690:新人艦長:2025/07/09(水) 20:24:53 HOST:182-166-38-132f1.osk2.eonet.ne.jp
アメリカ夢幻会世界大和型改修後仕様
大和型戦艦(1980年代大改修後)
全長:263.4m
全幅:38.9m
喫水:10.2m
基準排水量:約63000トン
機関:IHI TM3B-J5M-YA×8基
出力:2万2千馬力
推進器:可変ピッチ8枚スクリュープロペラ×4軸
速力:31ノット以上(詳細は国家機密)
電源:IHI TM3B-J5M-YA×1、ディーゼル非常用発電機×3
武装
76式45口径46センチ3連装砲3基9門
74式15.5センチ3連装速射砲2基6門
70式12.7センチ単装速射砲4基4門
70式艦対空誘導弾(シースパロー)発射器Mk.29 Mod.B 8連装ミサイルランチャー8基
70式艦隊地巡航誘導弾(トマホーク)Mk.143 4連装装甲ボックスランチャー8基
73式艦対艦誘導弾(ハープーン)4連装対艦ミサイルランチャー4基
80式20ミリCIWS (ファランクス)8基
C4I:QYQ-9Y
レーダー
OPS-24 3次元アクティブフェーズドアレイレーダー
OPS-20 航海用水上二次元レーダー
OPS-28-2E 対水上捜索用レーダー
FCS:81式四型射撃管制装置
ソナー:OQS-5 低周波アクティブソナー
電子戦装備:NOLR-8-B
装甲(詳細は国家機密)
舷側 400ミリ以上
甲板 220ミリ以上
主砲防盾 600ミリ以上
搭載機
SH-60J×4
1940年代に就役し、核兵器と並んで日本の超大国としての地位を保障しているのが大和型である。
その大和型は現在に至るまで大規模な改装工事を数回実施している。
今回はその中でも最も大掛かりであった1980年代に行われた三回目の大規模改装工事を解説する。
その内容は主に以下の通りである
- 全体のリフレッシュ工事
- C4Iのシステム換装
- FCSの換装
- 機関の換装
- 武装の換装
691:新人艦長:2025/07/09(水) 20:25:48 HOST:182-166-38-132f1.osk2.eonet.ne.jp
(全体のリフレッシュ)
大和型はこれ以前の60年ごろの改修と70年ごろの改修でリフレッシュ工事も実施されているが、この工事ではさらに大規模に実施されている。
まず最新技術から艦首のバウが新型形状に変更されて高速巡行性能が向上している。
当時建造から40年以上経過していることから各部が劣化しているため入渠後には各部のリフレッシュ工事が実施された。
主要な構造部材のうち痛みの激しいものは全て交換された。
木甲板も全て取り外されて新しい甲板に作り替えられた。
ビルジキールも変更されてより安定性が増しているだけでなくフィンスタビライザーが追加で搭載された。
スクリューも新型の定速8枚プロペラに変更され静音性と効率性が向上しているだけでなく電子制御が可能になっている。
舵も新型に変更されてより小回りが効くようになった他制御装置が新型になり反応が向上しているだけでなく舵機の要員が半分に減少している。
当然機関も更新されたがそれは別項で行う。
機関換装に伴い煙突も撤去されて四角形の無味乾燥なものになっている。
艦橋も完全に作り直されている。
特に艦橋には八一式四型射撃管制装置が新たに設置されている。
これは固定式フェーズドアレイレーダーを使用した他目標の捜索探知追尾解析武器管制を自動化してより効率的な戦闘を行うというものである。
(C4Iシステム・FCS換装)
C4Iシステムが全面的に換装されている。
搭載レーダー及びそれを運用するCICシステムは東芝製の西側最高のシステムであるQYQ-9Y型を搭載している。
これは史実では15年も早く登場したものだがそれを戦艦仕様にしたものである。
主な点として発砲の衝撃に耐えられるようにしている点である。
CICは全面的に変わり、大型液晶画面がいくつも並んで戦術情報を表示し続ける。
さらにデジタル化で各システムの連携がより高度に素早く実施可能である。
各戦闘職域のスペースにはそれぞれ専用のワーキングスペースが設定されているだけでなく、艦長、司令官、参謀長にも同じものが提供されている。
艦長や司令長官は座席に座ったまま表示画面を切り替えるだけで現在の各部門の状況把握が可能になっている。
このシステムの搭載は大和型の反射神経を急激の上昇させた。
それに付随してFCSや電子戦装置も全面的に交換された。
艦橋設計が大幅に見直されて艦橋上部に新型の3次元アクティブフェーズドアレイレーダーを使用した八一式射撃管制装置四型を使用している。
そのため艦橋上部には史実あさひ型のようなフェーズドアレイレーダーが4面に設置されている。
また艦橋自体もスリムになりステルス性を重視した設計に変更された。
艦橋は作戦室の場所にレーダーが設置されその上にあった第一艦橋が廃止、第二艦橋を第一艦橋に統合している。
防空指揮所も廃止されており測距儀の代わりにレーダーが設置されている。
特徴的なアンテナ類も整理されてかなりスッキリした見た目になっている。
692:新人艦長:2025/07/09(水) 20:26:49 HOST:182-166-38-132f1.osk2.eonet.ne.jp
(機関の換装)
改装で最も大掛かりだったものの一つが機関の換装である。
今までは艦本式タービンを使用していたが老朽化と旧式化が著しいのでガスタービンエンジンへと交換されて当時としては最大級のCOGAGを使用した艦となった。
機関はイギリス製のTM3Bを日本で改良したIHI TM3B-J5M-YAを1軸に2基の計8基装備して最大出力2万2000馬力を発揮可能であった。
