356:霧の咆哮:2024/12/06(金) 22:06:05 HOST:KD124209067046.au-net.ne.jp
〇日蘭世界支援 大陸日本固有の栗・筍・桜



  • 蜜糖栗
大陸日本にで品種改良された栗の一種、または同分類の栗のブランド種一派。
史実において栗蜜という、栗の風味とエキスが入った蜂蜜が既存で存在し、単純に蜜栗って名付けると被ってしまうので、差別化としてこちらの名が付けられた。
結局紛らわしく見えるけど。
茨城が誇る秋のデザート素材生産量トップの栗とサツマイモだが(サツマイモ生産量は正確に言えば鹿児島の方が上だが、
あちらは多くが酒の原料にされるので純粋に食べる為の素材生産では2位の茨城の方が上)
蜜芋と並ぶかそれ以上の栗を作ろう、可能ならば飴のように甘い栗を作ろう、という志から生産農家達は着手したという。
その経緯から蜜芋より開発時期は後。

糖度は蜜芋と同じく糖度40度以上の代物に届き、普通の栗よりしっとりとしていて甘みが強くなっている。
蜜芋の最大糖度が「金蜜芋」という高級品種が75度に届くのに対し、蜜糖栗の高級品種も糖度70度に届いたものが存在。
いずれは金蜜芋に並び、超える甘さの栗も作り出して見せると生産農家はバリバリライバル視してている。
歴史その物は比較的浅いが、少なくとも現代軸(2010年代以降)には蜜芋同様庶民でも手が届く果物、デザートの原料として広く普及し国民達の胃袋を満たしている。
感想としては普通のサツマイモと蜜芋とで好みが分かれるように、こちらも普通の栗より甘さが凄いがそれ故にくどいと感じる方もいるので。
あくまで個人の好みの違いだが、栗の好みが選択肢が増えるってのは良いことだ。

大陸日本においても栗の生産量日本一は茨城県で、その中でも笠間市が生産量が史実同様最も多いため、人口・生産規模の差的に史実より多く
現地では地元名産の栗・蜜飴栗を使った多くの栗料理・デザートが存在するだろう。
蜜糖栗自体は最大生産地が茨城県なだけで他の地域でも生産されている。


  • 常陸大栗
世界最大の栗の実を実らせる品種。最初の生産者は名前(茨城の古名)通り茨城の生産農家。
史実で栗の最大サイズはイガの中身で10センチ近くになるものが存在するが、こちらその1,5倍から倍近いサイズに至る。
イメージ的には小さめのカボチャサイズの栗の実に、熱々ホクホクで丸ごと齧り付けるような品種。
サイズ的には焼き芋感覚で喰える栗とも言える。
中身の味は上記の蜜飴栗系列ではなく、普通の栗タイプ。
常陸大栗とは別の名前になるが、蜜飴栗タイプの大型種も開発中と思われる。
切っ掛けとなる生産者は今の栗の実よりでかい奴を作ってみよう、というチャレンジスピリッツから品種改良していったそうな。

そのサイズ・重量的に一つの木に実らせる数には限りがあり、通常の栗や蜜糖栗より高級品扱いとなっている。
サイズ的に通常の焼き栗装置では焼けず、専用装置が必要なのもまたコスト増に。
でも、両手で持つような大きなおにぎりサイズの、焼き立て熱々の大きな栗にワイルドに齧り付く、という贅沢はこの栗でないと不可能なため子供らや観光客への人気は高い。
大陸日本のアニメや漫画で常陸大栗を美味しく堪能するキャラのシーンを見て、アレ食べたいと憧れる人らも多い。漫画肉に人は憧れるように。
値段感覚的には質やセール品にもよるが千~数千円位。高級品と言ってもこれ一つで一万オーバーってほどではない。
質を選りすぐった最高級品を除けば。

357:霧の咆哮:2024/12/06(金) 22:06:59 HOST:KD124209067046.au-net.ne.jp
  • 大亀筍
陸大亀系が積極的に好む筍で、その竹の葉も食べるがやはり筍への食いつきは凄まじい。
餌として用意されてると猫まっしぐらならぬ亀まっしぐらって程食いつく。
通常の筍との違いは匂いが通常の筍より青臭いのと、中身もやや緑がかっている点と太さが二回りほど太い。
人用の筍は皮はちゃんと剥くが、陸大亀らの場合は皮ごと気にせず美味しそうに食らっていく。
家庭や畜産、動物園で飼育されてる個体に与える際も基本的に皮ごと与える。
野生の陸大亀を捕まえる為の撒き餌としても有用。

