633:新人艦長:2025/07/03(木) 23:20:25 HOST:KD106146075104.au-net.ne.jp
アメリカ夢幻会世界航空会社ネタ3本目
次は満州国のフラッグキャリア
満州航空
コールサイン: Manchurian(マンチュリアン)
本社:大連
ハブ:大連国際空港(メインハブ)、新京溥儀国際空港
(概要)
満州航空とは満州政府が株式を100%保有する満州国の国営フラッグキャリアである。
その誕生は戦前まで遡る。
戦前に設立され、第二次世界大戦後に満州国が日本の実質的な植民地から独立国家に変貌する際に満州国政府が国営航空会社化した。
それまでは日本やドイツなど諸外国からの雑多な輸入機材で運行していたが、国営化を機に路線の整理や機材の改変などを実施した。
まず初のジェット機としてBOACから中古で購入したデ・ハビランドコメット4Bを3機でジェット化を開始。
同時に中古で購入した全日空のバイカウント4機でターボプロップ化を実施した。
コメットは最終的に6機まで増備された後、1960年にボーイング720と交代しチャーター便機材として70年まで使用された。
バイカウントも最終的にはBAC1-11とYS-11に更新された。
また中距離機材として中古機導入の関係で仲が良かったイギリスからトライデントを9機購入した。(ジェット機としては初の自社発注新造機である)
1965年時点で満州航空は大連と新京を中心に主に東アジアの各都市と国内線を結ぶ小規模な航空会社であった。
1970年代後半に西側諸国への結びつきを強めるため長距離国際線を強化する方針へ転換。
そのためにダグラス社に大量の旅客機を発注した。
最新鋭のMD-80
シリーズ20機とDC-10 10機(後に半分がMD-11に変更)を発注した。
プロペラ機ではサーブ社にサーブ340 20機を発注した。
これにより保有機材の刷新に成功。
最新鋭機材による快適なサービスを売りに長距離国際線を次々開設した。
欧州線としてアンカレッジ経由のロンドン、パリ、ベルリン線を開設。
同じくアンカレッジ経由のニューヨークとサンフランシスコ線、南ではシンガポール、シドニー、ニューデリー、バンコク線が開設された。
634:新人艦長:2025/07/03(木) 23:21:00 HOST:KD106146075104.au-net.ne.jp
1986年には最新鋭機ボーイング747-400を12機発注して新たなフラッグシップとして導入。
これがボーイングへの初発注であった。
一方でボーイングの他にエアバスにも興味を持ち中距離線機材としてA300-600とA310を発注した。
短距離機材では新たにサーブ2000を導入している。
1990年代には機材は長距離国際線用の747、747では多い長距離線用のDC-10とMD-11、中距離線のA300とA310、短中距離国内国際線用のMD-80シリーズ、短距離線のサーブ340と2000という分業がなされていた。
90年代には東側路線が次々開設され、ウラジオストク、モスクワ、ノボシビルスク線が開設された一方でゴビ砂漠戦争でサーブ340 2機と747 1機、MD-83 1機を地上で破壊された。
戦後復興でサーブ340を2000に更新、MD-80シリーズもMD-90とMD-95で更新した。
DC-10とMD-11の更新用にエアバス社からA330とA340を合計20機購入することで合意した。
これ以降エアバス機の比率が増えてゆく。
2003年に煙台国際空港から大連経由で新京に向かっていた255便が大連空港近くの海上に墜落する事故が発生。
この頃パシフィックアライアンスを発展させた航空アライアンスワンワールドに加盟。
2008年には747-400後継として747-8を導入。
また前後して2005年のパリ航空ショーでMD-90シリーズ後継としてA320neoシリーズを40機、A380の短距離型A380SR 5機を発注。
MD-11とDC-10は07年の夏にA330とA340に完全に交代。
A380SRは最終的に11機導入。
両機とも貨物機に改造されて747-400とともに満州貨物に移籍している。
09年にはLCCブランドとして飛龍航空を設立。(機材は主にエアバスA320neo)
2011年A350XWBを11機、A330neoなどエアバス機合計41機発注して将来の主力機とすることを表明。
635:新人艦長:2025/07/03(木) 23:22:00 HOST:KD106146075104.au-net.ne.jp
(機材構成)
機材は主に西側から購入した機材を運用している。
最近はエアバス系列が多い
1975年
720×3機
トライデント×9機
BAC 1-11×5機
YS-11×5機
1985年
DC-10×5機
MD-80×18機
トライデント×3機
サーブ340×12機
YS-11×8機
1995年
747-400×7機
DC-10×5機
MD-11×5機
A310×7機
A300-600×7機
MD-90×8機
MD-81×8機
MD-83×8機
MD-87×9機
サーブ340×18機
サーブ2000×18機
2005年
747-400×9機
A310×10機
A330×3機
A340×9機
MD-90×18機
MD-95×10機
2015年
747-8×10機
A220×3機
A318×10機
A319×10機
A320×10機
A321×10機
A330×8機
A340×9機
2025年
747-8×8機
A220×10機
A319×10機
A320×10機
A321×10機
A330×8機
A350×11機
A380SR×11機
(関連会社)
満州貨物:満州航空傘下の貨物航空会社。満州国では唯一の貨物航空会社。
飛龍航空:傘下のLCC。コールサインはフライングドラゴン。
関東航空:コミューター航空会社。主な機材はサーブ2000とMD-95とA318。
636:新人艦長:2025/07/03(木) 23:22:44 HOST:KD106146075104.au-net.ne.jp
(主な事故・事件)
満州航空1090便墜落事故:1966年1月30日新千歳国際空港でトライデント機が離陸直後に墜落。事故原因は操縦士が離陸直後に誤ってフラップを格納して失速、さらに着氷によって飛行特性が悪化していた。102名全員死亡
満州航空780便撃墜事件:1969年5月20日ハルピン空港に着陸進入中だった香港発のコメット機がハルピンを空爆したソ連軍戦闘機に撃墜された事件。乗員乗客68名全員死亡。
満州航空98便離陸失敗事故:1976年8月4日トライデント機が羽田空港で離陸に失敗して東京湾に突っ込み大破。事故原因は操縦士がフラップを出し忘れたこと。8名死亡。
満州航空255便墜落事故:2003年1月25日煙台から大連に向かっていたサーブ2000が着陸復行中に大連沖の海上に墜落。事故原因はサーブ2000の自動操縦システムをパイロットが十分に理解していなかった事による操縦ミス。乗員乗客24名全員死亡。
637:新人艦長:2025/07/03(木) 23:24:09 HOST:KD106146075104.au-net.ne.jp
以上です。
無難なよくある航空会社です。
この世界の日本ではお馴染みの航空会社。
何気にA380の短距離型が誕生してる世界。
最終更新:2025年07月14日 11:57