さらに電源用にTM3Bを一基と非常用ディーゼル発電機3基が設置されている。
これと各部軽量化、さらに艦首の設計変更で速力は再度27ノットまで上がっただけでなく最大31ノットまで発揮可能になった。
またこの改装で煙突がより小型でステルス性を意識した正方形のものに変更されている。
(武装の換装)
この改修では特に副砲類の全面的な換装が実施されている。
改修前の時点で既に主砲は新型の76式、副砲は74式を使用していたが、今回はさらに高角砲を速射両用砲に変更、シースパロー、トマホーク、ハープーンミサイルの設置、CIWSの搭載を実施。
その代わりに大量に装備していた対空機関砲は全て撤去された。
これにより個艦性能はやや下がったが艦隊行動前提を考えるならば大した問題ではなくむしろ近代的な攻撃能力を有するに至った。
(その他)
その他にも各部を大規模に改修している。
砲塔の個別光学照準器は全て最新鋭のものに交換されたことで精度が上昇しているだけでなく軽量化と信頼性向上にも成功している。
砲塔ターレットリングもオーバーホールされて砲塔も新型のモーター駆動に変更されてより高速で回転可能になった。
さらにより滑らかに回転できるようにもなっている。
艦載艇も全て新型に変更されている。
揚弾筒と装填装置も新型になったことで発射速度が1.2倍向上している。
艦内ではエアコンなどの居住設備が全て最新型に変更され、衛星中継のインターネットシステムも装備された。
乗員が私用で使えるパソコン室も新たに設置されている他、自販機の設置や女性向け乗員室なども設置されている。
エアコンなどの設備が最新型になったことで艦内で使用する電力消費量が減りその分電子機器類に余裕を持たせることが可能になっている。
また最も最後に改修された4番艦尾張は艦内配線の多くを新たに光ファイバーケーブルにしたことで軽量化と高速化に成功している。
小さなところではCICに小型の冷蔵庫を設置するスペースが取られている。
装甲に関しては新たに空間装甲に新型の不燃性ムースを注入し、被弾時の被害を最小化するようになっている。
艦内配置も見直されて燃料配管とタンクをより効率的に配置したことで燃料搭載量が増えて航続距離が増し、居住性も向上している。
変わったところでは艦内のトイレを全て最新の水洗便所にしている。(トイレの更新は大和型乗員の中では特に言われていた)
艦載機に関しても従来のSH-2からSH-60に更新されている。
693:新人艦長:2025/07/09(水) 20:27:29 HOST:182-166-38-132f1.osk2.eonet.ne.jp
(運用)
改修設計は1980年に終了し翌年大和と信濃、85年から武蔵と尾張の改修工事が実際された。
改修にはおおよそ3年ほどかかり大和は84年、信濃は85年、武蔵と尾張は88年に工事が完了した。
1985年に信濃が改修工事終了後の最終試験航行中に同じく公試中の松雪と共に日航123便墜落事故で脱落した尾翼の一部を回収している。
最初に改修型大和型がお披露目されたのは1984年の観艦式でのことで、その後翌年の極東軍事演習イースタン・タイガー85演習に参加している。
全面的に改修された大和型に東側海軍は衝撃を受け、キーロフ級ミサイル巡洋艦の整備やグラニート対艦ミサイルの性能強化に走る事態になった。
88年には姉妹艦4隻が揃って改修が終了したが翌年にはマルタ会談で冷戦が終結、ゴビ砂漠戦争は内陸部の戦争で海軍に出番なし、日露協定で日本はロシア太平洋艦隊の戦力を制限することに成功するなど、年々大和型の価値は薄れていった。
2000年を過ぎると毎年のように大和型退役案や退役説が出ては消えるという状況が続いた。
海軍的には大型で高コストで取り回しの悪い大和を退役させて低コストな最新型の空母や取り回しの良い小型の駆逐艦強化に動きたいという思惑があった。
省力化が進んだとはいえいまだ一隻1000人以上の人員を必要とする大和の人員は海軍的にも非効率的だった。
さらに財務的にも大和型はとにかく高コストであり目につく存在であった。
80年代の大改修を実施しても建造から半世紀が過ぎ年々維持コストも上がり、機械の故障も増えていた。
特に本来大和型を代替する戦力として建造された剣型ミサイル巡洋艦の存在やそれからさらに計画が進んでいる次世代型大型ミサイル巡洋艦計画案などがある事も大和型を退役させたい要因となった。
しかし世論的には未だ大和型こそ海軍の象徴でありそれを退役させるとは何事かという声がとても強かった。
特にその筆頭となっていたのが兵役で海軍に行き大和型に乗っていた安倍晋三議員と広島出身であった岸田文雄議員らであった。
情緒的な話にさらに両者は「有事における大和型を完全に代替する戦力がない」という穴をついて海軍を説き伏せてしまった。
特にこの頃からはインドネシアの脅威とインドの脅威が増しつつあり、有事にインド洋からマラッカ海峡までのシーレーンを完全遮断される危険性があった。
南洋諸島までを防衛する海軍からインド洋までを防衛する海軍への転換という時代に大和型は再び脚光を浴びた。
そして安倍晋三議員が首相になった2009年、再び大和型は現代の戦闘に対応できるように改装されることが決定した。
694:新人艦長:2025/07/09(水) 20:30:42 HOST:182-166-38-132f1.osk2.eonet.ne.jp
以上です。
大和型もこの世界ではアイオワ級のように大改修を受けます。
だが出番がないまま30年の時が経ち、退役話ばかり出てくるところにインド洋まで殴りこみをかける部隊としての話が出てきて動き出す…ところでおしまい。
最終更新:2025年07月14日 12:10