名前の由来はシンプルに陸大亀らが好んで食べる姿から。
病気や怪我で弱った陸大亀が他の餌は食わなくなっても、この筍を細かく刻んで他の餌と混ぜてペーストや粥みたいにした病人食なら食べたし、それで命を繋いだ亀達も少なくない。
現代では陸大亀系用のペットフードの材料にも使われている。陸大亀の子亀達まっしぐらなチュールみたいなタイプも含めて。

なお、人間の舌の好みには合わない。毒はないけど、えぐみが強くてあく抜きしてもやはり不味かったらしい。
竹自体は普通の竹同様工作資材とかに使える。



  • 蒼桜
史実では南アメリカ原産のノウゼンカズラ科の半落葉性花木のジャカランダという花が蒼い桜のようだと称されてるが、こちらは大陸日本純国産の蒼桜。
冬桜こそあるが、一般的な桜が温暖な気候をどっちかと言えば好むのに対し、こちらは寒冷地を好む。
一般的な桜のピンク色にも種類次第で度合いがあるように、蒼桜も水色から深い蒼、紫に近いものまで様々。その中にソメイヨシノとか色々品種名は付けられてる。

宮城県亀桜市(架空の町)には樹齢2千年に届く(現存した桜では史実最古の桜である山梨県の山高神代桜と同時代になる)
大型の蒼桜を中心とした公園が存在し、本数で言えば亀桜市に勝る規模の蒼桜が広がる長野県蒼桜町(架空の町)続く、3つ目の北海道海雪市(架空の町)の公園と合わせて大陸日本三大蒼桜公園として有名。
(日本三大蒼桜公園が全部中部から東日本に偏ってる点で西日本住民はちょっとぐぬぬとした思い抱えてるが、普通の桜なら京都他名所がどっちかと言えば西日本に偏ってる気がしたのでそれで良いだろう)
海雪市の桜園は大型蒼桜の樹齢やサイズ、本数では亀桜市に負け、蒼桜の純粋な規模や本数では蒼桜町にも負けて3番手を強いられた鬱憤からか。
上二つの町に蒼桜関連では勝てないなら、観光地としてのグルメの腕で勝ってやるとばかりに住民が力入れた結果。
見事グルメガイドのランキングとしては上二つの町を超えると、ちょっとユニークなことに。
それ故にか、上二つの町が観光地としてグルメに力入れてないわけではないが、有名どころの蒼桜公園のグルメネタのお勧めでは海雪市の特集が目立ちがち。

咲く季節も冬桜のように冬なので、地域次第では美しき冬の蒼桜を見てから、今度は普通の桜への移り変わりにより四季の変化を実感するところも。
雪景色の中で観光地でライトアップされた、またはライトアップされるような立地の個体ではないが、満天の星空や月明かりが一面の雪に照らされた中で蒼く美しく輝く蒼桜はまさに絶景という他ない。
そこに桜吹雪のタイミングも合わさればなお神がかった光景となるだろう。
後者みたいな画像を上手く撮った写真が日蘭世界のTLやインスタに投下されては凄い数の閲覧数や良いねを稼ぐのも定番。

花言葉は『秘めた想い』『冷静』『貴方に捧げる愛』等、花への印象通りクール系らしさが目立つ。
日蘭転生者シリーズのヒロイン、鈴音が一番好きな花でもある。
鈴音の場合、花言葉の『冷静』『貴方に捧げる愛』はともかく『秘めた想い』は秘めてるどころか普段から彼に堂々と行動や態度で示しているが。

358:霧の咆哮:2024/12/06(金) 22:07:33 HOST:KD124209067046.au-net.ne.jp
他の蒼桜関連の逸話としては死後、思い入れ深い蒼桜の根元に埋めて欲しいと頼んだある武士の愛亀(砲兵隊や騎兵隊、輸送隊にせよ戦場でも共にした相棒)
である陸大亀が、方向性は異なるが忠犬ハチ公のように食事の時間等は除き、彼の墓守として天寿を全うするまでずっとその蒼桜周辺から離れなかった話も地元では有名。
こちらは記録的に実話とほぼ証明されており、墓守陸大亀は元の寿命は不明だが相棒の死後、50年ほどは墓守を勤めたのは確かだとか。
似たようなエピソードは剣牙虎にもあるが、場合によってはこの逸話ベースの童話や物語とかが作られてるだろう。
日本人はこういう忠犬・忠義者のエピソードを昔から好むものだし。
何ならこの逸話のお陰で童話英雄の元ネタ扱いで、あちらの聖杯系やる夫スレ二次とかでオリジナルサーヴァントとして出たことありそう。

