583:新人艦長:2025/07/01(火) 18:50:42 HOST:182-166-38-132f1.osk2.eonet.ne.jp
地味なネタ
南洋航空
コールサイン:NANYO(ナンヨー)
本社:サイパン
ハブ:サイパン国際空港(メインハブ)、マーシャル諸島マジュロ国際空港、パラオ諸島ロマンメトゥール国際空港
(概要)
南洋航空は日本領南洋諸島を中心に航空路線を運行する航空会社である。
株式の33.3%を南洋庁が保有する南洋庁の半官半民の航空会社である。
設立は1952年に大日本航空が日本航空に改組された際、南洋諸島の航空路線を分離して専門の航空会社として南洋庁との半官半民の航空会社として設立されたのが始まり。
設立当初の運行機材は主にDC-4および旅客機型の二式大艇、PBYカタリナ(日本名一式飛行艇)、DC-3などであった。
1955年には早くも
アメリカのユナイテッド航空からエレクトラを導入してターボプロップ化を開始した。
1959年に最後の二式およびカタリナが引退し水上機はエアタクシーとして離島に配備されたビーバーのみとなった。
1964年にエアタクシー事業は各地の島に移管され南洋エアタクシーとして別会社化された。
それに先立つ1960年には最初のジェット機材としてシュドカラベルとボーイング727が導入された。
また同時期にはエレクトラがさらに増備されDC-4とDC-3が退役。
1965年に初の長距離国際線となるホノルル線、アイランドホッピングホノルル線、ホノルル経由ロサンゼルス線、シドニー線、フランス領タヒチ線、フィジー線、グアム線などに参入、そのための機材としてイギリスからスーパーVC-10を4機導入、最終的にVC-10は12機導入された。
この頃に手狭になったパラオからハブをサイパン国際空港に移動させている。
これにより本社もパラオからサイパンに移動。
1970年に初のワイドボディ機材としてL1011トライスターをTWAからリース。
主に南洋諸島~本州主要都市路線に使用。
また同年には日本製のYS-11の導入も開始した。
1977年に中古機でボーイング747-200 4機を導入した。
同年カラベルが貨物機に転用されて全機退役、後継には737が使用された。
また同じ年には新造機として初めてボーイング757及び767を発注、特に767-200ERはローンチカスタマーとして参加した。
1980年に両機とも導入開始。
両機材を最初に導入した日本の航空会社となった。
757と767の導入により中距離路線の増備が実施されこの頃に南洋諸島路線の供給座席数が急上昇した。
この頃には国際線として南回り欧州線を開設。(サイパン~香港~バンコク~ニューデリー~ドバイ~パリ線)
また同時期に貨物事業を分離して子会社化。
日本航空などと共に最初の航空アライアンスとしてパシフィック・アライアンスを設立。(他にUTAフランス航空、カンタス航空、フィジー航空、ハワイアン航空、ノースウェスト航空、コンチネンタル・ミクロネシアが参加)
584:新人艦長:2025/07/01(火) 18:51:24 HOST:182-166-38-132f1.osk2.eonet.ne.jp
1989年ロサンゼルス発、ホノルル、グアム、サイパン経由東京行き201便が離陸直後にエンジンが脱落してロサンゼルス郊外に墜落。231名が死亡する事故を起こす。
これによりイメージ悪化が発生、収益性の悪い南洋諸島路線や国際線を大量に抱えていたこと、半官半民のどんぶり勘定と官僚的な社内気風により1993年、ゴビ砂漠戦争後の航空不況の煽りを受けて会社更生法適用を受けて倒産。
不採算路線の整理や日本航空への売却などの末、カンタス航空、ハワイアン航空、コンチネンタル航空などが競争入札した末に1997年にコンチネンタル航空・カンタス航空連合が買収。
当時のベスーン社長の部下であった鶴田が再建に送られ、機材の更新や社内の引き締め、短距離路線を南洋航空エクスプレスへ移管などを実施して再建に成功。
この際に南洋庁の株式保有比率を1/3まで下げた。
2000年に会社の再建終了。
2005年に新機材ボーイング787及び797を大量発注し主力機材とすることを表明。
2010年に787と797の納入開始。
同年コンチネンタル航空がユナイテッド航空に買収されたことによりユナイテッド航空傘下に。
2012年、ユナイテッド航空の子会社に。
2020年、ユナイテッド航空が売却して独立。
585:新人艦長:2025/07/01(火) 18:52:22 HOST:182-166-38-132f1.osk2.eonet.ne.jp
機材
ボーイングカスタマーコードは1E。
主にボーイング製機材が中心。
1975年
VC-10×10機
727×12機
737×8機
YS-11×15機
エレクトラ×8機
シュドカラベル×18機
L1011×4機
1985年
VC-10×4機
727×10機
737×10機
747×7機
757×10機
767×10機
YS-11×20機
DHC-7×15機
1995年
737×10機
757×10機
767×15機
777×4機
フォッカー100×12機
2005年
737×12機
757×15機
767×24機
777×18機
フォッカー100×12機
2015年
737×15機
767×20機
777×15機
787×10機
797×10機
E-Jet×15機
(子会社)
南洋エアタクシー:南洋諸島のエアタクシー事業。主にビーバー、オッター、ツインオッターを使用。
南洋航空エクスプレス:南洋航空傘下のコミューター路線航空会社。使用機材は主にATR-72及びATR-42、E-Jet。
トロピカルジェット:LCC事業。日本の大手傘下のLCCとしては最初のもので使用機材は737×10機。
南洋貨物:南洋航空傘下の貨物事業会社。南洋諸島では最大の流通事業会社。
(塗装)
初期は白地に水色のラインと黄色の半円と白い波模様塗装だったが、コンチネンタル航空買収後に水色をベースにしたコンチネンタル航空と同じ塗装に変更。
ユナイテッド航空から独立した現在は新しいコーポレートとして全面水色に白の波模様と黄色の半円に戻っている。
南洋諸島の明るいイメージを前面に押し出すサービスを初期より実施している。
昔は落ち着いたデザインが多い航空会社の中でも水色を全面に押し出した南洋航空は特に目立った。
(主な事件・事故)
南洋エアタクシー2038便墜落事故
南洋航空11便ハイジャック事件
南洋航空201便墜落事故
南洋航空エクスプレス699便墜落事故
南洋航空事件:南洋航空が南洋諸島路線を開設しようとした東亜国内航空への妨害工作を実施し、国会議員らに大規模な贈賄工作を実施した事件。
586:新人艦長:2025/07/01(火) 18:55:29 HOST:182-166-38-132f1.osk2.eonet.ne.jp
以上です。
南洋諸島を抑えたまま現代に至る日本世界は結構ある気がするがそこで運行する航空会社というマイナーなネタ。
旧コンチネンタル航空系列という設定は地味に昔あったコンチネンタル航空のミクロネシア路線からです。(今はユナイテッド航空路線)
何気にベスーンが再建した二つ目の航空会社だったり
そして地味にボーイング797がこの世界ではA321neo
シリーズと殴り合ってる
最終更新:2025年07月14日 11:54