227:新人艦長:2025/06/15(日) 23:23:43 HOST:182-166-38-132f1.osk2.eonet.ne.jp
アメリカ夢幻会世界のアサルトライフルネタ投稿しますね。
M1アサルトライフル
種類:アサルトライフル
製造国:アメリカ
製造会社:スプリングフィールド造兵廠
作動方式:ガス圧作動方式(ロングストロークピストン方式)、ターンロックボルト
使用弾薬:5.56ミリNATO弾
全長:946mm
重量:2.9kg
発射速度:750~800発/分
銃口初速:945m/s
有効射程:300m前後
M1アサルトライフルは米軍が採用した最初のアサルトライフルである。
見た目は同時に開発されたマークスマンライフルのM14を縮小したような見た目であり、操作も可能な限りM14を操作したことのある兵士ならば直感的に理解できるように作られている。
228:新人艦長:2025/06/15(日) 23:24:19 HOST:182-166-38-132f1.osk2.eonet.ne.jp
(開発)
この世界の米軍は実は戦前にはアサルトライフルの概念を構築していた。
1936年に夢幻会系の軍人が発表した論文「銃器の将来に関する考察」において「サブマシンガンの携帯性と制圧能力、ライフルの射程とパワーを兼ね備えた銃が今後の主力ライフルとなる」ということを予見しこれを「アサルトライフル」と命名していた。
さらに翌年には「新型弾薬に関する考察」で「現行のライフル弾を小さくした7.62ミリクラスのライフル弾と5.56ミリクラスの小口径弾薬の開発」を提唱。
小口径弾薬のストッピングパワーの問題は弾頭を工夫する事で解決できると主張した。
これらの主張から米軍で1941年、次世代ライフル開発計画が始動。
既存のガーランド、M1903、M1カービン全てを新型ライフル2種類で代替するという計画が始動した。
第二次世界大戦中にはStG44の登場によりコンセプトの正しさが証明された。
戦時中故の開発の加速が進み、1943年には試作銃が完成、44年にM1アサルトライフルとして正式採用された。
1945年に生産が開始され、初期量産型は一部がM1カービンの代替として実戦テストに使用された。
(構造)
M14と同時に開発されたため、基本はM14の縮小版となっている。
後にSTANAGマガジンと命名される新型30発装備してフルオートとセミオートのみに対応している。
最初はバースト機能を取り入れる予定であったが機構が複雑で問題を起こす可能性が高いため設計段階で外された。
作動方式はM14がショートストロークピストン方式を採用したのに対してこちらはロングストロークピストン方式を採用。
M14よりは精度を要求されないことからより信頼性が高く、製造難易度が低く、小口径ゆえに負担も軽減できるとしてこちらが採用された。
銃身先端には着剣装置がつけられている他、後にアンダーバレル式グレネードランチャーを装備可能になっている。
ストックはM14と同じく曲銃床であり、連射時のコントロールに問題を抱えていたが、M14のようにフルオート機能がほとんど使い道のない用途と扱われるほどコントロールが難しいものではなかった。
229:新人艦長:2025/06/15(日) 23:24:57 HOST:182-166-38-132f1.osk2.eonet.ne.jp
(運用)
1945年に正式採用されると初期量産型が戦場に送られてM1カービンの代替として試験に供された。
そこで高い評価を得ると翌年以降復員した部隊からガーランドから装備転換を実施した。
1950年時点では米陸軍の7割の部隊がM1アサルトライフルとM14に装備転換していた。
また46年以降にはM3カービンというカービン銃モデルも開発されてこちらは空挺部隊や戦車兵などに配備された。
ベトナム戦争では初めて実戦投入され、ジャングルでの接近戦で威力を発揮した。
曲銃床故のコントロールの難しさも5.56ミリNATO弾の小口径の反動のマイルドさで不満はあったが許容範囲内と判断された。
接近戦では射程の短さは大して問題にならず、兵士達は携行弾薬を増やせる事や扱い易さ、現地民への圧の低さを評価した。
さらにビルマ戦争でも使用され、こちらでも威力を発揮した。
さらに同盟国に多数供与され、第二次世界大戦を通して世界中の紛争地で使用された。
ライフルに近く、銃床を装備しているといった見た目は軍用だけでなく警察用途でも注目された。
1949年には早くもFBIやNYPDなどからの依頼で警察向けにカスタムした仕様がPSDカービンとして開発されて多数配備された。
1964年にM16に交代する形で生産は終了。
総生産数は米国のみで300万丁に上った。
現在でも各地の紛争や各国で使用されている。
さらに生産終了後には市場に放出された銃が民間人に使用され、スターム・ルガー社などは民生のコピー品を生産して配備した。
AR-15シリーズが普及するまでは民生アサルトライフルといえばこの銃という時代が長く、犯罪や各種事件に使用される事が多く「西側のカラシニコフ」などという不名誉な渾名がつくこともあった。
特に1966年のテキサスタワー銃撃事件では軍から放出されたばかりのセミオート改造が施されたM1が使用され多数の死傷者を出した。
これ以降米軍は使用銃器の放出には慎重になり、連邦軍及び州兵放出兵器管理法が制定されて全ての放出兵器は完全なスクラップになるまで厳格な販売管理が実施されるようになった。
1960~70年代のテロでも同様に多数が使用された。
ドイツ赤軍などの左派革命勢力からネオファシズムの極右武装勢力まで入手しやすく、安いM1アサルトライフルはガーランドやAR-18、AK-47と並んで定番の「アイテム」だった。
1972年のミュンヘンオリンピック事件ではテロ側が使用している様子が撮影されている。
230:新人艦長:2025/06/15(日) 23:25:29 HOST:182-166-38-132f1.osk2.eonet.ne.jp
(派生型)
M1:初期生産型。1945年から49年まで製造。
M1A1:49年以降に製造された改良型。64年まで製造。生産数では最多。
M1A2:M1をA1仕様に改修したもの。
M3カービン:伸縮式ストックとピストルグリップ、短縮した銃身を持つカービンモデル。主に空挺部隊や戦車兵、工兵などに配備。
M3A1:M3カービンの改良形。
M3A2:M3カービンをA1仕様に改修したもの。
PSDカービン:M3A1カービンをベースに警察向けに改造されたカービン銃。PSDはPolice Self Defenseの略。フランスではAMDカービンとして採用。
スタームルガーミニ1:1970年代にスタームルガー社が作ったコピー品。セミオートオンリーで固定ライフルストックのみ。
ベレッタBM57:1950年にイタリア軍で採用されたベレッタ社ライセンス生産型。
QBZ-70:中国がビルマ紛争で鹵獲したものをコピーしたもの。
MKE M1:トルコ軍に採用されたMKE社ライセンス生産型。
10式:タイでライセンス生産されたタイプ。タイ軍で使用。
231:新人艦長:2025/06/15(日) 23:28:10 HOST:182-166-38-132f1.osk2.eonet.ne.jp
以上です。
ざっくり言えばミニ14のアサルトライフル。
時代的にM16が難しいのでワンクッションこれを挟んだ感じ。
時代的に色んな事件に使われた不名誉な銃でもある。
最終更新:2025年06月23日 21:53