日本神話、または伝承や伝説の一つには蒼桜が何で蒼いのか。
蒼穹蟹が弱っていた桜に祝福を与えた結果、元気になった桜が空の蒼に、蒼穹蟹の蒼に染まって蒼桜として定着したというお話もある。
そのエピソードから花咲爺ならぬ花咲蟹(花咲蟹ってリアルに別の蟹もいて紛らわしいが)のように、蒼穹蟹ベースのキャラが植物強化や操作持ちになってるなろう系小説や漫画キャラもいる。

蒼桜の存在により特に雪国出身者に取っては桜が好きって話題で、イメージでは春の桜か冬の桜かで特に温暖な地域出身の方とアンジャッシュが起こることも珍しくない。
普通の桜同様食用も可能なので蒼桜饅頭やケーキとかが旬の時期には大々的に販売される。
その美しさから蒼桜の景勝地には季節的に寒くとも国内外問わず多くの観光客が参り絶景を楽しみ、彼ら彼女らが落とす金が地元経済を潤していく。
春の桜、冬の蒼桜の景勝地を毎年ローテで楽しむ者らも多い。
樹齢の長くて規模もでかい蒼桜には、寺社のご神木や天然記念物指定されてる物も幾つもある。

有名な俳人・歌人が蒼桜の素晴らしさを称えた詩も日蘭日本に多く残されている。
或いはこの世界の百人一首に組み込まれてる可能性もある。
オランダを筆頭にいくつかの友好国には纏まった数が輸出されて桜園ないし蒼桜の花道を形成し、日本に来れなくても国外の住人でも楽しめる地域も存在する。
大陸日本の数多の漫画やアニメ、ドラマ等数々の作品にも昔から数多く出演。
観光番組とかだって毎年特集されている。
普通の桜とどっちが美しいか、なんてのは聞いてはいけない。この世の中の花でどれが一番美しいかみたいに、明確な答えが出せない類なので。

359:霧の咆哮:2024/12/06(金) 22:09:09 HOST:KD124209067046.au-net.ne.jp
以上です。
wiki転載は例の如くご自由に。

栗系新種は甘栗食べてる時に、大陸日本ではそんな栗あったら食べたいなーという欲望が切っ掛けです。
筍は支援作品の影響で思い入れ深くなってる陸大亀が特別気に入る固有の食材があっても良いんじゃねって発想から。
花系は史実に存在しない色合いの品種がいても綺麗だろうなぁ→月下に照らされる巨大な蒼い桜って幻想的だろうな→
海外にもないのかな→ジャカランダが通称みたいに蒼い桜呼ばわりされてるけど、明確な桜品種では存在しないっぽい
→じゃあ出すかぁ→冬にも咲ける桜が史実にもいるらしいので、蒼い桜は冬に咲かせた方が春の桜との対比が際立つな
→雪景色や月下の元で咲き誇る蒼き桜、凄い幻想的だろうし、そんな光景に照らされる鈴音やアニメや漫画のヒロイン、実に美しいだろうなって流れです。

今回は蒼桜という派手さの有る固有種も作ってみました。
今までのは琵琶湖蟹みたいなグルメ系はともかく、ダンゴムシとかは転生者組みからしたらいつの間にか生き物図鑑に登録された品種が増えたみたいな、正直地味な類の方向性が強かったですけど
(童話補正がかかるようなネコツツキスズメはともかく)
ここらで剣牙虎やフィヨルドレベルで観光地の目玉になるような目立つ奴も作ってみようと思い、設定した感もあります。
史実ゲートネタとかで通じた時、公園を埋め尽くす一面の蒼桜や星空や月下、雪景色と組み合わせた大木の蒼桜は史実側に対して、本当にあちらが別の世界、別の日本なんだなって強いインパクト与えるでしょうし。

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最終更新:2025年06月19日 23:55