレーダの管制により、同時複数の中距離経空脅威に対応可能である。
予備誘導弾は発射機ごとに2セットが準備され、再装填はCICからの遠隔自動方式を用い、マニュアルバックアップも存在する。

近距離防空用にはSea-RAM発射機、高性能20ミリ機関砲各2セットが、艦の要所に死角を補う形で配備されている。
何れも実戦でその性能と信頼性を立証し続け、時代に応じて性能改善を施されており、実用性において不足はない。
無論、これら複数の対空装備は共同交戦能力のもと、最適化の上で投射されることが前提となっている。


各種ドローンや高速小型艇等の襲撃に対しては、日本製鋼所開発のRWSを介してM2重機関銃を、最大6挺搭載可能である。
開発から一世紀近くを経た古参兵だが、依然として実用性と信頼性は折り紙付きで、RWS自体も小規模に済む長所を持つ。
当初は機関砲搭載も検討されたが、そのような脅威には僚艦の5インチ砲を頼ればよいと、艦隊運用前提で割り切られた。

対潜攻撃武装は搭載していないが、FCネットワークやLink16経由の対潜情報の共有化、魚雷対処手段は搭載された。
船体両舷に固定3連装発射管方式で自走式対魚雷デコイ発射機を搭載、対魚雷・知能化機雷の誘引能力を持つ。
また固有の水中攻撃指揮装置こそ持たないが、大出力ソーナーは備えており、脅威検出と対潜情報提供能力は有している。

そしてこれは厳密には武装とは言い難いが、近年、正規軍に対してもテロ攻撃などの脅威は明確に増加しつつある。
それを受けて海上自衛隊は、艦隊旗艦を務める大型艦などHVUに、専門教育を受けた専属の艦内警備隊を配置。
拳銃、小銃、散弾銃、軽機関銃等で武装した30名規模の、テロ対策訓練を施された部隊を常駐させ、対抗措置とした。

241:戦車の人:2024/11/30(土) 00:35:53 HOST:61-24-203-31.rev.home.ne.jp
7.総評

実のところほうしょう型は計画段階において、既存の大型航空護衛艦に比べ冗長性や継戦能力で劣るのではないか。
システムの自動化に過度に依存してはいないかと、運用側からそれなりに理由のある疑念と批判を受けている。
確かの現行の航空護衛艦は5000名もの頭数を必要とするが、それ故に冗長性と長期行動能力を確固としている。

電子技術進歩、統合電気推進採用の恩恵を受けているとはいえ、本当に大丈夫なのかという疑念は相応の根拠が存在した。
一方で今後航空護衛艦6隻体制を採用する場合、従来型の設計では確実に定員割れを生じ、継戦能力に不利である。
何より人件費という最大の問題から、新型航空護衛艦は平時寄りの任務に用いるという形で、最終的に合意を得た。

なおほうしょう型は蒸気タービン主機の複雑な機械類を必要とせず、その上でモジュール構造・ブロック工法の効率化を徹底。
これにより建造費が従来艦に比較して3割以上安価なものとなり、維持費に至っては4割以上のコスト削減を果たした。
あるいは国土防衛に限定するのであれば、ほうしょう型の系譜を多数揃えるのも一つの手段と、海幕でも再評価された。


202X年に相次いで竣工した「ほうしょう」「ひしょう」は、予算増額で予備役から復帰したイージス艦、護衛艦を指揮下に編入。
それぞれ機動護衛隊群の旗艦として配備され、まずは本土近海などの哨戒任務から、訓練を兼ねて実働に投入された。
なお海自を含む防衛力増強、自衛隊拡大に伴い、即応予備自衛官は服務の宣誓に従い、殆どが現役に復帰している。

運用実績は概ね良好なもので、自動化と省力化は乗員の習熟を容易とし、艦隊旗艦としての指揮通信能力も十分であった。
艦上機運用能力も必要十分であり、国産のリニアカタパルトも大電力と高性能コンデンサにより、概ね良好に機能した。
居住性の良好さに至っては既存の航空護衛艦を大きく凌駕し、多くの乗員から好評を博し、揶揄ではなく称賛として「御殿」と呼ばれた。

我が国に示威行動を行う大陸、半島海軍に対しての迅速に出動可能な抑止力として、実働戦力としても評価は高い。
無論、毎年激甚災害が確実に複数生じる我が国における、統合指揮及び被災者救助・支援にも申し分ない能力を発揮した。
今後の航空護衛艦整備計画においても、ほうしょう型は一つのマイルストーンとして、大いに参考対象とされている。

242:戦車の人:2024/11/30(土) 00:36:33 HOST:61-24-203-31.rev.home.ne.jp
8.あとがき

はい。英海軍のQE級をベースに艦内電力供給を独立化し、アングルド・デッキといずも型相当の艦橋を持つ空母です。
いずも建造段階でコンデンサ電磁カタパルトを含むF-35「C」の売り込みが行われていたこと。
川崎重工業がM7という軽量大出力の艦載ガスタービン発電機を実用化したことから、この艦の着想を得ました。

面白みは余り存在しません。極論するとF-35運用に特化した空母で、搭載機の高性能に多分に依存しています。
一方でキティホーク相当の既存空母と比較して、主機及び発電機を大きく省力化、効率化を果たせたこと。
搭載機の種類を絞り込むことで、整備負担軽減と継戦能力維持も出来るんじゃないかな…と期待しています。

大陸日本なら空母6隻体制も出来るし必要かなと思う反面、何時までも蒸気タービンに依存しては技術が止まる。
乗員数の負担も大きいということから、QE級の統合電気推進を運行に専念させ、別途艦内電力供給系を搭載。
それによりコンデンサ式リニアカタパルトを複数稼働させ、F-35CやE-2Dなど固定翼機運用能力を実現してみました。


なお、もしもリニアカタパルトが駄目だったとしても、その場合はF-35Bとスキージャンプ甲板を用いた固定翼機発艦。
MV-22ベースの垂直離着陸が可能なAEWを開発することで、それなりの航空機運用能力は達成できるかなと。
本当にF-35戦闘機、あのアメリカが力技で実用化に漕ぎ着けただけに、選択肢も性能も一級品です。そりゃ売れますわ。

因みに居住性に重点を置いているのは、昨今の先進国海軍において、艦艇勤務は総じて不人気なことに影響されてます。
休養と訓練の境界が曖昧で、何時教練戦闘がかかるかわからない。一度海に出てしまえばネットも使えない。
閉鎖空間故に人間関係が悪化した場合、それを改善する手段が乏しいなど、確かに艦艇勤務はキツイですよね…

当面は本土防衛艦隊向けの空母ですが、将来的に無人機の発展が進めば、外征空母として使える余裕は十分存在します。
居住性と航続能力、旗艦機能に優れており、省力化によりその気になれば交代人員を航空機で送り込める。
そういう運用も出来たら良いなあ…という期待を込めて、拙文を終わりとしたいと思います。wikiへの転載はご自由に願います。

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最終更新:2025年06月19日 23:47